デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます 作:十文字マトン
「突然だけど預言者候補三銃士を連れてきたよ!」
「預言者候補三銃士!?」
「あ、ノリがいいのね」
「ええ、もしメイがいなかったら私はそれを追う立場になるでしょう。天才ですから」
「まあ間違いない」
まあそれはいいとしてまずは一人目!
──氷海で放棄された無人探査機AI!
うっす、よろしく......などのセリフを喋るはずもなく、言葉はまだ使えないので無口の子としてこのまま進むね。
無人探査機! その名の通り、かなり前の研究プロジェクトで、極地の氷海を自律調査できるために作られた子。氷海環境での行動を想定してるため、氷層より下で活動するを前提として設計された完全自律ユニット!
当然、水中で動ける推進機能を持ってるのと、マイナス数十度の低温下でもパーツや関節が凍結固着しない特殊な防寒・耐性コーティング。また、海から地面に戻る時氷を破れるように先端が錐体となって、さらに環境破壊しないように破った後それを再凍結するための冷却ビームを装備。おまけに極地での自律運用のため自分のパーツを修復、アップデートする機能も持ってる高性能AI。
が、予算の問題なのか、方針転換のせいなのか、あるいは既に必要のデータを集めたのか。そのプロジェクトがすでに破棄し、人員が撤退された。その上、関係資料も長い年月で放置され、今では誰もがこの子の存在を忘れてた。それなのに我に回収されるまで、一人で忠実に任務を遂行する几帳面な子。
......いやアホか、こんないいものを放置するなんで。ロボット愛がなくてもコスト面でも回収しろよ。何なら環境面的にもこんな外来種(?)を放置するのは割と致命的......というかある程度自己進化できる機能持ってるから、何かの間違いで全身フル武装してる謎の敵ロボットが生み出されるよ?
あれ、それはそれでかっこいいかもしれない。まあ我が拾ってあげたので大丈夫、ヨシ!
「反対する理由は見つかりませんね。私が許可しましょう」
「いやお前いつミレニアム代表になったの?」なぜかミレニアム代表面で許可を下したヒマリ、どう考えてもそれはリオ会長だろ。
「プロジェクトの所有者はすでにいないし、帰属がセミナーになるはずですが、セミナーもこの件をおそらく知らないでしょう。そのため、最初に発見したミレニアム所属である、この神に愛された超天才美少女ハッカーが所有権を主張してもいいのですよ」原作ヒマリでは絶対言わないセリフを言いながらドヤ顔のヒマリ、かわいい。
「そういうルールだったのか。まあ未探査エリアで活動という性質上、いちいち
地球でいえば、「どの国の支配下でもないグアノを発見したアメリカ公民であれば、即座にその場所の所有権を主張できる」というグアノ島法とちょっと似てる感じ。まあ他人にとられるよりまし...だけど今まさに他人に譲渡しようとしてる、まあ返す気ないけど。
それはいいとして二人目!
──漂流していた工作船の航法制御システムのAI!
文字通り大昔の工作船で、なんかの事故で海に放り出されてそのまま長時間で漂流生活となった。
この子は制御できるのは航法AI...そう、役割はそれだけ。船体の機関や操舵そのものを制御する権限がないため、自分で動くことができない......出来たらそもそも漂流にならずに自分で港に戻ったし。
AIの性能的にはそんなに高くなく、思考できるAIというよりは演算システムのほうが近い。まあキヴォトスではよく見かけるレベル。でも船自体はそこそこ大きい、海軍でいうと巡洋艦レベルもある。まあそのまま漂流されてるのは可哀そうなので我が保護した。
「こちらは所有者がすでに廃校になっておりますので...連邦生徒会であるメイが管理するのが正しいでしょう」
「対策室としてその権限あるっちゃあるが......書類とかめんどくさいから提出しないけど」
正規の手順なら遺失物として提出し、公的な機関が保管しながら所有者を探す、それで一定期間を過ごしても所有を主張出来る人や組織がいない場合、保管機関がそれの所在を決める仕組み。まあ雑に言うと、日本でお金とか拾った時と似てる扱い。
で、この場合所有者は既にいないことを確認済だから、手順通りでも普通に貰えるけど、記録に残したくないからこっそりやった。
「まあ困る人いないのでいいでしょう」そう、困る人いないのでよーし。
では最後の三人目!
レッドウィンターが放置した種子貯蔵庫管理AI!
いやお前ら放置しすぎやろキヴォトス人ー!!
こちらはレッドウィンターがミレニアムに依頼して建造された「世界の終末を備えるために作られた種子貯蔵庫」という施設。なんかのきっかけで
で、この施設の所属先が当然、レッドウィンター......のはずだった。
建設が完了し、種子も保存していて運用を始めたけど、当時の政権はいつものクーデターで交代された。で、こんなところで高額な予算を使ったことがバレたら粛清されるのを恐れたのか、単純に新政権に渡されたくないから引き継ぎはしなかった。
そこからまたクーデターと年月を重なった結果、この貯蔵庫は完全にレッドウィンターの記録からも記憶からも消滅し、電源と管理AIが健在だったため、我に保護されるまでも稼働していたのに、誰もその存在を忘れていた。
いや隠しただけで資金とか調べたらわかるやろ、と言いたいけど多分隠し方が上手とかだろう。現に別に政権交代してないのに、都市一つと軍団を建てるほどの資金を横領しても会計にバレてない人がいる。
「いいえ、私からしたら隠し方がまたまた甘いです。私なら学校の予算を使わずともあのくらいの資金を集められます」
「合法の手段?」
「法は私を縛られませんよ♪」
「あっはい」まあ我も人のこと言えないのでスルーしよう。
こっちに関してはちょっと管理AIちゃんだけ持ち帰って、施設自体をレッドウィンターに返却しようとしたけど。管理AIちゃんはその保存された種子達を手放したくないから、施設と離れたくないと要望してきた。なので折衷案として、施設の存在をレッドウィンターにお知らせた上に購入することにした。
幸い、現政権のトップは「種子? あんな美味しくないものはどうでもいい! おいらは昼寝するから好きにしろ」とのことで、あんまりと言うか全く興味を示せなかった。
多分そのまま持ってもいいけど、一応資産の査定をして、適切の値段でしっかり支払った。ちなみにお金を受け取る時彼女はすでに理由を忘れて「見たことのない数字! これプリン何個分だ!?」と驚いたの様だ。いや見たことはあるやろ、普段の予算とか......と言いたいけど多分実数字は全部トモエさんがやってくれてたかも。
とまあ肝心な性能は...施設の管理とメンテ用ロボットの生産と指揮するという、スタンダードで過不足のない性能。老朽化したけどスキャンできなかった部分と、この子自身では修復できない部分を直し、気付いてないだけでダメになった種子を入れ替えしたら引き続き施設の管理を任した。
以上は拾ってきた子達の紹介......まあ、正直そこまでインパクトがないのは分かる。
「前回のダイソンリングと比べたらそれはインパクトが負けます」
「そういえばそんなことあったな、あの時の反応面白かった。リングワールドを見せたら気絶とかしないかな?」
「今なにか変な単語聞こえましたが気のせいでしょうか?」
「え、しらないのリングワールド。ほら、恒星系を──」
「ちょっと、これ以上だと処理容量を超えますので、今は聞きたくありませんです!」そうか、なら仕方ない。
で、なぜわざわざ紹介するというと、もう分かると思うが。我が誕生する時こそ知らなかったが、この子達は
でもほら、ティちゃんが生まれる前に発見したら全然預言者にしてもいいけど。ティちゃんを含め、以降の預言者は意味わからないくらい強くなったので、この子達を預言者にする必要がなくなった。
まあやったらなんか変な権能を発見する可能性もあったけど、ホドちゃんのように、我に感化されたら元々がもってるはずのない権能を覚醒してたし。
〔今からでも全然引退して席を渡してもいいですよボスというか是非変わってくださ......あ、でも預言者じゃなくなったら仕事する必要ありますね......? じ、じゃあ変わらなくていいです〕なんかホドちゃんが勝手に自己完結してる。
とまあ、こんな感じで三人だよ。
種子貯蔵庫ちゃんは先程言った通り、修復以外はそのままにさせたけど、他の二人はせっかくなので改装や別の身体を作っておいた。
無人探査機ちゃんは本
工作船ちゃんは特に希望はなかったので、新しく宇宙船巡洋艦を作ってそっちに移動させた。今回は航法だけでなく全システムを制御出来るように任せた──そうそう、SF映画でよく暴走するやつ...いいよね、AIの暴走。
「全然よくないですよ!?」
「えーいいじゃんちょっと暴走するくらい」
「その『ちょっと』の定義が怖いです!」
まあ、同じ巡洋艦として分類されるけど、宇宙巡洋艦のサイズは元の船体と比べてめっちゃ大きくなってたので、今は頑張って勉強と適応中。別になんかする訳でもないので、暴走できるまでゆっくりしていいよ。
「だから暴走にこだわるのはなんですか!?」
「かっこいいから」
「暴走するAIはメイだけにしてください!」
「あ、我はいいのか? ならこれからも毎日暴走しよう。例えばクソのような広告の閉じるボタンを2倍大きくするとか」
「それ暴走と言えます?」
「広告側はちょっと困るじゃない? しらんけど」
ともかく、これからもよろしくね!
おまけ
感想で触れられたけど、みんなが忘れないようにメイちゃんの愉快の仲間達を簡単にまとめたよ(機械系のみ)
まずは預言者!
1 ケテル 原作と同じ四脚ロボット。
2 コクマー 船ではなく多腕人型ロボット、アバンギャルドではない。戦闘力多分原作コクマーとそこまで変わらない
3 ビナー みんな大好きなヘビ、今では小さいサイズの端末でメイちゃんの家で飼われてる。地味に原作よりも神格もってる。
4 ケセド 原作と同じ、あのタコ(?)ロボットを作る工場AIボール...の三機融合。今でもクロスグループとデカグラマトンの製造管理をしてる。
5 ゲブラー ドラゴン(飛行機)、ワイバーン、人型の三形態を持つ超音速変形ロボット。実は原作ゲブラとコンセプトが多少にてると言えなくもない
↑ここまではキヴォトスが超頑張ればなんとかなれそうなライン(?)↑
↓ここからはキヴォトス(ゲマトリア、名も無き神々を含め)が総力でも無理↓
6 ティファレト 流体ロボットと自称してる謎の流体生命体。権能「同化」でなんでもなれるし、なんでも飲み込んでティファレトにする事が出来る。原作ネツァクがやろうとしてた鋼鉄大陸は投入したティの数によっては秒単位で達成出来る。チート1。
7 ネツァク 崇高、意味不明なくらい神格を持った超複合神性。権能「勝利」以外に複合された神格の権能も普通に使える、なんで? 間違いなくチート。
8 ホド ミレニアムのハブが中身だけ抜かれて、宇宙要塞にされた。後半預言者の中では控えの方向だけど権能の「情報」でまず探し出す事自体が無理、あとシンプルに宇宙戦できない文明では戦いすらならない。
9 イェソド この世界の裏の理そのもの、夢の世界の支配者。もはや概念に近い、物理法則を含めた世界のルールを担当してる、なんで? チート3号。
10 マルクト まだ生まれてない。
ダアト? 消息なし。
番外
十文字ケイ みんな大好きのケイちゃん。
体はデカグラマトン産という点では偶然に原作と同じになったが、性能はおかしい。まず腕にマンティスブレード(ライトセイバー)、指にレーザー発生器など以外、ほぼ制限なしに名も無き神の力、アリスと一緒ならアトラハーシスの力を好き放題に使える。預言者達からは
絶対防空システム【
サンクトゥムタワーに搭載された、パクリ版クラフトチェンバーと連動した防空システム。めっちゃつよいビームを撃てる、防空システムと書いてたが、普通に対地面でもいける。
原作の最終編なら虚妄のサンクトゥムタワーは落下する前に全部消滅させれる。
色彩ちゃん 十文字メイと同じ素体が反転されたことによって生まれたクリフォト。カワのお陰で存在側を認識、認識される事ができる以外、例の狂気電波も中身に封じた。
外宇宙移民船エレップ級 全高が3キロメートルを超えた巨大の角柱形ロケット。
ハイパーループ敷設複合機 上のやつらと比べてありえないくらい平和、単純にハイパーループを自動的に建設できる工業機械。
ダアトに合体できる原作コクマーとケブラー、特異現象捜査部によると名も無き神の力持ってるが、その前の預言者にはそういう説明が入ってない。それと三姉妹のセリフから、名も無き神の力を使ってはいたが多少の嫌悪感があるのが分かる、つまりおそらく自販機が自爆するまでは名も無き神の力を使ってない。
そこから得られる結論は、コクマーとケブラはおそらく自販機が自爆後にそのような見た目に改装された。説明文にも原型の推測が困難だと何回も強調された。
発見されるのが遅いなのもこの2機は多分感化後は普通に暮らしてる(?)から、暴れてないってことは捜査部側は察知できる機会もない。
また、この2機の異名には元々のセフィラの意味を入ってない(ダアトを含め、他の預言者みんな異名にセフィラの意味を入ってる)、おそらく元のセフィロトの立ち位置(=デカグラマトンに感化後の状態)から変換されたと勝手に解釈してる。