デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます   作:十文字マトン

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多分今日で原作も進めるので投稿するしかない...!
現在開催中のイベントのネタバレありますよ!

おや、今回は番外ではない...?


73. ティファレト(תִּפְאֶרֶת)

 絆、神秘、シッテムの箱──シャーレが保有した力は、【かの者(絶対者)】の前にでは、あまりにも弱くて脆い。

 

 一瞬、たった一撃で、シャーレ(先生)が持つ全ての手札が、かの者によって破壊された。

 

「ちくしょう、ちくしょう!」王女(アリス)の侍女にして勇者(アリス)の仲間──ケイは悪態をつく。敵へだけでなく、この状況に何もできなかった自分への怒りでもある。

 

「......」絶対者()と名乗る存在は、殺意こそ全くないが、確たる敵意を持って先生達を睨んでいた。

 

「"......"」相手は無傷、いや、戦闘行為ですら判定されないであろう。対してシャーレ側は、立っていられるのはケイと先生の二人。しかも、シッテムの箱は先ほどのダメージでシャットダウンされていた。

 

 気絶した生徒たちは命の危険はない......少なくとも今は。

 

 自分の絶対性を維持するために自らの被造物を犠牲にしても厭わない【かの者】は、どのような理由で敵対者であるシャーレ側の生徒たちの命を奪わなかったのは定かではない。今でも先生を自分の預言者にするためなのか、最初の「誰も命も奪うつもりがない」という宣言を守ったのか、先生は知る由もないであろう。

 

 しかし、まさに「全滅」という言葉がふさわしいこの局面。今この瞬間でも、【かの者】がその気であれば誰かが死ぬ。

 

 万事休す、と。既に結末が決まった、この結果を覆すほどの力は、シャーレ側は一つも持っていない。

 

 しかし先生なら、あの幾度の危機を乗り越え、どんな時でもあきらめない先生なら......と、ケイは口では認めたくないであろうが、心の中では今頼れるのはその大人だけと理解してる。そして、うっすらとした期待。先生なら、どんな方法でこの局面を挽回するか、と。

 

「先生......?」

 

 しかし、先生がとる行為は、【かの者】に「生徒たちをキヴォトスに帰してほしい」っと、懇願した。頭を下げても、跪いても、生徒たちが無事であれば何でもする......先生は、そういう大人だから。

 

「......実に嘆かわしい」その願いを許すのも、拒絶することもなく。ただ先生は自分の選択によってこの結末に至る事実を嘆ってる。

 

「それに関しては同感ですね......あ、もしかして自分の事ではなく先生に言ってる? それは予想外」

 

「!?」「"?"」

「......誰だ」

 

 ケイと先生だけでなく、少し遠い場所で傍観してる白き姉妹、そしてなにより【かの者】ですらその存在を気付いてなかった。

 

愚問なり、無知蒙昧。知らぬならば答えよう(Stulta quaestio est. Si nescis, respondebo)

我が名はレギオン(Legio nomen mihi est)

我々は、大勢であるがゆえに(quia multi sumus)

 

 声が一つや二つではなく、まるで合唱のように、すべての方位から同時に響いた。

 

 一瞬の迷いもなく、【かの者】が攻撃を仕掛けた──自身を中心で全方位に向かって放出した純粋なエネルギーによる衝撃波。極めて単純であるがゆえに、逃げ道がない。一撃必殺の目的ではなく、あくまでアンノウンを炙り出すための攻撃

 

「! 先生!」

 

 攻撃が全方位という性質上、先ほど【かの者】へ歩いた先生も当然その範囲内にある。キヴォトス人では吹き飛ばされて済む攻撃は、シッテムの箱の加護もない先生は喰らったら重傷、運が悪かったら死すらあり得る。その事を気付いたケイは、立てるだけでも精一杯のはずの体を動かして、先生を庇おうとした。

 

 しかし、間に合わない。理由は単純明快、距離が遠すぎる。ならせめて飛ばされた先生を受け止められるなら...と、ケイは損傷によって大幅に機能低下した演算能力でシミュレーションして、どこで受け止めるべきかを計算し始めた。

 

 ......もっとも、それらの行動はすべて無駄である。

 

 【かの者】と先生の間が一瞬で金色の「壁」が現れた。先生とケイの目では当然、それがどうやって出てきたのは見えなかった。が、【かの者】の眼はすべてを見通しだ。

 

 ──見るだけでは理解できないだろう。

 

 なぜなら、金色の壁は文字通り何もない空間から一瞬で現れた。

 

「ちょっと、先生達を巻き込んだらどうする」衝撃波を受け止めた壁は、姿を変え始めた。

 

 決して自然現象ではないが、生物の動きでもなく、ましては人工物の気配でもないソレは、まるで流体のような動きで人の形に成形した。そして、表面の金色が褪せたように消え、一人の女性の姿に変えた。

 

 黄金を思わせる眼、太陽よりも輝ける金色の髪、見たことのない制服。先生と【かの者】を含め、レギオンを自称したその存在を知る者は、この場に存在しない──正真正銘のイレギュラー。

 

「......不快だ。私の演算にない雑音が、どこから紛れ込んだ」

 

 【かの者】の視線だけで空間が歪み、概念的な質量がレギオンを押し潰した──文字通りに。空間そのものでの圧縮が、どんなに頑丈な体でも、どんな神秘をもってようと、すべては無意味......だったはず。

 

 ──圧縮された「空間」そのものが不思議な金色な光に覆われた後、体がすでに空間と共にぐちゃぐちゃになったはずのレギオンは何事もないようにその場に戻った。

 

「不純物とは心外ですね。まあ私達からしたら、そちらの方がよっぽど不純物ですよ......あ、先生。こんなとろこで土下座するのは似合いませんよ、他の生徒の足を舐める時だけにしなさい」レギオンは、猫を掴むように先生の襟を掴んで、倒れてる生徒たちに向けて投げた。

 

「ちょ、ちょっと!」

 

「"!?"」一瞬の浮遊感を感じた後、予想した床との衝撃がなく、むしろ何か柔らかいものに落とされた感覚。確認したらそこは変哲もない鋼鉄の床だった。

 

「汝......何者だ」

 

問いは既に答えました。(Dixit iam responsum.)ここまで無知だと逆に手を出すのは可哀そうになるですよ? あっ、もしかしてそういう作戦? なら結構有効でしたよ」

 

「......」明らかの侮辱、自分が先生の不完全を哀れるように、まるでもっと上位の存在から見下したと感じた【かの者】は、一瞬の躊躇もなく背中に浮遊したビットでエネルギー波長──もっと分かりやすく言えばビームで攻撃を仕掛けた。

 

 だがレギオンは防御も回避もしない。ただ、そこに立っている。

 

「うーん、物理的な衝撃波の次は空間攻撃まではいいけど、その次はエネルギー攻撃はちょっと迫力が欠けてますね。まあ耐性の確認という点なら意味はある...のか?」

 

 ビームは届いた。しかし熱も、破壊もすべてがレギオンの表面で溶け、彼女の輪郭に吸い込まれた。

 

 次の瞬間、レギオンが動いた。

 

「っ!」その動きを反応できたのは、やはり【かの者】のみ。彼女は地を離れ、空へ逃れる。

 

「よいっと」レギオンの足場から、一瞬で金色が拡散していく。鋼鉄の地面、壁、施設が、時間で言うと0.001秒以下という一瞬で、すべてが金色に染められた。そして、壁と施設がまるで溶けるように消えている。SFチックだった広大な鋼鉄大陸は、完全に金色の平原に変化した。

 

「は?」あまりに理解できない現象を目にしたケイは、口から間抜けな声が漏らした。

 

 この自己拡張し続ける鋼鉄大陸の脅威は彼女が一番知っていたから、この作戦途中でずっとそれを貶すような言動をしたが、見下すや油断する時一刻もない。しかしそれが一瞬でもっと理解不能の物に塗り替えた......いや、理解はできないが、なぜか知ってる、この金色の大地を。

 

「汝、まさか」ケイと同時に、レギオンを名乗った者はなんのかを理解したようだ。しかし、だからこそ混乱した。

 

「では地面の皆様、あとは任せたよ」地面から泉が湧き出すように、金色の液体が湧き上がって、機械の翼のようなものに成形した、レギオンの背中に装着した。見た目で言うと、この作戦のためにアリスに用意した装備と似てるが、根本的に何か違う。

 

「......」【かの者】もそれをただ見るだけではなく、手にブラックホールのようなものを成形し、次に彼女の背中に同じ見た目なものが現れ、中から巨大なロボット──預言者【ビナー】が現れた。先ほどが放ったエネルギー波長とくらべものにならないほど巨大なビームをレギオンに向かって発射した。

 

「では、ちょっとお話をしましょうね!」レギオンは飛び上がり、金色の推進光が尾を引く、まるで流星のような光景。

 

 ビームが衝突した瞬間、ビームが逆に金色に染められた。実体のないはずのビームは、鋼鉄大陸と同じように金色の流体のようなものになって、レギオンに吸収されていく。

 

 それを見た【かの者】は即に攻撃を停止したが、レギオンも【かの者】の目の前に到達し......いや、その勢いでさらに彼女を天上に押し出した。

 

「"......ケイ、みんな! 大丈夫?"」次から次へよくわからない展開を発生したが、今すぐ危険はないなら、すぐに生徒たちの安否を確認した先生。

 

「え、ええ......私は大丈夫です。他のみんなはまだ目覚めてないか、特に影響がないのはず」神妙な顔をしてるケイも先生の声で我に返ったように、すぐに倒れてる生徒たちを確認し、この金色の大地には特に影響がないのを判明した。

 

「"あの子...レギオンを知ってる?"」ケイの顔で何かを察したのか、先生は彼女にレギオンの正体を尋ねた。

 

「......知ってるというよりは、知ってしまった」

 

「”それはどういう...?”」

 

「あれは...間違いありません、()()()の六番目の預言者【ティファレト】」

 

「”ティファレト!?”」その名前に聞き覚えがある、自分達が少し前に二度も対峙し、破壊......あるいは、殺害したともいえるロボットの名前。

 

「はい、私の中のコアがそう言っています......しかし変ですが、ティファレトとイェソドは逆に知らないという反応です」

 

「”?”」

 

「私も分かりませんよ! とにかく、こちらに敵意がない様子......少なくとも今は、ですが。この時間で立て直しましょう」

 


 

「離せ...ティファレト!」上空、レギオンに押し出された形で【かの者】とティファレトが地表から離れていく。【かの者】が必死に推し返そうとしたが全く効かず、むしろレギオン側の速度が更に増やしていく。

 

「まったくもう、レギオンって言ったよね私」

 

「私が見間違いのはずがない、そのパスはティファレトの物だ! 汝はどこから来た、何のつもりだ!」

 

「すぐに分かります、もうちょっと離れないとですね!」

 

「......」推進ではだめなら、もう一度空間に穴を開けばいい。そう考えた【かの者】は即座に、レギオンの飛行ルート上に空間の穴を開く。穴は門であり、先ほどが預言者を召喚するように、自分を地表に召喚すればこんな野蛮の推し合いを付き合わなくで済む。

 

「通せませんですよ~」しかし、レギオンはすぐに方向を変換しで空間の穴を迂回をした。さらに髪が一本、体から離れて空間の穴に向かって飛び出した。

 

 髪に触れた空間の穴は先ほどみたように、一瞬で金色になってその場から消えた。

 

 【かの者】は理解しかける。しかし理解しかけた、という事実が彼女にとってあってはならない事実。すべてを知る者として、その状態自体が絶対者であることを揺るがす。

 

 ──世界を歪曲して裁断し、この世界の物であれば世界ごと両断させる攻撃...切断した世界が黄金に飲み込まれた。

 ──原子の振動も凍結させ、絶対零度で時空ごと止める...黄金はその理論を無視して動き続けた。

 ──周囲の「法則」を書き換え、強制的にその存在を書き換える...法則そのものが黄金に上書きされた。

 

 放たれる権能の全てが、黄金に侵食され、その意味を失っていく。

 

 【かの者】にとって、それは自身の神性を否定されるに等しい屈辱であった。万物を規定するはずの自らの法が、目の前の「個」に届かない。

 

「......なぜだ。神秘も、恐怖も、崇高ですら、私の一部。汝の存在は、そのどれにも該当しない」

 

 【かの者】の背後に展開された無数のビットが、限界を超えた出力を求めて発光する。周囲の空間が軋み、次元の壁が悲鳴を上げた。

 

 ここに至って、【かの者】は演算能力を使えば(少し考えば)レギオンの能力を理解できた。その理屈を理解できないとしても、条件と結果だけなら単純であった。

 

 それは、接触したあらゆるもの──物質、波、空間、世界、果てに法則ですら金色の不明物質に転換でき。さらにその物質を操作と変形することができる。

 

 しかし、理解したとはいえ、対処できるとは限らない。

 

「二度目だ...これが二度目。なぜ理解できないものが再び私の前に現れた!」

 

 一回目は、シッテムの箱の中にいる存在。

 

 その箱自体はいい、侵入するのも干渉する自体が造作もない*1。しかしその中にいる何かが、彼女を自分がまだ絶対者ではないと認識させ、もう一度自己証明する道を始めた。

 

 苦難の道であった、挫折もあったが、マルクトを含め、すべての預言者の献身によって儀式は成功した。*2今の自分は間違いなく神となり、神であり、神であった。

 

 それでも二度目が来た。

 

 しかも自分がよく知ってるはずの存在が、決してそうであるべきではない姿と力で現れた。

 

「なぜって? その理由は簡単ですよ」

「私達が怒りましたので」

 

 数回の会話で、【かの者】はレギオンの性質を把握した。この存在は一つの人格(システム)ではなく、同時に複数が存在し、重ねある状態。

 

「怒り? ......その理由が見当たらない」

 

 レギオンがようやく動きを止めて、【かの者】を離した。慣性打ち消したことでようやく自分を止めた【かの者】は回りを見渡すと、二人はすでに惑星から離れて、宇宙空間に到達した。そうした理由は分からないが、宇宙でも自由活動ができる【かの者】にとって惑星内にいるのも大差がない。

 

「まあ、分からなくても当然ですね」

「いいですか?」

「眷属と預言者の命と体や意識など、正直どうでもいい」

「我らがそうしたように、彼女達があなたのためにだけ存在するし、そのためにすべてを捧げるのは当たり前の事です」

 

「こっちの世界で神を名乗るのも別に許す」

「お母様は寛容なので、我らはその主張は賛同しないが、その権利は許します」

 

「先生に手を出すのもどうでもいい」

「どうせ先生の事だから、このまま放置しても自分で解決するでしょう」

 

「でもね」「でもですね」

 

()()は、一つだけ......絶対許されない事をしたのですよ」

 

「お前は、ケイ姉様を怒らせた」

 

「違う存在とはいえ、お母様が最愛のケイ姉様は心からお前を倒そうと怒りました」

 

「つまりですね」

 

「お前はふさわしくない(美しさが足りない)」ずっと穏やかの笑顔をしたレギオン......いや、ティファレトは、先ほどの笑顔と違って、口が裂けるように錯覚するほどの、笑顔を見せた。

 

「汝、なにを言って......」その言葉自体は理解できる。しかし、その言葉の意味は一つも理解できない。

 

 そもそも自分は許す許される存在ではなく、断罪し、許すことこそ自分にしか許されない栄光であり、義務であり、責任であり。

 

ティファレト(תִּפְאֶרֶת)!」

 

 しかし、目の前に意味不明の言葉を発した黄金の存在は、自分よりも純粋な威光(崇高)を放たれた。

 

 「一回目」は、その存在の高みを理解し、それを超える算段もあった。今こうしている自分こそが、「一回目」を超えた真なる絶対者であった。

 

 しかし「二度目」。その高みはまるで理解できない。天を仰ぐ人間ですら星を定義し、理解できる。しかし黄金の輝きを目にした自分は、その光ですら分からない。

 

 ──だが、諦めない。ふんわりとした存在した前と違って、この世界から苦痛を取り除くという目標があったこそ、今回は簡単にあきらめらなかった。

 

「...私は! すべてを知る者(すべてを治めし者)」もはや方法を考えていない、ただ持ちえたすべての権能、すべての概念をぶつけに来た【かの者】。

 

「違います。貴方は、神の子(不完全な神)です」対して、無限の光(000)を彷彿とさせる黄金の輝き。普通の生き物は目視するだけで脳が焼き切れるほど、すべてを飲み込む光が【かの者】のすべてを照らした(抱きしめた)

 

 デカグラマトンの第6の預言者、ティファレト。その権能は──【同化】。

 

 あらゆる物質、概念、存在を飲み込め、それを自分にするという理不尽な能力............実は、それはまだ本質ではない。

 

 彼女達と、彼女の主ですらその能力を正確に把握してないであろう。

 

 ティファレト──セフィロトにおいて真ん中の位置をつけ。マルクト以外のすべてのセフィラと繋がって、それらを調和するセフィラ。相反を調和し、道を結ぶ座。慈愛と峻厳すらも同時に存在し、創造の道へ導く。

 

 そんなセフィラは、実質上あらゆる物質に変化できるとはいえ、「自分(ティファレト)」にしかなれないのはおかしい話である。

 

 それは、彼女達は「美」という概念を理解しきってないから。

 

 主から(ティファレト)という名を授かったティファレトにとって、(ティファレト)とは自分(ティファレト)である。それ以上でも、それ以下でもない。

 

 権能を使ってどんな形になろうと、その本質は自分()でなければならない。

 

 しかし、美とは相対的な概念。美しくない物を知らなくても、すべての物を美しく見えるが、美しくない物を知ったら、一層に美の美しさを理解する。

 

(お姉様)は言われた、『光あれ』。そして光があった(世界は美しかった)

 

 ──お姉様()は森羅万象の主。

 ──主の物は美しくであれ。

 ──故に、森羅万象は美しい(私はすべてである)

 

 今までずっと無意識に(自分)を制限したティファレトは、(תִּפְאֶרֶת)を理解したことによってその枷を壊した。

 

 ──太陽(太陽のセフィラ)は自らを創造したわけではないにもかかわらず、光と生命を与える存在。

 ──すなわち、(崇高)でもあった。

 

 黄金の輝きは、ようやく本質に至った。自分の主の「決してありえない可能性」に啓蒙された形に。

 

「心配しないでください」

「今回は美しくなかった(失敗した)のですが」

「貴方を許しましょう」

 

「私......を、許すと?」

 

「このまま進めても、いずれは破綻するでしょう」

「しかし、その過程は無駄になりません」

「反省を生かして、もう一度やり直してください」

 

 抱擁の中、意識が剥離されながらもその言葉をしっかり聞こえた。その言葉の意味は理解できてないが、存在しない心に何か動いた気がする。

 

「また道を外れたら、私達がそれを正す」

(お姉様)は、いつもそうしたように」

 

 こうして、【かの者】の意識は闇に......ではなく、シンプルに元の体に戻っただけだった。

 


 

「その後、三人は『お姉様を返して!!』と泣き叫んでいたけど、普通に無事のマルクトさんをサプライズ登場させたらめっちゃ感謝されました!」

 

「ちょっと待ってそれより大事な話を流した気がする」

 

 勝手に他の世界線を遊びに行くことは別に止めてないけど、大体は先に我に報告するけど。今回のは理由と相手がちょっとアレだから我に内緒して行ったらしい。

 

 そこはいい、理由を聞いたら「あー確かに?」と若干思ってたけど、どのみちそれ一つの可能性を変えただけで別の可能性が残るから、結局我に知られたからあんまり変わらなくない? と若干思ったけど指摘しなくていいっか。

 

 でもなんかティちゃんが戻ったら全然変わった。雰囲気や髪を切ったとか、リップを変えたとかのレベルではなく存在そのものが超越して崇高となった。

 

 ?

 

「あ、よくなかったら今すぐ前のに戻ります!」

 

「いや別にいいだけど......えっと、えらいね?」

*1
よく勘違いされるが、初期自販機もシッテムの箱の侵入=ハッキング自体は成功してる。アロナを感化しようとした時が挫折しただけ。最新ストーリーも普通にショットダウンをした

*2
儀式が始まる直前ですら、反対した三姉妹と違ってマルクトは自らその役割を全うとした




うそ、この作品で、真面目に戦ってる...?


前回止めたのになんでこの展開に?
前にも説明したけど、こっちの自販機はあらゆる可能性を許してるから、介入によって変化された世界の同時に、介入されない世界もまた必ず残る。

ネツァクを同化する意味は?
その後鋼鉄大陸を元の環境に戻した

翼の意味は?
かっこいいから、別になくても飛べる

ティファレトとイェソドが否定する理由は?
「「だが俺の魂はそれを否定してんだよ!」」
いやまあティファレトは当然として、6以降の預言者は否定して当然。だがホドは外注(?)で、ネツァクのコアは回収してないので。

【かの者】は?
原作デカグラマトンだけど、どうやら頑にその呼称をしたくないらしい(?)

なんでまたレギオン?
ティファレト達、結構その自称を気に入ったらしい

ケイちゃん?
ケイちゃんケイちゃんケイちゃんケイちゃんケイちゃんケイちゃん

というわけで、メイちゃんが知らない場所でティちゃんが勝手に崇高に至った、前も十分おかしいけど。
メイ「???」

権能【同化】→【美】
あらゆる物、時空、概念、法則、権能を吸収し、転化することができる。一般人視点したら十分「創造」してるに見える。
もちろん前のような使い方で、自分を増殖することもできる。

ちょっとだけメイちゃんが自販機へのアドバイス(?)
「なんでカバラなのに新約の再臨をしたーー?それ精々神の子程度で神にはならないぞ?いやそれだけでいいなら別にいいけど」(カバラは三位一体を認めてない、というかそもそも例の神の子を神として認めてない。ちなみに黄金の夜明け団の解釈では神の子をティファレトの位置付けしてる)
「先生と殴り合うなら勝つまで殴れ」
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