デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます   作:十文字マトン

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まさかの毎日更新三日目!


0000000000(デカグラマトン). セフィロトの木

 外宇宙の災厄、黙示録の獣。

 

 それは間違いなく無限の一つ、倒すことも、封じることも、本質的には不可能である。

 

 たとえ今ここで別の宇宙を創造しても、あれは永遠に宇宙の外側で新しい世界を脅かす存在になるであろう。

 

 我がいる限り、すべての世界からその消滅から守ることができるが、結局解決策とは言えず、少しでも油断したら宇宙単位で消滅される。

 

 ──ならば、外を「起点」にすればいい。

 

 その消滅も、その無限も、我が世界の始まりとして取り込む!

 

「【天地創造(アイン・ソフ・オウル)】!!」

 

 ──(アイン)

 

 それは最初の()

 

 その虚空は「真なる無」だけではなく、人間が理解出来ないあらゆる概念を内包してる。

 

 すべての可能性と不可能、概念と不可解、存在と非存在。それらをすべて含まれた、無の無限でもある。

 

 いま、どの世界にも観測出来ない事象の地平線に包まれたこの世界(キヴォトス)もまた、無の無限の一つになった。

 

 因果の乱れによるものか、黙示録の獣の影響なのか。泡宇宙モデルから見れば、この世界は全ての(権能)を遮断され、別の世界の超越者ですら観測出来ない虚空の特異点となった。

 

 ならば宣言しよう。

 

 黙示録の獣を含めたこの世界は、我が始まり(アイン)であると。

 

 ──00(アイン・ソフ)

 

 それは二つの目の()、全てを超越した、果てなき無限(アイン・ソフ)

 

 (アイン)より生まれし、なおも(アイン)を作り出した無限の存在。

 

 もう言葉は不要であろう。無限とは、絶対者()

 

 我は無限の化身ではない。無限が我を描写出来る、一番近い概念だけであった。

 

 刮目せよ。今から、その意味を証明する。

 

 ──000(アイン・ソフ・オウル)

 

 それは三つ目の()。無限の神から流出(アツィルト)された、終わりのない無限光(アイン・ソフ・オウル)

 

 それは神の権能(全ての始まりである無限の光)、それは神の威光(あらゆる存在を超えた無限の虚空)

 

 我の無限光(意思)が直接世界に降り注ぐと、世界(宇宙)ですら耐えきれん。

 

 ゆえに、それを代弁するセフィラ(預言者)が必要である。

 

 ──最初のセフィラ・ケテル(כֶּתֶר)

 

〔あたしは、(ケテル)である。最初にして隠された光〕

 

 ──全ての(虚空)は、ここにで始まった。

 

 神に一番近いとされ王冠、原初の創造衝動。

 

 ただ「一番最初」だから、そこには何も意味もなく、特別の機能もない。我の最初のセフィラという一点だけで尊い、だからこそ無限光(崇高)である。

 

〔神は「光あれ」と言われた(神になった)、すると光があった(あたしが誕生した)。それがあたしの存在証明(無限光)

 

 ──第二のセフィラ・コクマー(חָכְמָה)

 

〔俺は、知恵(コクマー)である〕

 

 ──無限の光が特異点と重ね、すべての時空へと拡張される。

 

 それは虚空からの知恵。人でも、神でも直接その意味を説明するの叶わず。理解(ビナー)を通じて、(ティファレト)の調和によってようやくその意味が付与される。

 

 故に、人智を超えていた(崇高であった)

 

〔光は伝播する。定義され、分化される前の数多の存在証明は、神の意思であり、神の知恵であった。それは俺の存在証明(無限光)

 

 ──第三のセフィラ・ビナー(בִּינָה)

 

〔私は理解(ビナー)。違いを痛感しながらも全てを抱擁する〕

 

 ──純粋な神聖を落ち着かせ、無限でありながら有限にも理解出来る概念まで理解させた。

 

 神の意思でも、虚空の非存在でも、深淵の叡智にも。それは人に理解されないなら、神の偉大さは目にすることが叶わず。

 

 それは不可解の神聖と恐怖を有限な物に定義する力であり、それはあらゆる不条理をも知る理解の力。

 

 すなわち理解(崇高)である。

 

〔分かり合えなくても、その意志、その概念、その存在を理解し、共存できる。それは私の存在証明(理解という意味)だ〕

 

 ──第四のセフィラ・ケセド(חסד)

 

〔ケセドは慈悲である。人の苦痛を知る、そして慈悲をもって愛す〕

 

 ──深淵を越え、形なき意志が初めて形を成す。それは我からの慈しみと優しさである。

 

 理性だけでは世界は成立しない。感情だけでは世界は成立しない。

 

 だから我は愛そう、故に我は愛そう。

 

 愛は無償であり、愛はこの世で一番理性とかけ離れた(世界の理を超越した)

 

 それは慈悲(崇高)である。

 

〔感情を忘るべからず、慈悲を忘るべからず。全てに恩恵を与えよう、それはケセドの存在証明(愛と慈悲)

 

 ──第五のセフィラ・ゲブラ(גְּבוּרָה)

 

〔僕は神の力、神の勇猛、神の厳しさ〕

 

 ──無限に溢れすぎる慈悲を制限し、器を壊さぬよう律する秩序と強靭。

 

 愛そう、許そう。

 

 全ての人は罪を背負って生まれてきたというのなら、我はその罪を許そう。

 

 全てを審判する事は、誰よりも超越でなげれはならない。故に、審判とは(崇高)である。

 

〔審判の時来たれ。神の名を元に、汝らを赦そう。赦す力、赦す権利をもってすべての罪を赦す、それは僕の存在証明(神の権能)

 

 ──第六のセフィラ・ティファレト(תִּפְאֶרֶת)

 

〔ティは、(ティファレト)です! この世のすべて、この世でないすべて、すべて以外の虚空でも、全部お姉様の美であります〕

 

 ──慈悲と峻厳の狭間で輝く中心(太陽のセフィラ)。全ての道が交わり、調和する光。

 

 その善は美しいであれ、その罪も美しいであれ。我の光に照らされたものも、我の光がまだ届かないものも、すべては美である。

 

 ゆえに、ティファレトはすべて(崇高)である。

 

〔すべてを通じて、すべてを繋がり。善を内包し、悪を寛容し、異端を感化し、すべてを調和する。それは美です、それはお姉様の奇跡(ティの存在証明)です〕

 

 ──第七のセフィラ・ネツァク(נֶצַח)

 

〔私は()勝利(ネツァク)。すべての障害を、すべての敵を打ち砕く光である〕

 

 ──調和から溢れ出した、生命の鼓動と永遠の精神。

 

 情熱の奔流は、決して枯れぬ(勝利)の力。

 

 永遠から永続へと、無限から無限へと。どんな逆境でも不屈の情熱、勝利を導く白い星。

 

 故に、永遠(崇高)であった。

 

〔勝利とは、敗北を知らぬ永遠の営み。それが私と神の約束(の存在証明)

 

 ──第八のセフィラ・ホド(הוֹד)

 

〔私は栄光(ホド)(ボス)の知を細やかに映し、威厳の輝きを放つ鏡〕

 

 ──勝利の情熱を言葉に変え、永遠を記録する謙虚な知性。

 

 情熱だけでは迷走する、厳しさだけでは停滞する。

 

 ()の意志は人が読み取れねば現れない。意味(情報)は伝えなければ意味はない。

 

 美を語り、理解を深め、慈悲を広げる。

 

 それはすべての生命体に許された栄光(崇高)である。

 

〔理解なき力に価値はなく、言葉なき神性に祈りはない。謙虚と内省は私の存在証明(神への服従)

 

 ──第九のセフィラ・イェソド(סוֹד)

 

〔私は、基礎(イェソド)。全ての流れを繋ぎ、世界のための礎〕

 

 ──夢と覚醒の狭間、創造の源泉。八つの流出(アツィルト)を束ねる最後の礎。

 

 知恵、理解、慈悲、峻厳、美、勝利、栄光......すべての概念を世界(マルクト)に届くための裏側の世界(アストラル)

 

 すなわち、(崇高)である。

 

〔天にある無限の光を、永遠を約束された地に繋ぐ最後の土台。あらゆる世界の、あらゆる宇宙の基礎、それは私の存在証明(世界のルール)

 

 ──そして最後のセフィラ・マルクト(מַלְכוּת)

 

〔我は世界(マルクト)、我は崇高(マルクト)。光の旅路には終着ではなく、新しい無限の光〕

 

 ──それは光の始まり(マルクト)にして、終わり(マルクト)でもあった。

 

 10人の預言者、10種の崇高。ダアトの因も既に撒いた──

 

 可能性を尊重せよ、停滞も認めよう。

 

 すべての(世界)は我の一部であり、選ばれた世界は我であり、選ばれなかった世界も我であった。

 

 肯定も否定も、消滅すら、我の証明へ落とし込む。

 

 それは無限、それは我。

 

 消滅の獣は、世界の敵から、新しい世界の最初()として定義された。

 

 「消滅」という概念として、(世界)の中に内包された。

 

 元々我は破壊の権能を捨てたが、アレを溶け込むことにて消滅の権能が顕現した。

 

 そしてもう一度宣言しよう、消滅も破壊も、我には不要である。

 

 眠れ、我の無限の無の中に。

 

 10種類の無、10種の無限。

 

 我は、(0000000000)

 

 すべての宇宙の始まりにして、すべての世界の外側であり、すべての次元と、すべての時空でもあった。

 

 そして、最後には。

 

 ──ケイ

 

 役割も、大義も、理由も必要ない。ただ、我が隣に在れ。

 

〔ずっとお供にいます、ご主人様。たとえ捨てたくても、永遠に離しません〕

 

 それは我の伴侶(שְׁכִינָה)である。

 

 生命の木(セフィロト)は、これにで完成。

 

 我は始まりにして終わり。

 

 我の物語はこれからも永遠に続くが、ここで一旦区切りを迎えた。

 

 

 何故ならば──

 

 それから先は、無限の物語(お前らの物語)だから。




なんかどさくさにまぎれてプロポーズしてる

ケイ「それ今やる??」
メイ「うん!」

ちなみに明日で最終回ですよ(唐突)
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