デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます 作:十文字マトン
セイアも去年実装してるし、あとはクズノハとユキノでFOX小隊全員揃えるね(??)
「でね、こちらのボタンを押すと、出す値段を上乗せできる仕組みなんだ」
我はソファに座...らずに、そのまま横になった。どうせ場所広いからこっちの方が楽。
そしたらホシノが我の横に座ってから上半身を少し持ち上げて自分の太ももに置いた。あまりにも手慣れた動き。スカート越しでホシノの太ももの感触が頬に伝わってきた......正直肉があんまりないからもちもち感がちょっと足りないけど、好きなのでヨシ。
どうでもいいけど、太ももなのにどうして「膝枕」だろ? まあ「太もも枕」もなんか響きが悪い。
「ここに出品されるものは、ほぼすべてが盗品か強盗による略奪品......いわば『汚れ物』だ。買う側も基本的に記録を残したくないから、このVIP席は声すら出す必要がないんだ。普通の参加席ならマスクとか被るけど、あれって意外と身元割れるんだね」
「......確かに」
「?」
なぜかホシノが我が着てるアビドス制服を見てから発言したが、この完璧な偽装に感心したのか。
「って、メイちゃん詳しすぎない? よくこんな場所に来るのか?」
「いや? 参加するのは初めて。まあ知識としては知ってるけど」
「ふーん」
ホシノは何も言わずに我の頭をナデナデし始めて、えへへ。
「あ、ちなみに映画とかでよくある『突然数倍引き上げる』みたいなのはマナー違反というか、ここでのシステムがそもそもできないね。ボタンを連打してもその回数分金額が上がるんじゃなくて、更新するまで一回だけ上乗せされる仕組みだから連打しても無駄」
「どんな映画だよ」
「いっぱい買っちゃった、えへへ」
午前の競売を終わって、戦利品たちを見て思わず笑いをこぼした。支払いが完了したら即座に届けるという親切なサービスだ。
「本当にいっぱいだよ!? というより、出品物の半分以上を買い占めてないか!?」
「割合でいうと40%なので、ぎりぎり半分に届いてない」
「そこじゃないから!」
「そんなことより見てみて、呪いの宝石【ブルー・ミゼリー】! サイズからしてちょっと高かったけど、いいね、へへ」
先に手袋をはめてから、赤と金色で装飾された木箱から例の呪いの宝石を取り出して、ホシノに見せた。
「『ちょっと』じゃないと思うけどね~」
「まあそうかもしれない」
呪いの宝石と呼ばれたアレは、直径4センチほど、オーバルカットされたコーンフラワー・ブルーのサファイア。
我に限って自分の皮脂をオフにしたら素手で触っても大丈夫だけど、なんとなく手袋付けたほうがそういう雰囲気になるのでつけた。
「うへ~、ただの綺麗な宝石にしか見えないね」
「しか見えないもなにも、本当にただの宝石だからね」
言った通り、これに物理的な呪いなど付着していない。前の持ち主が購入直後に破産したという、ありふれた都市伝説が付随しているだけだ。
「信じる心」が力になるこの世界では確かに思いが真実になる例はなくはないが、こいつはまだ足りてない。
あれはまず、そのためには「本気で信じる」ことが大前提で、噂の乗ってる程度では足りない。しかも総計した力も必要──ただ数人が信じて疑わない程度で現実が改変されるほどこの世界は脆くないからね。
まあ、その「数人」が誰かにもよるけど。例えばヒナあたりなら数人あれば足りるし、雑のこと言えば我が信じたら問答無用に本物にされる。というか数億人が信じても我が否定したら実現しない......面白いから基本的にそんなことはしないけどね。
どのみち、一部の物好きだけが流した都市伝説ならまだそこまでの力がない。つまりこの呪いの宝石は、ただのフレーバーテキストを持ってる石......まあ、それはそれで欲しいだからなにも問題ない。
ちなみに、本当に一般人に渡してはいけない石は大体回収済みだ。賢者の石、シルマリル、シャイニング・トラペゾヘドロンなど。キヴォトスだから仕方ないが、種類と数がバカみたいに多いので回収するのは骨が折れた......ティちゃん達はね! 骨とか持ってないけど!
「なんかアクセサリーに加工しよう。そういえばアキラの友人はこういうの好きらしいので、彼女にも見せてあげよう」
「呪いの宝石が好き?」
「らしい」
「......?? まあ、宝石は宝石だから、好きな人はいる、かな? 他のやつは?」
「永久機関【アイドリング・モーター】」
次は、歯車が複雑に組み合わさった真鍮製のオブジェ。
「...偽物でしょう?」
「偽物というよりは失敗作、でも頑張った記録」
知ってる通り、永久機関というものが世界の法則を超えない限り達成できない物だから、いくら頑張っても絶対到達できないが、夢を見る科学者達は後に絶たない。
んで、これは古い時代、ミレニアムですらまだ誕生してない時期のある科学者が作った永久機関の試作品。なお、永久ところが動きすらできないスクラップだけど、頑張りはえらいので、買っちゃった。
「そしてこれは、ケペシュ...じゃなくて、カナタだっけ? 百鬼夜行の」
「あ、こっちはガチ文化財なので、陰陽部に返す予定」
日ほん...ではなく、百鬼夜行刀。百鬼夜行が戦
鞘から引いてみたけど、重いのでやめた。
「紹介では何百人を斬り殺した妖刀と書いてたけど、そんなことができるの?」
「いや? もちろん無理だよ。そもそもこの刀の状態からして実戦に使われたことすらないし、人を斬るのはもっとありえない」
百鬼夜行の戦
「最後の絵本は?」
「『雪原の赤い林檎』......古びた絵本ね。レッドウィンターで出版が禁止され、元本も燃やされたけど、サンプルとして作られたものが何とか自治区から逃れた、文字通りにこの世に一冊しかない禁書。レッドウィンターでの禁書は正直そんなに珍しくはないけど、ちょうど一冊しか残ってないとなるとさすがにレア物」
何なら午前に買ったやつの中で一番高いし、変なこじつけや伝説が付かれることもなく、シンプルに希少性という価値。
「そんなに凄いものなの? 何を書いてた?」
「エロ本」
「? ごめん聞き取れなかった」
「エロ本、エッチな本、R18指定の本」
「それは禁書にもなるよー! どうしてそんなものを全力で競り落としたのさ!!」
「希少だから......ホシノも見る?」
「う、うへ......え、遠慮しとく」
ホシノの顔がちょっと赤くなって目線をずらした、かわいい。まあエロ本といっても同人誌のような完全にエロが売りではなく、隠喩など多用してるから一見普通の絵本に見えるけど、実は性行為の暗示と政権の批判を含まれてるから禁止されてた。
「さて、午前のお買い物は完全に趣味として、そろそろ本筋の話をしようか」
「そうね......よく考えたら、ここにいると『アビドスの生徒会がマスクを買い戻すつもりがある』のをアピールできないじゃない?」
「だから午後からは、ホシノには一般席で『マスク買い戻そうとするアビドス生徒会』を演じてもらうね。午前のは正直、ホシノとイチャイチャデートするためだけだから」
「え、で、デートォ!?」
「そう、午前のはね! ホシノとラブラブデートするためだけだから!」
「なんでいつもそういうことを平然で言えるの!? うれしいけど!」
「ならよかった。んで、わざわざ制服を着てきたから、多分仮面付けてもバレるけど、逆にルールに詳しくないからに装って、素顔で入場してほしい」
「陽動のようなものね、任せて」
「万が一、怪盗らしき者が警備との戦いが始めても怪盗に加担しなくていい。アキラはそうならないからね」
「うへ、すごい信頼。了解ー」
原作二部、結構面白いね
ちなみにメイちゃん多分金会長と仲良くなれる、というかもうなってるかもしれない