デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます 作:十文字マトン
2位カヤの運命は如何に!
オトギ0票まじかよ。
「......」
「百合園セイア?」
「ああ、そうだよ。君を待っていたんだ。アリウス分校所属、白洲アズサ」
「待ってた? 私を?」
「うん、夢でもこのシーンを見ていたからね」
「そうだな、予知夢のような物と思ってくれるといい」
「時々、そういう夢を見るんだ。後で現実になってしまう夢、それ以外にも色々な夢をね」
「...つまり、これから私が何をするのかもわかってる、と?」
「ああ、私のヘイローを壊しに来たんだろう?」
「他にも仲間がいたようだけれど、君だけがここまで到達した。素晴らしい力だ、白洲アズサ」
「...分かってて、どうして逃げなかった?」
「......"死"というものが、キヴォトスにおいて見えにくい概念であることは確かだ。それでもやはり私たちは生きているのだし、ともすれば"死"が隣あわせでないなんてことはありえない」
「"ヘイローを壊す"...つまり誰かが、私の死を願っている」
「そして君には、この秘密の部屋まで他の誰も気づかれずに侵入してきた」
「...ところで、君は以前にもヘイローを壊したことが?」
「...いや、無い。でもやり方は習った」
「"習った"...」
「肉体に取り返しがつかない、致命的なダメージを与える...与え続ける」
「普通は5.56㎜弾を何発うったところで、ほとんど致命傷にはならないはず」
「でも、ダメージが無いわけじゃない。尋常じゃない量の弾薬、そしてダメージを与え続けるだけの圧倒的優位と、そのための時間。それらを"異常なほど"叩き込みさえすれば...銃火器だけでヘイローを壊すことも、不可能じゃない」
「銃火器以外だって、いくらでもある。"死"に至らせる方法は、いくらでもあるはず」
「それに、"百合園セイアは身体が悪い"と聞いている」
「...だから、その銃火器でも十分だと?」
「...それもあり得ない話じゃない。でも今の私には十分な時間も、優位性も保障されてない」
「だから、この特殊な爆弾を使用する。"ヘイローを破壊する爆弾"」
「"ヘイローを破壊する爆弾"...アリウスは"ヘイローを破壊する方法"、すなわち"人を殺す方法"を研究していたのか?」
「ああ、そしてそういうことを習った。"学校"とは、そういうことを"習う"場所なのだろう?」
「...アリウスは、そうなったのね。だから彼女......白洲アズサ、一つ聞かせてほしい。君は"人殺し"になってしまっても大丈夫なのかい?」
「...」
「私は見たんだ、"人殺し"になることを恐れる君の姿を」
「君が望んだかどうか、他に選択肢があったかどうか...その辺りは実のところ、さしたる問題じゃない」
「"人殺しは人殺しである"。その明確で絶対的で、何より絶望的なまでに分かりやすい命題がその身に刻まれる。そして、この世界に残り続ける」
「そうなってしまった後に君が感じる絶望、苦しみ、怒り、後悔と挫折、そして無力感...それらは、誰にも届くことも無く虚空へと消えていく」
「君らアリウスがよく使う言葉だ、"vanitas vanitatum"」
「...しかし私は知っているんだ。君がこの言葉に同意しながらも、どこかで否定しているということも。...そうだろう?」
「"すべては虚しいもの"だ...しかし、それでも足搔かなければならない」
「それが君の根幹に根差すもの、君を現す心象...私には良くわからなかったけれど」
「となると、君は実のところ...」
「私を殺しに来たのではなく、私に助言を貰いにきたんじゃないのかい?」
「君はこの先、どう足搔くべきなのかについて」
ティーパーティー現ホスト、サンクトゥス分派代表百合園セイアの部屋が夜中の3時頃に爆破された。使用された爆発物は不明。
その爆発音を聞いて、駆け付けたのは巡回中のティーパーティーメンバー3人。二年生が二人、一年生が一人。
爆発によって部屋に家具の残骸が散らばっている、それでもすぐに"それ"を発見した。
──百合園セイアの遺体。
キヴォトスでは人間の遺体を実際目の当たりにする機会はほぼないが、その概念は知っている。
眼を開いたまま、ヘイローが消えてる百合園セイアを見た瞬間、その可能性を最初に考えた。
明らかな外傷はないが、呼吸も脈も確認できない。体温も無機物のように冷たい。
一人はその事実を受け止めれず、混乱で意識を失った。
残りの二人はこれは自分達で対応出来る範疇を超えたと判断し、直ぐに他のティーパーティーに連絡しに行った。
突然の事のため、一人を現場に残して...を思い付かなかった。二人とも現場から離れて、残るのは百合園セイアの遺体と気絶した一人。
その2分後、百合園セイアの部屋で二回目の爆発が発生した。その爆発で部屋が崩れた。気絶したティーパーティーメンバーも巻き込まれたが、怪我はなかった。
連絡を受けた他のティーパーティーメンバーが現場に到着した時。部屋は既に崩落した瓦礫に埋められていた。
直ぐに瓦礫除去の作業を始めたが、瓦礫を除去したあとも百合園セイアの遺体が見つからない。周りを捜索しても、遺体が移動された痕跡は見つからない。
ティーパーティーの幹部やホスト候補が緊急会議をし、対応の方針を決めた。それは遺体の事を隠蔽し、対外的には百合園セイア入院と公表し。ホストは次の順番の桐藤ナギサに回す。
ホストとなった桐藤ナギサはすぐに一旦中断となったエデン条約を締結続行と宣言した。
「...やる事エグくないかい?」
「いや? 結構手加減したよ? 死体を残せば信憑性をさらに増やせるけど、流石にみんなにトラウマ植え付けるから」なんなら破損した死体も。
「いま、これも結構やばいじゃない? 少なくとも直接見たよ三人も。一人は気絶したじゃない?」
「あ、それなら大丈夫。直接セイアさんの死体を触って、気絶したのはティちゃんです!」迫真の演技でこっちも思わず笑った、流石ティちゃん!
「...本当になんでもできるじゃないか、君は」
はい、
そうです、セイアさんと密会の後、アズサさんの襲撃は予測通り来た。まぁアリウスから出たあと全部見てるから。
セイアさんの夢でも、"私"が見た未来でも、アズサさんはセイアさんを攻撃しない...はず。一応ティちゃんを何人か潜ませた。もし戦闘になった場合はアズサさんを無力化する予定。そうならなくて良かったな。
とりあえず原作通りセイアさんとアズサさんは楽しく話した。おまけにヘイローを破壊する爆弾も没収した、いま楽しく解析中。確かゴルコンダの技術だっけ? 今まで見た事ない系統なのでいいデータ取れた。
アズサさんがその場を去ったあと、偽装の為に部屋を爆破。ここまでは大体原作通り...セイアさんとセイアさんの私物は全部ティちゃんによって回収したけど。
そして爆発したあと、本来最初に駆けつけたミネ団長は救護中で近くに居ない。まぁその黒幕も我だから、てへ。爆発後、事前に作ったセイアさんの死体をそこに置いた。そして爆発音を聞いて駆けつけてきたティーパーティーメンバー。
そのメンバーも少し工夫した。来たのはサンクトゥス分派に潜入したティちゃんと、パテル分派とフィリウス分派の幹部クラスの人。少なくともティーパーティー内部では遺体の事を疑う人は居ないはず。
元々ティーパーティーの巡回警備はお互いの分派あんまり信用してないから三分派で一組してるけど、それを丁度幹部クラスと当たるように調整した。ティちゃんによると空気最悪らしい、一年生の自分めっちゃ舐められてる。心の中めっちゃ我の名を唱えて何とか耐えた...なんだよその方法?
二回目の爆発で用意したセイアさんの死体を潜伏してるティちゃんが処理した。死体を飲み込んだスライムとか、その光景はR18G指定されそう。言った通り死体を残したままでもいいけど、生徒に死体を見た経験をさせたくない。
え? あのティーパーティーの二人は? 大丈夫大丈夫、あいつら元から性格悪い人だからこの機会で改心するかも。
そのあとの展開は原作とあんまり変わらない。内部ではほぼ死亡判定した。ティーパーティーはその事実を隠蔽し、ナギサさんを次のホストにする。連邦生徒会には入院と報告した。トリニティ内部にはそもそもホスト入れ替わった理由を説明してない。
ホストを押し付けられたナギサさんはすぐにエデン条約を再開した、その反応の速さで結構疑われてるけど。ナギサさんその日は普通にスヤスヤしてるので無実です! そしてミカさんは無事に病みました、はい。
被害者であるセイアさんは? ティちゃんが我の家に連れてきた、シマエナガと一緒。拉致じゃないよ事前に相談した結果。あと原作と違って特に意識を戻さない理由もないので普通に起きてる。
という訳で同居人一人増えた、ヨシ!
「はい、ここはセイアさんの部屋ね。事前に生活用品を用意したけど、本の趣味分からないので、なにか欲しい物あったら私やティちゃんに言ったらすぐ買ってくるよ」
「...全部君に頼ってすまない。私もなんか手伝う事がないかい?」
「ん? いま交換として何でもするって?」
「言ってない」
「あ、はい。そのヘイローを破壊する爆弾は家の倍の価値あるから、そんなに気にしなくていいよ。あとこうして会えるのも嬉しいから」
「......すまない、ありがとう」
「へへへ、セイアさん、しゅき」スリスリ
「はぁ...君の距離感おかしくないかい?」
「おかしくないよ、セイアさん可愛いから!」
「...君、自分の顔の良さ分かってるか?」
「? それは褒めてる? もしかして惚れてた?」
「......」なんか言えよ。
はい、セイアさん入住から何日も経った、FOX小隊とアオイには軽く説明した。FOX小隊からは客人より仲間として扱ってるらしい、狐耳仲間だから?
あれからFOX小隊来る日以外、暇の時間基本セイアさんの部屋にお邪魔してる。セイアさんは早寝早起きの習慣あるけど、十文字メイのようなすぐ寝落ちする訳でもないらしい。つまり我の肉体はセイアさんより弱い、やったな。確証がないけどもしかしてあの超天才清楚系病弱ハッカーより弱いかも。
まぁそんなことよりセイアさんを吸いますか。なんかFOX小隊と同じ、我が近くいると匂いが少し濃くなる。アオイはこの現象がない、なんだろう? キヴォトス人って不思議だな。
お、シマエナガが散歩から帰ってきた。お前も可愛いね、セイアさんには及ばないけど。あ、そうだ。
「可愛い、触ってもいい?」
「ん? ああ、いいよ」あーあ。いま、"何を触る"の確認もせずに同意するとは、甘いねセイアさん。ここはキヴォトス、約束は何よりも大事、そんな甘いと悪い人に騙されるよ? 我とか。
「グヘヘ、いま同意したな!」ではまずはその大きな耳から!
「? 待って、何を...んっ...」え、何? めっちゃエロい声出たけど??
そういえばFOX小隊のみんな最初もこんな感じだな。最近は逆に自分から耳を触ってと要求してくる、可愛いので基本応じるけど。
とりあえず続けたけど、セイアさんの呼吸と脈が速くなった。あれ、これ、もしかして。
「セイアさん」
「...な、なんだい?」
「好きだよ」
「...そうか、ありがとう。でもすまない、いまはまだ...」
あれ、駄目なのか!? なんとなく行けそうな雰囲気あるけど!
「選ぶなら君しかないかもしれないけど。もう少し時間をくれ。すまない」少し冷静を取り戻したのか、呼吸が普段に戻った。脈はまだ速いけど。
「分かった! じゃあ私も部屋に帰...」「...もう少し、側にいて」
少し気まずいから撤退しようとしたら、腰がセイアさんに掴まれて逃げられない。まじ? こっちから告白空振りして恥ずかしいけど!! でも別にいいけど!!
「あと、さん付けもなし」
「はい! セイア!」おかしいな、告白は失敗だよね? なんか雰囲気が成功したあとの感じ。
そのあと、特に会話も交わさずに。我が寝落ちしそうまでそのまま一緒に寝た。
...そうだな、もう自分を騙せない。
私も君の事が好きだ。
それを素直に言えばいいのに。
でもすまない、私はやはり臆病者。夢でみたあの光景があんまりにも鮮明で。
君は絶対大丈夫と言ったのに、私はやはり信じきれない。
もし全てが終わった時、お互い無事なら。必ず君に答える。
...その時までは、隣に居てくれ。君がいる場所は、私の楽園だから。
セイア「話說我會說中文」(そういえば私中国語分かるよ)
メイ「笑死,三小拉」(草、どういうこった?)
セイア「一樣是沒有日文CV的同伴我們好好相處吧?」(同じく日本語CV持ってない仲間ですし、仲良くしよう)
メイ「別,這世界我超早就有日文CV了,我們不一樣。」(いや?この世界の私は最初期から日本語CVあるよ、お前と違う。)
セイア「...還有為啥你理所當然的用中文回我啊?」(あとなんで当たり前のように中国語で返してるの?)
メイ「秘密!」
FOX小隊:(この子、新しい被害者だな。仲良くしよう。)
ティ「お姉様!これはおそらくフラグが足りないですね!!多分エデン条約をなんとかしたら成功しますよ!!」
ケイ「あと相手を発情状態にして、そのまま逃げようとするのはどうかと思う。責任を取れよ。」