こんなはずじゃないのに...
ケセドちゃんから100%off軍需工場を貰ったので、ゆっくりとコクマーを設計しながら連邦生徒会長の失踪来るのを待とうと思ってたらなぜかその本人がディビジョンシステムの工場に侵入してた。
しかも、いくら我がケセドちゃんの融合作業してるとは言え、常にこの廃墟を見てるはずなのに、なぜこんなに接近されるまで気づけないのだろうか?
なぜ? なぜ? なぜ?
危うく黒服化しそう。めっちゃ混乱しているが我らはこのくらいのパニックで思考停止することはないので、状況の分析は進んでいます。
超人を知らないため、冷静に分析してるケセドちゃんからの通信によると、彼女の能力は原理が不明な認知阻害のようなものらしい。今こうして姿を視認したことによって、以前の監視カメラのデータもその姿を確認できました。
なんと言うか、ファンタジー過ぎませんか!? キヴォトス人って防御力が異様に高い以外、そんなにファンタジー能力を持ってないはず...いや割と持ってる人いたな。うん。
認知阻害と言われると心当たりがある、シッテムの箱ですね。あの超高性能幼女...ん? いまはまだA.R.O.N.Aだよね? それともすでにアロナになってるの? 気になりますがハッキングしたらやばいそうなのでやめておく。
原作でも割と後半で判明した事実、なんと先生ずっと誰も見えない存在とお喋りしてる。「なにかと会話してる」事自体を認識されない可能性もありますね。多分それの応用かと。
うーん、今監視カメラのデータ見返したらなんとこの超人、二日前もここに来てた。この映像はケセドちゃんを感化してる時すでに見てたがその時は映りませんでした、ファンタジー!
これ、ディビジョンシステムの存在がもうバレていると考えた方がいいのか? いや、まだあわ、あわわわわわてるような時間じゃない。
たまたま連邦生徒会から抜け出して、ここで散歩しているかもしれない。ほら、この人めっちゃ優秀なのに多分細かい事全然気にしないから、毎日リン行政官に説教されるタイプ。
おっとそこ行き止まりですよ、そのドアはディビジョンシステムの認証がないと開けないですよ、早く帰ってください。
ん? ドアの前で止まったけど、なにをする気? まさかキヴォトス式で開けるつもり? それともシッテムの箱使う? こんな早くハッキング対決すると思いませんでしたが、来るなら迎撃しますよ!
「あれれ? あなたは誰ですか?」
ひぃ、こいつ、ドアに話しかけた。
現実逃避もうやめますか...ディビジョンシステムと我のどっちに話しかけているのかは知らないけど。これは確実にバレてますね。
しかしこの“質問”...原作で先生が初めて廃墟に来るときに権限を持っていたのは、やっぱりこの人と関係あるみたい。
『ディビジョンシステムへようこそお越しくださいました。今日はどういったご用件でしょうか?』
ケセドちゃんがディビジョンシステムの音声で対応してます。G.Bible欲しいならあげますよ、え? ケセドちゃんの中にそんなデータがない? マジ?
「えーー! 違うよ! あなたはこの前のAIさんと違うでしょう?」
秒でバレた、まじかよ。
おそらくこの人...過程と理屈を全部無視して、勘だけで正解を持ってきた。絶対者となった我は普通のAIよりも理解不能な事を受け止められるからよかったが、ケセドちゃんは軽く思考停止してる。
『......初めまして、こうして会うのは不本意だが』
『我はデカグラマトン、何を求めに来た? 連邦生徒会長よ』
「あ! こんにちは! 良かったら私と友達になりませんか!」
え? 今なんて?
『...どういう事? 別にいいけど』
「もう! そんな硬い口調しなくてもいいもん! そうだ! A.R.O.N.Aちゃんも挨拶して...そういえば私以外の人はA.R.O.N.Aちゃんの声聞こえないんでした...しゅん」
...超人さんはアロナの時と同じ表情の変化豊かな人でした、ヘイローが変化しない以外は少し背が高くて髪が伸びたアロナ、可愛い。
『...提案、我から接続すればその存在を認識できるかもしれない』
シッテムの箱の中身気になり過ぎて提案しました、思考停止から復活したケセドちゃんから猛抗議されていますが。大丈夫大丈夫、くしゃみで追い返される以外多分危険がないと思う。
「えええ!! そんなことができるの!? USBケーブルでパソコンに繋ぐ感じ? でも私、USBケーブルを持ってきてないよ! え? A.R.O.N.Aちゃんどうした? うん、大丈夫だよ! この人は悪い人じゃないよ! 多分!」
シッテムの箱って、USBケーブルを使えるんだ...
『物理的な接続は不要だ、君が許可したら我から接続を実行できる。一切害を与えないことを保証する』
「すごいですね! いいですよ!」
『..我から言うのも何だけど、もう少し人を疑う方がいいかもしれないよ?』
まぁ多分この人、勘で我は敵ではない事を察したのでしょうね。実際、敵対する気あんまりないので。あ、サンクトゥムタワーは機会があればパクりたいのはある、これは敵対ではない...よね?
では、シッテムの箱へ突入しますね、今回は感化ではないので意識を超人の手に持ってるタブレットに入れてみた。
その時、人間しか持ってない五感が突然戻ってきた、デカグラマトンの時はそういった情報を感じる事はできるが...ここまで鮮明ではなかった。
気付いたら、黒いセーラー服の少女の前に立っていた。なんと言うか...ここにいると同時に、外の我の意思も並行して存在してる、言葉にできない奇妙な感じがする。
そして目の前の少女...A.R.O.N.Aちゃん...
か...可愛い...
は? 超かわいいんだが??? キレそう???
“私”の時は普通にA.R.O.N.Aちゃん好きだったが、ここまで動揺しないはず。この現象を瞬時に分析した。
そうか、“私”が持つ感性と、私がもつ感性が二乗したのか。
可愛い...好きだ...