デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます 作:十文字マトン
「その後みんなでプールで遊べた! あ、私と先生は見てるだけ」いや~、みんなの水着可愛かった。あとハナコさんのは確実に水着だった。下着云々はやっぱり嘘じゃん!
「そうですか、それは残念でしたね。.........ヒフミさんも水着でしたか?」やっぱり食らいつくと思ったぞ。
はい、
「そうだよ、可愛かったよ」流石にその場で撮影するのはアウトなので、スマホとかで撮らなかった。...
「なるほど...ゴクリ」
「と、その後ケーキ食べた! 合格の前祝いケーキ! これはナギサさんの分~」イチゴ苦手だからチョコレートケーキ買った!
「あら、わざわざありがとうございます」
「あ、ナギサさんはロールケーキ以外のケーキも大丈夫?」
「? すいません、大丈夫というのは...?」
「えっ? だってナギサさんはロールケーキ大好き過ぎて、他人に強引にロールケーキをぶち込むくらいのロールケーキ信者と聞いたよ」
「...」めっちゃショックを受けた顔、可愛い。
「あっ、冗談冗談」
「...まあ。面白い冗談でしたよ、ふふっ」ちなみにあの噂は本当にある、残念ながら。ティーパーティーの下部メンバーの中で結構話題になってる。
ナギサさんは我の為に紅茶じゃなくてミルクティーを用意した、そんなに有名? 十文字メイの好み。あ、確か指をこの穴に通しちゃダメだっけ? あ、これ飲んだことある、カヤにおすすめされためっちゃ高いやつ。*1
「美味しい!」
「それは何よりです、メイさんの為に用意しましたよ。もし気に入りましたらあとでお土産として差しあげましょうか?」
「いいの? ありがとう〜」多分家に同じのあるけど素直に受けるべき! 古事記にも書いてた、多分。
「わぁっ、水が入ってるー! あはっ、ここに水が入ってるのなんて久しぶりに見たなー。もしかしてこれから泳ぐの? それともみんなでプールパーティー?」
合宿3日目、ミカがこの別館に訪れてきた。来る前に連絡がきた...やっぱりメイちゃんの時はおかしいですよね?
この三日色々ありました。まずは初日の環境整理...とメイちゃんのいきなりの来訪。
その夜ヒフミからの相談で、模擬試験の問題を作成してみんなの学力を確認しながら勉強すると合宿期間の方針を決定しました。一回目の模擬試験の成績は特別学力試験の時とあまり変わらず、模擬試験はほぼ正確な点数を確認出来るんです!
それからヒフミはもし全員合格したらみんなにモモフレンズのぬいぐるみをプレゼントするけど...アズサ以外はあんまり乗り気ではない模様。でもアズサはめっちゃ気合いを入れていて良かったと思います。
そしてコハルが
そして今日もここから模擬試験をする予定ですが、ミカに呼ばれたのでみんなに先に始めていいよと言った。
「"お待たせ! 今日はどうしたの?"」
「...えへへ。先生は上手くやってるかな、って思って」
「"順調です!"」
「それは良かったな。にしてもナギちゃん、ずいぶん入れ込んでるみたいだねー。こんな施設まで貸し出しちゃって。ところで、合宿の方はどう? 遠いのを良いことに、何か楽しそうなことしてたりしない? 例えばみんな水着でプールパーティーとか?」
「"みんなで泳ぎました!"」
「えー、いいないいな。泳ぐのはいつぶりだろー? ところでここ、食事とか大丈夫? 何か美味しいものでも送ろっか? ケーキとか紅茶とか」
「"ミカごめんね、今は授業の時間なので...夜ならいつでも付き合いますけど..."」
「ふふっ、ごめんね。先生もあんまり長い前置きは好みじゃないかな? じゃあ、本題に入るとしよっか? あっ。ちなみに私がここにいることについて、ナギちゃんは知らないよ? 見ての通り、付き添いも無しの私の単独行動!」
「"何かナギサに隠すべき事が?"」
「うーん、そうとも言えるかな? ...先生、ナギちゃんから取引とか提案されなかった?」
「"取引?"」
「例えば、そうだなぁ..."トリニティの裏切り者を探してほしい"、とか」
「"えっ?"」
「...え?」
「"......え?"」
「......嘘、本当に知らない? ナギちゃんって、先生に何も教えてないの? この補習授業部の理由とか、目的とか? どうしてこういうメンバーで構成されてるのかとか...」
「"ごめんミカ、なんの話ですか? ...裏切り者?"」
「...そっかー。もう、ナギちゃんったら。何も教えずに先生にこんな重荷を背負わせるなんて...」
「"重荷?"」
「実はね、補習授業部はナギちゃんにとってエデン条約を邪魔しそうな子を集めた部活なんだよ」
「"邪魔しそう...?"」
「あー、ごめんね。もう少し最初の方から説明してみようかな? 私はナギちゃんやセイアちゃんみたいに、あんまり頭が良いわけじゃないけど...ちゃんと伝わるように、頑張ってみるね!」
「"うん! お願いします!"」
...思ってたより深刻な話でした。簡単にまとめると...トリニティは色々の派閥で集まって出来た学校。昔はいまのトリニティとゲヘナのようなお互い敵視してるか、【第一回公会議】によって手を組んで一つの学校になりました。
しかしその時最後まで反対した分派...【アリウス】は連合後のトリニティに潰されて、今は連邦生徒会も知らない場所で隠れている。そしてミカはそういう事がエデン条約によって再び発生するのを危惧している...
「"アズサが、アリウス分校...?"」
...そして、アズサはそのアリウス分校出身の生徒で、ミカによってトリニティに転入した。
「うん、もしエデン条約が締結されたら...その時はもう今度こそ本当に、アリウスとの和解は不可能なものになっちゃう。だから、どうにかその前に実現させたかった。アリウスの生徒がトリニティでもちゃんと暮らしていける、幸せになれるんだって...みんなに証明してみせたかった。そう、あの子は【和解の象徴】になるから」
「"では【裏切り者】というのは...?"」
「うーん、そうだね。その前に一つ聞かせて...先生は誰の味方? ナギちゃんの味方? 補習授業部の味方? 連邦生徒会の味方? それとも、誰の味方でもない...とか?」
「"私は、生徒達の味方です。もちろんミカの味方でもあるよ!"」
「...わーお。さらっとすごいことを言ってのけるね、先生...。大人だねぇ。そういう話術? って思う気持ちもあるけど...」
「"本心ですよ!"」
「そ、そう? ちょっと純粋にうれしいかも。えへへ...でも、それを額面通りに受け取るのもちょーっと難しいなぁ...だってそれは同時に、誰の味方でもないって解釈もできるよね?」
「"そんな..."」
「うん、だからそのまま受け取るんじゃなくって、私から先生に、取引を提案しようかな。ナギちゃんが先生に頼らないなら私が先にとっちゃうーなんてね!」
「"取引?"」
「うん、先生にはアズサちゃんを守って欲しいの」
「"守る? 誰からですか? 今は別にアリウスを嫌う人が居ないんじゃ?"」
「理由はともかく、ナギちゃんは必死にエデン条約を締結しようとしてる。だからエデン条約を邪魔しそうな子を...補習授業部に集めたの。確信こそ持ってないかもしれないけど、あの中に【トリニティの裏切り者】が居るのを疑っている、かもしれない」
「"トリニティの、裏切り者..."」
「ハナコちゃんはね、去年までの成績とか凄かったよ、それ以外にもめっちゃ優秀で。ティーパーティーのホスト候補にも挙げられるほど。シスターフッドもあの子を引き入れようと頑張ってたと聞いたな、上手くはいかなかったみたいだけど。でも急に変わっちゃったの、落第直前の状態になるくらい..」
「"..."」成績の件はヒフミから聞いていましたが、そんなに優秀でしたか。
「あの子はすでにトリニティの上層部とか色んな所と交流が合って、色んな秘密を知っちゃってたこともあって。ナギちゃんにとっては気にせざるを得ないだろうね。アズサちゃんはそもそもトリニティの生徒じゃなかったので、恐らく書類とかで怪しまれてるとか...。そしてコハルちゃんは...そうね、あの子が怪しまれたのではなくて、恐らく"正義実現委員会のメンバー"だから」
「"正義実現委員会...ハスミ達の?"」
「うん、先生はハスミちゃん達とどのくらい仲が良いのかは知らないけど...巨大な武力を持ちながらゲヘナに対して強い憎しみを持っている存在、エデン条約に反対するのは火を見るよりも明らかじゃない? あのゲヘナとの同盟なんてー、って」
「"......"」確かにハスミがゲヘナを嫌ってるのは知っているけど...
「あとは...ヒフミちゃんか。ヒフミちゃん、優しくて可愛くて、いい子だよね。ナギちゃんもすっごく気に入ってる。...でも、どうやらこっそり学園の外に出て、怪しいところに行ってたみたい。トリニティの生徒が出入禁止になってるブラックマーケットとか、あちこちにね。それに、どこかの犯罪集団と関わりがあるって情報も流れてきた。あんなに善良そうで、純粋な子に見えるのに...」
「"........."」なんか心当たりあります! 今は黙っておこう...
「今のナギちゃんはまだ変な動きがないけど、もしかしてそのうち補習授業部に手を出すかもしれない...例えば、全員退学、とか。あるいはもしかしたら、セイアちゃんみたいに...あっ」
「"セイアは、何かあったのですか?"」
「......前にお話しした通りだよ。セイアちゃんは、入院中」
「"...今どこにいるのか、聞いても良い?"」
「うーん。そうね、先生は私の仲間って言ってくれたから、信じてもいいかな? もしこれで裏切られたら...うん、それはそれで悪くないと思う。えへへっ。...セイアちゃんは入院中なんかじゃない。ヘイローを、壊されたの」
「"...っ!?"」
「冗談じゃないよ、本当のこと。この前、何者かの手によって襲撃された。犯人は分からないけど...この事は私たちティーパーティー以外はまだ誰も知らない。もしかしたらシスターフッドには知られてるかもだけど...あそこの情報網は半端じゃないからね」
「"...だから守って欲しいんですか? 任せてください! 例えミカに頼られなくでも、生徒達を守るつもりです。"」
「あはっ。本当に優しいね、先生は。なんだか補習授業部の子たちに嫉妬しちゃいそう」
「"ミカの事も守るつもりですよ!!"」
「わーお、何か勘違いしちゃいそう。じゃあ、今日はこんなところかな。先生とお話できて、楽しかったよ。できればもっと話したいけど、これ以上二人きりでいるとなんか変な噂が立っちゃいそうだもんね。ふふっ...まあ私はそれでも全然かまわないだけど!」
「"相談ことなら何時でも歓迎ですよ。帰りも気をつけてね。"」
「じゃ、またね、先生」
「...ふふっ。あんな風に言われるのは初めてだね」
私の仲間...か。それも悪くないね。でもごめんね先生、私は先生が守っていい子じゃないよ。最初から...ここからも...
「......? 誰かと思えばセイカちゃんじゃん? どうしてここに?」
「ミカ様、お疲れ様です」相変わらず何を考えてるのわっかんない子だなセイカちゃん。
「あーあ、私がこっそり先生と会ってたのがバレちゃったのかな? ...それで? わざわざ出てきたのはなんか言いたいことでも? この件で脅迫とかでもするつもり?」
「いえ、ミカ様と個別に話したい事があります。少し時間を頂いてもよろしいでしょうか?」
ふーん? 私一人の時を狙ってたの? 見た感じは暗殺とかじゃなさそうけど。まあそれでも構わないけど、そっちの方が分かりやすいしね! 強いよ、私。
「そう? それは良かったな。見た通りいまは一人だよ、絶好のチャンス! なになに? サインでも欲しいの?」
「...セイア様に関しての話です」
「...へー。面白い話をするね」
そういえば確かセイアちゃんと仲が良かったよね? もし変なことを言い出したら、こいつも...どうせ私はもう、後戻りが出来ないから。
「はい、正確に言うと
「...本人から?」
原作「サヨナラー!」
補足
キヴォトスでは「ヘイローを壊す」は「息の根を止める」と同じくらいの意味。直接に息を止めるではなく死ぬと息が消えると同じ、直接ヘイローを破壊ではなく死ぬとヘイローが壊れるので。