デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます   作:十文字マトン

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アビドス3章...?知らねぇーー!!


6. 人生如(ユメ)

 ......ん? ホシノ? どうした?

 

 えーと、はい。本体がスヤスヤしてるデカグラマトン(十文字メイ)です。なんか真夜中にホシノからめっちゃ変な感情が伝わってきた。怯えと悲しみと...うーん、悪夢でも見てるのかな? いまの精神状態は結構やばいかもこれ...仕方ない、とりあえずホシノの夢を強制終了させてみる。もし余計な世話なら明日土下座で謝罪する...良し、出来た。実際やるのは初めてだけど上手くいった。

 

 セイアの夢に突撃してから、他人の夢に侵入できるようになった、クズノハの時も似た事をした。そして一般人が夢を見ているときは睡眠状態で意識が朦朧としてるけど、我は意識がはっきりしてるから夢への干渉や改変もできる......多分! 実際乱入したのはセイアとクズノハの二人だけだし、こいつらの夢は夢とカウントしていいのかもちょっと怪しいけど!

 


 

「......こ、こんにちは...」

 

「"ただいま"でいいよ...何が起こった?」

 

 朝になったらモモトークで「今日会おう?」と送ったら5秒くらいで「今行く」の返事が来た、速いよ。あと今すぐじゃなくてまず学校行け。放課後すぐ来ると約束した後普通アビドスに登校した...と思ったらなぜか対策委員会のみんなに追い出されたらしい、いやなんで??

 

「いや~それはね。なんかノノミちゃん達に『学校はいいから今すぐ行ってください』って言われて...うへ~、別に今日メイちゃんに会いに行くとかみんなには言ってないのに~」*1

 

「はぁ...? まあいいけど。抱っこ」

 

「うへ~」ぎゅーと力強く抱かれた。こんな力強くされたのは久しぶりかも?

 

「ほら、こっちも」両手をホシノの首に回して、鼻でホシノの鼻すりすりして挑発した。

 

「メイちゃん...ん」どうやら挑発の効果が抜群!

 

「ん...そう焦らずに。私はここに居るよ」少し経って唇が解放された...うーんなんだろう、まるで我が居るか確認してる感じ? 悪夢と関係あるかな?

 

「...メイちゃんは、どこにも行かない?」

 

「うーん、どこかには行くかもしれない。その時はホシノも連れていくと約束するよ。絶対置いて行かない」その言葉の意味は分かるけど。一応物理でも精神上でも、いつかここ(キヴォトス)から離れる可能性はなくはないから、安直にそれを約束しない。

 

「...メイちゃん、大好き!」

 

「うん、私も大好きだよ...続きする?」

 

「...する!」

 


 

「で、何があった? 悪夢を見ただけ?」軽くシャワーを浴びて部屋に戻ったらホシノはすでに待ってる。おや、ラベンダーのやつを使ったのか、それの香り結構好き。

 

「う、うへ。やっぱりバレた? なんかメイちゃんに起こされた気がしたけど、気のせいじゃなかったか~」

 

「まあそんな感じ...夢の内容を聞いても? なんか今日は調子がおかしいけどそれと関係あるの?」

 

「う、うん。ちょっとね......うへ、なんかメイちゃんに言うの恥ずかしいけどー!」

 

「え? なに? えっちな夢!?」

 

「違うよー! うぅ...その、メイちゃんが、私を一人にした夢を...うへ、メイちゃんはそんな事をしないのに、やっぱり怖かったかも」

 

「...そういう夢はいつから見てた? 結構睡眠に支障が出てたよね? いつも昼寝が長いのはパトロール以外にこれも原因?」

 

「...うん、もう結構長く続いてた。メイちゃんの前にはシロコちゃん、ノノミちゃん、アビドスのみんな......そしてユメ先輩」

 

「よし、決まった! ...ホシノ! 全部見せて!!」このまま悪夢を見る度に起こしても別にいいけど、もっと根本的に解決しないと精神上もよくない! 多分!

 

「...えっ??」

 


 

「出来た! ホシノどこー?」

 

 初めてユキノとヘイローの接続したあともその現象を研究し続けてる。そこでヘイロー同士の接続は肉体を介さない魂でのコミュニケーションだと結論付けた。おそらく普通ならお互いの神秘と感情が穏やかな交流になるだろうけど...どうやら我の魂が強すぎて、相手があんまりに膨大な神秘に耐えられずに気絶する...そしてその時の魂への直接的な刺激はなんかハマるらしい。

 

 ...いいな我もそれ体験したいけど? でも我以外で一番強い神秘を持ってるネツァクちゃんの根源は我だから交わしても効果がない。で、アロナちゃん(連邦生徒会長)いまはシッテムの箱でしか活動出来ないから実験出来ない。クズノハは一番耐えたかな? 本人曰くもとから魂に近い存在になったから同格の神秘持ちと比べてかなり耐えたけど、みんなが言うほど強い刺激は来ない。いや完全に影響がなくはないよ、一瞬で気絶するアオイでも気持ち良かったけど...いやなんの話だよ。

 

 あ、そうそう。でヘイローの接触をした時、もっと深く入ると相手の精神世界に侵入する事も可能...なんか意識せずとも相手の魂を包んで感化と似た効果を発揮するらしい。だから自然と我ら(デカグラマトン)の一員にもなる...いや客観的に聞くとやばいな。

 

 で、ホシノの精神世界に入る話になったけど。なんかホシノは最後までいやいやを言ってる。まあもし本気で拒絶したらたとえヘイローが重なっても効果がない...でも普通に来れた。つまりこいつは口では嫌がってはいるのに、身体(ヘイロー)が正直だね、可愛いかよ。

 

「......」と、すぐ隣にホシノを発見した。見た目は半透明な人の形...初見で人の形には保ってるのか、凄いね。精神世界は自分の形、つまり魂の形状を維持するのが難しい。普通の人は夢の中ではうまく自分を認識できないのと同じ...らしい! 身内で出来るやつが多いけど!! 連邦生徒会長(アオちゃん)、セイア、クズノハ...。そして元から実体を持ってない我やケイちゃん達も当たり前のようにできてる...まあ我ら(デカグラマトン)は逆に肉体を魂の形状に模して作ってるから。

 

「怖くないよ、()はここに居るから」優しくホシノの手を繋いた。

 

「......!!」

 

「いやいやこっちの方が合理的だから、もしはぐれたら大変だよ?」ホシノはちょっと抵抗しようとしたけど、そもそも自分の形を確立してないから全く効果がなかった。まあ形を確立したところで我に勝てないけど! テヘ!

 

「......?」

 

「声か? いや別に出さなくても言いたい事分かるよ。なんと言うか、形を確立出来たあと自然に声も出せるように...とか? 多分」

 

「......!」

 

「はいはい、頑張れよ......で、ここはどこ?」周りを見渡すと、見たことがない校舎にいるらしい。窓から外の砂漠が見えるからおそらくアビドスだけど、今のアビドス高校にはこんな建物はない...つまり前の本校か?

 

「......」どうやら推測は合ってたらしい。ホシノと一緒に来たからホシノもここが精神世界と認識出来てる。もし別の場合で侵入したら本人は気づかずにこの世界で生活してるかも。しかもその場合は本人の姿をしてるとも限らない。別の人物に...もしくは何かの物になる可能性もある。その場合は本人を探し出すのめっちゃ大変そう。しかもここにいる人は本物ではないから、誰も魂を持ってない、その同時に誰もがホシノの魂でもある。

 

「じゃあせっかくだから案内して〜」それはそれとして、まずはホシノの精神世界を観光しよう。

 

「......?」

 

「ん、ああ。ここにいる人達の事? これは全部ホシノの記憶から構成してる。普通の夢はあくまで夢の世界として成形されてるから、そこにいる自分以外の人達もあくまで夢の一部。しかし精神世界はそれと違ってホシノの中の記録によって構成されてるから、この人達はホシノから見ると完全にその人物になる」もっと簡単に言うと夢はアニメや映画、その中のキャラはただの映像。どんなにその人と似ても結局作者...夢の主の意識で動く。でも精神世界の人物は自由度がめっちゃ高いゲームの中のほぼ本人と近いAIを搭載してるキャラ。

 

「...? 珍しいね、アビドスに来る人なんて。誰かを探してるの?」

 

「......!?」

 

「それはもちろん喋れるよ。...ホシノが知ってる限り全然喋らない人でもなければ。......こんにちは、連邦生徒会から来た。校舎を移転したらしいので見に来た」

 

「連邦生徒会...はぁ...今更か? じゃあうちの生徒会長を探してる? この時間は多分外に居るよ」わーお、結構険悪だね。もしかしてホシノの連邦生徒会嫌いはこの人達から学んだ?

 

「......!」なるほど、校舎が移動したあとすぐに転校した人が。まあ仕方ないと言えば仕方ないかな。本校すら砂で埋められたらいよいよアビドス高校の未来が見れなくなる。

 

「ありがとうね、探してくる」

 

「待って! ...その、うちの生徒会長はちょっと...単純だから、あんまり変なことするなよ! もしそんなことしたら許さないよ! ...ホシノちゃんが!」

 

「いやちょっと話をするだけだよ、忠告ありがとう。......ホシノ? もしかしてめっちゃ有名??」

 

「......!! ......!」まじ? 同じ学校の先輩にも容赦なく喧嘩を売るとかヤンキーじゃん、可愛いね。

 

「おーあれが。道を整備してる? もう毎日砂を退かさないと学校すら入れない感じ......ホシノ? 大丈夫?」校舎に離れてる正門をみたら、目標である緑のロングヘアーを持ってる女性...アビドスの生徒会長、ユメを見つけた。

 

「......待って。メイちゃん...もしかしてユメ先輩と会わせるつもり?」と、おそらく懐かしい場所を見て自分を定義出来たのか、ずっとあやふやのホシノが実体になった...これは...短髪ホシノ!? 可愛い!! あ、いまそれどころじゃないか。

 

「うん、そうだよ」

 

「...メイちゃん、もう帰ろう。悪夢はもう見ないから...メイちゃんと一緒にいれば...」

 

「大丈夫、私を信じて」

 

「でも! ユメ先輩はもう...いま会っても私の中の幻だよね? それに、私のせいで先輩が...メイちゃん、お願い、もう帰ろう」

 

「ホシノ、私を信じて」

 

「......わか、った」

 

 ホシノの左手が不安で力強く握ってきた...なんか親とはぐれた子供と一緒に親を探してる気分。

 

「ユメさん、初めましてー」

 

「あら、初めまして! メイちゃんですね! ずっと会いたかったよ! そしてホシノちゃんも! ようやく会いに来たね!」

*1
「ん、顔に出てる」




一応ホシノ1年の時ユメが3年と設定...そんなに関係ないけど

え?この時期で過去アビドス関係の話書くの?
仕方ないじゃん!一週間更新停止したくないし
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