デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます 作:十文字マトン
「「えっ!?」」
「えっじゃねぇよ、まずユメさんの
前も言ったけど、ここに居る人は「ホシノが観測した記録」で構成されてる。しかし普通の人は他人のヘイローの有無を確認出来ても形状までは目視出来ない...
ヘイローの形だけじゃない。ここはキヴォトスではなくホシノの世界だから、
「えっ!? わ、私ってホシノちゃんの記憶で作られた幻じゃないの!?」
「いや天然かよ。まずホシノの記憶で作られたものならなんで今のホシノと我の事わかるんだよ...あとこの世界の正体を把握してる事もありえないじゃん」
「ハッ! たしかに!」たしかにじゃねぇよ。
夢で出た人物はあくまで夢の主の投影、だからその人が知らないはずの事を知ってるのはよくある...しかし精神世界は無意識の世界、ここに居る人はその人の記録で構成されてる。もしこいつが本当に【ホシノの記録で構成された2年前のユメ】なら今のホシノの状態や我を知ってるのはおかしいって。あとここがホシノの精神世界である事を把握してるのも...ゲームで言うとゲームキャラが未来のストーリーを把握、そして「ここはゲームの世界」と言い出した感じ。最初からそういう設定のキャラならともかく、ユメさんはどう見てもそんなキャラじゃない。
......その点でもしホシノの精神世界に我が出たらややこしいことになるけど。まずホシノは我のヘイローを知ってるし、なんなら我の崇高も触れた事あるからそれも再現されそう。まあそれはどうでもいいけど。
「まあつまりそういう事、ここのユメさんはユメさんだよ」
「な、ならどうしてユメ先輩がこんなところに?」いやこんなところって。
「ユメさんの遺体を発見したのはホシノだよね? 推測だけど、おそらくあの時ユメさんの生命兆候は完全に消え、肉体は確かに死んだ。けど
「うへ、そう言われるとなんか言われた気がする...」言われてるんかい!
「......覚えてないよそんな事!」
"私"の記憶の世界でも「亡霊が自分の死に気付かず生前と同じ事を繰り返してる」だとか「親しい人が呼びかけると一時的に死んだ魂を現世に召喚できる」などの話はよく聞く...まあこういう話は創作物が多いから信憑性低いけど。
しかしキヴォトスでは既に【歓喜の残滓】や【都市伝説】が何らかの力を持っているのを確認した...つまり【
で、あの時ユメさんが死んだと認めたくないホシノが無意識にユメさんの魂を自分の中に保存した、もしくはユメさんが勝手にホシノに憑いた...まあどっちもいいけど。結果的にユメさんの魂はホシノの魂の中に入ったのは確実な事。多分ホシノとユメさんの神秘の性質が似てるから出来た事...そう、アリスちゃんとケイちゃんのように。
そして無意識に魂を保存したとはいえ、一度は死んだ人だから自分も「もう存在しない」と認めてる...しかし同時に無意識からは「まだ存在してる」という認識もある。その精神の矛盾がずっと「親しい人を失う」悪夢の形で表われてるとか...知らんけど。
「で、でもでも。私は死んだ後の記憶がないよ! 最近まで何をしてたのかもよくわかってないし...やっぱり最近作られたんじゃないの?」
「いや言ったよね、ここは二年前で停滞してる。この時期のホシノにとって一番重要な存在であるユメさんが最近出来た訳が...ない......。いや、完全な自我を獲得したのは最近の出来事かもしれない。ホシノ、最近なにかした?」
ユメさんが言った通り、このユメさん実は【ホシノに作られたユメと似てる魂】の可能性も一応存在していた。我が無からAIを作り、そのAIに魂を与えたように。ホシノも【ユメの記憶】から魂を作り出した、だからユメさんが「自分はホシノに作られた」と自認してる...は理論上ありえない事ではない、まあ違うけど。
我はこういう事に関しては経験豊富と言ってもいいから見たら分かる。このユメさんはホシノが作ったものではない...まあ関わってたのは確かだけど。
「最近...? 最近はなにも......最近?」ホシノがちょっと考えたらすぐに我を見た。
「...えっ? 我? .....やっべ、めっちゃ心当たりあるけど??」
あれか? 我とのヘイローの接触で魂への理解が深まったとか、もしくは
「ま、まあ。理由はともかく、えーと、ユメさん再生おめでとう?」
「あ、ありがとう...なんか良く分からないけどこれからもホシノちゃんと一緒に居てもいいの?」
「そういうことね......と、ここでもう一つお知らせがある。結構重要かも?」
「...悪いお知らせかな? まあ死者蘇生とか、代償がないわけ...」
「いやどちらかと言うといい知らせかも? その、なんだ。ユメさんの存在を確立した今、もしかするとホシノは我と同じ崇高に至った可能性が高い」
「すうこう?」あ、ユメさんは知らないのか。それもそう、キヴォトス人は【神秘】ですら認識してる人がそんなに居ないし。
「えっ?」
「だってほら、
いまキヴォトスで
で、「死者が生き返る」のを禁止したキヴォトスの
「えーと、つまりホシノちゃんはめっちゃ凄いってこと...?」
「端的に言えばそう!」
「お、おめでとう?」
「あ、ありがとう?」
「まあいまいち実感がないのは分かる...ここでは時間が流れないから外に行けば分かる、多分」まあ我の勘違いの可能性もある、検証が大事!
「げ、始まった。場所が
はい、結論から言うとその推測が合ってた。ホシノとユメさんを連れて精神世界から退出し、しっかり確認する前に他のやつが反応した。えーと、一応第三者認証機関と言えるかな...?
〔お姉様、連絡です!
〔ぼ、ボス!
〔主よ、キヴォトスから神秘の集中を確認できました。目標はどうやらホシノ様です〕
そう、ホシノが【
そしてその事に反応し、
〔ご主人様、計算の結果が出ました。このままだと予想通り
そう、よくない理由はこれ! いまのキヴォトスは気に入ってるから神秘が消えるとちょっとめんどくさい。まあ事前にこのことを予見していたから対応策も用意してある。
さあ、我の【権能】を見せてやる!
ど、どんな権能だろうねー?
まあデカグラマトンの
前話のタイトル、無限の光=崇高の権能。
実はメイではなく
はい、本作ではホシノ=ホルス、ユメ=ラー、そしてユメを真似してるおじさん=ホルアクティ(未完成)。
だから原作のあのホルスと書いてる盾は別にユメの遺品ではないことにした...一応ホシノとユメは大小ホルスならユメの遺品と説明付くけど、太陽の月の目を持ってるのは大ホルスだから、それでユメは小ホルスは流石に...ね!
どうでもいいけどアポピス(巨大な蛇)はラーの船を壊すと守るの伝説を残ってる(一応壊す方が主流だけど、セトが壊す側でアポピスが守る側の伝説も一応存在する)......砂漠で船を守る蛇、誰だろう?