ちょっと変わった呪術廻戦。   作:ガイド

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マイページの真ん中に投稿済み小説って出るのね。なろうよりプレッシャーヤバいけど、その分情報が圧縮されてて見やすいな。プレッシャーヤバいけど。


5話 ちょっと変わったミッションスタート。

 私達は首都圏にある時間貸し駐車場に停めているスモークガラスとカーテンによって車内が見えなくなっているワンボックスカーの車内で作戦開始の合図を待っていた。

 

『急急如律令、夜蛾だ。救援願う』

 

 待つこと数時間、呪符からあらかじめ決められていた言葉が聞こえ、車に外付けされた24インチのテレビモニターには正道と夏油傑君が乗った乗用車がロケットランチャーによる攻撃を受け炎上している様子が、映し出された。そして、我々が使う帳とは違う結界術に対象が現れた事を合図もあり確信しする。

 

「合図だ。作戦開始」

 

 私は隣に座る男に目くばせし言った。

 

「了解。各員、ターゲット出現。作戦開始。繰り返す。ターゲット出現。作戦開始……上手く釣れましたね」

 

 長身の男は窮屈そうに身を屈めノートパソコンのキーボードをたたきながら言う。

 

「ああ、呪霊操術は奴らワルプルギスの夜の不俱戴天の仇、それを有名でかつ攻撃能力が少ない事も知られているたった一人の呪術師が護送中、そして、呪霊操術もまだ弱く、今後は高専結界内で保護されることが決まっている。となれば、呪霊操術を殺せる実質的なラストチャンス、食いつかない筈はない」

「後はどれが食いつくかですね。アリスか、キルケか……レイブンか」

「下水道は非常灯があるとはいえ薄暗いレイブンだろうな」

「逃走能力が高いレイブンだと、捕らえるのも倒すのも難しそうですね」

「いや、今回はその逃走方法を解析するのも目的の一つだ。逃げてくれると言うなら逆に都合がいい」

「シャドーダイブですね。レイブン自身も含めたあらゆる影を出入り出来る術式。僅かでも解析が出来たら今後のためになるのですが」

「まあ、解析した結果どうにもなりませんと言う可能性もあるがな。だが、未知を未知のままにしておくよりは100倍マシなはずさ」

「未来の勝ち戦の為の布石ですね……今回はどう頑張っても引き分けが良い所ですか」

「仕方がない。特級を相手にすると言うのはそう言う事だ。それに、悪い事ばかりではない」

「戦場が下水道になった……事ですね」

「ああ、下水道は確かに薄暗くいつでも逃走が出来ると言う点ではレイブンに有利だ。が、下水道ではレイブンが得意とする大規模攻撃が出来ない。崩落の危険があるからな。そこはこちらに有利だ」

「でも、こちらの最大戦力も使えません」

「五条悟か。まあ彼はこっち側も制御できていない。あまり戦力として頼るべきではないな……まだ9歳だしな。仕方がない」

「それは貴方もでしょ。一条家の当主、一条光様」

「おっと、そうだったな。さて、無駄話もここまでにして、順風耳(じゅんぷうじ)、周辺の状況を教えてくれ」

『はい、帳は問題ありません。目視での確認になりましたが、我々でも破壊できる強度です。救援はいつでも可能です。只、千里眼からカラスが集まっているという報告が来ています』

「レイブンの使い魔か」

「黒鳥操術で追い返しますか」

「いや、必要ない。こちらの存在は極力隠したい。作戦通り、呪術師は一般人に紛れながら包囲を継続、狭めてくれ」

「了解しました」

 

 男は携帯電話を使い各員に指令を飛ばす。本来であれば有線や秘匿回線を使い無線通信量の増大による作戦の暴露や傍受の危険を減らしたかったが、如何せん呪霊操術の発見から今日までの時間が短く、そこまでの準備が整わなかった。多少危険が伴うが、準備が整っていないのは相手も同じ。しかし、おそらく大丈夫だろう……と言うかなり曖昧な安全基準で作戦を決行せねばならないのは、私自身かなりのプレッシャーだ。ここで呪霊操術を失えばまた5年から10年と言う時間を術式捜索に当てねばならない。勝算があるとはいえハイリスクハイリターンなのには変わりがない。いくら上層部の命令とは言え、こんな穴だらけの作戦、二度とごめんだ。まあ、上の連中の考えは分かる。呪霊操術を持つ夏油傑君をなんやかんや理由を付けて体よく殺したいんだ。呪霊操術は1人いれば呪術師の負担が減る。それは言い換えれば仕事が減ると言う事だ。呪術師として古い連中は仕事が減って甘い汁が吸えなくなるのを危惧しているのだろう。老害どもめ、人の命を何だと思ってる。さらに、連中はその呪霊操術が死ぬかもしれない作戦の指揮を私に執らせ本当に死ねば私を責め立て、死ななかったとしても自分たちの協力のお陰だと言うのだ。ああ、嫌だ嫌だ。そんな年の取り方はしたくないね。まあ、本当に嫌だと思っているのは、この作戦自体知らされず、作戦の要に置かれている夏油傑君なんだろうけどね。

 

『中央より各員、110番あり、○○区○○交差点で車が炎上との事、負傷者の情報は無し、なお、帳が下りているとの目撃情報あり、事件テロの可能性あり。各員は市民の誘導を行い呪術課の到着を待て、繰り返す――――』

 

 警察無線が車内に響く。この頃頻発するテロ事件を考えても第一報でテロの可能性まで視野に入れるとは、日本の警察が優秀なのか、はたまたそれだけ治安が悪化しているのか……難しい問題だ。

 

「始まったな」

「はい、奴らがドデカい花火を上げてくれましたからね。現場も動きやすいはずです」

「そうだな……君はここで待機か?」

「そうなります。現場は6課が押さえます。私は一条様が手に入れた情報を各員に伝達する係ですね」

「分かった。が、現場がヤバくなったら君も6課のサポートを頼む……なんせ6課は今回の作戦を知らないからな」

「大丈夫ですよ。ヤバくなったら我々4課も出ます。それに呪術師の配備も完了しつつありますので、万が一は無いです」

「そうだな。信じよう……では私は正道に幻視を使う。各員への伝言、頼んだぞ」

 

 そう言うと私は、外付けされたテレビモニターに触れ術式を使った。

 

「了解です……え? なんで仮面ライダーブラックが居るの!?」

 

 正道の視界が映されたテレビモニターには薄暗い下水道の風景と戦いを繰り広げている銃を持った男と、仮面ライダーブラックが映されていた。




球磨川禊『大丈夫、僕最弱だから』ってのを思いついた。誰か書いて。
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