この期を逃すな!!目指せランキング一桁台って気持ちで書きました。
入学試験と想定外
「…それと実技試験の後は正門前が受験者で混み合う可能性があるから留意して欲しい」
「分かりました、実技試験の際のサポートグッズはどうなりますか?」
「それは、事前に振り分けてあるから安心して欲しい」
相澤から受け取った資料に目を通しながら田中は本日開催される雄英の実技試験に対する準備を進めていた。
「いやー、まさか新任の教師に実技試験の説明役が回ってくるとは思ってませんでしたよ」
「山田の野郎が風邪引いたんだ、他の教師も別の試験会場に割り振られてるから合理的に考えて俺の付き添いで仕事がたいして無いお前に回ってくるのは当然だろう」
ゼリー飲料を飲みながら相澤は語る。
些細だがやはり自分らが介入したことによる変化に少しばかりの罪悪感を覚えながら田中は持っていた資料をまとめ職員室を後にする。
「それではいってきますね」
「おう、いってこい」
職員室の扉を閉め、廊下に出る。本来なら生徒達で溢れている廊下も今日は入試による休みで教師達がたびたび通るだけであり、いつもの光景を知っている田中は寂しさを感じながら歩みを進める。
(ここから私たちは本格的に介入するのか…)
管理人、ホコタテ聖人、ゥ、メロンパン、最初は10人にも満たなかった転生者達のグループ、前世の身分や年齢、国籍に共通点はない。ただ、一つだけの共通点があるとすればサブカルチャーを愛している事だけだった。
スレッドを結成した序盤は口論は絶えず、NTR擁護派と純愛過激派に分かれ戦争をしそうになったこともあった。
ただ、ここまでスレッドが瓦解せず大きくなったのは古参が頑張って纏めてきたのもあるが最初期に決めた目標があったからだ。
全員が納得し、各々が全力を出したいと思う程。
偽善と言われるかもしれない、最悪全世界を敵に回すのかもしれない。
今はまだ少し有名な自警団だがここからは彼らと-原作と密に関わってしまうのだ。関われば関わるほど自分たちは後戻りができなくなり、自警団から敵として認知されるだろう。
この場で行方をくらませば原作は些細な変化で終わるだろう。
(いいや、スタート地点を前にして逃げる愚者がどこにいる)
弱気な考えを振り払い、目的地に進む。
「ここか」
本来ならプレゼントマイクが担当すべきであった説明会場に着く。
この扉を開ければ壇上の脇に出ることができ、壇上に上がれば先ほど相澤先生から貰った紙の通りに説明すればいいだけだ。
意を決し扉を開ける。
事前に待機していたスタッフからマイクを受け取り壇上に上がる。
先ほどまでざわついていた空気が一斉に鎮まり田中に視線が集まる。
(もう後戻りは…いや、潜入している時点で後戻りは出来ないか)
今更な事を思い出す。それと同時に思考がクリアになっていく。
紙を見ずとも何を言えば良いかは分かる。マイクの電源を入れ、口に近づける。
『皆さん、先日の筆記試験お疲れ様でした。これより、実技試験の説明に入りたいと思います。お手元にあるプリントを見て下さい------
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では、皆さん各々指定された会場に向かって下さい』
途中、原作通りの質疑応答がある上で全てを説明し終えた田中は生徒達が全員講義場から出て行く前に脇から退出する。
あとは職員室に戻り、相澤と合流し受験者の実技を見ながら採点をする仕事に戻ればいい。そう考えながら田中は扉を開けるとそこには校長である根津がいた。
「田中君、お疲れ様なのさ。悪かったね、まだ入って一年も経っていない君にこの仕事を任せてしまって」
「お疲れ様です。根津校長。そんなこと言わないでください、高校は初めてですが去年までは中学校で先生を務めてたので大丈夫ですよ」
「それならばよかったのさ」
「それで、どうして校長がここに?」
「あぁ、それなんだけど一応顔合わせをしようと思ってね」
「顔合わせ?」
田中が疑問を浮かべたのと同時に、勢いのある声が耳に入ってきた。
「私がキタァァァァ!!!」
「オールマイト!?」
田中の中で焦りと嬉しさが混同し声が裏返る。原作はあくまで、主に主人公の視点で動くものだ。主人公以外の動きはほぼほぼ不明と言っても過言はない。
だから、管理人はさまざまな勢力に潜入者を潜伏させ情報を集めようとしていたのだ。
平和の象徴を前にし、身震いが止まらない。
それもそのはずオールマイトはAFOに並ぶ自分らの目的において最大といっても過言では無い程の障壁なのだから。
それとは別に原作のキャラに会えた嬉しさが彼の中では勝っているのは別の話である。
「君らは来年度から教師として本格的に務めて貰うからね、今のうちに顔を合わせておこうと考えたのさ」
根津の気遣いに複雑な思いを抱えながら、オールマイトを前にした田中は話しかける。
「始めまして、オールマイト。田中角○ことヒーローネーム
「HAHAHAHA いやー、私も君の活躍は聞いてるよ
「過大な評価ですよ」
「いいや、そんなことはないさ!!君のようなヒーローがいるからこそ、平和は維持されるのさ!!」
きっと嘘偽りの無い、本心なのだろう。スレッドを結成する前からヒーローをやっていた成果がここに来て実っているのを実感しながら、その場を後にすべく話を切り上げる。
「すみません、これから実技試験の審査をしなくてはいけないので」
「おっと!これはいけないねそれではまた会おう!!
「急に、悪かったね田中君」
「そんなことありません、それではこれで」
その場を後にしながら、相澤に指定された会議室に向かう。
向かいながら、田中は携帯を開き生徒側への潜入者にメールを送る。
「これでよし、あとはあの子次第だ」
携帯を閉じるのと同時に会議室の前に着いた田中は、何食わぬ顔で部屋に入室した。
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「いやーまさか、
「彼こそ、この学校にふさわしいな」
全会場での実技試験が終わり、教師陣の審査も終わったあと彼らの話の話題は彼ともう一人の子の話で持ちきりだった。
彼とはそう主人公こと緑谷出久である。
原作介入による、主人公の不合格という事故が起きずに安堵している田中がいる中、もう一人の子による悪目立ちのせいで田中の胃はキリキリと鳴り始めている。
「彼も凄いが、A会場のこの子も凄いな
「今年の受験生は豊作ですね」
「教えがいがありそうだな」
察しの良い読者諸君なら感づいたと思うが主人公とは別に話題になっている子とはスレッドで決まった潜入予定の子、その者である。
今更ながら、人選ミスではなかったのでは無いかと考えながら映像を見る。
0pt敵は無惨にも腹部に該当する部分が大きく穴が空いており、中のケーブルが見え冷却水が漏れている。
「覚えとけよ」
「どうかしたか?」
「いえ、なんでもありません。少し保健室で胃薬貰ってきますね」
一刻も胃のキリキリを抑えるため、そして次の段階に移るため田中は小走りで会議室を出た。
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保須市--
人気のない路地裏でメイド服の上にスカジャンを着たJKと真っ黒な猫耳と尻尾を生やした女性が談笑しながら何かを探していた。
「ったく、何であたし達が人探しなんてしなきゃいけねぇんだ」
「仕方ないでしょ、もう原作が始まってるのにメロンパンが獄門疆を見つけてないから名無しを総動員して探してるんだもの。手が空いてるのは私たちコテハン候補だけだし。いいじゃない、黎明卿のサポートグッズの手伝いよりかは」
「確かに、その通りだけどよぉ…」
「それに、
「確かにな」
談笑ながら人探しをしている彼女らだが、JKの腰にはサブマシンガンが二丁、黒猫の方には背中に身の丈ほどのチェンソーが担がれている。
辺りにはいないと判断すると黒猫は地図を広げながら走り出した。JKもそれに続くように走り出す。
「いつもの、巡回ルートに誰だっけ…あの羽のヒーロー」
「ホークス?」
「ちゲェよ、何だっけ…いいや、忘れた。まぁ、そのヒーローがこの時間帯に巡回ルートにいないからステインの餌食になってると思ってるんだが」
「ホコタテ聖人の予想地点はこのあたりのはずなんだけど…」
話しながら地図を見て、路地裏を曲がる。地図は視界の先を指している。
そこには、ヒーローがうつ伏せで血を流して倒れており、そこに留めを刺さんとするステインがいた。
「ビンゴ、さすがホコタテ聖人」
「図々しい…阿呆どもが来たか…立ち去れここは貴様ら立ち入っていい領域ではない」
「悪いが、今掴んでる人を離して貰おうか」
「なんのために?」
「んー、生き証人として私たちの名声を広げるために?」
「そうか…死ね」
ステインは掴んでいたヒーローを離し、持っていた投げナイフを投げつけてきた。
彼女達はそれを華麗に避け、持っていた各々の武器を手に持つ。
「やっぱ、こうなるわよね」
「実は期待してたんじゃないのかよ」
「バレた?」
今から、戦闘になるにも関わらず。彼女達は笑顔で武器を構えた。
「コールサイン00 掃除を始める」
「強襲オペレーターの実力見せてあげる!!」
運命はここで大きく捻じ曲がる。
感想、評価ありがとうございます。
今回は角○先生を主軸として書いてスレはありませんでしたが多分次回はあります。
保須市で人探しをしてたスレッドメンバーは誰でしょうね?
改めて、日刊ランキングで100位以内に入りました。
これも、読んで評価をしてくださる皆様のお陰です。これからも頑張って書いて行きますので首を長くして待っていて下さい。
今思ったけどこれが投稿されるまでヒロアカが原作なのに原作キャラで喋ったの相澤先生と根津校長だけなのってマ?
追記:投稿する直前に確認したらランキング58に上がってた…まじ感謝
決選投票 雄英に潜入させるなら?
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白モップ
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ビリビリ
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救世主