彼方に継ぐ道化師   作:転生したらアメリカザリガニだった

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三頁 兎と妖精①

 ――――夢を見た。草木に囲まれた森の中で兎を追いかける夢を。

 

 真っ白な毛並みをして真っ赤な瞳をしている小さな兎。知らない森に独りぼっちだった『わたし』の前に突然、飛び込んできたのだ。驚いて声を出してしまった。長い耳を揺らして兎がその瞳を大きくして見つめている。驚いたのはこっちだというのに、その仕草がどういうわけか妙にカチンときた。

 

 そんな気持ちを抱いて、ポンと手を叩き思いつく。

 

 ――――捕まえて撫でまわしてやろう。

 

 堪えれきれずに笑みが浮かぶ。あのふわふわした毛並みはきっと手触りが良いに違いない。鎌首をもたげるように、そわそわする指先が標的に狙いを定める。

 

『ッ!?』

 

 次の瞬間、兎は悲鳴とともに逃げた。それはもう堂々とした逃げっぷり。後ろ足を盛大に蹴り上げて脱兎の如く。風を巻いて逃げた。『わたし』の前から。

 

 怯えたような表情と後ろ姿に呆気に取られて数瞬。カチンからイラッに変化した感情を促進剤にして追いかけた。腕をぶんぶん振り回して逃げる兎との追走劇。

 

『こらー! 逃げるなー!!』

 

 目まぐるしく切り替わる景色が断片的に通り過ぎていく。ちょこまかと木々の合間を縫っては悲鳴をあげる兎。疾走して追いかける。ちょこざいに視線を切るような緩急つけた動きに翻弄されては見失う。

 

 しかし、諦めない。絶対に逃がさない。この手でモフるまでは。

 

 小さく長い耳をピンっとさせて辺りの音を拾い、草木に身を沈めていた獲物を発見、力強く地面を蹴り上げて驀進。

 

 闘志に燃える瞳で白いふわふわを狙い定める(ロックオン)。ただならぬ気配を察知したのか長い耳がピンと伸びて、振り返る。だが、もう遅い。既に射程圏内。

 

 渾身の飛び込み(ダイブ)をかまして視線が交差する。

 

『――――!?』

 

 紺碧の瞳に映る勝利の二文字とともに、『レフィーヤ・ウィリディス』という名のエルフの少女は盛大に壁に頭をぶつけて目を覚ますのだった。

 

 

 

 

「ひぃっ!?」

「――――起きたか、ベル」

「あ、あれ……? アルフィアお義母さん?」

 

 ビクンと小さな体が揺れる。背中に身を任せて眠り込んでいたベルが目を覚ます。重い瞼を薄っすらと持ち上げて顔をあげる。陽の光が眩しかった。徐々に覚醒する意識と同時に抜け落ちていく夢の内容。……具体的には獲物を狙う肉食動物さながらの気迫をまとって追いかけてくる女の子。正直いって怖かった。

 

 なんであんな悪夢を見たのだろうか? そんな疑問を抱く間もなく、ベル・クラネルの意識は完全に現実に引っ張られた。

 

「……なんで森の中にいるの?」

 

 アルフィアにおんぶされたまま右に左にと顔を向ける。目に映るのは見たことのない木々が広がる景色。ベルがよく知る森ではないことだけは理解しつつ、思うまま疑問を口にした。

 

「『岩』程度は斬れたな」

 

 いつもながら変わらず、不愛想をぶつ切りにしたような短い返事。しかしベルは思い出す。気を失う直前に成しえたあの達成感。自身の奥底で何かが――――『殻』を打ち破って吹っ切れたような、あの高揚感を振り返った。

 

 そうなると素直な感情が浮かび上がってくるもので、視線をあちらこちらに向けては口をもごもごとさせる。言葉はなくても背中で身じろぎをしているベルに察したアルフィアが顔を向けて喋った。

 

「ああ、約束通りベル。お前の剣を見繕ってやる」

 

 微笑とも苦笑とも取れるような、仕方ない奴だと言いたげな表情にベルが大喜び。

 

 背中から飛び降りてアルフィアの周りを飛び跳ねるベル。その姿になんとなく兎を連想してしまう彼女がぽつりと声を落とした。

 

「……存外に早かったな」

 

 ザルドの師事がよかったのか、それは分からない。少なくとも自分より『教える』のが上手だろうことは理解していた。その領分は苦手だと自覚しているからだ。なんであれ、経験することも識ることも片手間で事足りてしまったのが起因しているのだろう。

 

 長い時間、研鑽して経験を積み重ねて至る技、そのどれも一目見れば模倣できた自分にとって物事として分かっても感覚として理解は出来なかったのだから。

 

 道を切り開いてきた者達とは違い、圧倒的な才覚を持って、我が物顔で道を歩いてきた静寂の魔女。そんなアルフィアからしても些かベルの成長ぶりには少しだけ驚嘆した。

 

 最初に思い至ったのは、あの好々爺の顔。ザルドと自分に黙って、勝手に『神の恩恵(ファルナ)』なんぞでも与えたのかと思い、しばき上げた。無論、そんなことはなく無罪。そもそも本神にその気はないらしい、心底どうでもいいので聞き流した。

 

 ――――『才禍の怪物』。そんな言葉が胸中にこだました。

 

 もうずっと前、多くの人々と神々に贈られた言葉。ベルの半分は自分と同じ血を宿している。そうなのだろかと、ざわつくがやはり違う。全くもって似てはいない。

 

 何故なら受け継いでいないからだ。自身と最愛の妹を苦しめた『病』をベルは幸運にも宿していない。そして、もし才覚なんてものがあるのなら此処まで手こずる筈もない。

 

 全知全能たる神でもないアルフィアに正しい答えは導き出せない。それでも一つだけ浮かぶシルエットがある。アルフィアが想い巡らせたものに比べれば、弱々しく儚いものだが、納得できる答え。

 

 昔日を眺めるように浮かんだ幻は妹――――メーテリアだ。

 

 人一倍、いや、それ以上に病弱で脆弱な愛する半身。一人では何もできないくせに、誰よりも優しかった娘。真っ白に純粋で、想いの強い妹の輪郭と合わさるベルの姿。

 

 受け継いでいるとしたら、きっとその『想い』だろう。誰よりも真っ直ぐで純粋にひたむきな視線はメーテリアを思い出させる。

 

 想い一つで幼子が岩を斬った。

 

 そんなことを口にすれば、彼()彼女()はどんな顔をするのだろうか。マキシム辺りは呵々大笑しているのが目に浮かぶ。あのジジイの眷族が如何にも好みそうな話だ。間違いなくベルの教育に悪いし、ここぞとばかりに絡んで来るに違いない。

 

 しかし、こちらも笑えない。むしろ酷いまである。あの姑のようなヘラの眷族――――特に団長だった、最恐の女なんかの目に留まりでもしたら、どんな目に遭うか……他人事ではいられない。そもそもベルの所属を巡っては、ひと悶着が立て続けに起きそうだ。

 

 ギルドも他派閥もない交ぜにして、オラリオが混乱の渦。ザルドやパァル辺りは顔面蒼白になって、ぐったりとしていそうなのが容易に想像がつく。

 

 ああ、ついでに騒動から一足先に逃げてそうなアイツをどう処分するかの方が先だったか。

 

「……アルフィアお義母さん?」

 

 ベルがささやいた。

 

 あったかもしれない『もしも』の世界を幻視していたアルフィアの歩みを止める、無自覚な声。それでいて妹と同じく、純粋で親愛がこもった声が耳に届いた。

 

「なんだ、ベル」

 

 知らず知らずのうちに剣吞な気配を振り撒いていた彼女にすっかり怯えたような顔をしている少年。そんな姿に小さく笑みを落として歩み寄る。

 

「えっと……ぼくなにか怒らせちゃった?」

 

 傷だらけの小さな手を握り、歩みを再開させて道を歩く。

 

「なんてことはない、ただ……その赤い目を無性にくり抜きたくなっただけ、それだけだ」

「ひえっ……」

 

 握り返していたベルの手にじわりと汗が滲む、こわばりが此方も十分に伝わる。

 

「冗談だ」

 

 からかい交じりに言葉を投げる。酷く安堵したとばかりにもう片方の手を胸にあてて息を吐いているベル。やれやれと、こんな脅しも『もしも』と比べたらどれだけ優しくて手ぬるいものかと教えたくなると思ってしまうアルフィア。

 

 アルフィアという女性の日常で、『世界』が与えた試練も苦しみも今この瞬間の『もしも』がありえたからこそ耐えることができた。

 

 他ならない、少年の『英雄宣言』によってアルフィアは己の宿痾と向き合い、よすがを得ることができたのだ。

 

 なら精々、足掻くとしよう。約束を違えないように、英雄となった少年が紡ぐ物語を瞳に焼き付けるまでは――――もう少しだけ、待っていてくれメーテリア。

 

「ところで、ぼく達どこに向かっているの?」

 

 モンスターに襲われることなく、深い森を歩きながらベルが訪ねた。丁度良く、通り過ぎる風が報せを持って来る。まるで境界線を踏み越えたかのように清らかな空気が漂ってきた。

 

 清涼でいて開放的な神聖な緑林が二人を歓迎した。

 

「向かう場所は妖精里、『ウィーシェの森』だ」

 

 彼女が告げる目的地。そっと指先を向ける方に視線を送るベルの瞳に映ったのは森の大河であった。

 

 

 

 

「うう……痛い。たんこぶできた……」

 

 目尻に小さな涙をためこんで、頭をさする少女が一人。レフィーヤという名の小さな妖精。

 

「むっきぃ~あともう少しでモフれたのにぃ~!」

 

 口惜しいとばかりに夢見た内容を振り返る少女は朝食もまばらに森にでかけた。憂さ晴らしとばかりに薬草をブチブチと引き抜いて集めまくっている。

 

 朝の食卓である。思わず、何気なしにと両親に『弟が欲しいですっ!』と、軽はずみに言ってしまったことから端を発した薬草集め。あの夢の兎が手に入らないのならば、いっそのこと弟が欲しいとポロリと願望を吐き出してしまったレフィーヤ。

 

 あらあらと意味深な笑みと目配せを送る母と覚悟を決めた父親という謎の雰囲気に押される形で薬草集めの任を負うことになった彼女はせっせと励むのであった。

 

「おーい、レフィーヤ! あの話聞いたか……って、また妙な薬草集めてるな」

「……?」

 

 薬草採取の途中である。同郷の年長者に声をかけられて振り返るレフィーヤ。呼び止めた男性が籠の中身を見て何かを察した風な顔をして咳払いをしている。小さく首を傾げて、なんだろうかと思っていると、話を切り替えるかのように男が口を開いた。

 

「さっき戻って来た里の商人がな、南にある港町で『学区』が来るのを見たんだとよ」

「!?」

 

 『学区』という言葉にレフィーヤの細長い耳が持ち上がる。世界中を旅する超巨大船であり、移動型教育機関。思想、人物、種族問わず、六歳から十八歳までの者達が入学の資格を有している学び舎。通常であれば細かな資格や試験、そして諸々な経費――――多額の入学金が常だが、この『学区』は無償で学ぶ場を提供している。

 

 レフィーヤのいる妖精里。『ウィーシェの森』はその成り立ちの経緯からか他の里と違い、開放的で多くの亜人族との交流が盛んだ。結果として、外界の情報が幼いレフィーヤの耳にも度々、流れてきては刺激をもたらしてくれる。

 

 訪れる商人や旅人。帰郷した同胞たちから外の世界の話をせがんでいた。その中でも時折、耳にしたのが『学区』。身一つで、『学ばんとする意思』さえあれば――――無論、とてつもない倍率であり、面接を突破することが前提なのだが、それさえクリアすれば入学できる学び舎にレフィーヤはどうしようもなく惹かれていた。

 

 なにも外の世界に興味関心を抱くのはレフィーヤだけではない。この妖精里のエルフたちは世間一般でいうところの鼻持ちならない頑固で潔癖症というエルフ像に当てはまらないのだ。

 

 エルフという種族が抱えている気質も多分に、各地にある大聖樹と教えを守っている妖精の里というのは閉鎖的で中には他種族に攻撃的で排他的な部分も見受けられる。

 

 そんな彼等も時流には逆らえず、訪れた『神時代』の波に揉まれて多くが、やむなしに順応していった。だが、この『ウィーシェの森』はそれ以前から他種族と交流が盛んであり、広く開かれた妖精里。珍しい『親しみやすいエルフ』ということになる。

 

 今日まで根付いた融和は里の名前にもなった『始祖』のエルフが起因しているのだろう。

 

『――――同胞よ、森を飛び出せ、世界に目を向けろ』

 

 里の始祖であり、遥か昔に『世界三大詩人』として数えられたウィーシェの歌の一節であり、里の教え。

 

 物心が宿った年頃にはその教えがレフィーヤの指針となったのはいうまでもなく、同胞の例に漏れず、里の外に惹かれてはいたものの、その最初の一歩を踏み出せないままでいた。

 

 それは一番興味を惹かれた『学区』でも変わらず、足踏み状態。

 

 失敗するのが恐ろしくて、頼るべき存在がおらず不安で、漠然とした想いを抱えたまま絵本の中の世界を夢想するしかなかった。

 

「おーい、レフィーヤ! あんまり森の奥までいくなよ、モンスター共が騒がしいって噂になってたからな」

「……わかりましたー」

 

 そんな会話もまばらにレフィーヤは心此処に在らずのまま、母に頼まれた仕事に戻るのであった。

 

 

 

 

「こうして顔を合わせるのも久しぶりですね」

「そうだな」

 

 風にそよぐ木々の葉のざわめきに耳を澄まして短い会話があった。温かい笑みを浮かべて、昔を懐かしむ表情している『ウィーシェの森』の里長。その言葉に瞑目したままのアルフィア。その交流は【ヘラ・ファミリア】が健在だった頃にまで遡る。

 

 自身と妹が抱える問題。

 

 癒えぬ『病』をどうにかするために方々に手を尽くした女神ヘラ。各地で救いを探し求めた結果、主神であるヘラが目を付けたのは特別に秀でている『魔力』を宿した、各妖精里にある大聖樹。とある医神の知恵も借りて、大聖樹の枝を煎じた薬を飲むことでアルフィアとメーテリアの『不治の病』は僅かだが、和らいだ。

 

 材料となる大聖樹の枝の希少性、そしてエルフとの関係性から薬となる枝の入手は困難を極めた。無論、力づくでとなれば容易いものだったが、波及する混乱を考えれば流石のヘラも大人しかった。その話を何処で聞いたのか、どこからともなく仲介役として現れた男神――――優男のヘルメスの伝手を辿って紹介されたのが、この里『ウィーシェの森』である。

 

 大陸中央部に位置して広がる『森の大河』、そこに存在している妖精里。

 

 行き交う商人や旅人。時折、訪れる神々とその眷族たち。外の世界にも足を運ぶヘルメスが他種族の往来がある交易の要所としても利用されてきた、この里を知らないわけもなく、橋渡し役を買って出た。

 

 『森の大河』を中心に暴れるモンスター共の継続的な退治、つまりは冒険者依頼(クエスト)の依頼。そして、ダンジョンの話――――所謂、武勇伝を里の者たちに聞かせて欲しいと。報酬と対価の釣り合いはどうなってるのか、別段アルフィアが気にすることではないのだが、【ファミリア】が壊滅するまで、その契約は履行され続けていた。

 

 ――――だったのだが、ベルと出会って新たな家族を築いた頃。差出人不明の届け物があった。中身は大聖樹の枝。放つ『魔力』からして十中八九、この里の大聖樹から取られた枝なのがすぐに分かった。

 

 ちらつくのは妙に恰好つけた優男(ヘルメス)の顔。癪に触って糞爺(ゼウス)をしばきあげて不承不承、貰うことにした。少しでも生き長らえるのならそうしなければいけない理由ができてしまったからだ。

 

 そんな貴重な薬の材料をベルの武器に変えた結果。とうとう底をついた現状。こうして足を運んで妖精里を訪れた理由を里長に話した。

 

「そういうことでしたら、遠慮なさらずに頼ってもらって良かったのですよ」

 

 年季の入った頬の皺をよせて笑う老齢のエルフ。定期的に里を訪れる神ヘルメスとその眷族たち。引き継ぐ形になった契約――――冒険者依頼(クエスト)、その報酬を払っているだけだと。区切りを迎えた会話の中、里長が疑問を口にする。

 

「ところでお連れのお子さんは何処に?」

「ああ、ベルなら――――」

 

 瞼は伏せたまま、僅かに雰囲気が和らぐ。薄く笑みを宿して言葉を続けた。

 

「今頃、私の代わりに冒険者依頼(クエスト)をしているさ」

 

 

 

 

「モ、モンスター全然いない……」

 

 アルフィアの期待とは裏腹に現実は無常にも違う形となっていた。

 

 右も左も分からない森の真ん中……かもしれない場所で少年が一人、愚痴る。手に持った木剣を適当に振るっては風切り音が鳴る。初めて目にするエルフの里に目をキラキラさせながら色々と探索したかったベルにアルフィアがぽつりと、「今から周辺のモンスター共を狩って来い」等と言われて今に至る。

 

 トボトボと、来た道を戻ってはモンスターを探すが気配すら感じられず、落胆。エルフが生活している領域付近にそんな危険な怪物が都合よく徘徊しているのかと疑問に思いつつ、何もなく帰ったら間違いなく怒られるので一生懸命になって探すしかない。

 

「でも、勝てるかなぁ……」

 

 ベルの情けない言葉に反応したのか茂みや木々の葉が擦れる音がした。ギョッとして振り返る。緊張の足取り、両足を引きずるように一歩一歩、前に踏み出した。

 

 そして――――。

 

「きゃっ!?」

「わあっ!?」

 

 異なる声が重なる。そのままドンっと音を立ててぶつかった。受ける衝撃と鈍痛、そのままの勢いで倒れるベルにもたれかかるように負いかぶさったレフィーヤ。

 

「いたた……」

「ご、ごめんなさい!」

 

 下から聞こえたのは謝罪の言葉。朝から何かとぶつかる災難を恨みつつ、瞼を持ち上げたレフィーヤの瞳に映ったのは同じ年頃のヒューマンの少年。瞳は真っ赤で、白髪頭。状況も合わさって幼いエルフの頭によぎるのは夢の中で捕まえ損ねたフワフワの白い兎である。

 

「――――ふひ」

「……えっ?」

 

 連想してしまったイメージ。脳裏で弾けた衝動がバネとなってレフィーヤの腕を押した。それはもう満面の笑み、無邪気な笑顔を浮かべて――――不安そうな表情を浮かべる少年の肩をがっしりと掴んでレフィーヤ・ウィリディスは嬉しそうに言うのであった。

 

「うさぎさん捕まえたー!」

「え、ええええ!?」

 

 細長い耳をピクピクさせて喜びながら、真っ白な髪を掴んでは撫でまわす正体不明のエルフに襲われたベルは成すすべなく叫び声だけがこだました。

 

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