ごみ拾いしながらコーラル漬けの飼い犬と飼い主を救おうとするお話   作:一般通過コーラル漬けルビコニアン

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作者は前書き→本編→後書きというふうに馬鹿正直に書いているので今のうちに予言します。








 多分指が確実に暴走する


対ありでした。チクショー!!

 ミシガン総長の号令と共に全員が着席した。

 

「ではこの合同調査について、ノヴァテックの研究員からのありがたい説明がある。耳の穴を広げて聞け!」

 

 そう言うと同時にモニターの電源が付いた。

 中央に白衣を着た老人が映る。

 

『――この度は我が社の提案に同意してくれたこと、感謝する。私はノヴァテックの主任研究者、ホーキングだ。早速、説明に入らせてもらおう。まず、事の発端は―――』

 

 そこから長々と過去の事象と現在のコーラルの推移。そこから発生するであろう最悪のシナリオが語られていく。

 

『このままではいずれ増殖したコーラルが再度発火。それがルビコンだけでなく、他の惑星にまで影響を及ぼし、致命的な汚染を引き起こすものと思われる。故に、我々でコーラルを抑制する手段を探し、このシナリオを回避しようという事だ』

 

 そう締められた説明の後、スネイルが手を上げた。

 

「その現地のデータはどちらから入手されたのかご教授いただけますか? 貴社だけでなく、弊社がルビコンに入る以前のデータがレポートに記載されています」

 

『それについては私よりもそこにいる変人がよく知っているだろう』

 

 そう言ってホーキング博士がこちら――カーラに目線を向けた。自然に全員の視線が集まった。

 

「アタシは何もしちゃいないさ。コイツがあちこちに観測機を設置した結果をそっちの偏屈ジジイに渡しただけさ」

 

 そう言って俺の頭に手が置かれた。カーラから俺に一斉に視線が向けられる。

 

「……確かこのコーラルの観測地点は惑星封鎖機構の監視基地と一部一致しています。この地点にその方が観測機を設置したとは到底思えないのですが」

 

 皮肉たっぷりに言うスネイルに頭の中であのシーン*1を思い浮かべながらボコボコにしていると

 

「ああ、こいつは封鎖機構の基地に潜入して取り付けたのさ」

 

 途端に騒めく会議室。ある者は驚愕、あるものは疑心、あるものは感嘆を。

 

『……説明に戻らせてもらう。諸君らには爆心地であり、研究の中心でもあったルビコン技研都市に赴き、そこの研究データを収集して貰いたい。なお、技研都市の場所についてはかつてのデータがある物の、アイビスの火以降詳細な場所がわからなくなっている』

 

「つまりその技研都市の場所を探る必要があるという訳だ!!」

 

 博士はミシガン総長のその一言に頷き、その後を引き継いだ。

 

『そこを探る方法については、惑星封鎖機構が監視しているウォッチポイントと呼ばれるコーラル潮流の監視と抑制を行っている施設を破壊する必要がある。そこを襲撃するメンバーについてだが――』

 

 博士のその言葉に、ウォルターが手を上げた。

 

「それはハウンズに任せてくれ。ウォッチポイントは俺がよく知っている。センシングバルブを破壊すれば――」「やってられるかよ!」

 

 突然何かが倒れる音がした。目線を向けるとイグアスが立ち上がっている。

 

「そんなガキ共に何ができる! ガキのお使いじゃねぇんだぞ!!」

 

 その声に賛同するようにスネイルもまた立ち上がった。

 

「そちらの野蛮人に同意するのは癪ですが…私も同感です。そのようなことは我々に任せて頂きたい。此処は子供のくる場所ではないのです」

 

 その言葉を皮切りには他の連中(主にレッドガンとヴェスパー部隊)が彼らの言葉に同意し始める。

 

――じゃあ、実力を見せればいいんだな?

 

 その言葉に室内の全員が静まり返った。

 

――お互いに実力が判らないんだ。ならシミュレーションで全員で戦ったらいいんじゃないの?

 

「……成程、そっちの方が我々の流儀にはあっている」

 

 ミシガン総長がそう呟くも、イグアスは意にも介してないようで鼻で笑った。

 

「おい聞こえなかったのかガキ。テメェの出番はここで終わりだっつったんだよ「――ミシガンさん、どうやら彼は立派な批評家のようだ。私のことを見ただけで実力を測れるらしい」」

 

 皮肉を言われたイグアスが顔を真っ赤にして俺に向かってくるも、今度はヴォルタに肩を抑えられた。

 

『……どうやらひと悶着ありそうだな。ではこれで一回目のミーティングを終了する。日を改めてウォッチポイント襲撃の話をする』

 

 そう言って通信が切れた後、ミシガン総長が口を開いた。

 

「どうやら遠足の前にレクリエーションをする必要がありそうだな。全員で対戦しても時間がかかる。一人代表を決め、勝ったもの同士で更に戦うリーグ形式でお互いの実力を測ることにしよう。G5! 批評家を気取るならば貴様にレッドガンの代表として出てもらおうか!! 無様な敗北をした場合、明日の扱きは覚悟しておけ!!」

 

 

「では我々アーキバスからはⅤ.ⅤI、メーテルリンクを出しましょう」

 

 ゾディアックはマクガン、ハウンズは621が代表。俺たちRaDからは俺が出ることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シミュレーション室の疑似コックピット。そこに俺はいた。

 

『面白いことになっちまったね。だてに封鎖機構相手に喧嘩撃ってる訳じゃ無いって所、見せてやりな』

 

 乗り込む前、カーラから激励を頂いた。言われるまでも無いが、言われたからには一層気合を入れて挑む他ない。相手はルーレット形式で決まるためランダムだ。

 

 コックピットに乗り込み、シミュレーション内に意識が取り込まれた。前を向くと、目の前には―――調査用のACパーツに俺と同じようなアセンブル。

 

 おいおい嘘だろ? 621が相手かよ。初手からタフな試合になりそうだ。

 

『聞こえているか! これより第一試合を開始する!! 準備しろ!』

 

 ミシガンのその声と共にカウントダウン。

 

 

 

――――3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――1

 

 

 ゼロの表示が消えた瞬間、621がこちらに急接近。俺はクイックブーストで横に避けた。瞬間、横をかすめた足。人のことを言えないが足癖の悪いこと。

 

 カウンターにショットガンを撃つがバックステップでほとんど躱された。そこに踏み込んでブレードを振るおうとして俺もバックステップ。俺のいた所にグレネードが撃ち込まれた。若干の爆風を受けながら後ろに着地した。

 

 

―――いやぁ、鏡合わせの自分がいる気分だ。

 

 一人呟きながら相手(621)を見る。向こうもこちらの出方を窺い、ジリジリと距離を縮める。お互いに円を描くように相手の射程範囲に入らないように探りながら牽制しあう。いつ来るかもわからないプレッシャーに耐えながら、向こうの動きを見逃さないように意識を集中させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの一瞬の攻防、とても素晴らしいモノを感じます。ああ、あの中に割って入りたい……」

 

 シミュレーション内の景色をモニター越しで見ながらマクガンがそう呟く。ミシガンはそれを横で聞きながら思わずうなり声を上げた。

 

(粗削りではあるが俺と同等の技術をあの歳で習得している。ウォルターの観察眼は疑うまでも無いが、ルビコンにもそれと同等の者がいるとは…ナンバーに空きがあれば勧誘していたところだ)

 

 それはV.Ⅱスネイルも同じなのだろう。腕を組み、顎に手を置きながら画面を食い入るように見つめている。時折感心したように頷いている。

 

「おい、あいつらゆっくり動いているだぞ。なんだ、ダンスでもしてるのかよ」

 

 イグアスが馬鹿にしたように声を出しているが、すぐにミシガンによって黙らされた。

 

「見てわからんか、奴等のアセンブルは互いに一発を撃ち込むためのものだ。一瞬のスキが致命的な一撃につながる。批評家を気取るならそれ位読み取れ未熟者」

 

 その時、シミュレーション室のドアが開き、誰かが入室した。

 

「何やら面白いことをしているみたいだな。これなら、部屋でシミュレーションなどしないでブリーフィングに参加すればよかった」

 

 歳は20代前半くらいだろうか。短く切りそろえた黒髪の爽やかな男性だ。

 

「V.Iフロイト。今更参加などできませんよ」

 

「ああ、わかっているさ。後で個人的にお願いするよ」

 

 そう言ってフロイトもモニターに視線を移した。

 

 画面の二人は、ショットガンの射程内且つグレネードを避けることのできない距離まで縮まっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どうしよう。全く隙が無い。

 あれからじりじりと距離を詰めた結果、互いが互いの射程圏内に入ってしまった。

 

 一瞬でも気を緩めればカタが付く距離。時間だけが過ぎる中で心臓の音がやけに煩い。

 

 トク、―ドク――ドク――――――ド、ク

 

 極限までの集中下、またあの感覚が身体を包んだ。封鎖機構の基地で感じた時より、遥かにゆっくりな世界。自分の鼓動すら、スローに聞こえる。

 

 わずかに621が動いたのを見た。機体から噴き出したブースターの炎、一度火花が散り起動準備が始まったパルスブレード、そしてこちらに向いたグレネードの砲口。

 

 俺はパイルを起動。機体を沈みこませ、相手の懐に潜り込んだ。コアに肩をぶつけ、砲口を機体ごと無理やり逸らし、わずかに浮いたソコにパイルを撃ち込む――――寸前で、ショットガンを握っていた筈の腕が俺のパイルを下から押し上げ、俺は相手の左肩から後方に流された。

 お互いに地面と水平に吹き飛んだ状態。パイルを外された致命的な瞬間を逃すはずもなく、クイックブーストもアサルトブーストも意味を成さない距離で、再びパルスブレードが俺のコア、その向こうのコックピットまで貫き――――意識が現実に引き戻された。

 

 

 

 

――………ッアアァァァァ~ッ……負けたぁ…

 

 蓋が開き、カーラが近づいて来るのにも気づかずに顔を覆い、疑似コックピットの背もたれに体を預けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――最ッッッッ高……

*1
私こそが企業だ!!




 執筆(笑)中の作者の脳内


理性:ど、読者が求めているのは分かりやすくて程よい尺の小説なんだ、程よい尺の小説なんだ…!

本能:「フフ......へただなあ、理性くん。へたっぴさ........!

理性:「!?」

本能:「欲望の解放のさせ方がへた....。理性くんが本当に投稿したいのは...自分の欲のままに書いたクドくて長い小説......これを投稿して....読者に見せてさ......感想とか評価が沢山欲しい......!だろ....?」

理性:「ウゥッ……!!」

本能:「フフ....。だけど......それはあまりに自分の技量がないから....こっちの........しょぼい文章量でごまかそうって言うんだ.....。理性くん、ダメなんだよ......!そういうのが実にダメ....!せっかく自分で考えた幻覚でスカッとしようって時に....その妥協は傷ましすぎる........!そんなんで小説を書いてもうまくないぞ......!嘘じゃない。かえってストレスがたまる....!書ききれなかった文章と表現しきれなかった幻覚がチラついてさ..........全然スッキリしない....!心の毒は残ったままだ、自分への承認欲求の出し方としちゃ最低さ....!理性くん.....承認欲求ってやつはさ........小出しはダメなんだ........!やる時はきっちりやった方がいい....!それでこそ次の節制の励みになるってもんさ....!違うかい......?」


理性:「うっ…ウッ……! ウワァァァァァァッ!!」


 以上のやり取りがあって前書きの予言の通り暴走しました。誠に申し訳ございませんでした
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