ごみ拾いしながらコーラル漬けの飼い犬と飼い主を救おうとするお話   作:一般通過コーラル漬けルビコニアン

31 / 53
 諸君 私はACが好きだ
 諸君 私はACが好きだ
 諸君 私はACが大好きだ

 二脚が好きだ
 軽タンクが好きだ
 重タンクが好きだ
 軽量逆足二脚が好きだ
 重量逆足二脚が好きだ
 四脚が好きだ
 重量四脚が好きだ

 シミュレーションで 宇宙で
 塹壕で 森林で
 ウォッチポイントで 砂漠で
 バートラム宇宙港で カーマンラインで
 ザイレムで 壁で

 このルビコンで繰り出されるありとあらゆるACが大好きだ

 重厚な巨大ACがブースターを噴出しながら火花を散らし、前進するさまが好きだ
 一度止めた瞬間の排熱する時など心が躍る
                
 新米の操るACを周回して得たテクニックでいとも容易く撃破するのが好きだ
 悲鳴を上げて怯えだす武装採掘艦から飛び出ているアイボールを破壊した時など胸がすくような気持だった

 隊列を揃えた敵の強襲艦隊を蹂躙するのが好きだ
 恐慌状態のパイロットが届かない上官に何度も何度も応援要請を送っている様など感動すら覚える

 命乞いした敵幹部が粛清され、再教育送りにされる様などはもうたまらない
 泣き叫ぶ敵兵たちが私の繰り出したパイルバンカーと共に吹き飛ばされるのも最高だ
                                   
 哀れなルビコン解放戦線達が雑多なMTで健気にも立ち上がってきたのを肩に装着した二連装グレネードの4.8t榴爆弾が敵の小隊ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える

 ヘリアンサス型粉砕機の集団に滅茶苦茶にされるのが好きだ
 必死に守るはずだった護衛対象が蹂躙され、C兵器群に為す術もなく倒されていく様はとてもとても悲しいものだ
 ベイラムの物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
 スネイル第二隊長に狙撃され害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ

 諸君 私は闘争を、地獄の様な闘争を望んでいる
 諸君 私より先に闘争に身も心も委ね切った諸君、
 君達は一体何を望んでいる? 

 更なる闘争を望むか?
 情け容赦のない糞の様な闘争を望むか?
 鉄風雷火の限りを尽くしコーラルを燃やし尽くしてもまだ足りない、嵐の様な闘争を望むか?








        
 よろしい ならば闘争だ

 我々は渾身の力をこめて今まさに振り降ろさんとする握り拳だ
 だがこの暗い闇の底で10年もの間堪え続けてきた我々にただの闘争ではもはや足りない!!

 大闘争を!!
 敵味方を問わない一心不乱の大闘争を!!

 諸君らはわずかに一個大隊 千人に満たぬ渡烏に過ぎない
 だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している
 ならば我らは諸君と私で総力100万と1人の軍集団となる
 
 我々を忘却の彼方へと追いやり眠りこけているフロムの連中を叩き起こそう
 髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう
 連中に闘争の味を思い出させてやる
 連中に我々のとっつきの音を思い出させてやる

 天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる
 一千人の闘争を求め続けたレイヴンたちと
 ルビコンを燃やし尽くしてやる


八艘飛びインルビコン。相手は花火になる

「よぉ、いいもん持ってんじゃねぇか」

 

 シミュレーション室を出て、見つけた喫煙室でタバコを吸っているとイグアスが入ってきた。

 

―――結果はどうでした? 批評家様?

 

 ぐっと黙り込んだその様子を見て、やっぱりと確信した。

 

―――ああ、言わなくてもわかります。ほぼほぼ蹂躙に近い形で木っ端みじんにされたのでしょう? 明日からの上司の扱きが楽しみですねぇ?

 

 思いっきりこちらを睨みつけるイグアスにタバコを一本差し出す。奪い取るようにして自分の口元に運んだのを見て、ジッポライターの火を差し出す。

 火をつけて、煙を吸い込んで―――――思いっきり咽た。

 

「何だこのたばこ!? クッッッソ不味ィ!!」

 

 あーあ、この世界にきた時から持っていた数少ないストックだったのに。

 

―――まあ、買ってから大分立つ代物ですし、味など私には二の次なので。

 

 元々カッコつけたいときとか酒飲んでるときに吸ったりする程度でしかない。頻度も少ないから賞味期限など、とうの昔に切れている。

 

「よく見りゃコレ滅茶苦茶強い奴じゃねぇか、何でそんなモン持ってんだよ」

 

―――一番タバコっぽい物でしたので。理由はそれだけです。このニコチンも慣れればどうという事はありません

 

 当時タバコと言えば茶色のフィルターだと考えていた俺にはどうにも白いフィルターがしっくりこなかった。

 だからこれを見かけたとき思わず手を伸ばしたのはいいが、強烈なニコチンに思わずぶっ倒れたものだ。

 

 こちらに来てからは色々と忙しいのも相まってか、殆ど吸う事は無くなったとはいえ、補充するアテもないので減り続ける一方だ。

 

―――あなた方の中でタバコを持っている方はいるので?

 

「……ミシガンの野郎にシバき倒されるからレッドガンの連中は吸ってはいない。整備の連中なら補給物資のリストに入っていた筈だ」

 

 よし、そいつらと交渉して上手くタバコを交換してもらうか。

 

 イグアスに礼を言って喫煙室を出る―――サイレンが鳴りドアにかけた手が一瞬止まる。

 

 

『惑星封鎖機構の艦隊がこちらに来ています。直ちに迎撃の準備を』

 

 流れるアナウンスを聞いて自分のドックに向かった。

 

「どこ行くつもりだテメェ! 作戦室はそっちじゃねぇぞ!」

 

―――ええ、知っています。

 

「なら何で「――一人で迎撃してきます」――は?」

 

―――連中の対処なら私が一番経験がありますので。

 

 さーて、シミュレーションではいつものアセンブルだったけけど、ぶっつけ本番で行ってみようじゃないの。

 さっきの戦闘じゃまだ物足りなかったしね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 作戦室。そこに主要なAC乗りが揃っていた。

 

「封鎖機構が我々を嗅ぎつけて叩きに来た。故に逆にこちらから叩きのめし、連中が泣いて詫びる損害を与える!! これに参加する命知らずはいるか!!」

 

 ミシガンがそう問うと、一人――シンダー・カーラが声を上げた

 

「その心配はないさ。アタシの所の若いのが今頃喜び勇んで叩きのめしに行っている」

 

 その声に、全員が作戦室に取り付けられたモニターを見た。そこには8隻からなる強襲艦隊と、それに真正面から突撃する命知らずの姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――いやぁ、弾幕が薄いねぇ……

 

 一人呟きながら対空砲やらミサイルやら艦砲射撃やら、時折護衛のLCから撃たれる狙撃レーザも掻い潜りながら船体の弱点、艦橋に取り付けられているであろう動力部にパイルバンカーを撃ち込む。起爆し、炎上墜落を始めるそこから跳躍して次の艦に飛び移る。本当になんでそこに心臓部を設置したのかわからない。

 

 普段の二脚じゃ出来なかったが、今はRAD製の重量二脚。出発前にカーラに正気を疑われたが、これで来たのは正解だったかもしれない。

 

『貴様! 自殺でもしに行ったか!!』

 

 通信越しからミシガン総長の怒声が響き渡る。コレは帰ったら確実に俺も絞られそうだ。

 

―――申し訳ありませんねぇ、ミシガンさん。何せうちのシマに近い所なんで居ても立っても居られなくて飛び出しちゃいました。っと

 

 狙撃しようとしたLCをグレネードでけん制して接近、強襲間の艦橋に蹴り堕としてそのままパイルバンカーでぶち抜く。爆発する前に今度は別の艦に飛び移る。

 

―――帰ったらいくらでも絞っていいんで俺に任せちゃくれませんかね? さっきの戦闘じゃイマイチ実力もわかってないと思うんで

 

『……帰ったら覚悟しておけ。G5以上のはねっかえりには特別なしごきを用意しておいてやる!!』

 

 そう言って通信が切れた。

 

―――じゃあ、しごきを受けなくてもいいくらいの活躍を見せましょうか

 

 壇ノ浦八艘飛びと行ってみようじゃないの。

 

 着地している艦をまた爆破して次の艦に飛び移る。これで……4隻目か。後半分もこの調子で行けそうだな。

 

 残った艦から次々と発進してくるLCにMT。それらに構わずさっさとパイルバンカーをぶち込んで4隻目も撃破。そして次に行こうとしたが飛距離が足りない。ブーストを使おうかなと思ったとき、ちょうどいい所にLCが突撃してきた。

 こちらに近接ブレードを振るおうとしたソイツの頭部に重量二脚で着地し、思いっきりジャンプ。制御を失ったLCは墜落していく強襲艦に激突してそのまま落下していった。

 

 そうしてたどり着いた5隻目に着地する前に今度はグレネードを発射。着地と同時にまたジャンプして6隻目に移動。後ろで爆発する音を聞きながらパルスブレードで艦橋を切断。コントロールを失って墜落するソコから7隻目に移り、今度は蹴りとショットガンを撃ち込む。スタンプで拉げた艦橋に散弾が叩きつけられ、ゆっくりと堕ちていくのを確認したら最後、8隻目。

 

 より一層激しくなった抵抗を回避しながら無事に8隻目。最後はこちらに向かってきたMTとLCを片付けるためにしばらく地面代わりに使う。まず、艦上にある連装砲と連装機関砲をある程度排除して悠々と残りの敵機を始末して、最後に艦橋――ではなく地面に向かってパルスブレードを起動した。

 

―――COM、パルスブレードの出力を限界ギリギリまで引き上げて。

 

『了解しました。パルスブレード、出力最大値』

 

 より一層大きくなったブレードを強襲艦の中央に振るった。深い切れ込みを作り、そこにグレネードを撃ち込んで急いで離脱。

 

 後ろで大爆発したのを聞きながらドックに帰還した。

 




 そうだ、あれが我々が待ちに望んだコーラルの光だ!!
 フロムは諸君らを約束通り連れて帰ったぞ。あの懐かしの戦場へ! 愛しき闘争の日々へ!!

 そして我々はついに宇宙を渡りルビコン3へと上陸する
 独立傭兵各員に伝達! フロムソフトウェア直々の命令である!!
 さぁ、諸君

 燃え残った全て(闘争心)に火を付けるぞ

















 いやコイツよく考えたらとんでもないことしてるな? 
 私の技量不足であっさりとした感じで終わらせてしまった……毎日投稿は控えたほうが良いのかなぁ……でも投稿頻度が落ちるとモチベーションの低下にも繋がるし……ウゴゴゴゴ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。