ごみ拾いしながらコーラル漬けの飼い犬と飼い主を救おうとするお話 作:一般通過コーラル漬けルビコニアン
毎日投稿で癖付けないとモチベ下がる身体になっちゃった……アハハ
待って日間20位に上がってるんですけどウケル(震え声)
アイツが悠々と強襲艦を撃墜しているさまを見ていた連中の反応は色々あった。
驚愕、興味、関心、あるいは恐怖。様々だが何よりも共通しているのは―――絶句だ。
「だから言ったろう? アイツはここの誰よりも連中を叩きのめしている。この状況だってお手の物さ。何だったらジェネレーター損傷した状態で武装ヘリ一機堕としている」
さらに絶句。誰かの「バケモンかよ……」という声まで聞こえてくる。
―――聞こえるか? こっちは全部撃墜した。後は残党狩りをして帰還する。
通信が響き、モニターの中のアイツが今度は散り散りに逃げていく封鎖機構の連中を叩きのめしに向かう。こうなると最早相手が哀れになるね。
621は熱心にモニターを見つめている。そこに映る『彼』の動きを一つも見逃さないように動きを追っている。
似ている――――脳をコーラルで焼かれ、感情を失った彼女が唯一抱いた思考。
ブーストの動かし方、クイックブーストの使い方、アセンブル、そして―――闘い方。
まるで自分のコピーがそこにいるような錯覚を覚える。いや、むしろコピーはこっち。本物はあちらではないか―――――――
そこまで考えて我に返る。こんなに特定の誰かを考えたことはウォルター以外で初めてだった。
「621、彼が気になるか」
ウォルターがそう聞いて来た。顔を見上げて彼の方を見る。こくりと頷き、口を開く。
――似ている
「……そうか」
うん。と再び視線をモニターに移す。既に船は全て沈み、残った敵機を駆逐していく様子がモニターに映った。
ブースト、ショットガン、蹴り、パイルバンカー。グレネード、クイックブースト、蹴り、パルスブレード。
その動きに何処か懐かしさと別の何かを感じながら、踊るように敵を殲滅する様子を一心不乱に見つめていた。
――知りたい
ポツリと漏れた言葉は部屋に響くエアコンの音にかき消された。
バケモンかよ。イグアスは思わず声を漏らした。
モニターに映るアイツの動き、シミュレーションでの動きとはいくらかわかりやすいモノのそれでもはっきりとわかる彼我の差。
いつか俺も――そこまで考えて、その考えを即座に振り払った。
(いや、違う。俺はあんな化け物になるために強くなるんじゃねぇ。自由を得る為に、ミシガンの野郎に一発入れるために強くなるんだ。誰かの後を追うなんざごめんだ)
だからこの感情は何かの間違いだ。その姿に何かを感じたなんて。自由に空を舞い、敵を爆発させていく圧倒的強さに憬れを抱いたなんて勘違いだと思いながら、モニターを見つめ続けた。
ひそかに抱いていたソレを感じているのか横にいるヴォルタは苦笑してモニターに視線を戻した。
すでに殲滅は終わり、基地に返ってくる姿がモニター内に映っている。
「じゃあ、アタシはアイツのお出迎えに行くよ」
彼の上司らしい女がそう言って作戦室を出た。
たまには主人公以外の目線とか必要かなという事で今回の話です。
621は自分の根源(プレイヤー)的な何かを感じています。だからと言ってがっつりオカルト路線とかに走るつもりはありませんのでご安心? 下さい。
いい加減オリキャラたちを絡ませたい……