ごみ拾いしながらコーラル漬けの飼い犬と飼い主を救おうとするお話   作:一般通過コーラル漬けルビコニアン

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 はーい、良い面ばかりじゃなくて悪い面もしっかりと出すのが良い作品だと教わりました(コーラルによる幻聴)

 皆さん心の準備はいいですか? 曇らせの始まりでございます


外伝:とある惑星封鎖機構新入隊員の記録

 ×月〇日

 

 今日から晴れて俺も惑星封鎖機構に入隊することができた。その記念として少し高い日記帳とペンを買った。これからの記録の為につけることにする。いつか何かしらの役に立つことを祈ろう。

 

 ×月〇日

 

 試験の内容からなんとなく予想できたけど、やっぱり入隊した後の訓練と座学も厳しい。そりゃそうだ、開拓中の全惑星の内の危険なところを管理するんだ、少しのミスも許されない状況だってある。もしかしたら、つい先日まで何もなかった惑星にある日突然隕石だったり、何かしらの惑星崩壊級の災害が起きる可能性だってある。その時に安全に住民を移送したり周辺にスペースシップが来ないようにするのが役目。あの日俺達を助けてくれた時だって、パニックになる人達を冷静に対処して別の惑星に退避させてくれたんだ。俺もいつかあの人達みたいになるために頑張るだけだ。

 

 ×月〇日

 

 入隊から4年が過ぎた。あれからいろんな訓練を受け、ようやく正式な部隊配属になる。此処がゴールじゃない、寧ろスタートラインに立ったんだ。同期の皆に負けないためにも、母さんに立派な姿を見せるためにも頑張ろう!

 

 ×月〇日

 

 初の大がかりな封鎖に加わることになった。場所はルビコン3。コーラルというエネルギーが暴発してアイビスの火が起きた結果、惑星外にまで影響を及ぼしかねない爆発が起きたらしい。現地にいる人たちに退去を求めたけど、誰も勧告に従わなかったという。なぜそんな危険な場所に残りたがるのか理解できない。退去に従わない場合武力行使も行うらしいけど、できれば使わないようにできないかな。

 

 ×月〇日

 

 同期の部隊とも連携するらしい。久しぶりに会ったアイツはMT部隊に配属されたのか、パイロットスーツを誇らしげに見せてくれた。俺は艦隊の一員として惑星封鎖を行う部隊だから少し羨ましいけど、俺はそのためにこの組織に入ったわけじゃない。少しでも被害を受ける人達を少なくするためにここに入ったんだ。どこに配属されようとも俺は俺の役目を果たすだけだ。

 

 ×月〇日

 

 同期のあいつが死んだ。信じられない(以降文字が霞んで読み取れない)

 アイツはいつかLCに乗るエリートパイロットになって、故郷の家族に勲章を見せるんだって、なのに、何で(以降文字が霞んで読み取れない)

 

 

 ×月〇日

 

 どうやら独立傭兵がアイツの部隊が管轄していた地区に侵入して計測機器を設置していったらしい。それを見つけて拘束しようとしたところで抵抗されて壊滅的な被害を出されて逃げられた。アイツの乗っていたMTは纏めて爆発物で撃墜されたらしい。又聞きだから詳しいことは分からない。ただ、その独立傭兵は少し前に武装ヘリを一機墜落させて少し監視対象になっていた通称『ファイヤーワークス』という名前だそうだ。アイツの無念を晴らす為にもそいつを見つけ出そう。

 

 ×月〇日

 

 最悪だ。

 コーラルのデータが星外に流出した。そのせいで次々と企業がルビコン3に独立傭兵を送り込んでくる。犯人は不明だけど十中八九ファイヤーワークスだ。隊長も確信していた。こんな危険物質を金の為なら売り渡すのが独立傭兵だとも。許せない。絶対に見つけ出してやる。

 

 ×月〇日

 

 これ以上最悪なことがあるのか。

 ルビコン3を監視していた長距離レーザー砲が設置されていた衛星基地が襲撃された。しかもそのメンバーにファイヤーワークスも混ざっていたと報告があった。

 狙いは更に企業を呼び込んで依頼の数を増やすのが目的だろうとのことだ。

 奴らに人としての良心はあるのだろうか。俺には理解できない。

 

 ×月〇日

 

 俺達の頑張りもあってルビコン3に参入したのは3企業だけにとどまらせることができた。いや、『頑張っても3企業も入れてしまった』方が正しいか。

 これ以上の参入を防ぎ、参入した企業を撤収させるために動くだけだ。

 

 ×月〇日

 

 争っていた3企業が協力する動きを見せたらしい。既に合同基地もできているとのことだ。俺達は艦隊を組んでそこを強襲する。これ以上金の為に動いている連中をのさばらせてはいけない。一刻も早く排除しなきゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――日付の記載がない。書き殴ったような乱雑な筆跡が目立つ――

 

 

 

何で、どうしてアイツが、あの悪魔がここにいるんだ!!

 

見た、おれは見たんだ!! アイツが次々に艦隊を撃墜させているのを!!

 

迎撃に向かったMTとLCが堕とされて、攻撃も避けられて、一隻ずつ堕とされていく

 

多分数分後にはこの艦も堕とされる。ああ―――――

 

 

 

来るんじゃなかった、こんな惑星!!!

 

 

 

 

 以降書き込みはない。




 おまけ:一般新入隊員君

 巨大な隕石と衝突することが確定した惑星の元住人。父親はパニックの最中に強盗に襲われて亡くなった。その後惑星封鎖機構に助けられたことを切っ掛けに厳しい入隊試験を突破し、無事に母親に入隊の知らせを送ることができた。一人きりの母には申し訳ないと思いつつも今まで苦労させた分、恩返しのためにも封鎖機構の仕事を頑張ろうとしていた矢先、本配属の部隊での初の大仕事がルビコン3。かくして親孝行の為に入ったはずが、皮肉にも親不孝の原因になった。惑星封鎖機構では珍しくないことである。
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