ごみ拾いしながらコーラル漬けの飼い犬と飼い主を救おうとするお話 作:一般通過コーラル漬けルビコニアン
ヒント:ヴェスパー部隊紅一点は事務作業を担当しているベイラムのお姉さま方から『先生』と尊敬されている。
―――ひ、酷い目に遭った……
ミシガン総長の特別トレーニングで疲労困憊になった俺の元にイグアスがやってきた
「ッへ! ACの腕はよくても体力の方はへなちょこらしいな」
相変わらず何かしら噛みついてくる奴である。
―――そういうお前もシミュレーションで随分へっぴり腰だったじゃないか
お返しにそう言うとうるせーと言って俺の横に座る。
―――悪いことは言わない。タンクとかの装甲の厚い機体じゃない限りその戦法は成り立たない。あのパルスシールドだってさっきの戦闘で何度破られたよ?
なにも返さないイグアス。自分でも自覚しているのだろう。が、俺は追撃する。
―――お前、そのままだと俺やハウンズ達みたいな機動力と火力を押し付けてくる奴らに磨り潰されるぞ
「……どうすりゃいい」
お? と思わず声が漏れた。噛みつき癖のある狂犬イグアスにしては珍しい、弱々し声。
「イラつくがテメェは俺よりACの扱いが巧ェ。アンタなら何かいい案があるんじゃねぇのか?」
―――ンー………ない!
「は?」
―――いやだって俺お前じゃないし、お前の癖を見抜いて適切なアセンブルとか組めんし
「じゃあどうしろって―――「―――だから俺より詳しい奴に聞きに行く」――っ!!」
そう言って、イグアスの腕を掴み強引にその場所に向かう。今は幸い昼飯時。という事はいる筈だ。
果たしてそいつはいた。
食堂兼休憩室。アーキバスの連中が比較的固まって食事をとる、その外れにポツンと一人、ACのアセンブルと対人戦においてはトップレベルの男(逆にそれ以外ない)、V.Iフロイト。
―――フロイト
「ん? ああ、お前達か。俺と対戦したいのか? 珍しい。少し待ってくれ、すぐに終わらせ「―――いや、それじゃない、いやある意味合ってるか。俺たちも一緒に食事していいか?」ああ、それは構わないとも」
「オイ! 何勝手に―――「―――俺より適切なアセンブルに詳しい奴の話聞かなくていいの?」――ッチ!」
しぶしぶと座るイグアスと、俺。対面にフロイト。
「で、用件は何だ?」
―――多分察してると思うけど、こいつの引き撃ち癖を矯正するのとアセンブルの組みなおし、それに付き合って欲しい。
「ブフッ―!! つ、付きあッ!?」
「フム……わかった協力しよう」
―――えらくあっさりだな。
「お前からの頼みだ。それくらいは付き合うさ。それにこの後シミュレーションにアセンブルの語り合いだろう? 付き合わない訳がない」
「G5だけじゃなくフロイトまで!? ……こうしちゃいられない、原稿の書き直しをしなくては…!!」
最悪、好きなだけ模擬戦に付き合うとか、アセンブル研究に付き合うとかの条件で引き受けてもらうつもりだったが…フロイトの同意を得られたのは嬉しい限りだ。
―――イグアス、今のうちに休んでおけ、俺はミシガン総長に言って午後の訓練を中止してもらうように説得してくる。
そう言うと食事を再開した。
あの時やたらカウンター席が煩いことに気を向けていれば、あんなナマモノが生まれることはなかったと後悔するのはまだ先の話である。
おまけ:
ログ:とある漫画本。誰かが書き上げた個人的な成人向け漫画。タイトルは『禁断と背徳の浮気!?~彼女持ちのあのショタは今宵爛れた花火を打ち上げる~』
なお発行して数日後に殆どが焼却処分となったため、闇マーケットでは高額で取引されている。
どうしてこんなイメージが付いたんだろう……(pixivを見ながら)