ごみ拾いしながらコーラル漬けの飼い犬と飼い主を救おうとするお話 作:一般通過コーラル漬けルビコニアン
企業に仇為す不届き物に愛の指導♡ アーキバス7スウィンバーン!
優秀な人は見逃さない♡ どんな人間もサーチする! アーキバス5ホーキンス!
君の弱点を狙い撃ち♡ マスクに隠された牙を研ぐ! アーキバス4ラスティ!
縁の下の力持ち♡ フィーカー片手に平穏を望む! アーキバス3オキーフ!
権謀術数お手の物♡ そこの貴方、再教育! アーキバス2スネイル!
お前の動きは学習済み♡ さあ、戦いを楽しもう! アーキバス1フロイト!
「「企業戦士、アーキバス8!!」」
~メーテルリンク先生作、企業戦士アーキバス8より~
いや~難産難産……
あの後無事にバルテウスをスクラップにして持ち帰った後。俺はRaDの工房にいた。
「成程……たかがリサイクル業者と侮っていましたが………これは、成程」
アーキバスとベイラム、そしてノヴァテックの技術者を連れて。スネイルとホーキンス、五花海とミシガン総長、ファラリスとレオーネもいる……何でお前らいるんだよ、技術者だけでいいだろうが
「何を言おうとしているかは察します。先日も言った通りそれぞれの技術を学ぶための技術研修、その引率だと」
スネイルが眼鏡クイをしてしたり顔で抜かす。その後ろには目を光らせて見ているハウンズの面々。
頼んだぞ。
――任せてください、レイヴン。ハウンズの皆さん、気付かれないように分かれて監視してください。
アイコンタクトを送ると無言で頷いてまたどこかに隠れた。コイツは勿論のこと、元詐欺師の五花海も油断ならない。ミシガン総長が居るし、大丈夫だとは思いたいが……なんとしてでも
合同基地に残り、技術研修に行っているカーラの代わりにチャティと連携して監視しなきゃ……飯もどうしよう………
「失礼、少しいいかな?」
そんなことを考えてるとホーキンスに声を掛けられた。
―――なんでしょうか?
「スネイルからスカウトされたと聞いてね」
―――あ~……
「まあ、彼には色々物騒な話があるから身構えるかもしれないけど、君にはそういう事はしないと思うよ」
どう説明つけようかなぁとか考えていると苦笑してそう言った。
―――それはまた何で?
「即戦力として申し分ない人材を潰すのは合理的じゃないからさ。しかし……うん、やっぱりウチに来ないかい?」
―――いや、ありがたいお誘いですけどね、拾われた恩とかありますし何より企業務めはもう御免といいますか……
「まあ、君の意思は尊重するよ。もし気が変わったら僕の所にも話をしてくれれば上には通すよ」
そう言ってスネイルの元に行って現場の風景を眺めるホーキンス。凄いな、こうも言う人が変わるだけで信用度が変わるか。
と感動している最中に今度は五花海から声がかけられた。
「失礼、此処の方々の様子についてなのですが……」
―――はい?
「何やらとても血色が良く見えます。物資の乏しいルビコンにおいてまともな食事もない様子ですが、何か秘密があるのでは?」
っすぅー……消すか? いや、一応味方だし折角できた協力関係に罅を入れるような真似はしたくない。
一瞬頭に浮かんだ物騒な考えを振り払って口を開いた。
―――誰かに教えられるほど、大したことはしていませんよ
「成程…後学の為にも教えて頂けませんか? もしかしたら我々のモチベーションアップの為にもなるかもしれません」
ほんっとに消したほうが良いか……?
さっき振り払ったはずの考えに誘惑されながらどう誤魔化そうか頭を巡らせた。
~とある男の手記~
あれから色々やってきて段々慣れてきた。
此処の生活は思ったほど悪くはない。住んでいる皆は優しいし、平穏だ。
そして驚いたことに野菜の栽培を行っているのだ。聞けば最近になって本部から物資の補給と共に栽培方法と種が送られてきたらしい。今はまだ食べれる状態ではないので本部だよりだが、そのうち独立して食料の供給ができるようになるとのことだ。
このルビコンで自然の食料が栽培されているとは意外だ。私が覚えている記憶では星外との取引すらほぼ不可能な状態だったというのに
この覚えている記憶もどこから来たのかまだわからない。いつか思い出せる日が来るといいのだが。