ごみ拾いしながらコーラル漬けの飼い犬と飼い主を救おうとするお話 作:一般通過コーラル漬けルビコニアン
「め、メーテルリンク隊長なら休暇に行くとリゾート惑星に向かいました」(モブ隊員)
「ああ……修理費が」(胃を抑えるスウィンバーン)
~ルビコンに来る数年前、本社基地での会話ログ~
フ~ン(感想欄を見ながら)
君の処遇は確定した、オールマインド(にちゃあ)
どうしよっかな~
そんなふうに考えていると突如五花海の頭上に拳骨が落とされた。
「G3! 何をコソコソ聞いている!!」
頭を押さえながら五花海が答えた。
「いえ、此処の方々の健康の秘訣を聞いているだけですよ」
あながち間違いではない。
「……本当なんだろうな?」
ミシガン総長がこっちを見て言うので無言で頷いた。
―――ええ、ただあまり他の方にお教えできるような大したことではないので……
「だそうだ。見学に戻れ、G3」
五花海は軽く敬礼をして技術者たちの元に戻った。
「……貴様は隠し事が下手なようだな。ヴェスパーの連中に気取られないように気をつけておけ」
やっぱりバレバレだったかぁ……五花海が気になっていた点にスネイルが気付かない訳がない。時間があれば聞いてくるだろうからその時までには何か考えておかないと……
*******
見学会がいったん終わり、解散する流れだが結局スネイルが聞いてくることはなかった。敢えて聞いていないのか気にもしていないのか。多分後者だろう。
「ちょっといいかい? マーズ君」
「そんな顔しなくてもいいじゃないか。この間はちょっと取り乱しただけさ」
ちょっと?
初対面の時の醜態を思い出していると
「それよりも、だ。コレは何かな?」
と後ろ手で持っていたもの―――――トウモロコシを俺に見せてきた。
何 で そ れ を 持 っ て る の????
頭に宇宙が浮かんだ。
一瞬出そうになった悲鳴を何とか抑え、どうして持っているのか考えているか聞いてみた。
―――あの、どうしてそれを?
「ああ、休憩中の方から一本頂いたのさ。お願いしたら快く譲ってくれたよ」
ああアあ阿亜ああ嗚呼ああああああ!!!! 今日は食べないでって言ったのにィィィィ!!!
湧き上がる悲鳴を押さえつけていると今度はそれを目ざとく見つけた五花海とミシガン、おまけにスネイルとホーキンスまでやってきてちょっとした騒ぎに。
「なるほどなるほど……同盟を組んでいるものにこのような隠し事をするとは……悲しいものですねぇ?」
「大したことではない、確かに大したこと以上のものですねぇ?」
眼鏡二人が粘着質な声色で攻めてくる。その後ろには顔を抑えているミシガンとファラリス。そしておいしそうにトウモロコシに齧り付いているレオーネ。
―――ボスに確認取りますので少々お待ちいただけますか?
あとやらかした職員を締め上げなきゃ。今日人来るから生の食材は禁止ねって言ったのに…
あの後ボスに話すと苦々しい声で「……仕方ない」と許可を頂いたので、農園に案内した。
「このルビコンでここまでの種類の作物を育てられるとは……」
「やっぱり君ウチに来ないかい?」
「……G3、妙な真似はするなよ」
「逃す手はないな……どうにかして囲めないかな?」
「隊長、そりゃ無理だと思いますがねぇ?」
―――これで農園の案内を終えますが何か質問は御座いますか?
後ろで聞こえる声を無視して尋ねるとスネイルが手を上げる。
「失礼ながらそちらのポットの植物は何でしょうか?」
―――ああ、あちらはハーブになりますね。ちょっとした調味料やハーブティーに「何? 何と言いました?」―――調味料やハーブティーに「それを頂くことは可能ですか?」
やたら食い気味に聞いてくるスネイルに引きながらハーブティーを入れ、ついでにジャムを差し出す。
―――そのジャムをハーブティーに入れて飲むのもおすすめします。
一度そのまま飲んで味を確かめ、ジャムを入れて再度確かめるようにじっくりと飲む。
「……こちら、種を頂くことは可能ですか?」
―――………ポット一つ差し上げますのでそのまま持ち帰りください。
何やらスネイルの意外な一面を見つつ、その後帰ってきたカーラとやらかした職員をシバき、合同基地にも農園と作物を卸す相談をウォルターも混ぜて交わした。
何も起きないといいなぁ………無理だよなぁ…胃が痛い………
Q:どうしてこうなった?
A:お 前 が 始 め た 物 語 だ ろ ?
おまけ:メーテルリンク作、企業戦士アーキバス8
メーテルリンク先生最初の長編作。悪の組織ベイラムーンに対抗するべくアーキバスの技術で作られた変身ベルトで日夜や闘う男達の絡みと苦境に立たされるたびにスーツが破けるシーンが本社の貴腐人方に人気の作品。スネイルはキレ、スウィンバーンは胃を痛め、フロイトとオキーフは興味を持たず、ラスティとホーキンスは苦笑した。なお上層部ではこれを基にした宣伝を本気で考えていた模様。