ごみ拾いしながらコーラル漬けの飼い犬と飼い主を救おうとするお話   作:一般通過コーラル漬けルビコニアン

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ペイター「メーテルリンク隊長、この作品ですがあなたの姿がありませんが……」

メーテルリンク「このまぬけがぁッッ!!」

ペ「!?」

メ「貴様は百合の光景が広がる微笑ましく尊い光景に『男』という異物……それも作者が現れた時、『赦す』ことができるのか?」

ペ「…ッ!!」

メ「『赦せない』よなぁ? それは男同士の尊き友情においても同じ……『私』という異物は必要ないッッ! しかし、それではアーキバス『8』ではない。だから仕方なくオペレーターとして登場させている……敵の妨害にあっさありと屈し、通信途絶状態という絶好のシチュエーションを彩る役目になぁ!!」

ぺ「成程…それは理解しました」

メ「ならば「しかし…一つ、『気になる点』があるのです……」なんだと?」

メ(こ、こいつまさか…!!)

ペ「作品のストーリは素晴らしい。男の友情…そしてこの読者層を狙った過激なシーン。確かに『評価に値する』と思っています」

メ(止めろ…)

ペ「しかし…ページを捲ると浮かび上がる前のページのコマ…」

メ(止めてくれ……)

ペ「あれれえェェェ~ッ? おかしいですねぇ~? なぜ、『左右反対にする』と『歪んで』見えるのでしょ~?」

メ「止めろぉぉぉぉぉぉ!!!」

ペ「今までの読者も違和感を覚えた筈…しかしそれでも何も言わなかったのは、ひとえに『慈悲』によるもの。貴女はそれに胡坐をかき、『上』を目指すことなく只々自己満足的に自慰のように作品を書き続けている」

ペ「これから先、貴女と同じような作家が現れ、追い抜かれた『瞬間』…貴女の作品に未来はあるのでしょうかねぇ~?」

メ「ウワァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

メ「止めろ、止めてくれえェェ――ッ!!」


      ――――スネイルに作品がバレる1週間前、本社基地の会話――――


人間の三大欲求とは、食事と睡眠と酒である。

 合同基地の一画に農園を作り、そこに技術と物資を送る取り決めを決めた後、拠点でこんなことを聞いた。

 

「潰れてできたラズベリーの果汁が泡立っている」

 

 唐突だが、果物や小麦粉、コメなどが酒になる過程には酵母菌が関係している。

 酵母菌が対象に含まれる糖分を分解してアルコールに変換させ、炭酸を発生させる。

 これをアルコール発酵といい、酒を造る際の基本となる。

 因みに米には糖分がないため、麹を使い澱粉を糖分に変換するという工程が間に挟まれる。

 

 故にその話を聞いた瞬間、その単語が頭を過った。燃え残ったルビコンにおいて酵母菌が生き残っていたのか、それとも種に付着していたのか。

 

 これが実用化できれば将来コーラルの無力化を実現した後の収入源になる。

 煮沸消毒した容器にラズベリーと枇杷をそれぞれ潰し保管。25℃前後に保たれた環境に放置。10個ずつ作った容器を確認するとラズベリーは4つ、枇杷は5つアルコール発酵に成功していた。因みにラズベリーは1か月、枇杷は3週間近くかかった。

 それを基に酵母菌を繁殖させ、それを保管していた枇杷やラズベリーに加える。そうして出来た液体を濾して潰した果実と分けると醸造酒の完成。

 これを合同基地の連中に渡したところかなり好評だったが、これだけじゃまだ足りない。

 この醸造酒を単純な構造の蒸留器で濃縮させ、アルコール度数の高いブランデー*1を作成。流石に原料が掛かりすぎるので数は作れないが、これは先ほどの醸造酒よりもさらに人気が高く、これを賭けてシミュレーションの対戦が頻発。結果的に隊員の技術訓練に繋がったという副次効果が発揮された。

 

 無論果実だけでなくトウモロコシを使ったウィスキーの制作も行い、こちらも合同基地に卸している。RaDのドーザーには渡していない。昔よりましになったとはいえ、コーラル中毒者の連中にアルコール中毒者の中毒の二乗の様な状態にするわけにはいかないのだ。

 

 ノヴァテック、アーキバスに間接的にそれとなく伝えてもらったところ、調査が終わりコーラルの無力化に成功した後は産業として定着するまでの資金と物資の援助を約束、その代わり優先的に二社を中間業者として販売することを約束した。

 ベイラムは…その、ウン。

 レッドガンの扱いがああだし、レッドガンからの意見なんて聞かないと思う(実際レッドガン参謀のナイルに聞いたところ渋い顔されたから確実に聞かない)

 

 これらの情報は無論ルビコン解放戦線にも伝え、後の産業として直ぐに開始できるように支援することを約束した。

 

 因みにドルマヤンがいの一番に飛びつき、それをフラットウェルがたしなめていた。あとラミーに彼女ができた。

*1
麦芽で出来たものがウィスキー、果実酒で出来たのがブランデー




 リスクオブレイン2楽しいんゴ→エイペックス楽しいんゴ→ロボトミーコーポレーション楽しいんゴ→結果2日サボり。ハーつっかえ! 止めたらこの仕事ォ!! 

 誠に申し訳御座いませんでした。



 アルコール発酵に関しては個人でさらう程度に調べただけなのでボロがあると思いますが突っ込まないで頂けるとありがたいです。
 ブドウが100g当たり約15g 枇杷は100g当たり約9g、ラズベリーが100g当たり5g程度の糖質を持ち、ワインの発酵期間が1~3週間程度ですのでそれよりも糖質が低い作中の果実はこれくらいかな~とふわっとした感じで決めました。もし詳しい方が居たらご指摘ください。
 あ、酵母菌が燃え残ったルビコンであるわけないやろこのボケェ!! という正論パンチは止めてください死んでしまいます(命乞い)
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