それだけが頭にある作者です。
だから第2話は早く終わらせます。…多分。
それでは本編へどうぞ!
世界のどこか
その一室
それはいた。
「…ふーん…へぇ…ほぉ…」
頭にはウサ耳?をつけ服装は不思議の国のアリスに出てくるような格好、顔は童顔であり、まだ幼さを感じさせる一人の女性。
その女性は先日あった模擬戦をでかいディスプレイで観戦していた。
周りは機械だらけで、そのコードが無造作に伸びている。
「…いっくんとあっくんをやったのは…こいつか~」
女性はその模擬戦に出てくる自分の知らない三人目の男性IS操縦者を見ていた。
その狂った狂気の眼で…
「本当なら、いっくんの戦闘だけに介入するつもりだったけど…」
女性はパソコンのキーボードを物凄い早さで打ち付けていく。
「……取り合えず…後もう七機、準備を進めようかな~」
女性の後ろにある真っ黒いナニカ。
それはISのようでISではなく、だからといってISではないとういう事は無い。
「~♪~♪~♪」
鼻唄を歌っているのか、作業に没頭する女性。
その集中力はもはや狂気じみていた。その幼さとは裏腹に怖さがある。
子供特有の好奇心。
その女性は好奇心で彼を…春人を…
殺そうとしていた。
「うーん…これで壊れるかな?」
女性…いや、篠ノ之束は純粋に…
許せなかった。
自分の身内が知らない相手にやられるのが。
その眼は狂っていた。その頭は狂っていた。その心は…もう治すことも出来ないぐらい…壊れていた。
ぶっ壊れた狂気の科学者は準備を進める。
その口は三日月のように笑っていた。
日本、IS学園
一年一組・教室
突然の来訪者。どうやら織斑兄弟の知人らしい…。興味は無い。いつものようにマドカ達と話してSHRがくるのを待っていた。
そして現れる鬼教官―織斑千冬。
扉の前に立っていた少女の頭をその必殺の出席簿で叩く。
スパァン!
景気のいい音。いつも思う、何故そのような音がでるのか?天照が人の形をとれる謎よりも謎だ。
それがまた自分の力で行っており、最早鬼の所業だ。
「何か言ったか?神薙」
「…いえ、何も言っていませんが」
そしてこの地獄耳…いや相手の心を読んでしまうこの技。あなたは本当に人間か?
そう聞きたいが、それを聞いたら多分殺されるので止めておこう。
授業が終わり昼休みになった。食堂に行き、昼食をとる。簪と会って以来、布仏さんも含めてみんなで食べている。
ときおり他の生徒から見られるが、気にはしない。
実際、あの模擬戦の内容を深く知っているのは観戦していた一組と他数名程度なので、怖がられているのは一組の生徒と観戦していた数名だけだ。
別に変な噂とかもたっていないし、ちょっかいを掛けてくる人もいない。
僕を知っていてくれるのはマドカ達だけで良い。
僕はひと足先に昼食を食べ終え、食器を直そうと食堂のおばちゃんの所に持っていこうとした。
その時、
「ねぇ…ちょっと」
「………」
僕に話しかけてきた人物がいた。それは…
「あんたね?一夏と秋二をボコボコにしたって奴は」
「…はぁ…」
織斑兄弟の知人が話しかけてきた。しかもすこし怒っているらしい。
「…別に…ただの試合でしょ?ボコボコにしようが、そうでなかろうが…当事者じゃない君には関係無い話だと思うけど?…じゃ、行くね」
そう言ってこの場を収めたかったが、少女はさらに食いかかってくる。
「何?その態度。ちょっと強いからって調子のってんじゃないわよ?私が言いたいのは、戦闘に影響が出るまでボコボコに―「マドカ!先に教室に戻ってるから」…って何無視してんのよ!?」
付き合ってられない。何なんだ?このツインテの少女は?正直面倒だ。
僕は彼女を無視し、食器をおばちゃんたちに返して、教室に戻った。
後ろから何か聞こえるが気にしない。
『…ほぉ…また面倒な餓鬼と知り合ったな…』
『知り合いじゃない知り合ってない』
「はぁ…また兄さんに突っかかって来る奴がいるとはな…」
マドカはため息をつきながら、先程の光景を目にしていた。取り合えず昼食を食べ終えたので、食器を直そうと立ち上がったのだが、
「ねぇ…あんたたち、さっきの奴と知り合いよね」
先程の少女だ。春人が相手をしなかったので、マドカ達のほうにやってきた。
「おい、貴様…兄さんを奴呼ばわりだと…」
マドカは最愛の兄を奴呼ばわりされたので、とっかかろうと思ったのだが、
「…先に行ってて」
恋がそれを止めたのだ。
「恋…」
「……(コクッ)」
恋は頷き、マドカ達を先に帰した。目の前にいる少女は、待ちなさいよと言いたげだったが、
「何、あんたが話してくれるわけ?」
「……いや…」
恋はフルフルと頭を横に振る。
「じゃあ、いったいなんなのよ!さっきのあいつらを追いかけて…」
ゾワッ…
「…ッ!?」
目の前の少女は恋に顔を向ける。いや向かなければならなかった。何故なら…
「(…なんなの…この感じ)」
先程、突っかかってきた少女。彼女は中国の代表候補生であり、国が中国ということもあって拳法や武術といったものも少しかじっているのである。
だから少なからずわかる。今目の前に立っている赤毛の少女、この子は…
「(ヤバイヤバイヤバイ…これはマジでヤバイ)」
彼女の頭の中で警報が鳴っている。今すぐ逃げろ。ここから離れろ…と、だが動けない。動けるはずがない。
「(アクションをとったら…何か、される?)」
そう思っているだ。恋はそこまでするつもりはないが、他人にそう思い込ませるほどの威圧感を放っている。そして…
威圧感は、殺気に変わる。
ゾゾゾゾッ!!!!
「(……ヒッ!!)」
彼女はまだ立ち続けている。代表候補生の意地か?プライドか?この光景を見ておる他の生徒達は少なからず、あの赤毛の少女が何かしている…というふうに見えている。
「……ねぇ」
「…ッ!!」
恋は尋ねた。尋ねただけだ。
だが、少女にとっては恐怖以外何者でもない。
「忠告…ハルにまとわりつくな…でないと、
その首もらうよ?」
「ヒイッ!!」
恋の目の前にいる少女が座り込む。息を荒くして、涙を浮かべ、なんでこんな化け物を相手にしたんだろう?と考える。
この光景を見ていた周りの生徒、そして織斑一夏達。ここに無闇にとびこんだら、マズイ。そう全員が思っている。
「……じゃ行くね」
恋は何事もなかったかのようにこの場を離れる。
「(……やりすぎ?別に『ちょっと脅した』だけだから、いいよね?)」
恋はこれでも『ちょっと』やっただけだ。春人たち裏の世界の人達はこれをものともせずに返すだろ。それほど人間離れした世界に何年もいたのだ。普通の人なら泣き出すような殺気だが、春人なら、
『うん?今…何か、言った?』
程度で収まるだろう。
食堂は静寂だけが、支配する空間となっていた。
物音1つしない、そんな空間。
時計の針だけが音を示すのだった。
「…あっ…待っててくれたの?」
恋は待っててくれていた自分の友人達のもとに急ぐ。そして、
スパァーン
とマドカに叩かれる。
「……痛い…」
「バカか!お前は?一般人に私たちの殺気向けてどうする?特にお前は私たちの中でもずば抜けているから殺気をだすなとあれだけ言ったのに!」
マドカ達は現にマドカと愛紗だが、恋の出した殺気に気づいていた。
多分後、気づいているのは、春人と更識楯無、織斑千冬ぐらいだろう。
「……ちょっと脅かしただけだから…大丈夫だと、思うけど」
「そのちょっとの感覚が違うんだよ」
「……?」
「はぁ…」
恋はコテンと頭を傾げるだけだ。マドカはため息をつくが、これであのツインテ娘も突っかかって来ることはないだろうと考える。
「…取り合えず教室に戻るぞ」
マドカ達は4組の簪と別れ、自分達の教室に戻るのだった。
「…ねぇ…恋」
春人は今にも眠そうな顔をしている恋に話しかける。先程の殺気は間違いなく恋だと気づいているのだ。
「…なに?…ハル」
「さっきのあの感じ…恋、だよね?」
「…うん、そうだよ」
ふぅわぁ…と欠伸をしながら答える恋。春人は先程のツインテ娘と何かあったのか?と思ってしまう。いやあったのだろう。そう結論づける。
「何かあったの?さっきの女の子と…」
「…ハルの事をしつこく聞こうとしてたし、それに…敵意丸出しで…あのままじゃハルに迷惑だから…」
「だから…少し殺気を放って、脅かした…と?」
「…うん。いや…だった?」
恋はさながら小動物のような表情で春人を見ている。恋も恋なりに春人の事を思って起こした行動なのだ。別に責めるわけでは無いが、さすがに殺気を出して脅かすのはあまり良くない。
「…僕の為にやってくれたことなんだろ?だったら何も言わないよ。…けどね、殺気まで出してやることじゃないよ?大抵ああいうのは無視しておけばいいんだから。まぁ、無視しても突っかかって来そうなタイプみたいだったから…」
春人は恋の頭を撫でながら恋に言い聞かせる。
「だから、ありがとう。おかげで助かった…?かな」
春人は笑って口にする。それに恋が顔を赤らめているのは言うまでもない。
「兄さん…優しすぎます…だから私にも!」
「春人!私も撫でてください」
「……今は遠慮しとくよ」
その一部始終を見ていた1人の女の子がいる。別に特別目立っているような少女ではない。どこにでもいる所謂普通の女の子だ。
その少女は、いや、その少女だけが気づいていた。
「……神薙君…あんなふうに笑うんだ…」
少女はノートに春人の先程の『笑顔』の顔を書いていた。
とても丁寧に、一言で言えば、上手だった。
「怖そうなイメージしか無かったけど…とても優しそうな笑顔だったな~」
少女は春人を見ながら考える。
別に彼を嫌っている訳ではない。けど、特別好き…という訳でもない。
だが、
「あの笑顔は反則だよね…」
少女は苦笑いしながら、絵を完成させる。
「よし、出来た!…………これって、だめだよね、だめな行為…だよね…」
少女はノートをめくりながら言う。授業のノートに出来た隙間で春人の顔や、座り方などを書いているのだ。
「…ただの変態じゃん…私…」
はぁ…とため息をつく。そして…1ページまるまる使って書いてある春人のIS姿。全部は書ききれてない。所々ぬけているのだ。
「皆は織斑君達の方のISがカッコ良かったって言うけど…私は神薙君のISの方がカッコ良かったな…」
少女はノートを閉じ、もう一度春人を見る。
「1回でいいから…お喋りしたいな…」
少女は前へ向き直る。担任の織斑先生が来たのだ。
そして春人を見る。
「やっぱり…」
少女はこれで確信したのか、春人の顔の表情に気づいていた。
「何で神薙君…織斑先生や織斑君達を見ている時だけ…
顔が怖いんだろう?」
少女は思う。何かあったのか?と。
だが、自分1人知ったことで何が出来ようか…
少女は気持ちを切り替え授業に集中する。今は織斑先生の授業だ。集中していないと…
「(出席簿が飛んで来ませんように…)」
そう願う少女だった。
いや~恋はチートですね、はい。
生身であれなので、IS着たら…どうなるんだろう?
今回は鈴を殺気だけでやっちゃいました。
ちょっと無理があったかな?でも恋だから問題無いですね。
最後に出てきたクラスメイトの女の子…これは書いてる途中で急に浮かんだ話なんで、名前が決まって無いんですよね…別に主要キャラじゃないんですが…(話が進めば、なるかも…)
この子の名前を是非決めていただけないでしょうか?
そんなの自分で決めろよと、
無理を言っていることは承知なんですが、そこをなんとか何とぞよろしくお願いします。
作者が気に入った名前をこの子の名前にするつもりです。
後、シャルとラウラの事なんですが…ヒロインにすべきかどうか悩んでいます。
新たに活動報告のほうに載せました。そちらを見ていただけたら幸いです。
長々なってしまいましたが、
次も読んでくれたら嬉しいです_(..)_では