と言うか投稿遅れて申し訳ない無いです。もっと早く出そうと思いましたが…すいません。
3話が終わったらちょっとオリジナルに入るつもりです。未定ですが。
後、感想の返信があまり出来なくてすみません。改善していくのでこれからもどうぞよろしくお願いします。
それではどうぞ♪
「おい」
「何かな?ボーデヴィッヒ…さん」
「少し貴様と話がしたい。時間はいいか?」
あれ?やっぱり何処かで会ってるのかな?…覚えてない。けど、何か分かるかもしれないし…話だけでも聞こうかな。
「うん。いいよ」
「なっ!?に、兄さん?」
「大丈夫だよ、マドカ。僕も少し気になってたしね。話してみるのもいいかなと思って。だからお昼は三人で食べて」
「わ、分かりました…。おい、眼帯。貴様…兄さんに少しでも手を出してみろ、私が…って愛紗?何をする!?」
「春人、先に行ってますね」
「…こっちは任せて」
愛紗がマドカを引っ張って行き、恋は少しボーデヴィッヒさんを見た後、愛紗について行った。
「ごめんね。騒がしくて…それで、話し…とは?」
「単刀直入に聞く。貴様…私と昔会ったことが無いか?」
うーん。やっぱりそれか。昔の事はあまり思い出したく無いからな…。もし会っているとすれば、僕がまだあの『研究施設』に居た頃だろう。だが、しかし…こんな銀髪の子は居ただろうか?もし居たとしてもそれは無いだろう。なんせあの『研究施設』目の前でぶっ壊したんだから。だけど…もし生き残っていたとしたら?それも無い。いや…正直に言うと、居て欲しくない…。
「ごめんね。よくは覚えてないんだ。もし昔に会っていたとしても…あの時は、生きるのに必死だったから…」
「…ッ!?」
「て言っても分かんないよね。ごめん、変な事言って…それとボーデヴィッヒさんの事は分からない」
「…そうか…分かった」
それだけ言うとボーデヴィッヒさんは踵を返しこの場から立ち去った。
ラウラside
「…生きるのに必死…か…」
ラウラは部屋のベッドで踞っていた。あれから時間は過ぎ、夕方になっていた。食堂で夕食が食べれるが、今はそんな気分じゃない。部屋にはラウラ一人で、ルームメイトはいない。まぁそのほうが楽に過ごせるためラウラは気にしない。
ラウラはベッドから起き上がり机に置いてある1つのナイフを手に取る。小型のナイフだが、充分に人一人殺せる凶器の1つだ。
「……私もだ……。私も、生きるのに…必死だった」
ラウラは自分の幼少時の記憶を辿る。あの頃は必死だった。捨てられないように、処分されないように、人に…忘れられないように…。
ラウラは元々孤児である。親の顔も名前も知らない。気づいたら施設の中に居た。施設では戦闘の訓練や実験等様々の事をしてきた。そこでは経験したことない苦痛を味わった。死にたいと思った時もある。殺してくれと叫んだ事もある。
それが幼少時の時の記憶だ。今でも鮮明に覚えてるため、夜魘されて起きる事も多々ある。
だが、そんなラウラでも今ではドイツの軍人で、一部隊の隊長だ。そしてラウラを隊長までに育て上げたのは自分の恩師であり、目標とする人物、織斑千冬である。彼女には返しても返したりない程の恩がある。
そして…もう一人いる。ラウラを救ってくれた人物。
このナイフの持ち主だ。
顔はよく覚えていないのだが、あの人が居なかったらまず『自分』という存在じたいここに居るかどうか分からない。
「……簡単には、いかないものだな…」
ドイツに居た頃は仕事の合間にナイフの持ち主をよく探していた。当然見つかるわけがないのだが…。
指紋なども残っておらず、手がかりはゼロである。
いや…ゼロではないかもしれない。
今日出会った気になる人物、神薙春人。面識はないと言っているが、ラウラはどうにも気になる。ラウラは何処かで見ている筈だ。いや…話もしたかもしれない。仕事柄、男と一緒にいるのは少ない。殆ど皆無と言ってもいい。
だからこそ気になる。ラウラが軍人になる前、多分…幼少の時。
私が『彼』に助けられた時位しか…。
そう思いハッとなる。
「そうだ。あの時しかない。だが、奴は『白髪』彼は『黒髪』だったと思うが…」
ラウラは深く考え込むが煮詰まったのかベッドにダイブする。
「…だが、めぼしい手がかりは得た」
ラウラはナイフを見つめつつその日の夜を過ごした。
春人side
「やっぱり思い出せないな…」
春人は今日の昼間の事を考えていた。
『…ふぅわぁ…うん?どうした主人、悩み事か?』
今起きてきたのは…最近ご無沙汰だった、天照だ。
『…ああ、ご無沙汰だな…うん?』
天照はまるでケンカを吹っ掛けてくる前の状態みたいだ。
『な、なんで…そんな喧嘩腰なの?』
『別に…』
天照はフイッと横を向くと、春人の目の前に現れる。
「う~ん…やっぱりたまには外の空気を吸わないとな…」
「まぁ、別にいいけど…ってダメだよ!今日から実体化は本当に二人きりにして」
ヤバイヤバイ言うのを忘れてた。
「はぁ?一体どういう事だ?主人―「ただいまー」…どういう事だ!?」
と天照が台詞を言い終える前にルームメイトが帰ってきた。取り合えず天照の実体化を解く。
『お、おい!!』
『ごめん。後で説明するから』
そうやって頭の中でやり取りをしていると、金髪のルームメイトが前に立つ。
「…うん?どうしたの春人?」
「い、いや…なんでもない…」
今日からルームメイトになるシャルル・デュノアである。
「…あれ?さっき声がしなかった?…小さい子の…」
「き、気のせいじゃないかな」
あっぶね~聞かれてた?
「…そうかな…まぁいいや。僕が先にシャワー浴びていいかな?」
「ああ、いいよ。僕はもう終えたから」
わかった~、と言ってデュノアはシャワー室に入っていく。
『…おい、主人。どういう事だ?ルームメイトだと?聞いてないぞ!!それに男物の制服を着ていたが、あれは女だろ?』
『…まぁ天照は寝てたから分からなくてしょうがないけど…今日転校生が来たんだ、二人も』
『転校生だと?じゃああのルームメイトは転校生か?』
『そう言うことになるね。もう1つ言うともう一人の転校生が気になってね…』
『ふーん…まぁそれは置いといて…。なんであいつは男装をしているだ?』
『だいたい想像はつくけどね…。大方デュノア社からの手先ってところじゃないかな?デュノア社って『イグニッション・プラン』から外されてるんじゃなかったけ?』
『…だから、男装をしてIS学園に入学。そして男のISデータを盗みだしてくる…か…はっ、なんだそれは?いかにもバカが考えそうな事だな』
『これが、デュノア自身でやっていることなのか…デュノア社の…多分社長かな?その人がやらせているかどうか…』
『そんなもの、本人に聞けば分かることだろ?』
『…まぁ、聞くつもりだったよ。僕たちの害になるようだったら…忠告しないといけないからね』
『忠告?潰すの間違いじゃないか?』
流石にそんなことはしないな~と思ってるとデュノアがシャワー室から出てくる。
「…はぁ~気持ちよかった~」
髪を下ろしているので完全に女にしか見えない。男装する気があるのだろうか?
「…デュノア、何か飲むか?」
「えっ?…じゃあコーヒーをお願いするね」
「わかった」
さてと…どうやって聞き出したものか…。素直に聞くか?
インスタントコーヒーの粉をカップに入れお湯を注ぐ。春人の経験上何かを聞き出すときにはこういった飲み物に薬を入れて聞き出すものだが…。
それは不味いしね…。普通に聞くのが一番だろ。
春人はコーヒーをシャルルに手渡す。
「ありがとう」
春人も自分の分のコーヒーを口にする。カップを台所に置き、ベッドに座る。そして―
「…なぁ、デュノア」
「…うん?何どうしたの、春人?」
シャルルは顔を傾げ不思議そうに言葉を返した。
「これからルームメイトとして一緒に暮らしていくわけだが…」
春人は単刀直入。ストレートに相手の核心をつく言葉を放った。
「転校一日目で悪いけど…どうして男装しているんだ?デュノア」
シャルルside
「転校一日目で悪いけど…どうして男装しているだ?デュノア」
僕はその言葉を理解するのに数秒かかった。危うく手に持っているカップを落としそうだったよ…ハハ。
じゃなくて!!えっ?何で?どうして僕が男装してるって…。
「い、いきなり何を言い出すかと思えば…そんなわけないでしょ?僕は正真正銘………」
「男だよ…か?」
「ッ……!?」
シャルルは春人に顔を向け辛くなったのかつい目を反らしてしまう。それがいけなかった。この時点でもう自分は女です、と言っているようなものだ。
ハッとなるももう遅い。
まさか転校一日目でバレるなんてね…。どれだけドジなんだよ…僕は…。
シャルルはハァーとため息をつくと観念したかのように春人を見た。
「…何で僕が男装してるって…わかったの?」
「理由の1つとしてはそういったものを沢山見てきたからかな?男装とか女装とか…兎に角そういうのに敏感になってしまっているからすぐにわかった」
「…すぐって?」
「今日デュノアが教室に入ってきた時から」
その言葉には流石のシャルルも驚いた。今日の朝から見抜いていたなんて、信じられるだろうか?
「…後…今のデュノアの状態、わかってるか?いくら自分の部屋だからってルームメイトが居るんだ。気を抜きすぎじゃないか?その格好には誰でも気づくと思うよ」
へっ?とデュノアは思った後、自分の身体を見る。別に不自然な所は無い。胸だってサラシを巻いてるし…。とそこで春人から手鏡を受け取る。自分の顔を見ろ、と言うことだろうか?
「………?」
「わからない?…今のデュノアは誰がどう見たっても、可愛らしい美少女だ」
いきなりの発言に吹き出しかけた。
「ちょっ…///は、春人?…き、急に何言い出すの?///」
「…何って…そのままの意味だけど?」
「……恥じらいってものが無いの…春人…」
シャルルは顔を真っ赤にしながらうつ向く。
自分で言うのも何だけど…確かに春人の言う通りだ。全然男子に見えないな…。
「それと…これが一番の理由かな」
「えっ…まだあるの?」
シャルルはこれ以上の事なんてあるのかな?と思うのだが、春人の言葉に押し黙ってしまう。
「デュノア。君のシャルルっていう名前…偽名じゃないのか?」
「ッ……!?」
何で?それを…。
「当たりか…。デュノア自身分かってないのかもしれないけど…シャルルって言われる度に嫌な顔になるからさ、それに女の子や名前にシャルルは無いかなと思って」
「……じゃあ、僕の名前を呼ばなかったのは……」
「誰だって自分の本当の名前を呼んで貰いたいんじゃないかな?後、僕はデュノアの『名前』を知らないよ?呼べるはず無いじゃないか」
「………ぁ……」
シャルル…いや金髪の少女は今の言葉を一字一句聞き漏らさなかった。頭の中で何回も何回も…今の春人の言葉が浮かんでくる。
それと同時に涙が流れた。だんだん嗚咽が漏れ出す。この変な気持ちをどうにかしたかった。だが、どうにか出来るはずがない。その気持ちは金髪の少女が長年忘れていた『嬉しい』と思える気持ちだったから。
いつ以来だろうか?こんな気持ちになったのは…。
それほどまでに少女は『あの人達』に壊されていたのだ。ボロボロに…心が廃れるまで…。
少女は春人を見る。
この人と母だけだ、『私』という人物を見てくれたのは後は皆『あの人達』が作った『シャルル』という人物を見る。
違う!!『私』は『シャルル』じゃない!!『あの人達』の道具でもない!!
そう叫びたかった自分が居た筈なのに皆に気づいて欲しかったのに…。
何故だろう。もうそんなことはどうでもよくなった。母が亡くなって、『私』を見てくれるのはもう誰も居ないと思っていた。けど…目の前の人は…『私』に気づいた。気づいてくれた。
それだけで…もう…私は…。
―救われた―
「……私の…本当の……」
母から貰った大切な名前。
母と私の唯一の繋がり。
その繋がりが『あの人達』から奪われた時は『私』という存在は居なくなり、誰にも見つからない…深い、深い場所に投げ出された。
「…名前…は…」
けど、この人は神薙春人という存在は…深くて暗い場所に居る小さな、小さな…『私』という存在を見つけて、明るい世界へと…。
「…シャルロット…です」
引っ張り上げてくれた。
私はそれが嬉しくて、嬉しくて…堪らなかった。
春人side
「…シャルロット…です」
春人は泣きながら笑顔を見せる目の前の少女の頭にそっと手を乗せた。
「シャルロット…か…良い名前だね」
シャルロットは春人に抱き付き、今まで我慢してきた事を全部出してしまう勢いで涙を流した。
春人はまるで昔の自分みたいだなと思ってしまう。この少女には支えてくれる人が居なかった。いや、居たのだと思うが何らかの理由で少女から離れたのだろう。
その分、自分はまだ幸せだったんだなと噛み締める。自分にはまだ支えてくれる人が居たから…。
「(だったら僕がこの子の支えになってやればいい…。皆そうだ。マドカも愛紗も恋も簪もユキも朱里も…天照も…この小さな両手に入りきるか分からない…。だけど…自分を犠牲にしてでも皆を守らなくちゃいけないんだとすれば……)」
「僕の命くらい…安いもんだな…」
今まで散々の罪を抱えてきたし、罰も受けてきたつもりだ。
今更自分の命くらいどうって事ない。
もしそれが彼女達の涙の原因になろうとも…彼女達さえ無事ならそれで良い。
春人は改めて心にそう刻んだ。
『…簡単に落としやがって…馬に蹴られて死ね』
『えっ?何で!?』
どうだったでしょうか?
いきなり過ぎたでしょうか。シャルルが早くもシャルロットになっちゃいました。
それとこの世界でのデュノア社もとい社長さん方々にはボッコボコになってもらう予定です。(これも未定ですが。)
ラウラはもうちょっと先で春人君に救ってもらう予定です。
と言うか春人君陣営強いですね…。簪のISも帰ってくるので…。
今回はこの辺りで…
次も読んでくれたら嬉しいです。それでは♪