IS―狂い損ねた少年の罪と罰   作:東流

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この度は長い間遅れてしまって本当に申し訳ありませんでした。
本当なら2月中に投稿できたのですが…色々忙しく…。三学期はテストやら卒業式やらで時間を取られて…。

あと…GE2レイジバーストとか…。

兎も角大変申し訳無いです。

今月はあと一回、早ければ二回投稿する予定です。一回は絶対投稿したいと思っています。できるといいなぁー。


えっと、これからも応援してくれると嬉しいです。_(..)_

では本編へどうぞ♪





第3話③

「えっと…その…ごめん。取り乱して…」

 

一時して泣き止むとシャルロットは顔を真っ赤にしていた。上手く春人と目を合わせられない。

 

「(~ッ///恥ずかしい…僕、春人にだ、抱き…抱き付いちゃった…~ッ///)」

 

シャルロットはさっきの事を思い出す。

 

ボンッ!!

 

「ッ~///」

 

「…顔真っ赤だけど…大丈夫?」

 

「だ、大丈夫だから、気にしないで」

 

「そう…」

 

春人が心配そうに見てくるので、シャルロットもそろそろ本題に入らなきゃと気持ちを切り替える。

 

「…う~ん一日目でバレると思ってなかったからね…僕これからどうしよう…」

 

「そうだね…、学校に居る間は無事…とも言い切れないしね。それに、僕じゃなくても数日経たない内に織斑先生が気づいたと思うよ」

 

「うっ…それは…確かに、そうかもね。織斑先生ならなんか納得出来るよ…」

 

シャルロットは肩を落とし、ハァーとため息をつく。正直あの人、半分人間止めてるからな…。

 

「でも、学校に居る間は無事って…どういう事?」

 

「…確か、IS学園に居る間はどこの国からも物理的な干渉は受けない…だったかな?だから学園に居る間は無事…と言いたいんだけどね」

 

春人の言葉を押し黙って聞くシャルロット。だが、次の質問の意味がよく分からなかった。

 

「シャルロット…ルールや規則ってのは守る為にあるんじゃない…。破る為にあるんだよ」

 

春人はニッコリといい笑顔で答えた。

 

「………へっ?」

 

シャルロットの頭の周りをヒヨコがピヨピヨ歩き回っている。そのくらい突拍子のないことを目の前の人物は言ったのだ。

 

「何のその考え、怖い…怖すぎるよ春人…」

 

「……冗談冗談…気にしないで…」

 

春人はアハハと笑うが、シャルロットはその笑いが怖くて堪らなかった。

 

「えーと、つまり…ルールや規則ってのは建前であって、守る人間なんて殆ど居ないんだよ。僕だって破ったことはある。逆に破ったことの無い人の方が少ないんじゃないかな?」

 

「…否定は出来ないかな…」

 

確かに…言われてみればそうである。

 

「本当にルールを知らなくて、破ってしまう。と言うのは少なからずあると思う。でも、知っていて尚破る奴なんて平気で居るんだ。今の世の中じゃ…」

 

「……つまり……」

 

「…ああ、シャルロットの事がもしデュノア社の方にバレれば…向こうは何か仕掛けてくるかもしれない」

 

シャルロットはその言葉を予測していたのか、あまり驚かずに春人の言葉に耳を傾けていた。胸のペンダントを握りしめて…。

 

「だけど、これはあくまで可能性だから…向こうが絶対に仕掛けてくるとは限らない。学園の『規則』上、向こうからは手出しが出来ないから…流石に無理強いはしてこないと思う」

 

「…そっか…そうだよ、ね…」

 

シャルロットはうつ向き、震えていた。もしかしての可能性が怖いのだろう。

 

「…何でこんな真似を?」

 

「…命令だから…かな?春人が言った通りデュノア社は『イグニッション・プラン』から外された。理由としては、第三世代のISの研究が中々上手くいかないから…他所の国よりも遅れててね…、確かにISの生産は世界シェア三位を誇っているけど、所詮第二世代。第三世代と比べたら明らかに劣っている。だからデュノア社はIS学園に目をつけた。男性操縦者のISのデータをね…」

 

そんなことだろうと思っていた。男性操縦者のISデータは最早どこの国も欲している。それほどまでに貴重なのだ。春人達三人のデータは。

 

「……なるほど、ね…」

 

「でも、もういいんだよ。そんなこと…。正直、データを盗むとかそういった事はしたくないし、する気もない。デュノア社なんてどうでもいい。早く潰れてしまえ…ってのが、僕の本音。あそこにはもう…居場所なんて…と言うかそんなもの、最初から無かったんだよ」

 

シャルロットは自嘲気味に笑うと、直ぐにまた哀しそうな顔をする。

 

「…取り合えず、今日はもう休もう。話してたらこんな時間だし…」

 

もう時刻は11時を越えている。時間が経つのは早い。そんなに喋ったかな?と春人は疑問に思う。

 

「…うん。僕も今日は色んな事が有りすぎてちょっと疲れたからね…」

 

シャルロットは欠伸をすると、ベッドの布団に入り込む。春人は部屋の電気を消し、ベッドとベッドの間にある仕切りを出すが、シャルロットがそのままでいい、と言うので仕切りを出さず春人もベッドに入った。

 

「…おやすみ、春人」

 

「おやすみ、シャルロット」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝

 

朝は特に何事も起きず、皆で朝食をとった。朝食の時にシャルロットの事を少し話したが、詳しい事までは言っていない。あまり大きいな事になると不味いので、取り合えずまた後で詳しく話すことになった。シャルロットにはマドカ達の事は話してあるので、特に警戒することもなく、朝食の時間は終わった。後は、そのまま教室へ向かうのだが…教室の扉を開けると、女子生徒の黄色い歓声が僕達の耳に突き刺さった。

 

「うわっ…」

 

「何だ?」

 

「……?」

 

「何でしょう?」

 

「朝から響くな~」

 

正直何だろうと思うが、金髪とツインテが前の方に数人と固まっているので織斑関係かな、と考える。席に座ると、布仏さんがトコトコ此方に歩いてきた。

 

「おっはよー!はるるー」

 

「おはよう。朝からテンション高いね…布仏さんは」

 

「そうかな~?ってはるるー達は聞いた?例の話」

 

例の?その言葉に皆頭を傾かせた。

 

「ほら、今度タッグトーナメント戦があるでしょ~。その時の優勝者がおりむーと付き合えるんだって~どっちかは知らないけど…」

 

まぁ…なんと言うか、正直どうでもいい話だ。ただ1つ。優勝商品か何か?織斑兄弟は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午前の授業を軽く聞き流し、窓の外を見る春人。何故だろう…。何かが引っ掛かっていた。昨日のシャルロットの話を聞いて何かを見落としていた気がするのだ。深く、深く考え込むほど引っ掛かりが強くなる。自分の考えすぎだと良いのだが…。

 

取り合えずボーデヴィッヒさんの視線が気になる。授業中ずっと此方に視線を飛ばしているのだ。先生に気付かれず。此方が視線を向けるとボーデヴィッヒさんは視線を反らし、視線を向けなくなったら此方をまた見てくる。ずっとこれの繰り返しだ。

やっぱりちゃんと話した方がいいのだろうか…。そんなことを考えていると、ふと天照が声を漏らした。

 

『…フム…取り合えず、私は知らんなあんな娘。主人が『施設』に居た頃じゃないか?もし会っているとすれば』

 

天照の言葉にそれは無いだろう~と思うのだが…。確かに天照は今まで出会った人間は全て覚えている。まぁ、大抵出会った人間は僕と喋っているのだが…。それに該当しないということは、やはり『施設』の頃の…。

 

そこまで考えると、授業の終わりのチャイムが鳴る。

やはりしっかり話すべきだろう。

 

春人はそう思いラウラの席を見るが、

 

「…居ない…」

 

そこには先程の銀髪少女は座って居なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後

 

昼休みボーデヴィッヒさんを探したが何処に行ったのか検討も付かず放課後話をしようかなと彼女を探すが、

 

「……はぁ……」

 

本当に何処に行ったんだろ?全く見つからない。今日はいいかな、と考えた矢先に数人の女子生徒が廊下を勢いよく走っていった。途中『戦ってる』『転校生』『第三アリーナ』等の単語が聞こえてきた。

 

「…まさか、ね…」

 

『そのまさかかも知れないぞ』

 

「…こういう時の勘てやたら働くんだよね…取り合えず行ってみようかな」

 

天照も転校生の事はボーデヴィッヒさんだと思ったのだろう。自然と足は第三アリーナの方を向き、そのまま走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第三アリーナ

 

「やっぱりか」

 

今目の前で戦ってるのは黒いISを駆使し、相手を蹂躙するボーデヴィッヒさんと二対一というハンデを持ちながらも負けている金髪とツインテ娘だ。

 

「圧倒的に実力の差だね」

 

誰がどう見ても彼女の強さは圧倒的だと思う。学生では話だが。

 

「ワイヤーとブレードの扱い方が上手いな…。それに…あれがAICか…」

 

『AIC』(アクティブ・イナーシャル・キャンセラー)対象物の周辺空間に慣性を停止させる領域を展開させることでその対象物の動きを封じる事ができる代物…。簡単に言えば『見えないバリア』だ。

 

「あれは手強そうだね」

 

『まぁ捕まれば只ではすまなさそうだな…』

 

「防御力で言えば『絶対守護領域』の方が断然上だけど…あれは『捕まえる』事ができるからね…」

 

そう天照と話してた時、一人…いや二人の男子生徒がアリーナに張ってあったバリアを壊そうとしていた。おいおい…周りの生徒見えてないのかよ?

 

「馬鹿が」

 

急いでその場所へと走った。ここからでは距離があったため間に合うかギリギリだ。

 

「周りの奴等の事も考えろよ」

 

アリーナのバリアが壊れたと同時に天照を展開した。アリーナのバリアの破壊音と周りの女子生徒の悲鳴が入り交じる。幸い天照の展開が数秒早かったため後ろの女子生徒達は無事であった。

 

「はぁー…間に合った」

 

アリーナの中央を見ると何やら織斑達とボーデヴィッヒさんが言い争いをしていた。

確かに今回はあそこまでダメージを負わせたボーデヴィッヒさんにも責任は有るが…。

 

『主人が言うか?』

 

僕は天照の展開を解く。後、天照…ほっといて。

まぁ、周りの迷惑を考えず、バリアを破壊するまでの事では無いと思う。流石にボーデヴィッヒさんも二人を殺しはしないだろうし…。と思っている間に織斑先生がやって来た。IS相手に生身で登場、しかも両手に『IS用の武器』を持って。何度目か分からないが何度でも言おう。…あの人は本当に人間か?

ボーデヴィッヒさんと織斑兄弟二人を止めた後、「今から学年別トーナメントまでの私闘を一切禁止する」と言った。そして織斑先生は此方にやって来た。

 

「すまない。神薙…おかげで助かった。礼を言う」

 

「…別に…これくらい」

 

どうもこの間からこの人と面と向かって話すと緊張する。

 

「そうか…」

 

織斑先生はフッと笑うとすぐに織斑達の方を向いた。

 

「織斑兄弟、お前らは後で私の所へ来い。直々に説教だ。…ラウラお前もだ」

 

織斑兄弟は何か言っていたが織斑先生の手刀に沈んだ。…あれは痛そうだな…。

織斑先生は救護班を呼びその場から立ち去った。

 

僕もボーデヴィッヒさんに話があったのでその場から離れようとしたが、

 

「あ、あの…神薙、君…」

 

「…うん?」

 

先程の女子生徒達だ。

 

「その…守ってくれて、ありがとう…」

 

数人の女子生徒が頭を下げてくる。何て答えたらいいものやら…。他の人と話すのはどうも苦手だ。

 

『普通に言え、普通に』

 

いや、だけど……普通…普通か、よし。

 

「えっと……どういたしまして、皆も怪我が無くて本当に良かったよ」

 

と、こんな感じで言ってみたが…あれ?何で皆顔赤いの?

 

『まぁ…コイツらの気持ちもわからんでも無いが…普通に落とすな!!』

 

『えっ?何が?』

 

天照が怒ってる…何でだろう?

 

『…それよりも、あの銀髪に用があるんだろ?』

 

「…あっ、そうだった。ごめん皆、用事があるから行くね。それじゃあ」

 

急いで追わないと、織斑先生の所に行く前に。僕は自然と足を早めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラウラside

 

「アイツがいたな…。神薙春人」

 

私はアイツのISを見たとき一瞬で悟った。『アレ』には敵わない…と。無論、ドイツの代表候補生や軍人としてのプライドはあるが…。

 

「…『化け物』の私に『化け物』と思わせるか、神薙春人」

 

シャワーを浴び終え制服に着替える。そして私は自分の左目を見る。『越界の瞳』…ヴォーダン・オージェ。忌々しい瞳だ。自分でもそう思う。いや…正確には…『この瞳を作った者』が忌々しい。

 

「…何も変わらん、か」

 

眼帯を付けて更衣室を出る。すると、

 

 

 

 

「今、話いいかな?」

 

 

 

 

神薙春人本人が目の前に立っていた。

 

「…ずっとここに立ってたのか?」

 

「誤解を招くような言葉だね…大丈夫、ついさっき来たから」

 

「フン…まぁいい。私ももう一度お前と話をしたいと思っていたところだ」

 

色々聞きたいことが増えたからな。

 

「えっと…まず、授業中僕の事チラチラ見てたよね?」

 

「あぁ、そうだが」

 

「何でか理由が知りたいんだけど…」

 

「…その前に、神薙春人。このナイフに見覚えは無いか?」

 

「…えっ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

春人side

 

そのナイフは…確か…あれ?何だっけ?思い出せない。何か見覚えがある。

 

「…ごめん…分からない。何処かで見た覚えがあるんだけど…思い出せない」

 

「…そうか…分かった」

 

ボーデヴィッヒさんはそれだけを言うとナイフを大事そうに懐にしまった。

 

「…それが理由?」

 

だとしたら僕を見る理由としては、何か違うような…。

 

「…いや…『似ていたから』…」

 

「似ていた?」

 

ボーデヴィッヒさんが何かを言おうとすると、

 

『一年一組ラウラ・ボーデヴィッヒ。至急私の所まで来い。以上だ』

 

織斑先生からの呼び出しだ。先程の戦闘の事だろう。

 

「…私は織斑教官の所に行く。今日の話はこれまでだな…。だがもういい…今の話だけで充分だ」

 

「えっ?いや、まだ話は…」

 

ボーデヴィッヒさんはさっさとこの場から離れてしまった。

 

「…まぁいいの…かな?」

 

よくない気もするが…。

 

『…うん?話は終わったのか?』

 

「まぁね…。さて、と夕御飯食べに行こうか。皆待ってると思うし」

 

食堂へ行こうとし、ふと立ち止まり、歩くボーデヴィッヒさんを見る。何故だろう?

 

 

 

 

 

彼女の足取りはいつも見るよりも軽そう…いや、嬉しそうに見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうだったでしょうか?

誤字脱字やおかしい所があったらご指摘よろしくお願いします。_(..)_

久々に書くので失敗してるところがいくつか有るかもしれません。そのときはごめんなさい_(..)_

次は少し外伝を挟んでタッグトーナメントに入りたいと思っています。

簪のISそろそろ出したいです。シャーマンキング方面に行くか、ギアス方面に行くか…
はたまたオリジナルか…まぁ自分の知識では程度が知れるので、どっちかに走ると思います。オリジナルも少し入れると思います。


それでは今日はこの辺で、また読んでくれたら嬉しいです。では_(..)_

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