では本編へ
後お気に入りにしてくださった人達ありがとうございます!!
『IS』
正式名称『インフィニット・ストラトス』。宇宙空間での活動を想定して作られたマルチフォーム・スーツ。
しかし『製作者』の意図とは別に宇宙進出は一向に進まず、結果このスペックを持てあました機械は『兵器』へと変わり、しかしそれは各国の思惑から『スポーツ』にと落ち着いた。
所謂、飛行パワードスーツだ。
しかしこの『IS』には致命的な欠陥があった…それは
『男』は使えず、『女』だけしか反応を示さない
だからこれは『欠陥機』なのだ。
そう…そのはずだった。けど!!アイツらは無理やりでも、男のIS使いを作りたいらしく地獄だった日々は更に地獄になっていった。
「アァァァァァァァァ!!!!!!」「……やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて…」「ウッ…ウワァァァァァ!!!!」「…死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい…」「殺さないでェェェェェ!!!!!!」
完全にこの研究所の実験室は地獄絵図と化していた…女の子達はこんなことをしなくても乗れるだろうという事なので、いつもと変わらず訓練を行っている。それに関しては僕は感謝をしていた。愛紗達にこんなことをさせたくない…やられるのは、僕一人で充分だ。
この実験は全く上手くいっていないというわけでもなかった。擬似的だか乗れた子も少なくはない。
だか…
「グハァァァァ…」
大抵は血を吐いて倒れてしまう。
狂った研究者達はもう一歩だと、嘆いていた。横たわれた死体に目もくれず…
今日で、
何十人目だろうか?そんなことでさえアイツらは考えない、モルモットなど何処にでもいるよ、と今にでも言いそうだった。
『IS』が登場してからは男ばかり連れてくるようになった。一週間かからなく死んでいく奴もいれば、たった一日で死んでいくような奴もいた…
コイツらは本当に人間か?人を人とも思わないクズ共が……
まぁ僕が、言えた義理じゃないけど…
「助けて…」
この言葉を何回聞いただろうか?僕の目の前で次々倒れていく少年達…
耳を塞ぎたかった!!目を開けたくなかった!!…けど!!
「僕ももうじきこうなるのかな?」
アイツらと同じように狂ったごとく笑いながら見てた。
ケタケタケタケタケタ…と
遂に僕の番がきた。僕はここの研究所ではトップクラスの実力で、頭も良かったので第一位とか呼ばれてた…恋が二位で愛紗が三位、ユキが四位だった。
だからその第一位を失うのが流石に恐かったらしいが、実験に踏みきった。僕も覚悟はしていた。
『死ぬ』覚悟を
それはそこに鎮座していた。何回か空を飛んでいるのは、見たことがあるがこんなに近くで見るのは初めてだった。
「これが…IS…」
僕は息をするのを忘れるくらい『これ』に見惚れていた。『これ』が、今まで何十人の血を吸ってきたかは知っていたつもりだったが…
「…キレイ…だなぁ」
こんな言葉しか出なかった。
早速、実験が始まった。やはり、触ってみても何も感じ無かった。当たり前だよね元々男が乗れる用になってないんだし…そう思った矢先に突然ISが光だした。
「えっ?何?」
この光に研究者達は大いに盛り上がった。
「凄い、凄いぞ!! ISが光ってる…成功だぁ!!」
この出来事は僕も計算外だったがこれはこれで良かった、この実験の成功でこれ以上の犠牲者が出ない事と、これを使ってコイツら全員殺せる喜びが、こみあがってきた。よし、それじゃあ―
そう思った時だった…
「…ガハッ!?…アッ、アァァァァァァァァ!!!!!!」
急に体中に痛みが走った。今まで感じたことがない痛みで今にでも気を失いそうだ、
「なん…だよ、…いっ、たい……ハァハァ…」
自分の体を見ると所々血が出ていた。なんで?斬られた感触なんて無かったし…どこで……そこで、ハッとなる。あったじゃないかその時が…
僕がISに触れた時…多分その時だ。拒絶反応だろうか……クソッ!!何でだよ!?成功じゃないのかよ!?折角コイツらを殺れると思ったのに…此処から抜け出せると思ったのに…
「…ちく…しょ…う……」
ここで死ぬのか…僕は…まぁ失敗だったんだし廃棄されるのは当然だろう……けど…コイツらは!!
「うむ。流石は第一位だな、今までのモルモット共には無い光景だ。乗れたとしても、すぐに死ぬ…やはり君は最高だよ。」
「えぇ、こんな反応を示したのは第一位で初めてです。これなら…」
「あぁ!!我々の実験が成功に近づいている…さぁ、何を寝ている?もう一回やりたまえ。」
こんな事を言ってきた。ふざけるなよ…こっちはもう全身が痛くて立てもしないんだ。そう言いたかったが痛みで声も出ない…
「…うん?…『どうしてか?』って目だね、簡単だよ…だって君は…」
―まだ死んでないだろ?―
「……な、に…?…」
何なんだ『コイツら』は…狂ってるなんて生易しいもんじゃない…
―『異常』だ―
その後は、ずっと実験尽くしだった。血を吐こうが泣き叫ぼうがアイツらの手が止まることはない。ひたすらボロ雑巾の用に使われた…
何度目だろうか?悲鳴をあげたのは、何度目だろうか?薬を打たれたのは…僕はそこに横たわっていた。生きてるのが不思議な位だ、だってこんな血の量を見たことがない。これが全部僕の血なんて…考えたくもない…いっそこのまま死のうか?そう思ったときだ、
「…ふむ…やはり彼でさえここが限界か…」
「どうしますか?」
「いや…充分データは取れた。今まで以上に私達の研究が進む……これで……ククク…」
「だが、彼はどうしますか?」
「うん?…あぁ、生きてるの?『ソレ』?」
「えぇ、まだ息はありますよ。」
「う~ん?…棄てていよ『ソレ』、もう充分だし。それに『ソレ』だって結局は失敗だったし置いてても仕方がない。」
「はい、わかりました。」
―でもねぇ―
ソイツは僕に近づきこう言った。
「私達はね、君に大いに期待していたんだよ。君が成功するんじゃないかてね…だが違った。君は失敗した、確かに今までのモルモット共とは比べられないほどの成果を見せてくれた。そこは感謝しよう…アリガトウ…とね。」
……?…コイツは何を言いたいんだ?…
―だが―
そう区切り、コイツは…
「所詮、君も…」
―劣化品だったんだね―
「……………ッ!!!!?」
……コイツ…今なんて…
「まさか私達が身も知らずの子供を拐ってくるとでも思ってたのかい?それはちょっと誤解だな~ある程度の身元はわかっているよ…そして…君の所の事情もね。」
………は?………
「思い出深い言葉なんだろう?君にとって…劣化品ってさァ…」
ニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべて更にこう言った。
「君達みたいなのは最ッ高のモルモットなんだよ!!誰にもわかってもらえず誰にも必要とされない…そんな美味しい物を拾わないはずがないじゃないか、特に君みたいな存在は…ね。オリムラクン…」
…な、んだ…と…
「棄てていよ…もう用はない、こんな…」
―劣化品なんて―
僕の耳元でコイツはそう囁いた。
あぁ…そうか僕は最初から必要とされてなかったんだ…こんなクズにでさえ…あの時『必要とされてるんだ』そう思った自分がバカみたいに思えた。
ハハ…アハハハハハハハハッ…
「ふざけるなァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」
血まみれの体を無理にでも起こし叫んだ。
「僕は劣化品じゃない!!!!モルモットでもない!!!!!!もう『織斑』でもない!!!!!!!!」
血を吐きながらも、喉が裂けそうになっても、僕は叫んだ。
「春人だぁァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」
ズッ…ズズズズズズッ!!!!!!
音がした光だした動き出した…後ろから…『IS』が、誰も乗ってないのに動かしてないのに、『IS』がこちらに来る…そして…
右膝をついて頭を下げたように、僕の目の前に来た。
流石にこれは僕もアイツらも開いた口が塞がらない、どうなってるんだ一体…アイツらはアイツらで何か騒いでいた。だかそんな声でさえ耳に入らないほど僕はこの『IS』を見ていた。何で目の前に?その疑問が尽きない。僕は恐る恐る触れてみた…今度は何故か、拒絶が恐く無かった。そして…
「…うッ…これ、は?…」
頭に何か流れてきた。なんの事なのかさっぱりわからなかったが1つわかった事があった、それは…この機体の名前だった。
『天照』
「…いい名前だ…行こう『天照』。」
そして僕は天照を纏った。
目を開けてみるといつもと違った。高くなった目線、流れてくる情報、血が止まった体、でも、いつもと変わらないものもあった…目の前にいるクズ共だ。コイツらは更に騒ぎ出した。
―煩いな―
そう思い目の前にいた『ソイツ』を手で払った…おもいっきり…
グシャ
血と肉と体が裂けた音だった…そして『ソイツ』は血まみれの肉片となってた。『ソレ』を見たコイツらは我先にと出口へ走り出した。
「…ハハ……逃げられると思うなよ!!ゴミクズ共が!!!!お前らもあの肉片に変えてやるよ!!」
狂った劣化品はゴミ掃除を始めた…
何分…いや何秒だろうか?悲鳴が消え辺りは血の海となっていた。立っていたのは天照を纏った春人一人だった。
「………アハ……アハハハハハハハハハハハハ…ッ!!!!!!」
後ちょっとだ、後ちょっとで…狂
「まだだァ!!…まだ狂えない…愛紗達の為に、まだ…狂ってたまるか…」
そうだ。約束したんだあの少女達と、狂わない…と
「早く此処から抜け出そう……ッ?」
天照が何か反応を示した。その方向は研究室の方だった。気になるから先にそっちに行ってみた。するとそこには…
「…IS?…」
四つのISが置いてあった。まだ未完成であったが、ここにあるよりましだろうと思い、待機状態に戻しそれらを持ち出した。
愛紗side
大丈夫でしょうか?春人は…今日が確か実験の日だと言っていたが…あの実験はもう実験でも何でもない!!ただの人殺しだ。男が乗れないのを分かっていながらも無理に動かそうとしている。…狂ってる…アイツら皆……生きててください…春人…
「頼む…ッ」
するとそこへ恋とユキがやって来た。
「………大丈夫…?…愛紗…」
「大丈夫ですか?愛紗さん…」
「…二人共……大丈夫です。心配をかけました。」
「大丈夫ですよね?…春人兄さん…」
ユキはあれから春人の事を兄さんと呼ぶようになった。まぁ、年も離れてるし『きょうだい』というのに興味を持っていたのでしょう…ですが、時折見せるあの春人の顔…嬉しそうなのですが、何故か寂しさも混じっていた…妹でもいたのでしょうか?
「………ハル…」
恋はハルと呼ぶようになった。恋は春人にいつも引っ付いていたから…べ、別にヤキモチなんて……今はよしましょう今は春人の安全が第一です。
「…春人……」
そう思って時だった。
『緊急事態発生、緊急事態発生!!』
急にアナウンスが入ってきた。
『IS実験室で緊急事態発生!!今、ISの実験中に事故が起きた模様、手の空いてる者は至急集まってくれ…繰り返す…』
なっ…事故!?今は春人の番じゃないですか、私達は背筋が凍ったような感覚になった。
「い…急いで行きましょう!!」
「…うん!!」
「あっ、はい!!」
私達が行こうとした瞬間、突然壁が壊れた。
「…なっ?なんですか?」
そこから現れたのは血を浴びた白い騎士…私達の大切な存在である…春人だった。
「は…春人?」
「春人兄さん!?」
「…ハル!!」
「皆ここに居たのか丁度良かった、早く此処から脱出するぞ!!」
「えっ…ちょッ!!急に…」
愛紗達の意見を聞かず僕は、愛紗達三人を持ち上げた。
「よし!!このまま上に行くからしっかり捕まっててくれ」
「いや…だから一体なんなのかを説明…」
「舌噛むぞ黙ってろ」
「キャッ!!」
春人は私をグッと引き寄せた。だけど…
(近い近い近い近い近い近い…顔が近い…///)
「飛ぶぞ!!目瞑ってろよ」
えっ…飛ぶって…
そして私達は高い天井を突き抜け…空へと舞い上がった。
えーと
どうだったでしょうか?今回は少し長くなりました。最後はグダグタした感じになってしまいました。すみません_(..)_
さて、とうとう抜け出した春人君達次は、一体どうなるのやら…
読んでくれた読者様ありがとうございました!!次も読んでくれたら嬉しいです。
後、愛紗と恋の口調が変、おかしいと思った人はご指摘お願いします。ただ、まだ幼少期なのでこのくらいがいいと思ったのでそこの所もお願いします。
ではまた♪