IS―狂い損ねた少年の罪と罰   作:東流

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えーと、遅くなってしまいました。
後スミマセン!!今回で幼少期最後だと言いましたが…最後に出来ませんでした。
けど、今回は長く書けたのでより、楽しめると思います。

では、どうぞ♪

後、お気に入りにしてくれた方々、ありがとうございます_(..)_


第0話④

あれからスコールさん達に亡国企業のアジトまで案内してもらった。どうやらあの研究所と同じ国にあるらしく、そこまで時間はかからなかった。だけど、初めてISを使ったので身体的にも精神的にも疲労していた。更にあの時は無我夢中だったが、一回天照に拒絶されて血を流しているのだ…その後の実験でも血まみれになり、いくら天照の力で血が止まったとはいえ、明らかに血が足りてない。だから正直フラフラだった。僕はアジトに着いた途端、意識を刈り取られていた。

 

 

 

 

スコールside

 

 

「…あらあら、気絶しちゃったわね。まぁ無理もないわ、多分この子ISに乗ったの今日が初めてみたいだし…」

 

 

「まぁ結局はガキだしな、しょうがないと言えばしょうがないんだろうな~…ってコイツ」

 

 

オータムが気づいたのは彼が気絶し、ISが解除されて彼が倒れて時だった…私もそれに気づきすぐに彼に近づいた。

 

 

「出血が酷い…早く手当てをしないと」

 

 

それに肌が物凄く白い…血が足りてないわね、この子…本当に何があったのかしら…

 

 

「私は彼を医務室に連れていくから、オータムはその子達をお願い」

 

 

「あぁ、わかった」

 

 

「…この子を死なせるわけにはいかないわね」

 

 

私は医務室を目指しながらこの子を死なせまいと考えていた。

 

 

春人side

 

 

僕は今、今まで見たこともない場所にいた。空があり、地面は白く、地平線はどこまでも続いている。強いて言うなら真っ白な世界だった。だが、そんな真っ白な世界に似つかわしくない物があった。それは…

 

 

 

ポツンと置いてある、真っ黒な椅子だった…

 

 

 

そしてその椅子には少女が座っていた。その少女は何となくだが、虚ろな目をしていた…だが、どことなく力の入った目でもあった。優しそうな少女である。ふと少女はこちらに気づく…そして

 

 

「…ほう…お前か私の主人は、なんとまぁ貧相な面だな…ククッ」

 

 

 

は?この子今なんて?貧相な面?まぁ…そうかもしれないけど…さ

後優しそうじゃなかった。全然なかった。

 

 

 

「って、そんなことじゃないよ!!ここどこ?そして君は誰?」

 

 

 

「会って早々質問責めとは、やれやれ…まぁ分からないこともないが、ここは主人…お前の心の世界だ。そして私は、言うまでもないだろ?一緒に戦った仲じゃないか…なぁ?」

 

 

 

「…ッ!!君は、天照?」

 

 

 

少女はニヤッと笑い

 

 

 

「正解♪私は、主人お前のISだ」

 

 

 

天照は足を組み僕を見下ろすように見てきた。

 

 

 

「…質問…」

 

 

 

「なんだ?」

 

 

 

「ISってさ…擬人化するものなの?」

 

 

 

「しない…普通はな」

 

 

 

天照はキッパリと答えた、しない…と。じゃあ何でISが

 

 

 

「擬人化したんだ?ってか」

 

 

 

「…あぁ…」

 

 

 

心読むなよ…

 

 

 

「心の世界で私に心を読むなとは…主人…ジョークのつもりか?笑」

 

 

 

「だから、心を読むな!!後笑うな!!さっさと話を進めてくれ」

 

 

 

「やれやれ…せっかちな主人だな。慌てなくても話す…というか騒ぐな、黙れ、刻むぞ」

 

 

 

……あれ?僕って君の主人だよね?…何で罵倒されてるの?後、刻むって何?

 

 

 

「…ISの擬人化についてだったな、さっきも言ったが『普通ではしない』と答えたんだ。だがもし、『普通』じゃなかったら?」

 

 

 

「…(あぁさっきのはスルーなんだ)普通じゃないって、どういう事?」

 

 

 

「とういうか…そもそも『IS』自体『普通』じゃないんだよ。進化する機械なんて…もはや『異常』だ。それに、ISはまだ『完成』していない『未完成』なんだ。『未完成』だからこそ、こんな不思議な現象が起こる…ISである私が擬人化したり、主人…お前の傷が一時的とはいえ塞がったり、とかな」

 

 

 

「じゃあ、全部のISが喋れたり擬人化出来たりするのか?」

 

 

 

「それは分からん。というかISである私でさえ何で人の形をとっているのか分からん」

 

 

 

「…そうか…」

 

 

 

「だか…これだけは言える」

 

 

 

天照は足を組み直し僕をじっと見た。

 

 

 

「ISの擬人化はISとそれを使うパートナーとの『絶対的な信頼』が必要不可欠だ。それがないと、擬人化どころか声すら聞こえん…まぁ、これも『未完成』だからこその結果だろうな」

 

 

 

「…けど、天照は一度僕を拒絶しただろ?しかも何で男の僕がISを使えるようになったの?」

 

 

 

「…次から次へと質問が出てくるな…まったく、まぁいい…拒絶の件だが確かに私はお前を拒絶した。それに変わりはない、だがお前は二回目で私を纏った。その理由は私ですら分からん…それと、男がISを使えるなどそれこそ論外だ」

 

 

 

「…天照でさえ分からないんだ…けど、擬人化には『絶対的な信頼』が必要なんだろ?何で…」

 

 

 

「あ~もう!!次から次へと質問を出す主人だな!!これが最後だ。『絶対的な信頼』…本当なら主人と私の信頼はゼロのはずだ。1つ理由を挙げるとすれば『異常なワタシ』と『異常な主人』がくっついたから……はい、これで話は終了」

 

 

 

「…は?それ理由になって「煩い!!私はエネルギー切れで正直眠いんだ!!さっさと元の場所へ戻れ主人!!」…そんな言い方ないだろ?」

 

 

 

「…フン!!知るか」

 

 

 

「はぁ~…分かったよ帰るよ。で、どうしたら帰れるんだ?」

 

 

 

「…外に出たいと念じればいい」

 

 

 

「そう。………天照、これが本当にラスト」

 

 

 

「…なんだ?」

 

 

 

天照はめんどくさそうにこちらを見据える。

 

 

 

「これから宜しくな」

 

 

 

「…あぁ…ヨロシク主人」

 

 

 

「…その主人て言い方止めてくれ、なんか落ち着かない…春人でいいよ」

 

 

 

「フン、呼ばせてみろ主人♪」

 

 

 

「…いつか絶対呼ばせてやる…それじゃ」

 

 

 

僕はこの世界から消えていった。

 

 

 

天照side

 

 

フン、行ったか…正直『ここまで』来るとは思ってもなかったな…まだ全然先だと思ってたが、予想以上に早いな…まぁいい、それだけ主人が『ワタシのことを信頼してる』ってことだろ…

 

 

「…どうだかな…」

 

 

なにもない空を見上げる。そしてさっき答えた言葉を思いだし考える。

 

 

「…拒絶せずに二回目で私を纏えた理由…か。…私がお前に惚れてしまったなど…恥ずかしくて言えるか、バカ///」

 

 

 

天照の答えはISではなく、1人の少女としてなにもない空に響いていった。

 

 

 

 

 

 

春人side

 

「…う…あ、戻ってきた?」

 

 

春人は起き上がり辺りを見渡した。どこかも分からない場所は気づかれず辺りを見渡せ…と教えられたからな…その癖が完全に付いてるな、まぁいいか。状況から察するにここはスコールさん達のアジトの中だろ、とすぐに考えついた。

 

 

「愛紗達とは一緒じゃ無いんだ…」

 

 

う~ん、と考えていると待機中の天照であるネックレスを見てみる。さっきのは本当の出来事なのか?夢なんじゃないだろうか?そう思っていたが、

 

 

「…本当なんだろうな~、ハハッ…ISが擬人化って…」

 

 

手に取ったネックレスがキラリと光った…ような気がした。

 

 

「あっ、起きたわね…春人」

 

 

「…スコールさん…」

 

 

タイミングがいいな…そう気構えていると

 

 

「そんなに警戒しなくても大丈夫よ。別にとって食おうとか思ってないから♪」

 

 

「…は…はぁ」

 

 

「えぇっと…それじゃあ話してもらうわよ。今までの事を」

 

 

「…はい」

 

 

僕は今までの事を全部話した。全部。

 

 

 

???side

 

 

「はぁ~…今日も収穫はゼロか。…どこにいるんだ?兄さん…」

 

 

1人の少女が長い廊下を歩いていた。年はまだ十代前後だろうか?

それにしても、十代としての幼さがあまりなく…逆に真剣として研ぎ澄まされた感じが彼女からしていた。彼女はこの組織でMと呼ばれる少女で知人からはある名前で呼ばれていた。その名前は数年前に織斑家の両親が夜逃げの時に一緒に連れ出してきた少女の名前である。それは…

 

 

「おーい、マドカ」

 

 

「…なんだ…オータムか、何の用だ?」

 

 

「いや…お前の兄貴探し、捗ってるかなーってさ」

 

 

「…いや…今回もダメだった。全然情報が入ってこない…」

 

 

「…そっか、残念だな。力になれなくてスマン」

 

 

「いや、いいんだ。これは私1人でやると決めたことだからな…お前が心配することは無い、私も次の仕事がある。それじゃ」

 

 

「…おう。それじゃ…うん?ちょっと待てよ?」

 

 

その言葉に立ち止まるマドカ何事かと、オータムの方を見た。

 

 

「確か……お前の兄貴の名前、春人…だったか?」

 

 

「あぁ、そうだが…何か情報が入ったのか?」

 

 

食い付くようにオータムの話を聞き始めるマドカ

 

 

「いや、な…今日、襲撃するはずだった研究所に行ってみたらよもうそこ木端微塵になってたんだ。しかも一機のISによ…」

 

 

「そ、それで?」

 

 

「で、そのISに乗ってた奴の顔を見てみると、男なんだよ」

 

 

「…はぁ?そんなはずが無い。男はISに乗れないはずだ」

 

 

「いや、それがマジなんだって!!スコールですら驚いていたから…で、ソイツの名前聞いてみたら、春人…っていうからさ」

 

 

「…何?」

 

 

「それでさお前の兄貴じゃないかなーって思ったんだけど…お前の兄貴、黒髪だろ?ソイツ…白…というかは銀に近い白って感じだったな。だから…って…お、い…マドカ…くる、し、い~」

 

 

「どこだ?その人はどこにいるんだ?」

 

 

「……この、さきの、まが、り…ろうか…の…い、いむしつ……ゴホッゴホッ!!」

 

 

「よし!!」

 

 

兄さん…兄さん!!

 

 

「…お、おい。まだ決まったわけじゃ…」

 

 

「私の勘が告げている!!それは兄さんだと!!」

 

 

「…スゲー勘だな?おい」

 

 

 

 

ハァッハァッハァッ…後、ちょっと…

 

 

バタン!!

 

 

「兄さん!!」

 

 

「……マドカ?」

 

 

目の前にはスコールがいた。そしてその先、スコールと話している少年がいた。

 

 

「えっ?彼女…マドカって言うんですか?」

 

 

「えぇ…そうだけど…」

 

 

少年は驚いた顔になりマドカを見つめる。

 

 

「…久しぶり…本当に、久しぶりだね。マドカ」

 

 

私は口に手を当て涙を流した。いた…私がずっと追い求めていた最愛の兄が…変わり果ててしまったが、分かる私にはあの人が…分かる!!

 

 

「兄さん!!」

 

 

私は走りだし、兄さんに飛び込んだ。

 

 

「グハッ!!…」

 

 

「兄さん…兄さん!!、春人兄さん!!」

 

 

「…君も…ここにいたんだね。マドカ」

 

 

久しぶりに髪を撫でてもらった。エヘヘ…この感じやっぱり兄さんだ。

 

 

「…えぇ?あなた達…家族なの?」

 

 

「はい、そうですけど…」

 

 

「マドカに兄と姉がいるとは聞いてたけど…まさかあなただなんて…」

 

 

 

春人side

 

 

ちょっとこの状況についてこれてないスコールさんと、扉にいるオータムさん。まぁこれは仕方ないか…

 

 

「エヘヘ…兄さん~兄さん~」

 

 

「…あ、あのいつもクールなマドカが…」

 

 

「oh…ちょっともう一度話をキチンと整理しましょう。…オータム、連れて行ったあの三人もここに連れて来て…」

 

 

「…良いけど、さらにカオスな空間になりそうだな…ここ」

 

 

「えぇ…それはなんとなく分かるわ…」

 

 

アッ…アハハハハ…

 

 

なんだかややこしくなりそうだな~

 

 

「兄さん~♪」

 

 

まぁ、いいか…今日位は…

 

 

たくさん楽しんで。

 

 

 




いや~遂に兄と妹、再開できました。
マドカさんデレました。後、天照さんの事に今回は少し触れました。まだ彼女には秘密があったり、なかったりします。はいネタバレになるかもしれないので、まだ言えません。
まぁ彼女は重要なキャラになっていくと思います。

ISの擬人化は前々から考えてた事なのでどういうキャラにしようか考えてたらあんな感じになりました。
そして、落とされていたと…

えー…次回で幼少期終了、お話が原作へと入っていきます。多分

ここまで読んで下さった読者様本当にありがとうございます。次も読んで頂けたら嬉しいです。


後、お気に入りが増えてました、ありがとうございます。

では、また_(..)_
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