IS―狂い損ねた少年の罪と罰   作:東流

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えーと、今回は長く書けました。
後、遅れてすみません。はい

お気に入りも増えてました。ありがとうございます_(..)_

それではどうぞ♪


第0話⑤

僕達が亡国企業に来てから数年がたった。今は亡国企業の一員として仕事に勤しんでいる。ここの仕事はあの『研究所』の連中が持ってくる仕事と違い、人を『助ける』という行為を行っている。だが最初はその仕事に慣れなかった…人を『助ける』という行為をしたことが無かったからだ。…愛紗達は別で。今まで人を『殺す』事しか無かったので、『助ける』といっても一概にどういった事をすればいいのか全く分からない…仮に助けて、『ありがとう』と言ってもらった時も、どう返せばいいのか分からずそのまま無言状態になったこともあった。

やっぱり、人としての当たり前の感情があそこで壊されていたんだな…と思ってしまう。愛紗達も僕と同じ様に最初は戸惑っていたが、僕よりかは早く馴染んだみたいだった。

僕はと言えば…あの子が切っ掛けだった。あの…

 

 

 

薄い金髪の女の子…

 

 

 

あの子は、違法な実験を繰り返してきた研究所を襲ったときに僕が助けた女の子だった。その女の子は両親を目の前で殺されて、研究所へと連れていかれたそうだ。そして助けたとき、その女の子の目が、前の僕達と同じ目をしていた…その子はまだ十代にも満たしていない、そんな子がこんな地獄を見てきたんだ。あんな虚ろな目をしててもおかしくない…

そしてその子を引き取って、三日目ぐらいにポツリポツリと両親が殺され、自分が拉致された経緯を話してくれた。

 

 

その内容は聞くに耐えない理不尽なものだった。何でこの子の両親を殺さなくちゃいけなかったんだ。何でこの子の幸せを奪わなくちゃいけなかったんだ。何でこの子の未来を壊さなくちゃいけなかったんだ。その考えがずっと頭の中をグルクルと廻っていた。僕は彼女の頭に手をおき、

 

 

「…ありがとう…話してくれて。辛かっただろ?悲しかっただろ?寂しかっただろ?…もう、いいんだよ…全部終わった事だから…だけどね、君は生きなくちゃいけないんだよ?お父さんやお母さんの為にも…そして…自分自身の為にも」

 

 

彼女は涙を流し、嗚咽をあげながらもコクンコクンと頭を上下に振った。

 

 

「それに、その命は君のお父さんとお母さんがくれた大切なものなんだ。だから死のうなんて考えないで、今は、生きることだけを考えるんだ…いいね?」

 

 

「………ッ…ッ…う…ん」

 

 

こうは言ったがこの子はまだ十代より下だ。そして、もう天涯孤独の身……1人で生きていくなんて無理な話だ。

 

 

「…ねぇ?1ついいかな?」

 

 

「………?」

 

 

「僕達と一緒に来ないか?」

 

 

「……えっ?」

 

 

「君はまだ、子供だ、それに…もう家族もいない。1人で生きていくなんて無理だ。だから……君の両親にはなれないけど、君の家族になることだったら出来る。……もう一度言うよ?僕達と一緒に来ないか?」

 

 

「………いって…いいんですか?」

 

 

「…あぁ」

 

 

「……めいわくに、ならない、ですか?」

 

 

「ならないさ」

 

 

「…う…うっ…ほんとうに…かぞく…に、なってくれるんですか?」

 

 

「あぁ」

 

 

 

 

 

「……あり…がとう、ございま、す…」

 

 

彼女はその場で泣きながらも、笑顔で僕を見ていた。その時の笑顔が今でも忘れなれない…これが…人を『助ける』という事なのかと、この子のおかげで分かったような気がした。

 

 

「君の名前はなんて言うの?」

 

 

「…朱里…と言います。名字は忘れてしまいましたけど…」

 

 

「…そうか…僕の名前は『神薙 春人』…宜しく、朱里」

 

 

 

 

 

もう、奪わさせない…壊させない…こんな日常を、こんな笑顔を、こんな平和を…守っていくのが僕の仕事だ。そしてこれだけが、過去に対しての唯一償える方法でもあった。

 

 

 

 

―人を『殺した』者として―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今は、ある仕事に来ている。ある施設において『VTシステム』の入っているISのコアを奪取、又は破壊する…ということだ。

 

 

『VTシステム』…ヴァルキリー・トレース・システム

過去のモンド・グロッソ優勝者の動きを真似てというかパクって、従来のISに施し優勝者の動きで、操縦者の良し悪しに関係なく無理な戦闘を行わせる、アホなシステムだ。優勝者の動きをそのまま他の人が真似できる訳が無いのに…何処のバカだ?そんなの考えたの…

まぁ…『それが』目的じゃ無いんだろうけどね…

 

 

はぁ~とため息をついていると

 

 

『おい、主人…時間だ』

 

 

施設のハッキングを行っていた、天照が帰ってきた。

 

 

『了解…で首尾は?』

 

 

『そこら辺のISと一緒にするな、バカ主人…順調にいっている』

 

 

『順調か…ってバカ主人って言うな!!』

 

 

『バカだからバカと言ったんだ…って、停電開始十秒前だ…構えろ』

 

 

『何か…話し逸らされたような…『今はそんな事どうでもい!!』…はい』

 

 

『カウントダウン…五秒前…五…四…三…二…一…行け!!』

 

 

その掛け声と共に一気にスラスターを全快させ施設に近づいた。それと同時に施設の中と外の電気が落ち、パニックが少なからずあった。

 

 

「なっ…何がおきたんだ?」「急いで電源を復旧しろ!!」「ISのコアは必ず守れ」「IS部隊!!周囲に気を配れよ」

 

 

と皆様慌てていたので絶好のチャンスだった。

 

 

『今の内に施設に侵入する。……ISがいるけど…どうする?』

 

 

『スラスターを破壊する程度でいいだろう…ここに長居するつもりもないしな』

 

 

ということで、天照から『MVS』を取りだし、ここの施設の防衛についている三機のISに近づいた。まぁ…ハイパーセンサーで気づかれてると思うけど、操縦者自身の『目』にはまだ、僕の姿を捉えきれてないので

 

 

『…楽勝だね…』

 

 

すかさずスラスターを狙い一刀両断。そしてそのままオーバーヘッドキックの要領で脳天から打ち付けた。

 

 

「なっ…キャァァァァァア!!!!」

 

 

「えっ?…何?どうした?」

 

 

「…敵みたいだわね」

 

 

「クソッ!!姿が見えないからわか「後ろよ!!!!」…へっ?」

 

 

『…遅い』

 

 

 

斬!!!!

 

 

 

後ろから背中を斬りつけそのまま前方付近のISに向かって投げつけた。ハーケンを発射し二機とも捲りつけて、森林の方へと投げ飛ばした。

 

 

『キャァァァァァァァア!!!!!!!!』

 

 

これで一時は帰ってこれないだろ。さてと、これで仕事をしやすくなった。

 

 

『行くか』

 

 

そのまま施設に突入し、ISのコアがあると思われる場所へとたどり着いた。そこにはトランクケースがあり、ISのコアが中に置いてあった。

 

 

『これね…』

 

 

『あぁ、このコアだろ…早く研究所を破壊して帰るぞ』

 

 

『了解』

 

 

僕はそのまま天井を突き抜けて空へと出た。あのISどもは帰ってくる気配がしない。ダメージがでかいのだろう…そこまで強くした覚えは無いんだけど…まぁいいか。

 

 

『久しぶりにアレ使うか』

 

 

あれから使って無いからな…威力でかすぎて。けど威力調整も出来る用になったから今度からバンバン撃てる用になるな

 

 

『来い!!黒雛!!』

 

 

天照の白い部分が黒くなっていき、背中に二つの砲門、地面へと伸びる突起物、腰の辺りに一対の腕、そして胸に顔のような装甲がついた。

 

 

『この感触久しぶりだな…良し、あの施設を破壊するぞ…天照、威力は最低限な』

 

 

『もう、調整済みだ。いつでも撃てるぞ』

 

 

『OK…それじゃあ』

 

 

 

―鬼火ッ!!―

 

 

 

二つの砲門から発射された鬼火は施設に当たり…大爆発を起こした。

 

 

 

ズドォォォォォン!!!!!!

 

 

 

『……………あれ?威力最低限じゃなかったの?』

 

 

『……フム…これはこれで最低限にしたつもりだったんだかな。鬼火はよっぽどでもない限り使わない方がいいと、改めて思い知らさせたな』

 

 

『……うん…僕もそう思う…』

 

 

 

 

 

その後はスコールさんに連絡をとってアジトに帰った。けど…帰ったら…

 

 

『…また、あれか?』

 

 

『…うん…前よりは良くなったんだけど、ね』

 

 

『主人…これだけは同情してやる』

 

 

『ありがとう……ってこれだけ?』

 

 

さて何があったのか、ざっくり説明しましょう。ということで回想スタート

 

 

 

 

 

初日・医務室

 

 

あれから数分してオータムさんが三人を連れてきた。

 

 

「春人!!」「ハル…」「春人兄さん!!」

 

 

バタンと扉から飛び込んで来て、春人の今の状況に言葉を失った。三人は、何だ?アレは?という目で見ている。

 

 

(まずいまずいまずい…愛紗達の目がだんだん死んでいっている。どうすれば……そうか、ちゃんとこの状況を説明すればいいんだ。マドカとは家族なんだし、家族と抱き合うぐらい当然じゃないか…よし)

 

 

「あっ…これはな、実は…「春人…」はい!!」

 

 

えっ?僕が話し始めたのに……何で返事をしてるんだろう?というか愛紗からうっすら殺気が感じられる。この殺気にスコールさんとオータムさんが震えていた。なのに!!

 

 

「~♪~♪」

 

 

何で我が妹は余裕でいられるんだ?気づいてないだけか?

 

 

「くっついてるその子は誰ですか?」

 

 

「あっ、い、妹だよ…僕の」

 

 

「妹?春人に妹がいたのですか?」

 

 

「あぁ…こうやって会うのは数年ぶりだ」

 

 

「そう…ですか」

 

 

やっと殺気が退いていった。助かった…

その後ろから恋やユキからも殺気を感じたが今の言葉で治めてくれた。恋の殺気が怖かった…

 

 

「うん?」

 

 

そうやりとりをしていたらマドカが今の状況に気づいた。…あれ?なんか嫌な予感…

 

 

「兄さん、コイツらは誰だ?」

 

 

「……僕の…大切な人達だよ」

 

 

愛紗達はその言葉に頬を染めていた。が、言い方が悪かったのかマドカは驚いた顔になり

 

 

「た…たい、せつ…だと…?兄さん!!私の方が大切ですよね!!」

 

 

と言い寄ってきた。

 

 

「えっ?…あ、それはねマドカ「ほら見ろ!!私の方が大切だと言ってくれた!!」…まだ、言ってないんだけど…」

 

 

「ッ!!…それは、家族としてでしょ?私達にはその家族よりも大切な絆があります。…それと、春人にあんまりくっつきすぎではないですか?」

 

 

「フン!それこそ家族として兄と妹の感動の再開をしているんだ。家族として当然の事だろ?それとも何か、兄さんにくっつきたいのか?」

 

 

「そ、それは…って今は関係ないでしょ?」

 

 

ドンドンと足音がなるかのように近づきマドカを引っ張った。

 

 

「離れて~」

 

 

「い・や・だー!!」

 

 

「ちょっ、二人とも落ちついて…て、首がぁー!!絞まる絞まる絞まる………はな、し、て…」

 

 

首が物凄い勢いで絞まっていたのでマドカの手を離しその反動で愛紗とマドカが地面に崩れ落ちた。

 

 

「…おい、貴様…表へ出ろ。ボコボコにしてやる」

 

 

「…いいですよ…返り討ちですから…」

 

 

両者ともに目から火花が散っていた。この光景にスコールさんは口を押さえて笑ってるし、オータムさんは呆れてるし、ユキは愛紗とマドカの間に入ってケンカを治めようとしてるし…何だこれ?

そう思ってると恋が近づいてきて

 

 

「…どうしたの、恋?」

 

 

「……行こ…」

 

 

「……何処に?」

 

 

「…ここは、危険…」

 

 

「はぁ…って、恋!!ちょっと!!」

 

 

恋は僕を持ち上げて素早く扉へと走った。その光景に二人が

 

 

「なぁッ!!…恋!!何してるんだ!?」

 

 

「貴様!!兄さんから手を離せ…!!」

 

 

とケンカを止めて追いかけてきた。ちょっ、二人とも目が怖いんですけど…ユキは

 

 

「私を置いていかないでくださーい!!」

 

 

一緒になって追いかけてきた…もう…何これ?泣きたい…

 

 

その後は皆仲良くなったが、愛紗とマドカだけは時おりケンカをしている。ケンカするほど仲が良いって言うし……はぁ~誰か助けて…

 

 

 

その頃…

 

 

「アッハハハハハハ…ハハハハハハッ!!面白い!!連れてきて良かった~ハハハハハハッ!!」

 

 

「……やっぱこうなったな、てか分かってて呼んだろ?スコール」

 

 

「えぇ~それは、どうかしら?…ククッ…」

 

 

「…はぁ~……頑張って生きろよ…春人」

 

 

 

回想・終了

 

 

あの時の出来事はもう思い出したくもない…てかスコールさんには殺意を覚えた。…これだけならまだ、良かったのだが…一番の問題がある、『料理』だ。愛紗とマドカの料理はそれはそれは酷いものだ。愛紗はレシピ通りに作ってるのに何故か違う物が出来て、マドカに至っては台所が半壊だ…何故だ?

それを毎回僕が試食して死にかけている……毒類はアイツらによって効かない体質になってるのに…それ以上なのか?

 

 

『はぁ~今日も食べさせられる…』

 

 

『…死ぬなよ…』

 

 

 

 

 

そしてアジト到着

 

 

「スコールさん例のISのコア持ってきました」

 

 

「ありがとう。それは玲衣の所に持っていてくれる?玲衣が早く解析したいって言ってるから」

 

 

「はい、わかりました。というより元々話が合ったので行くところでした。」

 

 

鬼火の件…聞かないといけないからな…

 

 

「そうだったの…あと…死なないでね♪フフッ…」

 

 

全くこの人は…楽しみすぎでしょ

 

 

「…死にませんよ…それじゃあ」

 

 

 

愛紗には早く教えてやらないと…マドカは…いろいろ終わる前に矯正しなきゃ。やることが多すぎる…有能な部下が欲しいな~そう思っていると玲衣さんの所に来た。ここ、本当グチャグチャしてるんだよな…

 

 

「玲衣さん…持ってきましたよ。玲衣さん?」

 

 

居ないのかな?扉に手をかけて開けてみると大量の本が流れ込んできた。

 

 

「おわぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

そのまま本に埋もれてしまった。クソッ…何なんだこの量?前までこんなに無かった筈だけど。

 

 

「あぁぁぁぁ…春人…か?」

 

 

目の前に居た…なにしてんだ?この人?

 

 

「……玲衣さん…何してるんですか?というかこの量何ですか?てか何で埋もれてるんですか?」

 

 

「…質問が多いね~君は…そんなんじゃ嫌われるよ~」

 

 

『ブフッ!!ごもっとも』

 

 

笑うなよ…天照

 

 

「てかまずはこれ片付けないと…」

 

 

 

10分後

 

 

「ふぅ~なんとか座る場所は出来ましたね」

 

 

「ありがとう~あのまま誰も来なかったら、生き埋めになってたよ~」

 

 

よく生きてたな…アレで…

 

 

「玲衣さん持ってきましたよ。ISのコア」

 

 

僕はそのまま玲衣さんに手渡す。眼鏡の下に隅、着崩れた白衣、ボサボサの髪…ちゃんとすれば美人なんだろうけどな

 

 

「…これか~解析しがいがあるね。フフッ…」

 

 

「それと…もうひとつ…黒雛の鬼火の件ですが」

 

 

「あれかい?…アレはちょっと特殊でね~威力最低限と言ってもそう変わりは無かっただろ?」

 

 

「…(わかってたのか)えぇ…最低限にしたんじゃ無いんですか?」

 

 

「言ったでしょ~あれは特殊だって、アレは完全に『ワンオフアビリティー』だよ…黒雛のね~」

 

 

「…黒雛のワンオフアビリティー?あれは武装の類いで、ISじゃ無いんですけど…」

 

 

「…それは流石に私も分からないよ~黒雛にもあるって事は白鵠にもある可能性があるね」

 

 

「…ワンオフアビリティー…か。それなら威力調整も出来そうですが…」

 

 

「黒雛のワンオフアビリティーは『心の力』が作用してるようだね~あれ、最初に撃ったの例の研究所を脱出した時だろ?あそこを破壊したい一心で撃った筈だ。『消えて無くなれ』と…」

 

 

確かに玲衣さんの言ったとおりあの時はそういう想いで撃った…だから今回も?けどそんなつもりで撃った覚えは無かった。

 

 

「覚えは無くてもやはり心はそう思ってるんじゃないのかい?」

 

 

『天照…』

 

 

『………』

 

 

無視か…まぁいいか後でゆっくり聞けるし

 

 

「それじゃ、行きますね」

 

 

「…春人…マドカ達が呼んでたぞ~台所に来てくれって」

 

 

「………わかりました」

 

 

そう言って玲衣さんの部屋を出た。最後に「死ぬなよ~」と部屋から聞こえてきた。えぇ…死にませんとも…

 

 

 

台所side

 

 

来てしまった…処刑場と言うなのキッチンに。

 

 

「待ってたぞ…兄さん!!今日は自信作だ!!食べてみてくれ」

 

 

チラリと台所へ…半壊状態

 

 

「おかえり春人、さっそくだがこれでどうだろう?今日は良くできたと思っているのだが…」

 

 

チラリと台所へ…毒々しい何か

 

 

後ろには胃薬と水を持ったユキが立っていた。目が、頑張って後死なないで下さい。と言ってた。

 

 

「…あはは…うん…頂くよ」

 

 

「それじゃあ兄さん」「それでは春人」

 

 

「「アーン♪」」

 

 

二つ同時に出してきた!!今までこんな事無かったのに…今度こそ本当に死ぬかも…後ろでユキが泣いていた。

 

 

「マドカよ…春人は私の料理を先に食べるんだ…すっこんでもらおう」

 

 

「はん!!でかいのは胸だけでいいだろう?兄さんは私のを先に食べるんだ」

 

 

ぐぬぬぬぬぬと火花を散らしており、言い合いをしていた。お互い良いライバルなので

 

 

「それでは同時に食べさせよう」

 

 

「うんお前にしては良い案だな愛紗」

 

 

こういった事にはすぐに共感する…仲が良いのか、悪いのか…どっちなんだよ?

 

 

「「それじゃあ、アーン♪」」

 

 

ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイこれは食うなと頭の中で警報が鳴っている。だが…食べないと…愛紗達に料理を教えなかった僕も悪いけど…やはりここは食わなくては!!男として!!こういった物は沢山食べてきた。耐性もついている…筈…覚悟を決めるんだ!!春人!!

 

 

「……それじゃあ…いただきます……パク」

 

 

「「…どう?どうだ?」」

 

 

「……………(食感が凄い…グチャグチャでネチャネチャで酸味がありすぎて…二つの味が化学反応を起こしてる…これもう食べ物じゃない…やばっ!!吐き…)お、おいし…よ…これ…」

 

 

「そ、そうか…それは良かった」

 

 

「で…どっちのが美味しかった?」

 

 

「…どっち…も、おいし…かった…よ…」

 

 

まずいまずいまずい早く…胃薬…

 

 

「今日も引き分けだったか…」

 

 

「そうだな…まぁどっちにしろ」

 

 

「「私の方が美味しそうに食べてたな……うん?」」

 

 

「おいおい、愛紗…私の方が美味しそうに食べてたんだ!!」

 

 

「何を言ってるんだマドカよ」

 

 

ぐぬぬぬぬぬ…また始まったよ。はぁ~…う…うっ!!やばっ腹が…

 

 

「…ユキ…後は、頼む…よ」

 

 

「は…はい、わかりました」

 

 

「それと……胃薬後で…部屋に…うっ!!…持ってきて…」

 

 

「死なないで下さい……」

 

 

「…大丈夫…大丈夫だから…」

 

 

トイレ…急がなきゃ…死ぬ前に

 

 

 

トイレ後

 

 

…はぁ~助かった…あれは一体何だったんだ?何で毒は効かないのにこれは効くんだ?おかしいでしょ…

 

 

「……胃薬飲んで、報告書まとめよう」

 

 

この年で胃薬って……涙出てきそう…

 

 

「あのどうかしたんですか?」

 

 

「あ、あぁ…朱里か…いつものだよ」

 

 

「ハハハ…お疲れ様です。あの~おにぎり作っておきましたから…後で、食べてください」

 

 

「うっ…う、うっ…ありがとう…朱里…」

 

 

「はわわ~泣かないでください」

 

 

朱里が慰めてくる。

 

 

「朱里の作る料理は美味しいからな…良いお嫁さんになりそうだな」

 

 

「は、はわわ…お、お嫁さんなんて…そ、そんな~」

 

 

頬を赤くしてモジモジしてた。いつも思うが、何で皆頬を赤くするんだ?わからない…

 

 

『だからお前はバカなんだ…バカ主人』

 

 

『何で?』

 

 

「…それと…おーい朱里、戻ってこーい」

 

 

「エヘヘ…お嫁さん……はっ!?私いつの間に…」

 

 

「…大丈夫か?本当…」

 

 

「あっ、そうでした。スコールさんに春人さんが死んでなかったら連れてくるように言われていたのでした」

 

 

「死んでなかったらってどいうこと?」

 

 

「え…えーと…大事な話だそうです」

 

 

「話逸らさないでよ…まぁいいか…あの人の大事な話は本当に大事なのかわかんない所があるからな」

 

 

「けど物凄く真剣な顔でしたよ…」

 

 

スコールさんが真剣なんて珍しいな…何かあったのか?

 

 

『どう思う?天照?』

 

 

『…分からんな…アイツがそんなに真剣なのは初めてじゃないか?』

 

 

まぁ…行ってみれば分かるか…

 

 

「皆待ってるそうですから行ってみましょう」

 

 

ということで皆の待っている場所へと移動した。

 

 

 

 

 

スコールside

 

 

来たわね…春人、これを見れば驚くかしら?まぁ怒る可能性が高いわね…

 

 

「春人…これを見て欲しいんだけど」

 

 

 

 

春人side

 

 

「……………」

 

 

それを見たときもう二度と見たくない二人の顔が写っていた。

 

 

『速報です!!たった今入った情報ですが、二人の男性がISを動かしたというのがわかりました。その二人の男性は…』

 

 

『織斑一夏、織斑秋二という二人の兄弟…』

 

 

「……ふーん…すごいですね…」

 

 

正直これを見たときだから何なんだ?と思った。もうこの二人とは関係ない他人どうしなのだからもちろん…あの人も…

 

 

「…それだけ?もっとないの?」

 

 

「あるわけないじゃないですか…」

 

 

「…この人達…春人さんのきょう「朱里!!」……あっ、ごめんなさい!!春人さん…もう思い出したくもない事を…」

 

 

「良いんだよ、朱里……で、これを見せて一体何をさせたいんですか?」

 

 

「IS学園に入学してもらいたいのよ」

 

 

その言葉に全員が絶句した…だが一人…

 

 

『クククッ!!良かったじゃないか?主人。弟達とそして姉との感動の再開じゃないか♪』

 

 

『…黙れ…天照』

 

 

『おう、怖い怖い♪そう怒るな主人』

 

 

『クソッ…』

 

 

「IS学園に入学ってどいうことだ?スコール?」

 

 

「そのままの意味よ。まぁ…一番は織斑兄弟のデータ収集ね」

 

 

「そんなデータ収集しても意味ないと思いますが」

 

 

「…まぁまぁ、そう言わずに行ってきてみたら?案外楽しいかもよ?」

 

 

「そうですかね…僕は正直どうでも「そう言うと思って♪バラしちゃった♪」………はぁ?」

 

 

『また、情報が入りました。こ、今度は三人目…三人目です!!名前は『神薙 春人』と言うそうです。これは匿名で入った情報で…』

 

 

「……………」

 

 

全員絶句…一人以外

 

 

『アッハハハハハハ…ッ!!最ッ高だよ!!スコールは…アッハハハハハハッ!!』

 

 

流石にこれは笑うしか無かった。

 

 

「………スコールさん…どういうことですか?これは?」

 

 

「だから…行かないて言うでしょ?強制的にでも行ってもらおうと思って玲衣に頼んだわ♪」

 

 

横に居た玲衣さんをキッと睨むが目を逸らさせてしまった。

 

 

「……もう逃げられないわね♪」

 

 

「一体何がしたいんですか?スコールさん…こんな事って…」

 

 

「あなたにね…学生生活を楽しんでもらいたくて…」

 

 

「えっ?」

 

 

スコールさんが小さく何か言ったが僕には聞こえた。ハハッ…そういう事か…

 

 

「そんなサプライズはもういいんですけどね…」

 

 

そんなことを言われたら怒る気も無くす…

 

 

「わかりました…行きますよ…あくまで『データ収集』ですからね」

 

 

『おや?そんなデータは要らなかったんじゃないのか?ニヤニヤ』

 

 

『…本当に黙ってお願いします』

 

 

「そう言ってくれると助かるわ♪後一人は心配だから、愛紗と恋、マドカについて行ってもらうわ」

 

 

「なん」

 

 

「だと」

 

 

「………うん?」

 

 

「それは本当かスコール…」

 

 

「えぇ♪後ユキちゃんや朱里ちゃんもと思ったんだけどね…流石に年齢は…」

 

 

「私達は別に良いですよ。ねぇユキちゃん」

 

 

「えぇ、それに『火之迦具土』を完成させたいですし」

 

 

「私は『月詠』をまだ、弄りたいですし」

 

 

二人ともISの機体を弄くると本当に周りが見えなくなるからな…ISの知識も凄いし。向こうに行けば触る時間も限られてくるしな

 

 

「けど…こんなに沢山行くと仕事が回らないんじゃ?」

 

 

「そこは、大丈夫よ♪オータムももうすぐ帰ってくるし、私もたまには運動しないと…」

 

 

「わかりました…では行ってきます」

 

 

「……(兄さんと、一緒に学校か…ということは…あんなことやこんなことを…フ…フフフフフッ…ハァーハハハハハハ!!」

 

 

「…口にだしちゃダメだろそこは…」

 

 

「春人と…一緒に学園生活…なんて素晴らしい響きだろう…」

 

 

愛紗はウットリしてた。まぁ、あんな所に居たのだ…わからない事もない…が、ウットリしすぎじゃないか?そんなに学園生活初めてなのか?なるほどな~僕も言えた義理じゃないけどな…まともに過ごしたのって一年生の時ぐらいじゃないか?

 

 

『…(このバカ主人…本当に気づいてないのか?だとしたら相当なアホだな…向こうでも何かしそうだし…いつか刺されるぞこのバカは………私が刺してやろうか?)』

 

 

「…………IS学園?…面倒くさそうだけど、ハルと行けるならいいや」

 

 

恋はそう言って僕にくっついてきた。

 

 

「ちょっ…恋!?」

 

 

「こら!!恋!!何しているんだ!!」

 

 

「おい!兄さんから離れろ!!」

 

 

その後、皆を巻き込んで楽しい時間となった。笑う人達がこんなにたくさん居る…今の僕には勿体ない位だけど、こういう幸せな時間を守る…大切な人達を守る。それが今の僕に出来る最善の選択だ…朱里やユキ、スコールさんやオータムさん、玲衣さんと離れるのは寂しい…それに、天照の調整を手伝ってくれる源さんも、後で話に行こう。皆といられる時間はここ数ヶ月で最後になる…

 

 

 

 

だから…皆にこう言いたかった…

 

 

 

 

 

―ありがとう…と―

 

 

 

 

 

 

数ヶ月後

 

 

空港にお見送りに来てくれた皆

 

 

「それじゃあ…気をつけて♪」

 

 

「頑張れよ~」

 

 

「春人さん、毎回じゃなくてもいいのでメール下さいね」

 

 

「春人兄さん…向こうでも頑張って下さい!!」

 

 

「春人~…向こうで良い機体見つけたらデータよろしく~」

 

 

「ボウズ!!天照の整備も忘れんなよ!!頑張ってこい!!」

 

 

「…はい…皆、行ってきます」

 

 

こうして僕達四人は日本へと旅立った…久しぶりの日本か…懐かしいような、懐かしくないような…もう皆の場所が自分の故郷になっていて、帰るべき家だ。あそこには…もう何も無い…何も…

 

 

 

さて、どんなことが待っているんだろ?分かってる気もするが…

 

 

まぁ…今は『学園生活を楽しむ事』だけを考えるか…そう思い、飛行機に揺られながら眠りについた。

 

 

 

 




はい…遂に春人君はIS学園へと旅たちました。そこでは一体どんなことが待っているのか!?
後、恋姫から新たに朱里を出させて頂きました。多分これでもう恋姫から出ないと思います…多分…
恋姫のキャラで口調がおかしい…と思う所は言ってください…作者でも分からないところがあるので…

誤字脱字があったらご指摘お願いします。

それでは次も読んでくれたら嬉しいです。

では_(..)_
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