IS―狂い損ねた少年の罪と罰   作:東流

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すみません。遅れてしまいました。

色々忙しくて…本当すみません_(..)_

それでは本編どうぞ。


第1話②

IS学園・初日

 

 

春人side

 

 

「ここがIS学園か…」

 

 

春人達が到着したのは入学式が終わった頃だった。その理由で入学式には出ていない。出る気は最初から無かったんだが…

 

 

「兄さん、取り合えず行きましょう」

 

 

「そうだね、あの人も待ってるし」

 

 

「というか今更ですがよく入学を認めてくれましたね」

 

 

愛紗が歩きながら言ってくる。

 

 

「スコールさんと昔の知り合いらしいな…」

 

 

取り合えず待たせては失礼なので急ぎ足で向かった。自分達の教室…1年1組へと。

 

 

 

所々から挨拶の声が聞こえてくる。

 

 

「今はSHRか丁度いいかな」

 

 

四人で廊下を歩いていると1年1組の教室が見えた。そしてその教室の前の扉に立っている人がいた。あの格好から用務員のおじさんにしか見えないが、あの人こそ僕らを迎え入れてくれた人だ。

 

 

「あっ、おーいこちらですよ」

 

 

僕達は急ぎ足で向かう。一言二言話した後その人は本来の仕事に戻った。そして僕達は

 

 

「さぁ…行こうか」

 

 

全員頷きその扉を開いた。

 

 

僕達が入ってきた時、教室に居た全員が僕を見て驚いていた。まぁ、男がいるんだからしょうがないか…前にも二人居るみたいだけど…そして教壇には二人の女性が居た。一人は眼鏡を掛けたおっとりした女性。で、もう一人が…

 

 

(姉さん…)

 

 

僕の姉が居た。それに前には弟二人…正直この人達に関してはもうどうでもよかった。今はただの他人だ。

 

 

そう…他人だ。

 

 

黙ってては不味いので取り合えず僕から自己紹介をした。そして次にマドカ、愛紗、恋の順番で自己紹介を終えた。

 

 

僕達が席に座ろうとしたら『織斑先生』から声が掛かった。

 

 

『私と何処かで会ってないか?』

 

 

と。これは流石だなと僕もマドカも思った。マドカは顔が似ているので言われてもしょうがないけど、まさか僕までくるとは思ってなかった。こういう時は変に間を置かず、すぐに答えるのがベストだ。

 

 

「いえ、初対面ですけど」

 

 

本当は初対面じゃないんだけど…もうこの人とは赤の他人なんだ。関係無い人なんだ。だから…

 

 

僕みたいな奴に関わらないでくれ…

 

 

そう心から思った。

 

 

 

一時間目終了後

 

 

織斑兄弟はこちらに向かってこようとしたのだが、あの兎の妹に連れられてどっかに行ってしまった。正直助かった…話すことなんて無いし、というか話なんてしたくないので、どう対応しようか思ったけど…

 

 

「取り合えず関わらないでって言えばいいかな」

 

 

ボソッとその場で呟いた。

 

 

「…何か言った?」

 

 

「いや、何でもないよ」

 

 

僕の隣は恋だった。後ろの窓際から僕、恋、愛紗、マドカの順番になった。この事にマドカや愛紗から不満がられたが何とか説得している状態だ。

 

 

「あれが、兎の妹ですか」

 

 

「あぁ、それと織斑兄弟…もう二度と見たくない顔だったんだがな…特に弟の方は……いつか殺す」

 

 

マドカと愛紗がこちらに来た。それとマドカ、さっきのは何?なんか恐ろしい言葉が聞こえた気がしたんだけど…

 

 

「…そんなことより…視線が辛いな…」

 

 

正直周りが全員女子というのも案外キツいものだ。教室だけでなく廊下にも沢山の人がいるからだ。僕の周りはマドカ達だけで他の女子は少し僕達から距離を置いてこちらを見ながら話している。

 

 

「はぁ~…やっぱり来なきゃよかったな。ここにいたって見つかるかどうか分かんないし…」

 

 

「見つかる?兎がですか?」

 

 

「いや…兎の方は間違いなく仕掛けてくると思うよ」

 

 

「じゃあ兄さんいったい誰が?」

 

 

マドカが聞いてくる。あれ?スコールさん話してないんだっけ?

 

 

「…アイツらだよ。葬儀屋」

 

 

葬儀屋と出したとき恋も含め全員が険しい顔になった。それほど葬儀屋の名前は僕達にとっては重く…そして意味のある言葉でもあった。

 

 

「まさか…葬儀屋が仕掛けてくる?と」

 

 

愛紗が険しい表情のまま聞いてきた。

 

 

「流石にそこまでは…けど、仕掛けてくる可能性が高いと僕もスコールさんも思ってる。なんせいい実験体が居るからね」

 

 

その言葉に恋が

 

 

「…男のIS操縦者…」

 

 

「その通り。アイツにとっては格好の獲物だからな…僕も含めて」

 

 

そこで丁度次の授業のチャイムが鳴る。

 

 

「この話はまた後でね。次は織斑先生も来るから早く座った方がいいよ」

 

 

愛紗とマドカは自分の席に戻る。後から織斑兄弟と兎の妹が来た。その三人には遅れた罰として理不尽な程の威力を持つ出席簿アタックが待っていた。

 

 

 

 

「―であるからして、ISの、基本的な運用は現時点で国家の認証が必要であり、枠内を逸脱したIS運用をした場合は、刑法によって罰せられ―」

 

 

今の授業は山田先生が担当しており、織斑先生はその後ろで見ていた。

 

 

(…すみません。山田先生…逸脱したIS運用を行ってます)

 

 

と心の中で謝っていた。謝ったと言って止めるつもりは無いが…今こういった話になっているが、紛争地域等ではISの平和条約など無視して普通に使用している。条約なんて只の飾りにしか過ぎない…

 

 

いつかでかい戦争でも起こりそうだな…そんな物騒な事を考えながらもうすでに頭に入れている授業の内容

を聞いていた。

 

 

『主人~暇だ話し相手になれ』

 

 

『それが主人に対する態度か?』

 

 

天照とはISを使用してなくてもこうやって話すことが出来る。

 

 

『というか今は授業中。後でね』

 

 

『その授業を退屈そうに聞いてるからこうやって話し相手になれと言っているんだ…流石主人…バカだな』

 

 

『退屈そうでも一応授業なんだ聞かなくちゃ―』

 

 

「先生!!」

 

 

織斑兄がいきなり立ち上がった。

 

 

『どうしたんだ?』

 

 

『さぁ…僕には』

 

 

「はい、織斑君」

 

 

あぁ…山田先生に聞きたいことがあったのか……けど…この辺は別に聞かなくても問題ないと思うけど…

 

 

「ほとんど全部わかりません」

 

 

……はい?わからない?

 

 

『ククククッ…どうやら私にとっては当たりのようだ…ククククッ…クハハ…』

 

 

あっ…天照のあれがきた。あれ煩いからな~心のシャットダウン。

 

 

『アハハハハハハハハハハッ!!ハハハハッ!!流石主人の弟…期待を裏切らないバカだ。ハハハハハハハハッ!!』

 

 

『煩い天照…それと、もう弟じゃない』

 

 

『ハハハハハハハハッ!!…悪い悪い、そんなに怒るな…ククククッ』

 

 

はぁ~とため息をつきながら今あっている会話を聞いていた。

 

 

「え、えっと…織斑君以外で、今の段階でわからないっていう人はどれくらいいますか?」

 

 

シーン…。

 

 

当たり前だな…仮にも毎年倍率が高い学校だからな、最初辺りの授業で躓く人なんていないだろ。

 

 

「秋二君はわかっていますか?」

 

 

「えぇ、問題無いです」

 

 

「じゃあ神薙君は…」

 

 

「大丈夫です」

 

 

その言葉にホッとする山田先生、けど残念がっているようにも見えるけど…何故だ?

 

 

「織斑…入学前の参考書は読んだか?」

 

 

「古い電話帳と間違えて捨てました」

 

 

………アホだ………

 

 

『ヤバイ、ヤバすぎる!!アハハハハッ!!は、腹が痛い…ククククッ…!!』

 

 

流石に笑いすぎたろ。そこまでか?ふと隣を見ると恋は寝ていた。…マジか…愛紗はしっかりノートをとっている…さっきの話聞いてたのか?それとマドカは…

 

 

「クフッ…ううん…アホだな」

 

 

今さっき笑ったよな?天照と相性良さそうだ…色んな意味で。

 

 

もういいや…僕もバレないように武器調整しよう…

 

 

パアァンとか、聞こえたがあえて見なかった。

 

 

 

授業終了後

 

 

「ちょっとよろしくて」

 

 

「へ?」

「うん?」

 

 

織斑兄弟の元に一人の女子生徒が来ていた。確か…イギリスの代表候補生だったけ?

 

 

というか…何かひと悶着ありそうだな…

 

 

「まぁ!!なんですの、そのお返事は。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるんではないかしら?」

 

 

なるほど…『いまどき』の女子か…。正直、ああいうタイプの人間は嫌いだ。

 

 

ISを使える。それが国家の軍事力になる。だからIS操縦者は偉い。そしてIS操縦者は原則女しかいない。つまりそういうことだ。

 

 

だが、正直そういった考えはおかしい。女がISに乗れるからって別に偉くなってないだろ?と思ってしまう。しかも、そういった考えを持つ人間ほどISに乗ってない…ISに乗る人間もそういった考えを持っていると思うが。つまりは女尊男卑。今の『世界』はそうなっている。

 

 

そして思った通り少しひと悶着あったようだ。だが…

 

 

(勝手に話してくれてありがとう。これでまたアイツらと話さなくて済む…本当にありがとう、金髪縦ロール)

 

 

丁度チャイムが鳴る。「後でまた来ます」とまさに負け犬のようなセリフを残し自分の席に帰っていた。その時こちらを見たが「フン、男の分際で」と目で言っていた。だからなんだ。言わせたい奴には言わせておけば良い。

 

 

それに次の授業は織斑先生の授業なので武器調整などせずしっかり聞かないといけないなと思った。

 

 

……バレるかもしれないから。

 

 

 

 

「それではこの時間は実践で使用する各種装備の特性について説明する」

 

 

さっき授業で教鞭を垂れていた山田先生もノート片手にメモをしていた。…よっぽど大事なのか?

 

 

「ああ、その前に再来週に行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないとな」

 

 

めんどくさそうなのきたな。まぁ、これはアイツらかのどっちかがするだろう。ということで教科書をペラペラめくり始めた。

 

 

「はい、私は織斑一夏君を推薦します」

「私も」

「私もです」

 

 

「じゃあ私は秋二君」

「私も秋二君で」

「兄弟対決見てみたいよね~」

 

 

兄の方はえっ?俺?という風だったが弟の方は満更でもなく当然といったような表情だった。

 

 

「…調子に乗りすぎだろ…弟、大した実力も無いくせに…本当殺したい…」

 

 

だからマドカさん!!何、何なの?その怨念みたいな言葉…何か言ってるのはわかるけど、何て言ってるのかはわからない。多分弟の方だろというのはわかるが。

 

 

もちろん僕には票はこない。当選だろう。白髪赤目…近寄りたくないし、話しかけたくもあまり無い。それにマドカ達がいるからな…マドカ達には友達出来て欲しいけど…

 

 

「織斑一夏と織斑秋二…他にいないか?自薦推薦は問わないぞ」

 

 

するとチラッと織斑先生はこちらを見てきた。まぁ合わせないけど…すぐに外の方へと目を向けた。ここまで来たらジャンケンでよくないか?どうせ二人とも同じくらいの戦闘力だし国から専用機を渡されるだろう。多分。だったら手っ取り早く決めて欲しいと思うのだが…流石神様、人生そう上手くはない。

 

 

「待ってください!!納得いきませんわ」

 

 

ほら来た。やらかすなあれは…間違いなく。

 

 

『ああ、やらかすなあの金髪は。そして私の腹も満足するだろう』

 

 

コイツ…どんだけ笑えば気が済むんだ?

 

 

案の定金髪縦ロールは猛反対をした。さらには何故かこの国の悪口まで言っていた。最初は笑う気満々の天照も

 

 

『つまらん』

 

 

と言って奥に行ってしまった。当たり前だな…天照はああいうタイプの人間が一番嫌いだからだ。僕と一緒で。

 

 

そしてそれに怒った織斑兄弟も今度はイギリスの悪口を言い出した。完全に子供の喧嘩だな…聞く気になれない。僕はその会話を無視し外を見ていた。他の三人も同じような事を考えているだろ。

 

 

「で、さっきからきみは黙っているようだけどここまで言われて何も感じないのかい?」

 

 

織斑弟が僕に話を振ってきた。ここで話を振るか普通?金髪の方もこちらを見てきた。

 

 

「……別に、特に何もないんだけど」

 

 

「なっ…神薙はあそこまで言われて悔しくないのかよ!!」

 

 

今度は織斑兄だ。悔しい?だからなんだ。

 

 

「はぁ…他人がこの国をどう言おうが他の国をどう言おうが僕には関係ない、それぞれの勝手だ」

 

 

「なぁッ!!…貴方もわたくしの祖国をバカにするきですか!!」

 

 

は?コイツは一体何を言っているんだ?

 

 

「誰もそんなこと言ってないでしょ?…というか…」

 

 

僕は一区切りをし、このクラスが僕達以外の温度が氷点下にまで下がる発言をした。

 

 

 

 

 

「両者そんなちっちゃい事でいちいち騒ぐなよ…自分の国をバカにされたから他の国をバカにし返す。それで言われた方もさらにバカにする…子供の喧嘩か?もうちょっと大人になれよ…程度が知れるぞ」

 

 

 

 

「なっ!?」「なんだと?」「なんですって…!?」

 

 

ちょっとドスのきいた言葉で言ってやった。これは織斑兄弟に『僕に関わるな』という意味でも言っている。今の言葉で他のクラスの子も怯えてしまった。丁度いいな…

 

 

「あと…もうひとつ。イギリスの代表候補生…今の言葉は『日本への宣戦布告』と取っていいのか?」

 

 

「なっ?…どういう意味ですの?」

 

 

「…(わかってないのか?)一応言っておくとISを作ったのは日本人。世界最強もここの担任。アンタ…それを含めてのさっきの発言なんでしょ?」

 

 

その言葉に金髪は黙りこんでしまう。

 

 

「自分の発言に責任を持てないやつが…調子のんなよ」

 

 

さらに黙りこむ金髪…まぁこの程度でいいだろ。そう思っていたのだが…

 

 

「そこまで言うのでしたら決闘ですわ!!」

 

 

………はい?今の話聞いてたのか?…凄いなこの金髪…違う意味で。

 

 

「…あ、ああ良いぜ四の五の言うより分かりやすい」

 

 

「そうだね。はっきり白黒着けようじゃないか」

 

 

金髪の言葉に織斑兄弟もハッとなり答えた。はぁ…もういいよ…勝手にやってくれ。

 

 

「じゃあハンデはどのくらいつける?」

 

 

「えっ?わたくしがですか?」

 

 

「いや俺達だよハンデはどのくらい欲しい?って」

 

 

…織斑兄…お前は本当にバカだな。IS起動時間が自分よりも何十倍という相手にハンデ?アンタはIS起動二回位程度でしょ?しかも相手は代表候補生。仮にもあの金髪は専用機を持ってるしアンタよりも何十倍て優れてる。代表候補生の意味知ったんだろ?なんで相手の力量も計れないんだ。

 

 

案の定クラスがさっきの空気を吹き飛ばすが如く笑いだした。

 

 

「お、織斑くん、それ本気で言ってるの?」

「男が女より強かったのって、大昔の前だよ」

「織斑くんは、それは確かにISを使えるかもしれないけど、それは言い過ぎよ」

 

 

ほら見ろ。この通りだ。

 

 

「兄さん…流石にさっきのは失言だよ(まぁ僕は前々から束さんに教わっているから大丈夫だけど)」

 

 

「…じゃあハンデは無しでいい」

 

 

「そうでしょうそうでしょう。ふふっ…日本人の男はジョークが冴えているのですね」

 

 

先程の激昂が嘘のように嘲笑していた。織斑兄…流石に舐めすぎだ。

 

 

「よし…決まりだな。では来週の月曜。放課後、第3アリーナで勝負を行う。…それと…」

 

 

織斑先生がこちらを見てきた。またですか…次はな―

 

 

「神薙、お前も参加しろ」

 

 

「んですか?ってはい?どういう事ですか?僕は立候補も推薦もされてないし、してないんですよ?なんで僕まで」

 

 

「さっきの勝負事はお前が売ったような物だ。お前も参加するべきだろ…覚悟を決めろ…男だろ。それに推薦だったら私がしてやる。これで文句ないだろ?」

 

 

…ふざけてんのか?この人は…そろそろキレそうなんだけど…

 

 

「…分かりました。じゃあ勝敗に関係なく僕はクラス代表をやりませんから」

 

 

「分かった。いいだろう…」

 

 

ここでやれとか言われてたら本当にキレてた。

 

 

「ふふっ…貴方も先程から口だけほざいてましたが、所詮男。完膚なきまで叩きのめして差し上げますわ」

 

 

勝手に言ってろ。というかわざと負けてもいいんだけどな…力見せたく無いし。

 

 

「それでは話はまとまったな!!では、授業に戻る」

 

 

織斑先生の言葉に全員が授業に戻る。その時織斑兄弟も金髪がこちらを睨んできたが、めんどくさいので無視して外を見た。

 

 

 

 

 

本当…面倒な事になった。

 

 

 

 

『…うん?なんだなんだ?何があった?』

 

 

 

天照が居なくて助かった。居たら絶対面倒な事になってたから…

 

 

『……?…』

 

 

 

天照は何が起きたのか分からず首を傾げていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回は途中でマドカ達が空気になってましたね。すみません。文章力がまだまだ低いのでこれからも頑張っていきたいです。

あと…変なグループの名前も出てきました。これ等は後々の敵で出ると思います。多分…

次回は春人くんが戦います。無双ですけど…

では今日はこの辺で次も読んでくれたら嬉しいです_(..)_
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