スーパーアイドル☆ルビーちゃん!   作:SUN'S

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一番星になりたくて!

星野ルビー、2さいになりました。

 

ちょっと前までまともに生まれたての赤ちゃんみたいな動きしか出来なかったのに、三本足の生えたカラスさんに「がんばれルビーちゃん!」とか「君こそ最高のアイドルだ!」なんて応援されながら、わたしは妖精さんとお兄ちゃんやママに隠れてダンスの練習をしている。

 

やっぱり妖精さんパワーを使ってるのかな?なんて思ったりするけど。妖精さんのいないところで、お付きのカラスさんは「いや、そういうのはムリ」と教えてもらった。

 

「今日は歌の上手さを強化するわよ」

 

やったー、歌のレッスンだ!

 

……ところでわたしの歌声はどうやれば上手くなるの?そう妖精さんに聞くと「フフン。あなたはもうフィジカルクソザコナメクジだった頃のルビーとは違うのよ?歌の上手さなんてちょちょいのちょいだわ」と言う。

 

妖精さん、わたしのことディスってる?

 

「そんなことしてないが?」

 

わたしは「風評被害も甚だしいうえに走者を傷つけるわけないでしょう?」と難しい言葉を続けざまに言う妖精さんに首を傾げながら「じゃあ、いいのかな?」と素直に聞き返す。

 

「えぇ、それでいいのよ。ただし無茶したりするのはだめよ?あなたはまだ小さな女の子なんだから。あと鼻歌を歌ったりして、リズム感を養うのも忘れちゃだめよ?」

 

えと、わかった。

 

こくこくと何度も頷く。ちょっと早口で分からないことばっかりだったけど。妖精さんとお付きのカラスさんもいるし。

 

たぶん、だいじょうぶなはずだ。そんなことを考えながら妖精さんのキレイな声に合わせて、わたしもゆっくりと『サインはB』を歌う。

 

お付きのカラスさんは「その調子だよ、ルビーちゃん」や「上手くなってるよ、がんばれ」と妖精さんの頭に乗りながらわたしを応援してくれる。

 

えへへっ、がんばっちゃうぞーっ!

 

「………重いわ!」

 

あ、窓の外に投げちゃった。

 

「いいのよ、あれで」

 

そうなの?

 

えと、じゃあね?

 

わたしはベランダの手すりに止まってコツコツとわたしたちの歌のリズムを合わせてくれるカラスさんに笑ってしまう。

 

それはズルいよ、もう!

 


 

チャートをぶち壊そうなんて。

 

私の信者は反逆者ばかりで嫌になるわね。なに?「邪神のくせに目くじらを立てすぎなんだよ」って…………うるさいわね。あなたの部屋に鳩の爆撃をお見舞いしてもいいのよ?

 

やめろください、邪神幼女ちゃま
そんなことしたらお前の神社に襲撃するぞ、このやろう

まったく、私の家だけは許してください

 

まったく分かればいいのよ。

 

分かればね。

 

…………ところで、私の大切な走者に余計なことを吹き込もうとするのはやめてもらえるかしら?こっちは最速クリアのために寝る間も惜しんでやってるのよ?お前とお前にいってるんだが?

 

おい、よばれてるぞ?

いや、おまえだろ?

え、おれっすか?

 

はあ、もういいわ。

 

こうやって信者たちと語らうのも悪くないけど。私の仕事は星野ルビーをアイよりも光り輝く一番星に押し上げ、ハッピーエンドを迎えること。

 

…………あっ、そうだった。

 

えーっ、どうしよう?

 

このままだとアクアと雨宮吾郎の接点を知ることなく進めなくちゃいけないわね。違うわよ、違うかららね?これはガバじゃない!

 

ガバってまいりましたwww

おや?おややおや?またしてもガバですかあ?

それでよく邪神とか名乗れるな、恥ずかしくないわけ?

 

う、うるさい!

 

さっさと散れ、この信者たち!

 

 

 

 




〈お付きのカラス〉

ただの視聴者たち。

邪神幼女と一緒にルビーちゃん育成を見守っている親愛なる君たちだ。○○年も費やして『星野アイ殺害ルート』を進んでいたのに、アホなところでガバった邪神幼女に大多数が呆れた。

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