インフィニット・ストラトス ISを使える彼は不良であり転生者だった 作:カムクライズル
俺はそう言い放つと不良たちが一斉にこちらを向き、睨みつけてくる。
正直俺は本物のヤクザの組で生きていた、こいつらの睨みはぜんぜん怖さが伝わってこない。
「その女子を離してもらおうか、不良共。」
「はぁっ!?こんな上玉離す訳ねーだろーが!。」
「じゃあお前らみんなぶっ飛ばすよ?。」
不良は笑い始める。
こちらは3人、しかもそれぞれナイフ、メリケンサック、警棒と武器を持っている。
どう考えてもこの男に勝ち目はないのだ。
「できるならやってみろよヒーロー君?。」
「やってやるよ、てかもうお前だけだぜ。」
不良が後ろを振り返ってみると2人共地面に蹲っていて虫の息だった。
何が起こったのか分からず、ただ困惑する不良は実に滑稽だ。
「でどうするのかな1人だけになったけど、どうするんだ?お前もああなりたいか?。」
「ひぃいいいいいいいいいいい!!。」
不良は俺の眼力に怯え俺と逆の方向に走り去っていった、仲間の2人を見捨てて去った。
その2人も気絶していて動かない、俺はその不良の上を跨ぎ更識簪の前に立つ。
「大丈夫か?。」
俺は呼びかけるが更識簪は泣きじゃくっており、とても返事ができる状態ではなかった。
俺は道の真ん中にいる更識簪を持ち上げ、端の方に移動させ落ち着くのを隣に座って待っていた。
そしてようやく更識簪はその顔を上げ、俺の方を向きこう答えた。
「何で助けたのよ。」
「何でって言われてもお前は嫌がってた、だから助けたんだよ。」
「・・・・・・ありがとう。」
「どういたしまして・・・・・でお前足痛めてるだろ。」
「何で分かったの。」
「お前を持ち上げた時足首が見えてな、青紫色に腫れてたから痛めてるって思ったんだよ。」
「確かにあの人達にぶつかって走って逃げようとしたら足をくじいたわ。」
「やっぱりか・・・・・おいお前の家はどこだ。」
更識簪は目を見開き驚いている。
それもそのはず、あきらかに先程の不良よりも怖い人だ、助けて道の端に運んでさっさと帰るのかと思っていた、でもこの男は自分の家を聞いてきたという事は・・・・・・
「私を家まで送ってくれるの?。」
「まぁなその足じゃまず無理だろう、さぁ家を教えてくれよ。」
「・・・・・・分かった。」
更識簪は端末のGPSを起動させ、自分の家を地図で見せた。
案外家はそう遠くはない、これならタクシーもモノレールも使わずに済む。
俺は更識簪を俗に言うお姫様抱っこで、持ち上げたら顔を真っ赤にして、顔を下に向けてしまった。
「それじゃあ行くぞ。」
「なっなんでこれなのっ!?。」
「え?これが1番運びやすいからだけど?。」
若干時間も経って人が少なくなってきているが、こちらをチラチラと見てくる視線が感じられる。
俺にとっては、全く痛くもかゆくもないが更識簪は先程よりさらに真っ赤になっている。
「もう・・・・・・。」
「もう?。」
「もうなんでもいいから速く走ってよ!恥ずかしいのよ!。」
「りょうかいお姫様。」
俺は真っ赤になっている更識簪を抱えてGPSの住所へと向かった。