明日のパンツと少しの小銭で異世界を生きれるか   作:単眼駄猪介

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前話の不完全体グリード達の姿は今作の解釈なので「もっと良い姿があるだるぉ!?」っていう人、異論は認めるぞ………
あえて言おう、創作は自由だ!(誤魔化す)

ちなみにウマ娘でピックアップされてるタマモクロス引き当ててテンションアゲアゲだけど固有スキルの発動条件、ちょいとキツく感じるのは俺だけだろうか(感覚麻痺)




ライセン迷宮編
駄兎と帝国と人助け


 

映司は恐らく脱出装置……いやここで生活していたのなら移動装置と言うべきか。

転移魔法陣という良い思い出のないもので地上にへと脱出したのだが、転移先は暗い洞窟の中。

戸惑う気持ちは皆同じだった。

 

「地上……だよな?」

 

「……」

 

静かな空気の流れる音だけが彼らの耳に響き渡る。

 

「いや風があるからすぐそこじゃないか!」

 

そうと分かれば居ても立っても居られない。

全員、外へ走り出す。(ウヴァは必死にしがみついているが)

明るい光が眩しく映司とアレーティアは目を細めて光量を調節するがグリード達は喜んでいる感じが簡単に分かるくらい上機嫌である。

目が久方ぶりの太陽の光に慣れれば、後は見慣れた大地が彼らをお出迎えする。

 

「イィヤッホォォォイ!!!!」

 

「ポアー……」

 

太陽の暖かい光は映司のテンションをブチ上げ、アレーティアの体に染み渡って眠気を誘われる。

 

「はぁ……地上の空気はいつぶりだろう!」

 

深呼吸で新鮮な空気を肺に送り込む映司とアレーティア。

そんな喜び具合にグリード達は羨ましく感じる。

彼らには地表に出れたことを喜ぶ事はできるが、新鮮な空気を味わう感覚が麻痺していると言ってもいいほど鈍感である。

無論、そんな不満を映司らにわざわざ見せるものではないので態度や雰囲気には出さなかったがそれでも妬ましく感じるのは事実であった。

 

「それにしてもここは……」

 

「峡谷……」

 

だが、彼らに待ち受けていたのは魔法がほぼ使えない峡谷として王国内でも有名なライセン大峡谷。

魔物や通常生物でさえ、下手に長居すれば餓死や干からびて死ぬだろう場所に彼らはいた。

とはいえ、ある程度ハイリヒ王国の知識が頭にある映司には身につけたサバイバル知識と経験故に行くべき場所を見出していた。

 

「まずはライセン大峡谷に程近い【ブルック】っていう街に行こう。ライドベンダーならなんとかやりくりすれば通れるはず……」

 

映司にはバイクの免許はない。

だがこれからの旅はライドベンダーを多用することになるだろうとオルクス邸で乗り回して練習していた。

無論、あちこち走ったので庭園の一部が吹き飛んだり、ヒュドラ戦の遮蔽物となる柱を凹ませたりと、色々大変であったが。

むしろ、それでも壊れないライドベンダーの頑丈さには映司も舌を巻いた。

流石は古代オーズ謹製のバイクと言った所か。

もしかしたら滅んだ王国や世界各地にライドベンダーを配置して、臨時の移動手段等に使えるようにしようとしたのかもしれない。

いやはや、欲望の王というだけあってスケールはデカイ。

とになく、人型ではないウヴァとカザリ、アンクはライドベンダー、もしくは映司にしがみつきメズールとガメルは映司とアレーティアの間に挟まる形でなんとか全員乗れるようにする。

練習しても一人乗りなので普通なら危険極まりない行為だが、誰かを置いていくという選択肢は論外であり、例え事故ってもステータスだけは大きく成長した映司と不死身のアレーティア、そして柔な攻撃では傷付くこともないグリードには無問題だ。

とはいえ、サイドカーは必需品になるだろうと映司はどうやって作ってもらうか考えつつ映司は安全速度、安全運転を心掛けて大峡谷でライドベンダーを走らせるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライドベンダーを大峡谷で走らせて早数時間。

特に変なことが起きるはずもなく………と、思っていた矢先だった。

 

「そ、そこの人ぉぉ!お助けくださぁぁい!」

 

兎耳を付けた白髪に青みがかかったナイスバディな少女が、走ってくる。

助けを求めるなら差し伸べる映司は彼女の助けに応えるべくライドベンダーをそちらに向かわせる。

舵取りが映司の為、無理矢理彼の人助けに巻き込まれるグリード達は溜息や苦笑で現実を受け止める。

 

「変身ッ!」

 

ショートカット変身で即座にオーズになる映司であったが、少女を追いかけていた敵は映司にある種のショックを与えた。

 

「恐竜……で双頭竜!?」

 

異世界にも恐竜がいることに驚いた……訳ではなく、その雄叫びに思考が混乱する。

 

「ホォォォウ!!ポオォォァァ!!」

 

例えるなら鳩を少し勇ましくして粗暴にしたような声、とでも言うのだろうか。

最近の研究ではTレックス……ティラノサウルスの声は鳩に近い声帯を持っている可能性が高い、というものがあるが映司達の時代はまだ架空の世界の恐竜達の声である。

だからこそ映司には色々ショッキングだったのだが、アレーティアがアンクを掴んで映司の頭を叩く。

武器にされたアンクは「オイテメェ!!」と怒るがアレーティアに喝を入れられた映司はすぐさまトラクローで双頭竜の首を難なく切り落とす。

一ヶ月、たった一ヶ月とはいえあの迷宮にいた事で生物を殺すことに忌避感が薄くなったことに映司は自分の未来が怖くなる。

問題の魔物は倒したが、先程助けを求めていた少女を見るとさっきのことがなかったかのようにカザリの顎を撫でて肉球をモミモミと揉んでおり、カザリは屈服していた。

 

「はわわ~!とっても可愛いですぅぅ!」

 

美少女の顔がだらしないほどに蕩けており、映司の内心ではちょっとドン引いていた。

まあカザリはドン引きどころか女性にとことん言い様にされる現状にグリードとしての屈辱と猫という本能の快楽に挟まれていた。

 

「あー……えっと君は……」

 

「あっ、名乗り忘れてましたね!私の名前は兎人族のシア・ハウリアですぅ!」

 

ポイッと呆気なく捨てられるカザリに、映司の肩から眺めるウヴァ。

普段はあまり気に入らないカザリだがこの時ばかりは哀れに思ったウヴァであるが、アンクは笑いを殺していた。

 

「シアちゃんだね。怪我とかはない?」

 

「はい!ないですぅ!」

 

映司は目をシアに向けれずにいた。

いや見てはいるのだがその豊満なボディは年頃の映司には刺激が強かった。

着の身着のままらしい布1枚の破廉恥な姿は映司を欲情させるのに十分であった。

 

「むう……」

 

それを面白く思わないのはアレーティア。

とはいえ、男としてそういう反応してしまう事を理解しているからこそ映司に手を出すことができずむず痒く感じている。

尚、ガメルは「あの子、でっかいo……」と言いかけてメズールにコツンと軽くチョップされてその先を止められている。

 

「無事なら良かったよ。家はどこだい?見た感じ亜人族みたいだけど……」

 

そこまで映司が言うとシアは土下座で映司に頼み込む。

 

「お願いします!私の家族を助けてください!」

 

嘘はない、とアンクは彼女の言葉を評する。

だがアンクにとって最優先なのは自身の身体の完全復活であり、映司の人助けを手伝うなんてことは正直言えば論外である。

 

「悪いが俺達は先を急いでい――」

 

「分かった。君の家族の所まで連れて行って」

 

「ッ…!ありがとうございますぅ!!」

 

二つ返事で答えてしまった映司にアンクは「知 っ て た」とでも言うかのように恨みがましい視線を映司に送る。

これから余計なことにドンドン首を突っ込んでいくのだろうとアンクは憂鬱になった。

 

 

 

 

 

だが、ここでイレギュラーがやって来た。

 

「おい、そこの冒険者」

 

そう言うのはハイリヒ王国の鎧とは全く違うデザインの鎧を着込んだ兵士達。

振り返る映司と彼らの気配に気付いたらしいシアが映司の背中に隠れて虚しい抵抗をしようとするが、長い耳ですぐにバレてしまう。

 

「ほう、そこの兎人族、俺達に明け渡してもらおうか」

 

「え?」

 

「ひうっ……」

 

兵士の一人、恐らく彼らの隊長なのだろう男が要求するが映司は一瞬言っていることが理解できず裏声で聞き返してしまう。

 

「そこの兎人族を引き渡せと言っているんだ」

 

もう一度言われてようやく現実が飲み込めた映司は、怯えるシアを庇うように立つ。

 

「なんでですか?彼女が何か悪い事でもしたんですか?」

 

そう問うと兵士達は呆気に取られ、そして大笑いする。

取り残される映司は至って真面目であるが彼の後ろにいるグリードらは不快に感じる。

別に映司の為ではなく、シンプルに笑い声が汚くて不快なのである。

 

「お、おめぇそれ本気で言ってるのか!?」

 

「俺達はヘルシャー帝国の兵士だぜ?亜人族は奴隷に決まってるだろ?それにここでだって迫害の対象じゃねぇか」

 

そこまで言われて映司はようやく思い出す。

薄れていたが本の中に亜人族については人間族と魔人族から迫害されている事を今更思い出し、映司はもっと早く気付けばと悔やむ。

 

「まあ、邪魔するなら死んでもらうしかないなぁ!」

 

そして、男達は下卑な笑みを浮かべながらシアにイヤらしい視線を向ける。

同時に腰につけた剣を抜いて、明確に殺意を向ける兵士達。

それにグリード達は即座に反応した。

 

「あらあら、オイタはいけないわよ?」

 

幼女メズールがいつの間にか一人の兵士の頭をサッカーボールのように蹴り飛ばし、器用に残った体の上でバランスを取る彼女に映司と兵士達は驚く。

 

「ヴェッ!?」

 

「な、なんだ今のは…!?」

 

弱体化しているとはいえ、グリードは怪人である。

本気を出せば軽く大の大人など殺せるのだ。

 

「おー!おれと遊ぼうよぉー!」

 

「ひっ!?ひぃぃぃ!!??は、離せぇぇ!?」

 

「んー?ほい」

 

「ガッ――――」

 

ガメルは幼く見える体で隊長を持ち上げる。

それにビビり散らかして離せと言ったのが彼の運の尽きであった。

投げられた隊長はハルツィナ樹海の木の一本に叩き付けられ、脊髄損傷で即死する。

映司の体に引っ付いていたウヴァは飛行しながら自身のクワを兵士の首に突き立て、虫とは思えないパワーで兵士の頭を引っこ抜くグロ映像を見せつけてくる。

 

「ひ、ヒィィィィ!?」

 

あまりにも悍ましい死に方に兵士達の戦意は喪失するがだからといってグリード達が止まるわけではない。

アンクも掌を閉じて半ばロケットパンチで兵士の腹を貫いて殺しつつ、グリード達にとある指示を出す。

 

「何人かは瀕死にしとけよ。いい加減人型になりたいならな」

 

その言葉を機に、帝国兵士達は狩人から獲物に変わりグリードは彼らの死神となる………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(^U^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グリードの狩猟祭はほんの数分で終わった。

メズールとカザリ以外はそれぞれ新たな肉体を得て、映司の元に現れた。

 

「アンク?」

 

「ああ、俺だ」

 

「ウヴァ?」

 

「そうだ、何かついてるのか?」

 

「ガメル?」

 

「おれの新しい体、カッコいいだろー!」

 

金髪に赤毛のメッシュが入ったアンク、黒髪に緑のメッシュと額にクワガタの紋章が刻まれたウヴァ。

そしてガメルは幼い姿がそのまま大人になったかのような姿で、映司の前に現れ映司を混乱させるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





言い様にイジられててカザリがキャラ崩壊してる!って思う方がいると思いますが割と原作に近いと思われ。
原作アンクの時間稼ぎに「待ってろ!」というと律儀に待ってたりするので、猫科に共通して気持ち良いところを撫でればカザリも所詮、猫なのよぉ!()
ちなみに原作映司がメロメロ状態で変身できてない回であったりする。(小声)

感想があるとカザリの猫状態が増えたりするかもしれない、などと言ってみるが既に予定にあるんだよなぁ、コレが!()
良かったら感想お願いします。(要約)


ちなみにアンク達は原作の人間態まんまと考えてもらって構いません。

完全に興味本位なんですが読者の皆様はこの世界にいたら面白くなりそう、嬉しいという作品がありましたら投票お願いします!

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