side白銀空
二課の熱烈な挨拶を乗り越えて家に戻って1日休んだ後、空はもう少しで出てくるであろう雪音クリスについて考えていた。
白銀「さてさてさーて、あのサラブレッドはどう対処するか、と言っても実際は立花響に任せとけばいいとは思うけど、でも支えるくらいはやっておかないとな〜、メンタルケアも必要だろうし。でもどうやろうか。ん~~、あ、ゴモラ達はどう考えるんだ?」
ゴモラ[放っておけ]
ゼットン[あれは面倒だ]
バルタン[まあ、主がやりたいなら手を貸してやってもいい]
白銀「否定的な意見をどうも、ってどうも他の人には協力的じゃないよな、お前達って」
ベムスター[当然だ]
スーパーグランドキング[我々は主に作られ以来、主以外との交流がほとんど出来ていない]
エレキング[そして2年前のことを踏まえて、主以外の人間を信用など到底無理な話だ]
ガーゴルゴン[実際、主だってあの二課という組織を信頼していない]
白銀「ぅ゙、痛いところをついて来るな~。僕の場合は君達が危険に会うかも知れない可能性を考慮して、あんな態度を取ってしまった訳で」
キングジョー[それは我々も同じである]
バードン[主に危険が及ぶことは我々にとって耐えられないことである]
レッドキング[大体、主は他の人間に優しすぎる]
デマーガ[何故人間をそんなに信じていられる]
白銀「う~んと、同族ってことも含まれてると思うけど、一番は、ってこれは君達が考えると良いよ。教えてもいいけど、君達が見つけてこそ真の価値が発揮されると、僕は思うしね。っというか、前はアメリカに行ってたって聞いたけど、そこでの収穫は無かったのか?」
ゼットン[偶然訪れた研究所で、主と同じくらいの優しい人間は居たが、その人間は絶唱を使って死にかけているところだった]
バルタン[原因は同じ人間であった。危険な物を扱おうとするのは仕方ないが、それで関係のない者を死にかけにする時点で信用に値するとはとても思えない]
白銀「え、ちょっと待て。アメリカの研究所、絶唱、危険な物って、まさか、彼処に?おい!その僕と同じくらい優しい人間ってのは、どうなったんだ!」
バルタン[無事である。珍しくゼットンが主にしか使っていなかったシールドをその者にを張って瓦礫から守っていた。分身を使いその者の監視をしていたが治療を受けていた。暫くは昏睡状態のままかもしれないが、生きているだろう]
ゼットン[あの人間は我の目から見て、主と同等の優しさの感情を観測した。あのような者を亡くすのは惜しいと考えてた、だから助けた]
白銀「はぁ、良かった。フッ、そういうことなら、お前達に出した問題の答えは意外と早く見つかるかもな~」
ザムシャー[どういうことだ?]
白銀「ま、観察を続けてればわかるだろうな。頑張ってくれたまえ」
ゴモラ[主のその喋り方は好きではないが、善処しよう]
白銀「うんうん、え、好きではないってどこら辺が」
ゴモラ[主に似合わない、ということだ]
白銀「うそ~ん!」
こうして雪音クリスの対策も程々に白銀空の楽しい時間が過ぎていった。
side二課
一方その頃、二課では、Xの対策を軽く話そうとしていた。
弦十郎「さて、Xとも話せたことで得る事が有ったかもしれない、それを今から共有しようと思う」
奏「賛成だ。やっと声を聞けることが出来たしな」
響「そうですね、それがいいと思います!」
翼「······あの者を捕らえられるなら」
奏「はぁ、相変わらず硬いな。今はいいけど、その内本当に折れちまいそうだ」
弦十郎「とにかく、始めるとするか。まずは俺の意見を言わせてもらおう。俺の目から見てXは悪人では無いだろう。」
奏「いや、旦那。それは流石に翼だって分かってることだろう。なあ、翼」
翼「えっええ、分かってるわ。ってその言い方だと私が何も分からず切ってるかもしれないみたいに聞こえるじゃない」
奏「え、いやいや、そんなことはないさ。他者から見ればそう見えるけど、あたしは、ちゃんと信じてたよ(笑)」
翼「うぅ、奏は意地悪だ」
響「ハ、ハハハ」
弦十郎「まあまあ、俺の話はまだ終わってない。最後まで聞いてくれ。Xは悪人では無い。だからこそ俺達を警戒しているのだろう。」
響「警戒、ですか?」
奏「じゃあなんであの時私を助けてくれたんだ?行動が矛盾してるじゃないか」
翼「確かに、協力関係くらいは築くと思っていたけど、今のところ、その意志は全くと言っていいほど感じない」
弦十郎「ああ、説明が足りなかったな。警戒しているのは上の方々、つまるところ政府だろう。」
ツヴァイウィング「ああ、なるほど」
響「?どういうことですか?」
奏「あ~、簡単に説明するとだな、Xの力は強大だ。けどそれを自分達の物と出来ればそれを戦争の道具にでも何でもできる」
弦十郎「そしてそれがXの一番気にしていることだろう」
響「どうしてですか?」
翼「あの機械達は意思を持っているかもしれないということだ」
響「ええ!そうなんですか?!」
奏「ああ。あたしが言うのも何だが初めてXを見たときに戦いながら機械達を操ってるようには見えなかった。それに機械を操りながら戦うなんて、とてもじゃないがあたしには無理だね」
弦十郎「以上の見解で俺はXが俺達を警戒しているのだろう、という結論に至った。他の意見はあるか?どんどん言ってくれ」
奏「うーん、あたしは旦那の意見に納得だな。他に思いつかないし」
響「私も特に思いつきません!」
翼「では、私が。Xと戦ってみた感想なのですが」
奏「ああ~、翼が先走ったことのね」
翼「ゴホン、あの者は相当な手練れということです」
弦十郎「ふむ、確かに、ノイズとの戦闘のあとにも関わらず、翼を2度も撃退し、その上で大したダメージを負っていない。正に手練れという意見も道理だな」
奏「ああ、翼の実力はあたしが保証する。だけど翼と戦った後なのに息切れが1度も起きていなかった。2人ならいざ知らず、1人じゃあ勝てないって思ったよ」
響「今の私じゃあXさんに勝てる自信はありませんし」
弦十郎「そして未だにXの行動パターンは把握出来ていない。俺が直接出る訳にも行かないからな、今後はもっと慎重に行かなければな」
奏「特に翼はな」
翼「ぅ゙」
弦十郎「今後、Xと接触した場合の戦闘は禁止、出来るだけ協力関係を結べるように話をしてくれ」
響「分かりました!」
奏「分かったよ」
翼「······不承不承ながら了解しました」
こうしてXの対策、もとい分析は終了したのであった。
side白銀空
白銀「エックシブ」
ゴモラ[どうした、主よ]
白銀「いや、ちょっと鼻がムズムズして」
ファントン星人「最近ホコリっぽくなってきてないか」
白銀「しまった!最近全然掃除できてない。早くやらないと」
ゴモラ[頑張りたまえ、主]
白銀「あ!、確かにそれクッソ腹立つ。良いよな~、こういう時お前達が羨ましいよ」
ネロンガ[口よりも手を動かすのだ主]
白銀「ウゼェー!」
こうして空の大変な時間は過ぎていった、とさ。
お読みいただきありがとうございます。
今回は新しい書き方でどんな怪獣が喋っているか表現してみました。要らなかったら言って下さい。