英寿「さぁ、開幕からハイライトだ。」
ゆっくりと敵に向かって歩き始める。
敵は危険と感じたのか、少し後ずさり、そして向かってきた。
『ギーツバスターQB9!」
ガギィン!
英寿「ふっ!」ズバァ!
サナ「ガッ!」
敵の攻撃を避けつつ、一体一体QB9で斬り裂いていく。
「あんなシステム作った覚えはねぇぞ…」
「それじゃああれは…」
「ジェラミー殿、彼の方については何か。」
「いや、俺も2000年生きてきたが、あいつは一度も見たことがない。」
英寿「はぁ!」ザァン!
サナ「ギィア!」ドザァ!
どんどん倒していく。
サナ「ゲゲッ!」
「ギュア!」
大量のサナギムが向かってくる。
英寿「シー…」
指に手を当てる。
その瞬間、周囲の動きが遅くなる。
QB9にあるブーストチャージャーを引く。
『boost charge!』
英寿「はぁっ!」
孤を描くように一回転して斬る。
『BOOST TACTICAL VICTORY!』
青白いエネルギーを纏った刀身がサナギムをまとめて斬っていく。
遅れた時が戻ったその場には大量に倒れているサナギム達と、九尾の化身がその場に立っていた。
英寿「ふぅ…。」シューン
返信を解除する。
英寿「さてと…、まずはこの世界の仕組みを理解するところからだな…。」クルッ
別の場所へ歩き出そうとする。
「ま、待って!」
英寿「…?」
「あんたは何者なんだ…。」
英寿「何者か、か…。」
クスッと笑い、英寿は言う。
「仮面ライダーギーツ。その言葉を、お前は信じるか…?」
英寿「そう言うお前達こそ何者なんだ?変身していたが。」
「…ぬあーっはっはっは!」グオッ!
英寿「お…」
「恐怖しろ! そして慄け! 一切の情け容赦無く、一木一草尽く! この世界を支配する者の名は、ギラ! 邪悪の王となる男!」
英寿「邪悪の王、か。じゃあお前達はこの世界の敵なのか?」
ギラ「えっ、いやいやいやいや!違う!」
英寿「違うのか。」
ヤンマ「こいつは邪悪の王を名乗ってるだけのタコメンチだ。」
英寿「そうか。」
ヒメノ「ま、私たちは本物の王様だけどね。」
リタ「不法侵入、偽称の罪でゴッカンへ連行する。」
英寿「捕まるようなことをした覚えはないんだけどな。」
ジェ「安心しろ、俺も一回裁判長に捕まった。」
英寿「そうなのか。」
リタ「いくぞ。」ガッ
英寿「首根っこを掴んで連行とはな。」
「手錠とかないのかこの世界は。」
ゴッカン…
俺は裁判所の証言台に立っていた。
まぁ、最悪の場合力を使えばいつでも逃げ出せるからいいか。
ちなみに、後ろにはさっきの奴らが全員いた。王様なのに暇か。
そんなことを考えていると、裁判長がきた。
剣を床に突くと、後ろの椅子が吊り上げられる。
リタ「氏名、国籍、犯行の動機を話せ。」
英寿「浮世英寿、国籍は日本、あれを犯行と呼ぶのは少し違うんじゃないか?」
リタ「この世界に日本と呼ばれる国はない。」
英寿「は?」
リタ「間違ったことを言ったら偽証罪だぞ。」
英寿「本当のこと言ってるのに罪ならばそれは冤罪だぞ?」
リタ「私は間違ったことは言っていない。」
英寿(そうか。この世界は俺のいた世界とは違うから俺の世界の常識は通じないと言うことか。)
「とは言っても、本当のことを言っているからなんとも言えないな。」
リタ「…ヤンマ、嘘発見器を貸せ。」
ヤンマ「…いいぜ。俺もこいつのことは気になる。」
ンコソパ…
リタ「これからお前にはいくつかの質問をする。間違えたらお前の頭に雷が落ちる。」
英寿「電気椅子よりタチが悪いな。もはや拷問だな。」
ヤンマ「嘘をつかなきゃいいんだよ。てかこのやりとりジェラミーでもやったな。」
ジェ「確かに。」
英寿「正直に話すだけで良いならそれでいいが。」カチャ
リタ「名前は」
英寿「浮世英寿」
シーン…
リタ「年齢は」
英寿「今は21歳、転生してきた年齢も含めるとざっと2000歳くらいか。」
シーン…
リタ「お前もか…。ヴァア!」
ジェ「俺と同じくらいなのかい?」
英寿「お前もそうなのか?」
ヒメノ「ジェラミーは2000年前から生きてる人間とバグナラクのハーフなの。」
英寿「へぇ〜、すごいやつもいたもんだな。」
リタ「…質問を続ける。」
リタ「国籍は」
英寿「日本」
シーン…
ヤンマ「まじか…」
リタ「お前はどこからきた」
英寿「原理とかは言えないが別の世界から」
シーン…
カグ「なんと…。」
ヒメノ「そんなことがあり得るの…?」
英寿「現に俺はここにいる。俺の存在が物語っている。」
「ちなみに言うと俺も世界を良い方向にするために戦っているいわばヒーローだ。まぁ、あの戦いを見ればわかると思うけどな。」
ギラ「じゃあ、別世界のヒーローってことか?」
英寿「まぁ、そう言うことだな。」
リタ「ならばなぜこの世界に来た。」
英寿「全ての世界で、誰もが幸せになれる世界を作ろうと思ってな。その最初に来た世界がここってわけだ。」
カグ「にわかには、信じ難いですけどねぇ。」
英寿「この機械が何よりの証拠だろ?」トントン
皆「「「「「「…」」」」」」
英寿「そんなわけで、しばらくこの世界にいるつもりだからよろしくな。」
はい、と言うことでキングオージャーの世界です。
このお話はキングオージャー第16話「10歳の裁判長」と17話「王は逃げない」の間のお話です。
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