高岡駅
そして、次の日。
彼女は、高岡駅で彼と別れるため駅のホームで見送りに来ていた。
「雄介さん、見送りに来てくれてありがとう。」
「いいよ、君に会えて本当に楽しかったよ。」
「うん、また逢えたら高岡に来るね。」
「そうか。じゃあ、待ってるからな。」
「ええ、雄介さんも。」
そう言って、彼女は高岡から特急に乗って東京へ帰郷した。
彼女は、高岡から特急「かがやき」に乗って長岡へ向かい、長岡からは上越新幹線に乗り継いで東京へ向かって走り出した。
彼女が乗った上越新幹線は、定刻通り東京へ到着した。
「やっと、帰って来たわ。」
と、駅でつぶやいた。
彼女がマンションから戻ると、南と高山がやってきて話を聞くことにした。
「あのー、旅行から帰りですか。」
「ええ、一昨日は急な仕事で京都へ出張の後に高岡へ行っていました。」
「そうですか、じゃあちょっと聞きたいことがあるんですけど、いいでしょうか?。」
「あのー、何かあったんですか。」
「はい、この写真の男性の事でご存じでしたら教えてください。」
と、南は彼女に写真を見せた。
「あのー、この人がどうかしたんですか。」
「実はですね、その被害者は昨夜毒殺されたんです。」
「えっ、殺されたんですか。」
と、彼女は驚く。
「あなたは事件当日は、どこで何をしていました。」
「私は、事件当日は京都へ出張へ行っていました。」
「京都ですか。」
「はい、朝早い新幹線に乗って京都へ向かい、そして次の日は休暇を取って京都から北陸本線に乗って高岡へ向かいました。」
「ほう、高岡ですか。」
「はい、私はひとり旅をするときはよく北陸へ行くことあるんです。」
「ほう、なるほどね。」
「高岡へ行く時は京都から8時39分発の北陸本線に乗って高岡へ行ったんです。」
「ほう、なるほどね。」
「私は、高岡へ行って照光寺と雨晴海岸へ行ってきたんです。」
「高岡から氷見線に乗って雨晴へ行ったんですね。」
「ええ、ただ私は高岡から氷見線に乗って伏木へ行って、そこから雨晴海岸へ行ったんです。」
「ほう、なるほどね。」
と、高山はメモを取った。
そして、南と高山は高杉班長に報告した。
「そうか、やはり彼女は事件当日は京都へ出張へ行っていたのか。」
「はい、その後休暇を取って京都から北陸本線に乗って高岡へ行っていたそうです。」
「ほう、高岡か。」
「はい、彼女は高校の頃に万葉集が好きだったそうで、よく高岡へ行っていたそうです。」
「ほう、なるほどね。」
「東京から京都へは、東海道新幹線に乗って京都へ行ったから次の日に高岡へ行ったと思われます。」
早速、時刻表で調べてみると。
北陸本線・特急「雷鳥13号」
京都発8時39分 乗車
高岡着11時30分 下車
「そこからは、氷見線に乗って伏木へ行った。」
「ほう、なるほどね。」
「そして、次の日に高岡へ行ったそうです。」
「ほう、なるほどね。」
「はい、彼女の名前は古田 麻美さん、26歳です。」
「それで、古田は京都へ出張へ行っていたのは確かか。」
「はい、上司の話によりますと間違いなく、京都へ出張へ行っていたそうです。」
「それで、何時の新幹線が覚えているか。」
「はい、確か6時56分発の東海道新幹線「のぞみ3号」に乗って京都へ行っていました。」
「なるほど、アリバイ成立ですね。」
「ええ。」
「それから、高岡へ行ったときに1人の男に会っていたことが分かりました。」
「ほう、それは誰なんだね。」
「はい、名前は灰原雄介と言う男に会っていたそうです。」
「ほう、なるほどね。」
「彼女の話だと、13時頃に高岡駅で彼女を見送っていたのは確かです。」
「そうか、それで何時の列車か覚えているか。」
「はい、13時08分発の特急「かがやき7号」長岡行に乗り、長岡から上越新幹線に乗って東京へ帰郷したそうです。」
「これで、彼女のアリバイは成立だ。」
と、高杉は言った。
そして、事件の犯人は?