ゴブリンスレイヤーRTA 魔術投手チャート   作:片腕のシオマネキ

8 / 9
勢いのみで書いた小説です。

直接名前は出していませんが先駆者様について言及しているのでなんか言われたら消します


ペニーワイズがゴブスレRTA小説をオススメするようです

 黄色い雨合羽を着た少年が雨が降りしきる中、遊んでいる。雨が降っているため道路の脇の普段は何もない溝は川のように雨水が流れ、ごうごうと音を立てて下水道へ流れていく。

 少年はその枯れ川に書きかけのワールドトリガーのクロスオーバーのプロットを書いた紙の船を浮かべて遊んでいるが、雨の勢いが増したせいでにわかに流れが早くなって紙船は少年を置き去りにしてしまう。少年は加速した船を追いかけて行くが無情にもプロットは下水道に流れていってしまった。

 

「あぁ! 僕のプロットが……」

 

 取り戻すことが不可能となってしまった下書きが入っていった下水道をしばし眺めていたが友人とかに見られるのが嫌でデバイス本体ではなく、大分古いUSBに下書きやプロットを保存していた筆者が悪いのでしょうがないと思い至り、それ以上の探索を諦めた。

 

(帰ってハリポタのスネイプ先生がメインの二次創作でもよむか……)

 

 そう考えて帰路につこうと思った時、あり得ない場所、先ほど覗き込んでいた下水道の中から声がかけられる。

 

「はぁい、ジョージ(読者)、ゴブスレRTA小説ってしってる?」

 

 エロ、グロ、ナンセンスが素晴らしい原作のシナリオをタイムのために色々と頑張って破壊したり、しなかったりするタイプの小説を知っているかとデコの広いいかにもピエロという風貌の男が質問してくる。少年が首を横に振ると

「え~オススメなのに。一作読んでみなよ」

 ペニーワイズ(作者)は偉大な先駆者様達の作品を取り出して勧めてくるがこんなところから話しかけてくる奴のオススメがまともそうなものではないと思い至ったのか少年はすこし手を出しかけてから

 

「どうせ原作通り無情にキャラが死んでいったりして読者にダメージを負わせにくるんだろ。騙されんぞ」

 

 なにか昔にそういった小説をよんでトラウマを負った経験があるのか、露骨に嫌そうな顔をして手を戻した。

 

「いや、確かに人によっては救われない原作死亡キャラもいるが、救われたキャラから紡がれる物語でしか取れない栄養もあるんだ。最初の青年剣士くんを助けると頼れる冒険者になったり、女魔術師ちゃんの角が取れてクーデレになったりするのは最高だ! しかもそれがRTAだから不必要にハッピーエンドにしようとしてる感も感じにくいんだ!」

 

 興奮しながら魅力を共有しようとするペニーワイズの言葉はジョージにも伝わる。

 

「たしかに面白そうだね。ハリポタRTA見てくるわ」

 

「まてや!」

 

 たしかにハリポタRTAはペニーワイズもすきだし、なんならRTA小説もRTA動画も好きだが、今回オススメしたいのはゴブスレRTAの方なのだ。

 

「まぁ……まて。これを……」

 

 焦ったペニーワイズはとあるRTA小説たちを取り出した。

 

「主人公のイケメン女子が原作をいい感じにブレイクするヤツ!?」

 

「Exactly! こういうの好きだろ? それに胡散臭いけど陰のあるマッチョマンや僕っ娘術士の奴もあるぞ」

 

 ペニーワイズはとあるイケメン女子分身使いや明るく胡散臭いけど陰のあるマッチョマンなどジョージの性癖に刺さるであろう主人公達が様々おり、どれも魅力的に感じてしまう作品を紹介する。因みにペニーワイズの書いている分身主軸で召還系が使える主人公が書いたあとでもろ被りしている先駆者様達がいたことを知ってチャートや内容のクオリティ差に打ちのめされたのは内緒である。

 しかしまだジョージは嫌そうな顔を保っている。

 

「おーう……もしかして失踪を心配してるのかい?」

 

 ジョージは図星だったようで顔をしかめる。たしかにRTA小説は元ネタのRTA動画のイメージから失踪しないかという心配が先に立ってしまうのは仕方ない。

 

「たしかに他のRTA小説界隈だと失踪している投稿者さんはたくさんいるが、ゴブスレカテゴリに限っていえば完走率はだいぶ高いんだ。それにお気に入りの小説ならいつまでも待つのがファンってものじゃないか」

 

 心配を払拭させるように笑顔で推していくペニーワイズ。しかしジョージはここで一つ疑問を持った。

 

「たくさん現行の並走者いるん?」

 

 ジョージの疑問に対してペニーワイズは

 

「えっ、あぁ……うん」

 

 レギュレーションは違えども現在走っている走者がいるだろうと思っていたが、思ったより思い付かなかったのでペニーワイズは曖昧な様子で答えた。しかもゴブスレカテゴリ自体が絶妙に過疎っているため作者が一月前に投稿した作品が1ページ目に残っていた。

 しかし、それをごまかすかのようにペニーワイズはゴブスレRTA小説をプッシュしていく。

 

「ゴブスレRTAはいいぞ……」

 

 ゆっくりとお気に入りの小説を差し出そうとする。

 

「ゴブスレか……biimシステムのRTAが好きなら……すきじゃなくても絶対はまるはずだ……」

 

 ジョージがもう少しでオススメ小説に手がで出そうな時にペニーワイズはいきなり手を掴む! 

 

だからお前も走るんだよ!!(私もやってるんだからさ)

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 ペニーワイズは死んだ。年末の忙しさに加えて思いつきでこんなクソ小説とこれを出すために本編の最新話を出さなくてはならないと徹夜したためである。

 

 ジョージは生き残った。

 

しっかりと休息を取りながらオリジナリティ溢れるチャートを組めて高い評価を受けたのであった。

 

マジでもっとみんなゴブスレRTA小説書こう

 

 

 




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