ゼイユと宝探し   作:Skyblue

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感想、評価待ってます。



第2話 キャンプ

 

 

「このペースなら明日にはハッコウシティに着きそうね」

「だな。近くに町もないし、今日はこのあたりでキャンプするか」

 

 

テーブルシティを出発して数日。

 

ハッコウシティを目指して旅をしている俺たちは、小さな町をいくつか見て回り、時には街の宿で、時にはキャンプをして夜を過ごしている。

現在地は周辺に街がないため、今日はキャンプをすることにした。

 

 

「では早速…」

「ええ、ポケモンバトルするわよ」

「いつも通り1vs1だな」

 

ゼイユとは旅をしてから1日1回ポケモンバトルをしている。

とはいえフルバトルをするとその日の活動にも差し支えるため、お互い1匹ずつでのバトルだ。

 

俺の今日の選出ポケモンはこいつ。

 

 

「いけ、ドオー!」

「いって、ヤバソチャ!」

 

 

相性は良くない。というよりこれは…

 

 

「読んだのか」

「まあね。ハッコウシティではその子メインで行くつもりなんでしょ?あたしにはお見通しよ」

「…きびしいな」

 

 

実際なところ、この対面はやや不利だ。

 

ゼイユとの戦績で言えば、フルバトルでは全勝だが、この1vs1バトルでは何度か負かされている(ゼイユは満足していないようだが)。

それはやはりタイプ相性によるものが大きく、それだけポケモン同士の相性は勝敗に影響する。それでも…

 

 

「負けてやるつもりはないけどな」

「ま・け・て・や・る、ですって〜!?その減らず口、すぐに閉じさせてあげる!ヤバソチャ、めいそう!」

「めいそうね…考えるようになったな。ドオー、どくどく!」

「うげっ!?」

 

 

ゼイユのヤバソチャが選んだのはめいそう。特殊の攻撃力と防御力がアップするわざだ。

攻撃力を高めて、くさタイプのわざで一気に攻める狙いだな。ドオーのとくせいがてんねんではなくちょすいなのもバレている。

 

対する俺のドオーが選んだのはどくどく。長期戦を見越した最初の一手だ。相手としてはたまらないだろう。

 

 

「やらしいわざを…!男らしく戦いなさいっての!シャカシャカほう!」

「このドオーはメスだから関係ないな。ドオー、じしん!」

 

 

先ほどと打って変わり、今度はお互いに攻撃のわざ。

互いに削り切ることは叶わないが、それなりのダメージがヤバソチャとドオーに入る。

 

残念ながらヤバソチャはそんなに痛手じゃなさそうだ。一方でドオーは今の技をあと2回も食らえばひんしになってしまうだろう。となると。

 

 

「ドオー、じこさいせいだ」

「まだまだ、シャカシャカほう!」

 

 

ドオーは食らった分のダメージを回復するも、シャカシャカほう2回分のダメージは全快にはならない。やはり長期戦だな…。

 

 

「あーもう、どくどくのダメージ鬱陶しい!」

 

 

ゼイユの言う通り、どくどくのダメージは時間が経つごとにどんどん増えていく。

いくらシャカシャカほうで回復しても、どくどくのダメージは無視できるものではない。

 

向こうとしては、低確率で起こるやけどを狙っているか、きゅうしょに当てたいかってところだろう。もしくは…

 

 

「まだ足りないってわけね!ヤバソチャ、めいそう!」

「そう来るよな…ドオー、じしん」

「そんなんで倒されないっての!めいそうで強くして倒してやるわ!」

 

 

その後ゼイユはめいそうを何度も指示し、じこさいせいで体力を全快させてから俺はじしんを連発するよう指示をした。

 

やや泥沼化していったが、結局、このバトルを制したのは俺とドオーだった。

 

ゼイユはめいそうで攻撃力を上げて随時シャカシャカほうを指示して倒そうとしてきたが、ドオーにはまもるを覚えさせていたため、相手がシャカシャカほうをうつタイミングを読んでまもるを指示したというわけだ。

2回連続まもるが成功したのは幸運だったな。

 

いずれにせよ、このポケモンバトルで勝利したのは俺だ。

悔しそうな顔をしているゼイユは中々に見応えがあったとだけ言っておこう。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「で、今日のメニューは?またサンドイッチじゃないでしょうね」

「いいだろサンドイッチ。美味しくて」

「そ、そりゃあんたの作ったサンドイッチは悪くないけど…。そうじゃなくて、毎度それじゃ飽きるって話よ」

「自分で作らないくせに文句ばっか言うなって。今日はカレーにする予定だ」

「カレーもたいがい食べあきたっての」

 

 

さっきバトルで負けたことを引きずってるのか、文句を言いながら料理の下準備を手伝ってくれている。とはいえ満更でもないところを見る限り、ガラル仕込みの俺のカレーは気に入ってるらしい。

 

実際キタカミの里ではガラルから越してきた我が家のカレーは大好評だった。今では新たな特産品として売り出そうとすら動いているくらいだ。

 

キタカミの里の商魂がたくましい…。

 

 

「じゃ、作りますか」

 

 

 

〜丹精込めて料理中〜

 

 

 

「完成!からくちいろいろキノコカレーだ。どうぞご賞味あれ」

「この感じ…リザードン級ね!」

「リザードン見たことあんの?」

 

 

今日のカレーはキノコをふんだんに利用した辛口カレー。ちなみにキノコ以外にも具材は色々入れている。

 

普段作るのはもう少しシンプルなカレーだが、冷蔵庫がなく材料を保存できない屋外のため、買い込んだ多くの材料を一気に使ったというわけだ。

 

 

「「いただきます」」

「…うむ、我ながらいい出来。本当にリザードン級かもしれんな」

「あんた本当に料理だけはうまいわね。なんか…ムカつく」

「ムカつくて」

 

 

ほんと口悪いな。

 

美味しそうに食べている姿に免じて許してやるけど。

 






ぼくが一番好きなシリーズはソードシールドです。
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