迷子になるか、仮面を着けるか   作:なかムー

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 皆さまお待たせしました。今回は京介と日菜がヴァンガードでファイトする回となります。

 それといくつか注意事項あります。まずは今回から暫くヴァンガードをする都合上専門用語が飛び交う事と、セリフ一つ一つが多くなるので、ヴァンガードでのファイト中は地の文が少なめとなっております事をご了承下さい。

 それでは、本編をどうぞ。


Ave Mujica編 特別回其の② 標の未踏、禁忌の先へ

 お互いのファーストヴァンガードがオープンされる目前、日菜はドヤ顔しながら京介を見ていた。

 

 「(ふふんっ!このファイト、日菜ちゃんの勝利は同然だよ!だってきょーくんは【ダークステイツ】を使う傾向が多いからソウルの枚数に警戒しながらファイトすればどうってことないからね!)」

 

 日菜は京介の使うカードやデッキの傾向を大いに理解していたためか、勝ち。確信してたいた。

 

 「《ブリッツチーフメカニック バートン》!

 

 自分は後攻にも関わらず、先攻の京介を差し置いてファーストヴァンガードを宣言してカードをオープンするのであった。日菜の使う《ブリッツチーフメカニック バートン》は国家【ブラントゲート】のユニット…特殊なカードのうちの一つであるセットオーダーを駆使して戦うのが持ち味のデッキである。

 

 「《禍啜り》

 

 それに対して京介がオープンした《禍啜り》というカードであった。ちなみに京介が使うカードは国家【ダークステイツ】ではなく【ストイケイア】である。

 

 「《禍啜り》⁉︎いつもは【ダークステイツ】を使うじゃん!なんで【ストイケイア】のカードを使っているの⁉︎」

 「……俺の事は手に取るように理解してるんじゃなかったのか? 使えないな」

 

 日菜は抗議するも、京介は日菜の質問に答えるどころか挑発をしながら遠回しに自分で考えろと言い放つと同時に彼女を冷たい目をしながら見下した。

 

 「むーっ!こうなったら後で追及してやるんだから!」

 「はいはい。先攻は俺だったな。スタンド&ドロー、手札を1枚破棄して《深潭漁り》にライド。《エネルギージェネレーター》をセットしてターンエンド」

 

 当然日菜は挑発に乗りながら後で詰め寄ると宣言するも、京介は気にせず受け流してファイトヴァンガードよりグレードの1高いユニットにライドしてターンを日菜に明け渡した。

 

 「スタンド&ドロー!手札を1枚破棄して《ブリッツベストプログラマー ストラーザ》にライド!《エネルギージェネレーター》をセット、後攻だからエネルギーチャージ3。バートンのスキルで1枚ドロー。バトル…ストラーザでアタック!」

 「ノーガード」

 「ドライブチェック《強襲飛翔母艦 リューべツァール》。ノートリガー」

 「ダメージチェック《虚空を満たせよ屍の呪印》、ノートリガー」(ダメージ0→1)

 「ターンエンド」

 

 「スタンド&ドロー。エネルギーチャージ3、手札1枚破棄して《宿怨裂き》にライド。深潭漁りのスキル、宿怨裂きにライドされた時ソウルブラスト1してデッキの上から7枚見て、ユニットカードとノーマルオーダーをそれぞれ1枚ずつ公開してノーマルオーダーを手札に加えてユニットカードをドロップゾーンに置く。チェック…ノーマルオーダー《寄る辺亡き魂よ、我が身に集え》を手札に加えてユニットカード《彷徨の獄竜》をドロップに送る。オーダーカード《寄る辺亡き魂よ、我が身に集え》を発動。手札の《混濁の瘴気》を破棄して宿怨裂き(ヴァンガード)のドライブ+1。更にオーダーを発動した事によりドロップの《彷徨の獄竜》2体を左右前列にスペリオルコール。このターン両方の獄竜のパワーを+10000する」

 「宿怨裂きのスキルとライド時の破棄のお陰で活かされたね」

 「バトル、まずは宿怨裂きでヴァンガードにアタック」

 「(うーん……ノーガードといきたいけどツインドライブだからねぇ……)だったら、手札1枚破棄して《ヴァイオレート・ドラゴン》で完全ガード!」

 「ツインドライブ。1st《プラナプリベント・ドラゴン》、2nd 《深淵誘い》…ゲット、クリティカルトリガー。効果全てを右の獄竜に付与。次に左の獄竜でヴァンガードにアタック」

 「ノーガード。ダメージチェック《殲滅機動要塞 フライシュッツ・マクシム》、ノートリガー」(ダメージ0→1)

 「右の獄竜でヴァンガードにアタック」

 「ノーガード。ダメージチェック1点目《ヴァイオレート・ドラゴン》、ノートリガー。2点目《ブリッツドクター ゲイズン》。ゲット、ヒールトリガー!パワーをヴァンガードに、ダメージ1回復」(ダメージ1→3→2)

 「ターンエンド」

 

 「スタンド&ドロー!エネルギーチャージ3、手札1枚破棄して《ブリッツ主任研究員 ユーバ》にライド!ストラーザのスキル、ユーバにライドされた時ソウルブラスト1して、山札から相手ヴァンガードのグレード以下のプロダクトカードを手札に加えるよ!対象は《強襲飛翔母艦 リューベツァール》で、そのままオーダーゾーンにセット!オーダーゾーンに置かれた時1枚ドローしてソウルチャージ1!いくよー、ユーバでヴァンガードにアタック!ユーバのスキル。自身のアタック時、エネルギーブラスト3して《強襲飛翔母艦 リューベツァール》を稼働!稼働した時リューベツァールのスキル、1枚ドロー!」

 「ノーガード」

 「ドライブチェック《警邏ロボ デカルコップ》。ゲット、クリティカルトリガー!効果全てをユーバに!」

 「ダメージチェック1点目《影纏い》、2点目《挽歌の妖精》。ゲット、ヒールトリガー。パワーをヴァンガード、ダメージ1回復」(ダメージ1→3→2)

 「ターンエンド!」

 

 「スタンド&ドロー。エネルギーチャージ3……さて、ここからは誰も踏み入れる事が禁じられている領域…禁忌へと繋がっている。無論、そのブリッツの技術力も無駄になる」

 「ふーん、でもそんなの関係ないよー。だって何処だって一歩踏み出さないと何も出来ないじゃん」

 「その言葉、あとで「撤回します」と言って後悔するなよ……手札1枚破棄……行くぞ?」

 

 ライドコストを支払った瞬間、突如会場内に風が舞った。そして京介が脱ぎ捨てたローブは風で宙を舞い、彼の肩にかかった。

 

 「(な…なにっ、この異様な冷たさ……!)い、いいよっ!」

 「混沌の舞台にて、地獄へ踊れ。ライド《禁忌の運命者 ゾルガ・ネイダール》

 

 「ゾルガ・ネイダール……?何その『運命者』⁉︎あたし知らないっ!」

 「技術において探究心の尽きないのがブリッツの取り柄じゃあないのか?使えないな」

 「くっ……!」

 

 京介の使うゾルガ・ネイダールを見た日菜は見た事ないため驚くのは当然だが、京介に冷酷な視線を浴びせられると同時に見下された。

 

 「続けるぞ……宿怨裂きのスキル、【ディヴァインスキル】を持つゾルガと名のつくユニットにライドされた時、ドロップのオーダーカード《混濁の瘴気》を手札に加える。ゾルガ・ネイダールのスキル、エネルギーブラスト2とドロップの寄る辺亡き魂をバインドしてドロップの《深冥の海鋏》と《傲然の貴公子 フィランダ》をそれぞれ獄竜の後ろにスペリオルコール。深冥の海鋏のスキルで左右の獄竜を退却してドロップから《虚空を満たせよ屍の呪印》を手札に加える」

 「(うわー……きょーくん飛ばしてくるじゃん。これまた獄竜が来るパターンだよね……?)」

 

 「余所見するなよ?手札の混濁の瘴気と寄る辺亡き魂で【魔合成】。コストでカウンターブラスト1と手札の屍の呪印をコストに発動。まずは混濁の瘴気のスキルで《冥福の妖精 トルデリーゼ》をゾルガ・ネイダールの後ろにスペリオルコール。ヴァンガードに前列のユニットのパワー+5000スキルを与える。更にこのターンドライブ+1。更にオーダーが発動された事により《彷徨の獄竜》を左右前列にスペリオルコール。このターン中パワー+10000/クリティカル+1する」

 「いいよ」

 「行くぞ、バトルだ。まずはトルデリーゼのブーストしたゾルガ・ネイダールでヴァンガードにアタック。トルデリーゼのスキル、自身がブーストしたバトル中、ゾルガと名のつくユニットがいるならパワー+5000」

 「ノーガード」

 「トリプルドライブ。1st《プラナプリベント・ドラゴン》、2nd《禁忌の運命者 ゾルガ・ネイダール》、3rd《狂乱の令嬢》。ゲット、フロントトリガー。前列にパワー+10000」

 「ダメージチェック《発破怪獣 ボバルマイン》、ノートリガー」(ダメージ2→3)

 「フィランダのブースト、獄竜でヴァンガードにアタック」

 「ノーガード。ダメージチェック1点目《ブリッツオペレーター トゥール》、2点目《ブリッツドクター ゲイズン》。ゲット、ヒールトリガー!パワーをヴァンガード、ダメージ1回復!」(ダメージ3→5→4)

 「海鋏のブーストした獄竜でアタック」

 「デカルコップと《オペレート・マスター フライハイツ》と《コンバイン・ラッシャー》でガード!」

 「ターンエンド。フィランダと海鋏は退却する」

 

 「スタンド&ドロー……きょーくん!あたし達を差し置いてAve Mujica(そっち)側についた事後悔させてあげるっ!」

 「言ってろ。俺には俺なりの思惑があるのでね」

 「ならあたしが勝ったらその思惑ってのを話してもらうからねっ!」

 「構わないよ。ただ、()()()()()()()の話だけどな」

 

 ファイトの途中、日菜は京介の行動を愚行として咎めるも、当の本人に軽く一蹴されていた。その際、逆に京介は日菜に挑発して受け流していた。

 

 「むきーっ!後悔しても遅いんだからねっ!あたしが勝つから!手札1枚破棄して行くよ!」

 「どうぞ」

 「我が決断、未踏の彼方を切り拓く!《標の運命者 ヴェルストラ“ブリッツ・アームズ”》に…ライド!」

 

 京介の挑発にまんまと乗せられるも、本来の目的を忘れるほど京介に塩対応された事が悔しかったようで彼に勝利宣言をした。

 

 「ユーバのスキル、ソウルブラスト1と手札1枚破棄してデッキからプロダクトカード…《殲滅機動要塞 フライシュッツ・マクシム》と《極大衛星兵器 オイリアンテ》を手札に加えるよ!」

 「いいだろう。だが、此処で終わりじゃあないだろ?」

 「もっちろん!特別CEO権限、(しるべ)解放っ!【ディヴァインスキル】発動!手札のオイリアンテとマクシムをオーダーゾーンにセット!そしてマクシムを稼働!トルデリーゼを退却させゾルガ・ネイダールのパワー-5000!更にセットされたオイリアンテのスキルにより、1枚ドローしてエネルギーチャージ3!更に行くよー!《オペレート・マスター フライハイツ》、《ブリッツカスタマーサポート クルディ》、《発破怪獣 ボバルマイン》をコール!」

 

 「いぃよぉーしっ!準備完了!行くよー!まずはトゥールでヴァンガードにアタック!トゥールのスキルでマクシムを再稼働、獄竜を退却させてゾルガ・ネイダールのパワー-5000!」

 「深淵誘いでガード」

 「CEOのお出ましだよ!クルディのブーストしたヴェルストラでヴァンガードにアタック!スキル発動、まずクルディのスキルで1枚エネルギーチャージ、ヴェルストラのスキルで、自身のパワーを10000プラスしてマクシムを再々稼働!獄竜を退却させてゾルガ・ネイダールのパワーを-5000!ぶっ放しちゃえ!更にカウンターブラスト1とトゥールを手札に戻す事でマクシムをユニットとしてスペリオルコール!出撃っ、マクシム!」

 

 『運命者』特有のスキル…【ディヴァインスキル】の発動を起点に攻撃の準備を終えた日菜はその持ち前の火力で攻めに転じた。

 

 「ノーガード」

 「ツインドライブ。1st《標の運命者 ヴェルストラ “ブリッツ・アームズ”》、2nd《柩機の竜 エンパイロ》。ゲット、フロントトリガー!前列のパワー+10000!」

 「ダメージチェック《影纏い》、ノートリガー」(ダメージ2→3)

 「ボバルマインのブースト、フライハイツでヴァンガードにアタック!フライハイツのスキルでリューベツァールを稼働、1枚ドロー」

 「ノーガード。ダメージチェック《彷徨の獄竜》、 ノートリガー」(ダメージ3→4)

 「ボバルマインのスキル、自身をソウルに置いてカウンターチャージ1。マクシムでヴァンガードにアタック!一斉掃射っ!」

 「手札1枚破棄して《プラナプリベント・ドラゴン》で完全ガード」

 「ターンエンド。マクシムをオーダーゾーンに帰還させるよ。……あはっ、きょーくんのリアガードは全滅!これであたしの勝ちも確定だよー!(手札は7枚、しかもそのうちの2枚は完全ガード……守り切ればオイリアンテのスキルとマクシムでイッキに攻めれば勝てるね!)」

 

 京介の盤面を全滅させて攻めの手段を絶つ事な成功した日菜は余裕の笑みを浮かべて勝ちを確信させた。しかし京介はそれを嘲笑うかのように鼻で笑った。

 

 「……何が可笑しいの?」

 「物事はそうそう頭の中で引いた図面通りにはいかぬものさ。ましてや人が胸の内に秘めた思惑など、容易に分かるものではない」

 「なんでそんな事、今言うの……?」

 「理解出来ぬか。なら興醒めだ、このターンでトドメを刺すとしよう……スタンド&ドロー、ペルソナライド《禁忌の運命者 ゾルガ・ネイダール》。1枚ドローして前列にパワー+10000する」

 

 「ゾルガ・ネイダールのスキル、エネルギーブラスト2とドロップの混濁の瘴気をバインドして左右後列にフィランダをスペリオルコール。そして手札の屍の呪印とバインドゾーンの混濁の瘴気で【魔合成】、屍の呪印のスキルでこのターン中ヴァンガードにドロップから登場したリアガード全てのパワー+5000、さらに混濁の瘴気のスキルでトルデリーゼをスペリオルコール、ヴァンガードに前列のユニットのパワー+5000を与える。ドロップから《彷徨の獄竜》を右前列にスペリオルコール。獄竜のパワー+10000/クリティカル1する」

 「盤面がっ⁉︎」

 「戻りましたっ!」

 

 先程まで盤面が更になっていたのにものの数分で元通りになった事に彩とイヴは驚きを隠せなかった。

 

 「行くぞ、バトルフェイズ開始。この時、ドロップにいる《業臨の怪魔》のスキル、エネルギーブラスト4とドロップの屍の呪印をバインドしてして自身をスペリオルコール、バインドゾーンのノーマルオーダーの種類が3枚のため怪魔のパワー+15000。更にクリティカル+1。フィランダのブーストした業臨の怪魔でヴァンガードにアタック」

 「手札1枚破棄して《ヴァイオレート・ドラゴン》で完全ガード!」

 「トルデリーゼのブースト、ゾルガ・ネイダールでヴァンガードにアタック。トルデリーゼのスキル、自身のスキルでパワー+5000、ヴァンガードがゾルガなら追加で+2000。更に彷徨の獄竜のパワー+10000」

 「(とりあえずこのアタックはノーガードで通して、次のアタックは完全ガードで防ごう。そうすれば守りきれる…)」

 

 「アンタはこう考えてるはずだ、ここを凌げば勝機はあると」

 「それがどうしたの?」

 「忠告する。アンタのターンはもう来ない、と。行くぞ……禁忌で満足するしかねぇ……【ディヴァインスキル発動】。ソウルブラスト1して業臨の怪魔とフィランダをスタンドさせる」

 「!(えっ、ここでスタンドするスキルが来るのーっ⁉︎マズイ、ここで防いでも残りのアタックは……)ノー、ガード……」

 「本当に使えないな。ツインドライブ……」

 『…………』

 

 日菜の宣言に京介は冷たく言い放って彼女を見下した。そしてデッキの1番上のカードを手に取って捲った。そして……

 

 「1st《天恵の源竜王 ブレスファボール》。ゲット、オーバートリガー」

 

 デッキに1枚しか入れられないカード…オーバートリガーを引き当てたのであった。

 

 「このタイミングでっ⁉︎」

 「除外して1枚ドロー、パワー1億を業臨の怪魔に。追加効果発揮、1枚ドローしてヴァンガードのクリティカル+1、更に前列のユニットのパワー+10000してダメージ1回復。そして2nd《憧憬の乙女 アラナ》。ゲット、クリティカルトリガー。クリティカルをヴァンガード、パワーを獄竜に。さぁ、自分なら勝てると思い上がった愚か者を誰も手の届かない深淵まで引き摺り込め!」

 

 「ダメージチェック、1点目《極大衛星兵器 オイリアンテ》、ノートリガー。2点目《ブリッツドクター ゲイズン》。ゲット、ヒールトリガー!パワーをヴァンガード、ダメージ1回復。3点目《標の運命者 ヴェルストラ “ブリッツ・アームズ”》、ノー…トリガー……」(ダメージ3→6)

 

 3点目のダメージチェックの時点でダメージは6…ここで日菜の負けは確定して先鋒戦は幕を閉じる事となった。

 

 

 「対戦、ありがとうございました」

 「こちらこそありがとう……」

 

 ファイトが終わると京介先輩と日菜さんはお互いの健闘を讃えるための握手をした。京介先輩も日菜さんに対して恨みを抱いているって聞きますけど、マナーはちゃんと守るんですね……

 

 「オイコラテメェ!俺らの日菜ちゃんに何しやがる!どんなイカサマしやがった、小僧!」

 

 しかし、そこに雰囲気を壊すかのように乱入者がステージに乗り込んできた。これ普通に出禁案件では……?というより司会も『おぉーっと!これは乱入かっ⁉︎』ってアナウンスしないてください。いつのまにかプロレスの類いになってますよ?

 

 「往生際が悪い。結果は結果、それは覆らん」

 「なんだとぉ!」

 

 しかし京介先輩はそんな乱入者に対して興味を持ち合わせてないのかすぐさま一蹴した。乱入者は拳を構えて京介先輩に振り下ろそうとした。

 

 「なんだテメェ!」

 「ここは一つファイトで雌雄を決するのはどうだ?」

 「ファイトだとぉ?舐めやがって……いいだろう、ファイトで〆てやるよ」

 

 しかしそこで颯樹さんと思われるローブを羽織った1人が乱入者の腕を掴んで制止すると同時にファイトで勝負をつけろと提案してきた。乱入者もそれに乗ったようで懐からデッキケースを取り出す。

 

 「このファイトでは【ゾルガ】は使わん。まだテストプレイを行なってないデッキがあるが、それで構わないか?」

 「構わない。実験台(モルモット)が目の前にいるから充分だ」

 「このガキどもぉ……!」

 

 えっ、このファイトはさっきのデッキを使わないんですか?確かに先程のファイトでどんなデッキかバレちゃってるから……ていうか2人とも挑発してません?そこの乱入者の人、完全に頭に血が上ってますよ?

 

 「「スタンドアップ(!)ヴァンガード(!)」」

 

 そして2人は準備が終わると同時にすぐさまファイトに移る事になりました。

 

 しかし……

 

 「ば、馬鹿な……」

 

 ファイトが始まって数分後、このファイトの京介先輩に軍配が上がった。先輩、7回攻撃ってどんだけ速攻に決めてるんですか……。お陰で乱入者の手数が減ってしまいましたよ。

 

 「口ほどにもなかったよ」

 

 乱入者にそう言い放つと同時に京介先輩はステージを降りていった。乱入者も、係の人に拘束されて会場を追い出されるのでした。

 


 

 「お疲れ様です、京介さん」

 「お疲れ。報酬に見合う働きはしたと自負はしてるが……どうだった?」

 「それ以上だよ。お疲れ様、とりあえず報酬は後日支払うよ」

 「了解」

 

 ファイトが終わると、京介先輩は颯樹さんと初華さんに労いの言葉を貰うと同時に何か話をしていた。

 

 「とりあえずまなさん、次頑張って。応援してるよ」

 「ありがとうございます♪それじゃ行ってきます」

 

 次にまなさんに近づいて彼女に応援の言葉を送った。まなさんは京介先輩と颯樹さんにネコポーズをしてからステージに上がっていった。てか先輩、「尊い……」って涙を堪えながら呟かないで下さい……。

 

 「お疲れ様です、京介さん。これは私からの差し入れです」

 「あぁ、ありがとう」

 

 その直後に、海鈴さんは京介先輩にスポーツドリンクの入ったペットボトルと紙パックのコーヒー牛乳を差し出した。何故この組み合わせなんだという指摘をしようとしたが、京介先輩はすぐさまそれらを受け取った。

 

 「さて、そろそろまなの試合が始まるか」

 「嗚呼。どのように勝つか見ものだ」

 

 颯樹さんにそう言われると、京介先輩はスポーツドリンクを飲みながら椅子から身を乗り出してファイトの見学をしようとした。しかし颯樹さんに嗜められてすぐさま椅子に座り直した。いや先輩…と言いたいけど、すぐに自分の非を認めて直すあたりマナーちゃんと弁えてますね。

 

 「「スタンドアップ!ヴァンガード!」」

 

 そしてまなさんの相手はイヴさんのようで、ファイトの準備が終わると掛け声と同時に次鋒が始まるのであった。




 まずは読んでくださった方、お気に入り登録をしてくれた方、こんな拙作を応援いただきありがとうございます!こんな拙作読んでくれるだけでもありがたいです。

 次回の投稿日はまだ未定となりますが、近日中を予定しており、イヴとまなのファイト回となります。

 それでは、また次回。

獅音の女装回を……

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