今回大将戦でヴァンガード編は終わりになります。後書きに次回以降の投稿の告知がありますので最後までよろしくお付き合いお願いします。
それでは、本編をどうぞ。
「まさか……貴方と戦う日が、来るなんてね」
「……」
「私、出来れば貴方と戦うなんて事はしたくないの。今からでも降参して「降参して、どうするんだ?」ど、どうするって……勿論、貴方を取り戻す為に!」
「構えろ」
「……貴方がその気なら、良いわ。戦いましょう」
「「スタンドアップ・ザ・ヴァンガード」」
「《キャビティ・マリジア》」
「《大望の翼 ソエル》(なんなの、あのファーストヴァンガード……見ているだけで、空気が重くなりそう…)」
「俺のターン。ドロー、手札を1枚捨てて《ホロウ・ラプター》にライド。ジェネレーターをセット。ターンエンド」
「私のターン。ドロー、手札を1枚捨てて《風巻の斥候 ベンテスタ》にライド。スキルで1枚ドロー、エネルギージェネレーターをセットして、3枚エネルギーチャージ。《ペインキラー・エンジェル》をコール。ベンテスタで攻撃」
「ノーガード」
「チェック・ザ・ドライブトリガー《奇跡の運命者 レザエル》。トリガー無し」
「チェック《スチームアーティスト アルウィム》」(ダメージ0→1)
「ペインキラーで攻撃」
「ザムーグでガード」
「ターンエンドよ」
……まずは順当に1ダメージ。
でも、何。この異様な威圧感……私は、颯樹と戦っているはずよ。それなのに、まるで
「俺のターン。ドロー、3枚エネルギーチャージ。手札を1枚捨てて《ヴェイカント・ファング》にライド。《ホロウ・ラプター》のスキルで、山札の上3枚を公開、その中からグレード1以上を全てソウルに……2枚をソウルに入れ、1枚ドロー。《スチームメイジ アシュルダ》《マインド・ハッカー》をコール。ファングで攻撃」
「ノーガード」
「チェック《リディキュール・ディスラプター》」
「ダメージチェック《優麗の騎士 ノーヴィア》。トリガー無し」(ダメージ0→1)
「ハッカーで攻撃」
「がるがおんでガード」
「アシュルダで攻撃」
「ノーヴィアでガード」
「ターンエンド」
序盤でトリガーが出なかったのは救いだけど、彼の様子が変わった瞬間は無し、と。もしかして……他者からの精神汚染を受けているの? これは少し在り来りだけど、激しい思考偏見から来るイメージの刷り込みとかかしら。
……祥子ちゃん、貴女って人はとことん私の
……にしてはやり方が一々陰湿過ぎるわね。
颯樹には悪いけど、ここは勝って
「(……味方に居る時は心強かったけど、敵に回るとこんなに威圧感があるなんて…!でも!)私のターン!ドロー、エネルギーチャージ!手札を1枚捨てて《躍進の騎士 アゼンシオル》にライド!ベンテスタは効果でソウルからコールして、1枚ソウルチャージ!…っ、ツイてないわね…!《閃裂の騎士 カルブレ》をコール。スキルで山札の上から3枚を見て《迅弓の騎士 ニルベリス》をコール!《エーリアル・セージ》をコール!ペインキラーとカルブレの位置を入れ替えて……バトル。エーリアルのブースト、アゼンシオルで攻撃!」
「べさにーでガード、アシュルダでインターセプト」
「そうでしょうね……ドライブチェック《天音の楽士 アルパック》。ゲット・フロントトリガー!前列全てのパワー+10000!」
「アシュルダはガード後ソウルに」
「構うものですか!ペインキラーのブースト、カルブレで攻撃!」
「ノーガード。チェック《マインド・ハッカー》」(ダメージ1→2)
「バトル終了時、ソウルブラスト1と自身を退却させて1枚ドロー。ベンテスタのブースト、ニルベリスで攻撃!」
「ノーガード。チェック《ヴェドローク・ドラゴン》」(ダメージ2→3)
「ターンエンドよ。どう?これで少しはやる気になったかしら」
「すごい、序盤から飛ばしてる!」
「さっくんを取り返す為だもん、千聖ちゃんも張り切らない訳ないよっ!」
「……」
「どうしたんですか、マヤさん?」
「あっ、いえ……(ジブンの考え過ぎならそれで良いんすけど、何でしょうか…この異様な空気の重さは)」
「やる気になったか、だと…?そんな物……無意味だ」
「……っ、貴方ねぇ!」
「俺のターン。ドロー、3枚エネルギーチャージ」
……っ、手札を1枚捨てた……例え何が来たって、私は勝って、見せ…る…わ……!?
「根源へ至る、万象の無。ライド《零の運命者 ブラグドマイヤー》」
その名乗りと共にライドした存在は……黒き翼を背負った、今の颯樹の容姿と酷似した人型の
「なに、あれ……」
「零の、運命者…?」
「あたし、そんなの知らないッ!きょーくんの使っていた運命者も、今出て来た
「あれが、颯樹さんの心の内に眠る自分自身」
『!?』
「愚かですわね。こんなに素晴らしい力を、貴女方は今まで押さえ込もうとしていたなんて……」
「素晴らしい…?あれの何処が!」
「今に分かります。さあ、
《零の運命者 ブラグドマイヤー》……次のターンで私が
「《ヴェイカント・ファング》のスキル、山札の上3枚を公開し、グレード1以上を全てソウルに……2枚をソウルに入れ、1枚ドロー。《一撃破砕の
「ニルベリスでインターセプト!」
「アルケミストのブースト、ブラグドマイヤーで攻撃。スキル発動…。ソウルから4枚を、裏でバインド」
「(今の今まで貯めていた、自分のソウルを犠牲に発揮するスキル……その実力、この眼で見極める!)」
「1枚ドローし、相手はリアガード2枚を裏でバインド」
「……カルブレとベンテスタを選ぶわ(……裏でバインド。姿形も残さず存在すら消す……厄介ね)」
「その後、裏のバインド2枚につきブラグドマイヤーのパワー+5000。更にアルケミストのスキルで、時空巨兵をスタンド」
「ノーガードよ」
「1st《ネザァワールド・ブッチャー》。2nd《ステムディヴィエイト・ドラゴン》。ゲット・クリティカルトリガー。時空巨兵にパワー+10000、ブラグドマイヤーのクリティカル+1」
「くっ…!ダメージチェック。1点目《ギガンテック・マッシャー》。2点目《その輝きは遠く空の彼方より》。……トリガー無し」(ダメージ1→3)
「時空巨兵で攻撃。スキルに拠り、パワー+10000」
「ノーガード。ダメージチェック《ペインキラー・エンジェル》。トリガー無し」(ダメージ3→4)
「時空巨兵のスキル発動。バトル終了時、自身をソウルに。ソウルに置かれた時空巨兵は裏でバインド、1枚ドロー。ハッカーのブースト、ザムーグで攻撃。スキル発動。3枚エネルギーブラストして、自身のパワー+5000、クリティカル+1」
「(この攻撃を受けたら負ける……ならっ!)ブレードフェザー2枚でガードよ!」
「ターンエンド」
「このターンで一気に3ダメージも喰らっちゃった…」
「でも、千聖ちゃんだってここからだよ!次は千聖ちゃんが
「(随分余裕そうですわね。さあ、零に還るその時まで……せいぜい足掻いて、私たちを楽しませてくださいませ?)」
「思ったより強烈な一撃ね……でも、お陰で私も本気が出せるわ!私のターン!ドロー!エネルギーチャージ!救世の翼、天より此処に!《奇跡の運命者 レザエル》に…ライド!アゼンシオルのスキルでドロップから《優麗の騎士 ノーヴィア》をコール!更にそのスキルで山札の上3枚から《がるがおん》をコール。ニルベリスをコール!」
「よし!これでほぼ盤面は初期通り!」
「行っけー!ブラグドマイヤーなんてぶっ飛ばしちゃえー!」
「……」
「行くわよ……」
「ドロップのクリティカルトリガーを全て山札に戻し、レザエルのドライブ+1!バトル、ニルベリスで攻撃!」
「ザムーグでインターセプト」
「バトル終了時、ニルベリスのスキル発動!3枚エネルギーブラストして、自身をソウルに入れて1枚ドロー!更に山札の上を見て…下に置く」
「……」
「エーリアルのブースト、レザエルでヴァンガードに攻撃!スキル発動!1枚カウンターブラストして、私のダメージゾーンの枚数以下のグレードになる様に、ドロップからユニットをコールする!ギガンテックとペインキラーをコール!」
「ディスラプター、我が障壁となれ。完全ガード」
「トリプルドライブ!ファーストチェック《アイジスメア・ドラゴン》。セカンドチェック《ブレードフェザー・ドラゴン》。ゲット・クリティカルトリガー!ギガンテックのパワー+10000、クリティカル+1!サードチェック《しゔぁるみゃー》。ゲット・クリティカルトリガー!ノーヴィアのパワー+10000、クリティカル+1!ギガンテックで攻撃!」
「ノーガード。チェック《スチームメイジ アシュルダ》《凶星の檻》」(ダメージ3→5)
「ノーヴィアで、ヴァンガードに攻撃!これで…終わりよッ!」
「ディスラプターで完全ガード」
「……ターンエンド」
「決めきれなかった……次は颯樹くんの攻撃に回る…」
「大丈夫じゃなーい?ドライブチェックで完全ガードも見えたし、そんなに心配する…こ、と…?」
「千聖さん!ダメです!アイツの前で、その力を使っては行けません!」
「!?」
「(くっ…気付かれてしまいました。ですが、今更気づいた所で、もう遅いですわ!)」
麻弥ちゃん? そんなに叫んで、一体どうしたと言うの……?
「どうしたの、麻弥ちゃん。そんなに慌てて…」
「颯樹さんの使っている《零の運命者 ブラグドマイヤー》ですが…こんな話があるのを思い出したんすよ」
「……えっ…?」
「き、奇跡殺しの…」
「運命者……」
「で、でもそんなの誰かから飛び出た憶測やデマじゃ……」
「本当に、そうでしょうか……。千聖さんのレザエルは、文字通り【奇跡を齎す】力の持ち主。ですが、先程のブラグドマイヤーの口上を聞く限りだと、万象の無…つまり、全ての事象を無に還す存在だと言えます。……もしかしたら、千聖さんは……史上最悪の天敵と、相対している危険性がかなり高いッス」
何やらとんでもない言葉が聞こえて来た気がするけれど、そんな物はただの虚仮威し。颯樹がそんな極悪非道な力を、自ら欲する訳が無い。
……そうよ、そうよね。
私の幼馴染なんだから、そんな破壊衝動を心の内に身篭っていた……なんて、ハッタリよね。
「俺のターン。ドロー、3枚エネルギーチャージ。ペルソナライド。ブラグドマイヤー。前列全てにパワー+10000、1枚ドロー。《ヴェドローク・ドラゴン》をコール。スキルで1枚ソウルチャージし、ソウルから《スチームレイダー ザムーグ》をコール。スキルに拠り、山札の上3枚を公開し、その中から1枚をソウルに入れ、1枚ドロー。時空巨兵は裏でバインドして、1枚ドロー。《ネザァワールド・ブッチャー》をコール。スキル発動。このターンの間、相手のリアガード全てはインターセプト出来ない」
「そんなっ!」
「それじゃあ、まるで…!」
「ザムーグで攻撃。スキル発動。3枚エネルギーブラストして、パワー+5000、クリティカル+1」
「ブレードフェザーでガード!」
「アルケミストのブースト、ブラグドマイヤーで攻撃。スキルに拠り、ソウル4枚を裏でバインドし、1枚ドロー。更に相手はリアガード2枚を裏でバインドする」
「……ノーヴィアとペインキラー」
「ブラグドマイヤーのパワー、+25000。更にアルケミストのスキルで、ザムーグをスタンド。その後裏のバインドが8枚以上の時、パワー+15000」
「惜しかったわね、でも…ここまでよ!アイジスメアで」
……私が、守護者である《アイジスメア・ドラゴン》を使おうとした……その瞬間、今まで淡々と陰鬱そうな声の颯樹の気が強くなり、私やsumimiとAve Mujica陣営を除く全てが……彼の次の言葉に、戦慄した。
「裏のバインドが8枚以上の時、ブラグドマイヤーのクリティカル+1。そして…『次の相手ターン終了時まで、相手ヴァンガードは全ての能力を失い、完全ガードを使う事は出来ない』」
……何ですって!? 次の私のターンの終わりまで能力が消えるだけじゃなくて、完全ガードが使えない!? そんなのどう防げってのよ!
でも、守護者が使えないだけなら……まだ、やり様は幾らでもあるわ!
「それなら…っ!ブリッツオーダー!《四聖織り成す清浄の盾》!……うそっ、何で発動しないのよ!」
「千聖さん!清浄の盾は『守護者』として扱うので、ブラグドマイヤーのスキルを受けちゃうんです!」
「くっ……それなら、レザエルの奇跡で…!」
「1st《リディキュール・ディスラプター》。2nd《ダイアフルドール べさにー》。ゲット・クリティカルトリガー。ヴェドロークのパワー+10000、ブラグドマイヤーのクリティカル+1」
「……ダメージチェック。1点目《ギガンテック・マッシャー》。2点目…っ」
「「千聖ちゃん…!」」
「チサトさん…!」
私はデッキの一番上に手を置き、ゆっくりとそのカードを捲った。そして、そこに駆け付けてくれたのは。
「《ブレードフェザー・ドラゴン》。……っ、ゲット!クリティカルトリガー!これで、レザエルのスキルが!……どうして!レザエルの【ディヴァインスキル】は、守護者制限の効果をすり抜けてるのに!」
お目当てのトリガーカードを引き当てた、だと言うのにそれは瞬く間に輝きを失い……今は物言わぬ紙切れとなっていた。こんな現実……あっては行けない。認めない、認められない……こんな理不尽、私が味わっては行けないのッ!
「あはははははっ!本っ当にアナタって愚かな人!ここまで来ると滑稽ですわ!」
「その憎たらしい声は……
「なぜ、レザエルの奇跡が起こらないか…理由をご存知で?既に大和さんは気づいておりましたわよ?」
……麻弥ちゃん、やっぱり貴女……!
「麻弥ちゃん?……どう言う…」
「ブラグドマイヤーの【ディヴァインスキル】に因って消去される能力は、何もヴァンガードの能力だけじゃないんです」
「……っ、その言い方だと…他にもあるのねっ!?」
「はい。相手の『ファイターが得た効果』も、同様に消えます。レザエルの【ディヴァインスキル】に因って与えられる奇跡は、ファイター自身に付与する効果です」
「じゃ、じゃあ……」
「……千聖さんの、負けです」
「そ、そんな…」
麻弥ちゃんが力無くそう言い終わった時、私の中で全てが壊れる音がした。相手に……いいえ、ブラグドマイヤーに先手を許した事こそ、私の
……でも、現実は……もう、変わらない。
「……私の、負けよ……」(ダメージ4→6)
そんな言葉を去り際に残して、颯樹はフードを再び被って……盤面の片付けを手早く終えた後、足音を立てずに去って行った。颯樹が向かった所からまなちゃん達が出て来て、喜びを分かちあってるのが分かるけど……もう、その笑顔を向ける相手は……私たちじゃない。
……浅はかだった。わたしが、信じた颯樹は……もう、居ない。恐らく、次に会う機会は何処かであるだろうけど……直接言葉を交わせない、その事実が息苦しくて、ただただ虚しい。
「助けて……さつき……」
虚しくも…祥子ちゃんの言っていた事が現実になった私はその場から崩れ落ちて涙が止まらない。私だけではないわ。彩ちゃんも、日菜ちゃん達も……今の私と同じ気持ちで
「残念でしたわね。貴女方が私達と再戦するなど夢のまた夢……
そこに私達の心を抉りに来たのか、祥子ちゃんと獅音くん、睦ちゃんが駆け寄って来たわ。祥子ちゃんは私達の事を惨めと罵るように嘲笑いしながらだけど。獅音くんは冷たい目をしている……でも睦ちゃんは何故此処に?理由が無いはずよ……。
「残念です。どうやら貴女方はまともな人たちかと思ったら違うようでしたね。まるでエゴイストの塊、自分の事しか考えていない。そんなエゴの塊でしかない貴女方がAve Mujicaに太刀打ち出来るとでも?否、そんなのは無理。身の程をよく理解出来てない証拠です」
祥子ちゃんの言葉に便乗するかのように獅音くんが更に追い討ちを掛けてきた……この子、見た目は可愛いけど何故そのような他人の傷に塩を塗るような事が平気で言えるの⁉︎まるで羊の皮を被った……っ⁉︎
彼、まるで獲物を喰らおうとしているライオンの目で私を見ているわっ!数秒経てばどんな状態でも構わず食べる……そんな感じの目だわ!
「……こんな物?」
「……え?」
しかしそこで今まで黙って見てた睦ちゃんが不意にそんな事を呟き始めたのでつい呆気を取られちゃったわ……
「祥の進む道の先に、貴女たちは居ない。勝手に期待して、勝手に好きになって……バカみたい」
こ、この子まで……っ!無関心そうに私を見てきてそんな事言わないで貰えるかしら⁉︎貴女のその一言が祥子ちゃんや獅音くんよりも刺さるのだけど!
「さようなら、
睦ちゃんはそう吐き捨てると、その場を立ち去った。その間、此方を振り向かずに……。それに続いて祥子ちゃんと獅音くんも立ち去って行ったわ……。
3人が立ち去ったのを見届けた私はただでさえ止まってない涙が更に流れて出てきた。虚しさ、悔しさ、愚かさ……と挙げていけばキリがない程の感情を抱きながら────。
ヴァンガードイベントが終わって数時間後、僕たちは会場近くの飲食店で打ち上げを終えた後は事前に手配されたホテルで宿泊する事となった。
夕飯はバイキング形式だから然程問題は無かったけど、問題なのはホテルの方だ。どうやら手配した颯樹さん曰く、「今までの仕事のツテを頼ったら、そのよしみで此処になった」そうで、僕たちは三つ星ホテルに泊まっていたのだ。颯樹さん、貴方凄すぎですよ……。
だけど1番の問題を挙げるとすれば、部屋割りなんだけど……チェックインした際に聞かされたのが、ホテルの都合上3人部屋と2人部屋が2つずつだったのだ。此処は男性陣1部屋と残りを女性陣に分けて話を済ませようとしたけど、女性陣の大半から猛抗議を喰らったので結局話し合って決めたのだ。
結果……3人部屋にsumimiの2人と颯樹さん、千歌さんと睦さんとにゃむさん。2人部屋に京介先輩と海鈴さん、僕と祥子ちゃん。となったのだ。
その後は割り振られた部屋に到着した僕たちは、2人きりの状態は幾度かあったが、お泊まりとかの経験が皆無なためか終始黙ったままの状態が続いた。
「……獅音、私は貴方に言わなくてはならない事がありましたの」
そんな沈黙を破るかのように祥子ちゃんはボソッと呟いてきた。話したい事?なんだろう……
「……私、貴方の事を愛していますわ」
それは祥子ちゃんからの告白であった。それを聞いたのが僕以外なら頭に疑問符を浮かべて首を傾げるだろうが、僕は違う。何故なら僕は何処祥子ちゃんに告白する気だったし、僕も祥子ちゃんの気持ちを理解していたからいつでも告白した際は受け入れる覚悟もしていた。
だから僕は祥子ちゃんを優しく抱き締めた。
「僕もだよ。祥子ちゃんがどんなに変わろうと、周りからは冷酷だって後ろ指を差されようとも、祥子ちゃんは祥子ちゃんだ。僕はその全てを愛している」
僕がそう言うと、祥子ちゃんは不意に僕にキスをしてきた。お互い抱き締め合い、口付けを長い時間交わし続けた。そして暫くすると僕たちは仲良くベッドの上に倒れた。しかも僕が祥子ちゃんに押し倒されている構図であった。
「祥子ちゃん……」
「獅音、今夜は寝かせなくてよ?」
そう言って祥子ちゃんは僕にキスをしてきた。しかも先程のとは違い舌を入れる──所謂ディープキスであった。
その後は僕と祥子ちゃんはお互い距離が零になり、本能のまま身体を求め合う事となった。
まずは読んでくださった方、お気に入り登録をしてくれた方、こんな拙作を応援いただきありがとうございます!こんな拙作読んでくれるだけでもありがたいです。
結果としては今回のパスパレの対バンライブの再戦のチャンスは逃してしまいました。どうなるかは……1月のアニメの展開を見てからでないと判断が難しいです(苦笑)
あとは獅音と祥子を何処で告白させるか迷ったけど、お互いが両思いのためかアッサリと恋仲になってしまったのは反省してます。だって、多分此処で逃したらチャンスがあるか分からなかったんだもん……。
本作品の次回以降の予定としましては、以前お伝えした通りAve Mujica編は1月のアニメの放送が始まるまで一旦筆を置きます。その間は、『獅音がAve MujicaではなくMyGO!!!!!のメンバーになっていたら』のお話…【MyGO!!!!!編 迷える獅子】(仮)をお送りします。それと並行して他の作品の執筆にも力を入れますのでお楽しみに。
それでは、また次回。
獅音の女装回を……
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書いて下さい!
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書かなくていいです