IS×ガンダム、尚中途半端なとこで終わっている模様。
俺は社長である。今のところ仕事はない。熱中できる趣味もないので、人工の島にいる。
俺はビーチチェアに腰掛け海を眺めている。海は澄んだ青色をしている。とても綺麗だ。
今はとても暇だが、いつかはとても面倒くさい仕事が俺のところに回ってくるのだろう。俺はその時どう思う?そして昔みたいに仕事に夢中になれるか?
知りもできないことを考えるなよ。そうぽつんと呟いた俺は深く息を吸って吐き、そして目を瞑って脳の海馬から記憶を引き出す。その時の”俺”を見るために…
俺はアメリカ人だ。しかし俺はこのアメリカの中でもかなり異質な容姿をしている。黒い髪に黒い目、黄色い肌。そう、日系人である。俺はアメリカ人だが、俺の両親は日本人なのだ。
そんな俺だがもう一つ、異質なところがある。前世の記憶があるのだ。俺の中には俺が0歳の時から子供の記憶、学生の記憶、中年の記憶、老人の記憶まである。
俺はこの記憶の中から役に立つものを使ってなるべく楽に人生を歩んでいこうと思ったのだが、頭のスペックが前世と違い良すぎる為に天才少年として持ち上げられ、そして今会社を運営している。いわゆる社長だ。人生どう転ぶかは分からないものである。
会社の名前はアナハイムエレクトロニクス、由来は俺の前世で放送されていた機動戦士ガンダムと呼ばれるアニメでスプーンから兵器まで作っている企業の名前だ。
そして会社を運営し始めてから1年。世間は大騒ぎをしていた。原因は『白騎士事件』。世界中のミサイル基地がハッキングされミサイルが日本に向かって飛んできたのである。普通であればそのまま日本は消滅しました。と歴史の教科書には載るのだろう。しかしそれを防いだ物があった。それが白騎士だ。これがインフィニットストラトス、通称ISである。これは女性にしか使えないものだったために女尊男卑の世の中を作ってしまったのである。
俺はこの事件を聞いてすぐさまにこの世界がインフィニットストラトスの世界であることを悟り、そしてISだけの世の中を生き抜くことは危険すぎると考え、ISに対抗する兵器を作ることを決めたのだった。
ISに対抗するためにはまず絶対防御を破ることのできる出力を持つ兵器が必要だ。しかしそのような物は今のところない。そもそもそんな出力のエネルギーを作ること自体が難しい。そんなエネルギーを作れるのはまあ核融合炉ぐらいしかないだろうと思った。
今の核融合炉は実用化すらできていない。やはり無理かと諦めかけたとき、ミノフスキー博士が俺の社に来て資料を出してきたのだ。生ミノフスキー博士である。
ミノフスキー博士は必死に受付嬢にこれを俺に渡すように言っていた。あそこにいたのは奇跡だった。
「それを見せてくれませんか?」
俺はミノフスキー博士に資料を見せてくれないか頼んだ。5歳のこの体では社長であることを博士は信じてくれなかったが受付嬢が社長であることを証明してくれた。あの受付嬢には感謝しかない。
資料を見て俺は確信した。この人は正真正銘のミノフスキー博士だと。中には前世で見た機動戦士ガンダムのミノフスキー理論と100%一緒の理論が書かれていた。
俺はミノフスキー博士を雇った。そうしてミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉の開発に着手したのである。
社員達は最初は信じていなかった。静止質量がほぼ0の素粒子など、この世には無いと思っていたのだ。だがミノフスキー粒子を実際に見せて、彼らの態度は180°変わった。そうして俺や博士の奮闘もあって、限られた物資、資源の中遂に完成した核融合炉の試験的な運用がなされた。
結果は大成功だった。最初はヘリウム3じゃないから動かないんじゃないかとか融合炉の構造材の強度が足りないんじゃないのかと心配していたが問題なく動いてくれた。
次にどのような武器ならISの絶対防御を破れるかを考えたのだが、これはビーム兵器を使えば破れるのではないかと意見があった。早速ビームライフルを作ったのだが、作ったはいいものもISは常時動いてこちらに攻撃を仕掛けてくる機動兵器なのだからこちらも動けるようにしなければならないと言う意見も出てきた。そうやって討論を重ねていった結果いつの間にか俺の目の前にはMSの元祖、MS-04ザクの設計図が広がっていた。
ザクはビームライフルの反動に耐えることができなかった。動くところまでは良かったもののマニピュレータの耐久性が低かった。
「うわあ!倒れた!」
「大丈夫か!?」
「大丈夫じゃないです!」
「それだけ大声が出せれば大丈夫そうだね」
ザクの改良すべき点を改良した機体、ザクⅡは武器を十分に扱うだけの性能になった。
「やった!動いた!動いた!」
「うん、動いたねー…でもこっからが本番だよ」
「」
次に俺達はRX78-2ガンダムを作ることにした。当時最先端の技術を使い作られたガンダムはビームライフルの反動にも耐えられるようになっていた。
この時俺は近所の中学校に通ってるこれまたあからさまにガンダムのキャラ、アムロ・レイの容姿と名前をした学生をガンダムのテストパイロットにバイトとして雇った。後にIS11機を30分、MS単機で撃破した伝説の男として語り継がれることになる。因みに彼とは日系人つながりで友達である。
「こいつ…動くぞ…!」
ついでに言えば原作ガンダムとは違い家庭環境に問題は無いので結構ふざけてる時がある。だが彼の父親であるテム・レイはアナハイムエレクトロニクスで働いている為それを見られると怒られてるところをよく見る。正直言って面白い。
「アムロ!お前もモビルスーツに乗ったのだろう!ちゃんと操縦してみせろ!ザクに負けるのか!?」
「当たらなければどうということは無い!」
今はザクとの模擬戦である。この模擬戦を通してガンダムにのっている学習型AIに経験を積ませ今はそのデータを元にRGM79ジムを作っている。
対戦相手は道端でぶっ倒れていた赤い服装に角の付いたヘルメットと仮面が特徴の西と言う人物だがどこからどう見てもシャアである。彼は自分は記憶喪失だと語り行く宛が無いと言ってたので雇った。シャアだからMSの操縦うまいだろと思ってザクに乗せているのだが強すぎて最近は赤い彗星と呼ばれている。ザクも赤に塗装させた。
いつの間にかニュータイプに覚醒していたアムロによって体が真っ二つになったり頭が蜂の巣になったりしたジムを品質が規定の値に達していなかったガンダムの部品だとかザクのシールドを使って違法改造していたら技術が向上したのかいつの間にかRX-178ガンダムMk-2が完成していた。
少しだけ疑問があるだろう。こんなに暴れたら流石に気づかれるのではないかと思うが案外そうでもない。何故なら模擬戦に使う実験場は半地下にあり会社のあらゆる場所はネットに繋がらないよう日常的にミノフスキー粒子が撒かれているからだ。これのお陰で今のところ篠ノ之束にMSの事は気づかれていない。この辺り一帯がネットに繋がっていないのは不審がってそうだが気づいたときにはもう遅いだろう。
さて話がそれたがガンダムMk-2は反応速度が遅い遅いと文句を言うアムロにあげた。しかしその次の日厄介なやつがこの会社に入社してきたのである。
それが今、俺の目の前にいるパプテマス・シロッコだ。こいつは明らかな危険人物である。原作ガンダムでは天才と呼ばれΖ時代の異常なMS技術の向上の原因もこいつだ。ついでに裏で暗躍するのが大好きで女を使ってティターンズを終盤乗っ取ったりしていた。そして今絶賛出世中である。こんな危険人物放っといたらどうなるのかなんて想像しただけでも頭が痛くなるので急遽追い出すための木星計画を立てたのだ。具体的には我が社初の宇宙開発計画と称してシロッコその他ジェリドとか言ういつの間にか入社していた特異点その他諸々の危険人物を資源採掘船ジュピトリスに乗せて木星へと旅立たせたのだ。うまく行けば危険人物全員を始末することができる。事故とかで。まあそうして旅だって行ったジュピトリスを見て後8年はアナハイム・エレクトロニクスは安泰だなと思った俺でした。
その頃のジュピトリス
「シロッコ大尉、何故急に社長は木星を探査すると言い出したのでしょうか?」
「なに、天才が考える事だ。凡人には分からないせんよ。ふふ…」
「は、はあ…?」
それを見たジェリド
「なんだ、口のうまさだけで出世してきた馬鹿か。」
これのせいでジュピトリス内のMS技術は地球に帰ってくるまでに何千年も経っているような物となり、アナハイムエレクトロニクスにカオスをもたらしたのだった。
さてガンダムMk-2で採れたデータを元に可変機のデータを混ぜてZガンダムを作った。このZガンダムは扱いが難しく俺が使っているが録に操縦できない。壁にぶつかるわ壁にぶつかるわ壁にぶつかるわで壁にスイカバーの跡がたくさん出来てる。ちなみにシャアはここ最近金色にハマってるらしく百式を貰って金色に塗ったのだが赤色に塗るのが嫌だったのでクワトロを名乗っている。皆知ってるけど誰も指摘しない。カミーユ連れてこようかな。
「西だよね?」
「いや、今の私はクワトロ・バジーナだ。それ以上でもそれ以下でもない。」
「いや西だよね。」
ZZガンダムとかの第四世代モビルスーツをすっ飛ばしてνガンダムのような第五世代モビルスーツを作り始めた。一回第四世代モビルスーツを設計してみたのだがこの数年で予算がいつの間にか足りなくなっていた。第五世代モビルスーツはまだ作れそうだったのでこうして作ってる。のだがなんと問題児たちの集まりであるジュピトリスが3年も早く帰ってきた。流石に速すぎる…シロッコめ…!
帰ってきたシロッコ達だがジュピトリスの中だけ時間がおかしくなっていたらしい、超小型Iフィールド発生装置だとかガンダリウム合金セラミック複合材とか持って帰ってきた。ついでに魔改造されたオーヴェロンもミノフスキーフライトとかついてたし…やはりシロッコ、恐るべし…!
「はい、この度社長補佐の任に就かして貰うこととなったパプテマス・シロッコであります。光栄です。」
「よ、よろしく。」
「ご期待に添えるよう微力を尽くします。」
しかもこいつ社長補佐にまで上り詰めていた。本格的に危ないかもな…
シロッコが持ってきたMS技術はアナハイムに革新を起こした。ミノフスキーフライトは常時装備だしIフィールドは出力おかしくて物理攻撃も弾くしで…一体ジュピトリスの中で何があったんだ?
過去のジュピトリス
「落ちろ!カトンボ!」
「シロッコ!お前は俺のぉ…」
※ジェリドは生きてます。多分カミーユに殺られるまでは生きてるでしょう。
そんな訳で完成した化け物ジェガン、νガンダム、リゼルその他諸々…だがここで気づいたことがある。あれ?MSの図体じゃIS小さすぎて落とせなくね?と。まあ大丈夫だろと一ヶ月後に行われるモンド・グロッソ予定発表の次の時間帯にMS発表の為の準備をしている馬鹿な天才が5人くらいアナハイム本社で見かけられたとか。
モビルスーツを公開してみたのだが反応はやっぱりというか駄目だった。予想はできていたので次の段階に移る。世界に宣戦布告だ。手始めにアメリカからである。
アメリカはMSを見て最初は笑っていたがジェガンのビームサーベルでシールドエネルギーが減っているところを見て慌ててアナハイ厶を潰しにかかってきた。篠ノ之束からも圧力がかかってきたり直接ゴーレム使って襲撃してきたりもしたがもう遅い。ガンダムも出してやる!(ヤケクソ)
アムロをνガンダムに乗せて出撃させたらIS11機を撃墜してきた。やっぱ頭おかしいよこいつ、普通ならジェガン五機で一体なのに…
「そこお!」
「きゃあ!」ズガーン
「流石に飛べるわけないわよ!」
「なめるなよ。ガンダムにだって、ジャンプ力とミノフスキーフライトがあるんだ!」ズドーン
「二手に別れれば…!」
「ビームサーベルが一つだけしか装備できないとでも言ったか!?」ズシャー
このような感じである。
俺とシロッコはこの時篠ノ之束が何処に居るかを調べていた。そしてだいたいの居場所を掴んだ俺達は魔改造オーヴェロンと俺専用に作られたRE:Zガンダムに乗ってその場に行ったのだった。
RE:Zガンダムはリゼルからルの部分を外して戦闘に特化させたものだ。更にサイコパックなどの後付武装で強化できるようにもしてある。
ついた俺達は流石に人ひとり捜査するのにモビルスーツに乗る必要は無いと思い降りた状態で探していたのだが丁度忘れ物をしたなと思いRE:Zガンダムに戻ったら篠ノ之束がコックピットの中でゴソゴソしてたのである。しばらくあっけに囚われていたが即座に銃を取り出しRE:Zガンダムから離れるように言った。
「お前…今すぐガンダムから離れろ!」
「え?…あれお前、さっき出ていったはずじゃ」
「ガンダムから離れろと言ってるんだ!」
「ガンダム?あ、これの名前か〜、ねぇねぇこれ誰が作ったの?」
何も気にせずに喋りかけてくる篠ノ之束。あまりにも警戒をしないその姿に呆れを覚えながらも少しづつ近づく。
「それは俺が設計した。」
「へー、すごいねお前、束さん尊敬しちゃうよ。名前は?」
彼女は俺を舐めているらしい。世間知らずとはこのことである。まあ、内の会社はそこらへんミノフスキー粒子だらけだし宇宙世紀の天才が5人くらいいるから偽装なんてお茶の子さいさいだが。
「ウラガ・ケイ、アナハイムエレクトロニクス代表取締役だ。」
天災と天才が出会った。
その後なぜか大人しく付いてきた篠ノ之束を乗せたRE:Zガンダムは無事、アナハイムエレクトロニクスに到着したのだった。
ついた頃にはアメリカは降伏していて混乱はしているが新しく国を立てることにした。
その名も地球連邦。まんまガンダムである。初代大統領はパプテマス・シロッコ。放って置けば勝手に勢力を広げておいてくれるだろうし俺は政治がわからないからね。
翌日の新聞には地球連邦樹立!とデカデカ貼られていた。ネットはMSのことで盛り上がってるし、女尊男卑の風潮もいっきに消え去っていった。
『所詮、ISは先の時代の敗北者じゃけェ!』
とまで書かれる始末。いや普通はジェガン5機でIS一体なんだって、何故それが分からんのだ!あっ、アムロのせいか…