真実の愛に目覚めた伊地知星歌(29)   作:三十路スキー

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久々の更新。最近忙しかったのと、2週間ほど入院していました。
小刻みに更新。後藤母……公式がアレやったら(アカン)


結束バンドオバサンズ①

「にんじんきらーい。やみちゃん食べてー?」

「あ、はい」

 

 取材交渉したらあっさりOK。カメラを回しながら近くのファミレスでインタビューよ! 取材料は食事を奢ることで話がついたけど、まあ食べるのよねこのおばさん。メガハンバーグに山盛りポテト、食後にモンスターパフェ(予定)って……。もう大赤字確定じゃない! そのくせ結構スタイルいいし。アラフォーにしてはだけど。

 

「ところで、お友達も呼んでいただけると聞きましたが?」

「もうすぐ来るわよー」

 

 押し付けられた付け合わせの人参を食べていると、扉の方からただならぬ気配。出迎えた店員さんも気圧されている。

 

「ほら、着てきたわよ!! あれは返してもらえるんでしょうね!?」

 

 げげ! またも制服姿のアラフォーおばさんが! 結束バンドおばさんとお揃いの制服。ってこの制服、ひとりさんと同じ高校の制服よね? 確か……秀華高校だっけ?

 

「んー? どうしよっかなー? じゃあまずは取材の人に自己紹介からお願いね」

「ぐっ……で、できないわよあんなこと……」

 

 後から来たおばさんが躊躇していると、みったんが薄い本を取り出して音読し始めた。

 

「我こそは魔法聖騎士クルヨガルト……」

 

 表紙には『魔法聖騎士クルヨガルト物語』とタイトル。そして落書きみたいな絵。

 

「やめて! やればいいんでしょ? やれば!!」

「私はステキだと思うけどなぁ……」

 

 そう言うと後から来たおばさんは……。

 

「あ、あなたのハートにラブラブかもーん! 推し活少女きたくる……くーたん16歳です♪ き、き、き、きたーん! うう……死にたい」

 

 手でハートを作る細い方のおばさん。

 

「ひゃ……あ……うわ……うそ……」

 

 眼前に広がるおぞましい光景……。正直辛い。でもカメラを持つ手に一層の力が入る。私だってジャーナリストの端くれ。これを全世界に伝える義務がある! 一秒たりとも見逃さない! カメラを止めるな!

 

「ママーあれなにー?」

「しっ! 見ちゃダメ!!」

「ヒソヒソ……あれもしかしてうちの喜多課長じゃない?」

「いやいや、あの堅物上司があんなこと……コソコソ」

「ワタシハナニモミテイナイ……ナニモミテイナイ」

「郁代奢って」

 

 ザワザワとする店内。客と店員たちの視線はこちらに釘付け。下手したら通報ものだわ! でも私はこの状況でも負けない! 激レア映像よ! 原稿料安い『ばんらぼ』なんかより『週間文文』にでも売ろうかしら? スーパージャーナリスト佐藤愛子爆誕よ! ピューリッツアーはいただきね!

 

 ――まだ続くわよ!

 

 

 

 

 

一方そのころ、素晴らしい店長(30)とその妹は……。

 

「あー! 逃げた姉! 制服返せー!!」

 

 よくわかんないけど、姉が変態になっていました。

 

「ち、違うんだ虹夏! これには深い理由が!」

 

 下着まで私のじゃない! 縞パンあたしのお気に入りなのに!

 

「問答無用!」

 

 伊地知式ゴットハンドスマッシュ! 悪いお姉ちゃんにはおしりぺんぺんの刑だよ!

 

「ンアッー!!」




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クレイジー下北沢2(仮)主人公は誰がいい?

  • ぽいずんやみ
  • 伊地知星歌
  • ファン2号
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