小刻みに更新。後藤母……公式がアレやったら(アカン)
「にんじんきらーい。やみちゃん食べてー?」
「あ、はい」
取材交渉したらあっさりOK。カメラを回しながら近くのファミレスでインタビューよ! 取材料は食事を奢ることで話がついたけど、まあ食べるのよねこのおばさん。メガハンバーグに山盛りポテト、食後にモンスターパフェ(予定)って……。もう大赤字確定じゃない! そのくせ結構スタイルいいし。アラフォーにしてはだけど。
「ところで、お友達も呼んでいただけると聞きましたが?」
「もうすぐ来るわよー」
押し付けられた付け合わせの人参を食べていると、扉の方からただならぬ気配。出迎えた店員さんも気圧されている。
「ほら、着てきたわよ!! あれは返してもらえるんでしょうね!?」
げげ! またも制服姿のアラフォーおばさんが! 結束バンドおばさんとお揃いの制服。ってこの制服、ひとりさんと同じ高校の制服よね? 確か……秀華高校だっけ?
「んー? どうしよっかなー? じゃあまずは取材の人に自己紹介からお願いね」
「ぐっ……で、できないわよあんなこと……」
後から来たおばさんが躊躇していると、みったんが薄い本を取り出して音読し始めた。
「我こそは魔法聖騎士クルヨガルト……」
表紙には『魔法聖騎士クルヨガルト物語』とタイトル。そして落書きみたいな絵。
「やめて! やればいいんでしょ? やれば!!」
「私はステキだと思うけどなぁ……」
そう言うと後から来たおばさんは……。
「あ、あなたのハートにラブラブかもーん! 推し活少女きたくる……くーたん16歳です♪ き、き、き、きたーん! うう……死にたい」
手でハートを作る細い方のおばさん。
「ひゃ……あ……うわ……うそ……」
眼前に広がるおぞましい光景……。正直辛い。でもカメラを持つ手に一層の力が入る。私だってジャーナリストの端くれ。これを全世界に伝える義務がある! 一秒たりとも見逃さない! カメラを止めるな!
「ママーあれなにー?」
「しっ! 見ちゃダメ!!」
「ヒソヒソ……あれもしかしてうちの喜多課長じゃない?」
「いやいや、あの堅物上司があんなこと……コソコソ」
「ワタシハナニモミテイナイ……ナニモミテイナイ」
「郁代奢って」
ザワザワとする店内。客と店員たちの視線はこちらに釘付け。下手したら通報ものだわ! でも私はこの状況でも負けない! 激レア映像よ! 原稿料安い『ばんらぼ』なんかより『週間文文』にでも売ろうかしら? スーパージャーナリスト佐藤愛子爆誕よ! ピューリッツアーはいただきね!
――まだ続くわよ!
一方そのころ、素晴らしい店長(30)とその妹は……。
「あー! 逃げた姉! 制服返せー!!」
よくわかんないけど、姉が変態になっていました。
「ち、違うんだ虹夏! これには深い理由が!」
下着まで私のじゃない! 縞パンあたしのお気に入りなのに!
「問答無用!」
伊地知式ゴットハンドスマッシュ! 悪いお姉ちゃんにはおしりぺんぺんの刑だよ!
「ンアッー!!」
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クレイジー下北沢2(仮)主人公は誰がいい?
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ぽいずんやみ
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伊地知星歌
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ファン2号
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結束バンドおばさん
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PAさん