真実の愛に目覚めた伊地知星歌(29)   作:三十路スキー

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結束バンドオバサンズ②

 ぽいずんやみの結束バンドおばさん徹底取材、続きよ!

 

「あ、あのオススメのバンドがあるんですが……よ、よ、よかったら……」

「もう、やみちゃん! そんなんじゃ逃げられちゃうわよ」

「そうよ! これも……い、郁代たちのため。頑張らないと……」

 

 地獄の昼食の後は『布教活動』を取材させてもらうことになった。だけど、なぜかあたしまで参加させられることに。あの人、あたしの話を全然聞かない。

 ……話を聞かないと言えばこの間取材したシクハックの志麻さんよね。こっちはバンド活動のインタビューに来たのにいきなり『膣道』とかいうわけわからんカルト活動の話ばかりしてくるし、話を逸らそうとしたらいきなりふんどしを穿かされそうになるし。挙句、あたしの大事な、シルクのパンティを……脱がされそうになったわ。

 もう犯罪じゃないの! まさか、あの人がシクハックで一番ヤバイだなんて思いもしなかったわ。私はまだ清いカラダなの!

 佐藤愛子24歳、マッチングアプリ120連敗は伊達じゃないわ。でも、いつか年収1000万以上で、外資系か公務員で長男じゃない白馬の王子様が迎えに来るの! それを信じて今日も頑張るわ。

 

「うう……なんで私までこんな格好を……」

 

 なぜか3人揃って『みんなでプイキュア』のコスプレをして結束バンドの推し活に励まなければならないのだろうか? 普段ならJKに話しかけるなんて余裕だしセクハラもできちゃうのに、今日はひとりさん並みにコミュ障になってしまうあたし。

 

「頑張ってやみちゃん! この格好でキッズ層の心を掴むのよ!」

「こうなったら死なば諸共! 山田さんと伊地知さんも巻き込むわよ、後藤さん!」

 

 後番組の『プイキュアファイブ』にするつもりかしら! それよりも……後藤さんってことはまさか!?

 

「みったんって……ひとりさんのお母さまなんですか!?」

 

 まさかとは思っていたが、灯台下暗し。

 

「そそそそ、そんなことないわよ! 私はみったん16歳でーす♪」

「もういい加減、楽になりましょうよ、後藤さん」

「……やめてよくーたん。いえ、喜多先輩」

 

 え? え? え?

 

「じゃあ、なんで……こんなことを?」

 

 困惑を抑えつつ、私は問いかける。

 

「身内である私たちみんなでやるからいいのよ。……絆が深まるの」

 

 なるほど。やはりそうだったのね! このぽいずんやみ、二人のお尻を見た時にピンと来たのよね。もしかして母親なんじゃないかって。

 結束バンドは美尻バンドでもあるの。まず喜多さんのスレンダーでアクティブさを感じさせるお尻はみんなを引っ張る陽キャボーカルならではよね。

 伊地知さんのドラマーとして鍛えられた、どっしり安産型のお尻も悪くないわね。山田さんのベーシストらしいキリっとクールにキメたお尻も捨てがたいわ。

 しかし、何より素晴らしいのはひとりさんのお尻! 1日6時間以上のギター練習は伊達じゃないってことね! あれこそ奇跡のお尻よ! バンド界の宝と言っても全然過言ということはない! この『尻フェチやみちゃん』を侮らないことね!




③で終わるわよ、多分!

クレイジー下北沢2(仮)主人公は誰がいい?

  • ぽいずんやみ
  • 伊地知星歌
  • ファン2号
  • 結束バンドおばさん
  • PAさん
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