エピローグと付録を添えておきます。
感想、お気に入り、高評価クレー!
「全く、虹夏の奴あんなに怒ることはないだろう」
買い出しの帰り、街中に設置された喫煙ブースで一服しながらふと呟く。しかし世知辛い世の中だ。だって、タバコを吸うってだけでこんな狭い所に押し込められるんだもんな。歩きタバコなんてしようもんなら罰金を取られる時代だ。ガラス張りの檻で我慢するしかない。
私だって時代の流れなんだから仕方ないとは思う。でも見ず知らずのオッサン連中と肩が当たりそうになりながら、狭苦しい箱の中で灰皿に火を落とすのは心苦しくもある。これじゃ高校の時、先公にバレないようにタバコ吸ってた時の方がいくらかマシだと感じるよ。
「パンツ被りたいなんてほんのジョークだろうに」
ヘンな話だ。なんであんなこと言ったのか、自分でも理解できない。まあ冷静に考えれば、自分の姉が大切な友達にセクハラ発言してたら怒るのは当たり前か。とりあえず謝り倒してその場は収めたけど、今度虹夏の好きなケーキでも買ってやるか。あのショートケーキ美味いんだよな。
「さて、行くか」
いつまでも油を売っている場合じゃない。もうすぐスターリーの営業が始まる。PAたちとの打ち合わせも、まだ終わっていない。煙に満ちた箱の扉を開けて、歩き始める。
そういやPAの奴、最近男でもできたんだろうか? 仕事の最中もご機嫌で、手料理にハマったりしている。そして、私のケツを揉みしだいたりとかのセクハラはしなくなった。もちろん従業員のプライベートを過度に詮索するつもりはないが、あいつも年頃だしな。幸せを祈っておこう。
――ん? あいつそんなことしてたっけ?
シラフの廣井が襲い掛かって来ることもないし、岩下が下品なイデオロギーを振りかざすこともない。ファン2号は側溝に潜んでいないし、結束バンドおばさんなんていな……いたわ。
――存在しないはずの、記憶?
確かに私の中には存在しないメモリーがある。でもそれは自らの意思で消し去ったのだ。そしてメモリーの中心にはいつもあいつがいる。『後藤ひとり』だ。私はぼっちちゃんを愛している。例え世界が『2巡目』になろうとも私はぼっちちゃんが好きだ! ライブハウスの店長という立場上大っぴらには言えないけれど、レーベルに入ってからもずっと応援している。もちろんぼっちちゃんとの濃厚なレズセックスを諦めはしない。もう目覚めたから。この世界でもお前の事、ずっと見ているからな!
「さあ、今日も仕事頑張るぞ」
ふと空を見上げる。雲一つない快晴の下北沢。まるで私の心そのものじゃないか。
――空って、こんなに青かったんだな。
付録 下北沢狂人万博 結果発表!
アンケート締め切ります。沢山の投票ありがとうございました!
1位は予想通り。やっぱり星歌さんがナンバーワン!
2位の結束バンドおばさんはちょっと意外。
3位がPAさん。おばさんにおよばず無念。
そして、佐藤は狂人の仲間入りできず!
下北沢狂人万博 一番ヤベーと思うヤツに投票したってや。
異常性愛者 伊地知星歌31 / 37%
変態を超えた変態 PAさん13 / 15%
Bウイルス感染者 廣井きくり6 / 7%
結束バンドおばさん 後藤美智代20 / 24%
膣の伝道師 岩下志麻11 / 13%
推し活の覇者 ファン2号3 / 4%
シリ・フェチ ぽいずんやみ0 / 0%
クレイジー下北沢2(仮)主人公は誰がいい?
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ぽいずんやみ
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伊地知星歌
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ファン2号
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結束バンドおばさん
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PAさん