真実の愛に目覚めた伊地知星歌(29)   作:三十路スキー

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 新連載はしばし待たれよ。溜まったネタ供養は続く。原点回帰的な回。
 星歌はぼっちちゃんさえ絡まなければいい人でいられる。
 つまり、ぼっちちゃんが悪いんだよ。


スターリーのトイレについて

「て、店長さん。トイレの掃除終わりました」

「ご苦労様。楽屋で掃除している喜多を手伝ってあげて」

「あ、はい」

 

 ……よし、行ったか。さてお楽しみの時間だ。

 

清掃管理

〇月×日 担当者 後藤

 

 スターリーのトイレは男女共用の洋式便器1台のみ。バイトの連中に交代で掃除させている。虹夏たち結束バンドの四人以外にも今年の春から働いてくれている日向と大山もいる。店も忙しくなったし、受験で虹夏がバイトに入れる頻度も大きく減ったからな。

 まあ、そんなことはどうでもいい。今日のトイレ掃除担当はぼっちちゃんだ。ぼっちちゃんが一生懸命掃除したトイレ。ああ、それだけでどうにかなってしまいそうだ。誰よりも丁寧に掃除してくれるぼっちちゃん。ほら、トイレットペーパーなんかしっかりと三角に折られている。誰から指示されたわけでもないのに、細やかな気遣いをしてくれる。エロい。

 本当は毎日ぼっちちゃんに掃除してほしいが、さすがにそれは可哀そうだ。平等じゃない。でも、できればぼっちゃんだけはメイド服か全裸で働いてほしい。バイト代10倍出すから。……もちろんそれは届かぬ思い。

 お陰で私が長年悩んでいた便秘も解消されて、毎日快便だ。さっきまでぼっちちゃんが掃除していたトイレに飛び込み、本日の一番槍。まるでぼっちちゃんに包まれているような気分で排便できる。最高だ。

 

 

 

 

 

「ふう。もうすぐ営業の時間だ」

 

 さて、開店時間の17時まであと30分を切った。今日のライブもアツい夜になるだろう。

 

「……」

 

 ぼっちちゃんがトイレに駆け込んだのを見逃さない。私じゃなければ見逃すところだ。トイレに入ってから出てくるまで……およそ12分。これは……大だな。

 

「……」

 

 ぼっちゃんが出てきた。しっかり洗ったであろう手を、もう一度念入りにハンカチで拭きながら出てきたのだ。かわいいピンクのタオルハンカチ。いいな。

 

 ――さあ、行くぞ!

 

 ぼっちちゃんが持ち場のドリンクコーナーに入っていくのを確認したら、私はすかさずトイレへ。

 

 うーん、こ の香りだぁあああ!!

 

 やったぁ! 微かなぼっちちゃんの残り香を感じるぞ! 間違いない、便臭だ。ぼっちちゃんの便臭だ! 消臭力をしたって私には無駄だぞ! 思い切り息を吸い込んでぼっちちゃんを感じる。最高だ。

 ああ、くっさぁ……。鏡には恍惚の表情が写る。私、ヤバイ顔してんな。まあいい。ぼっちちゃんが楽屋で食べていたお昼ご飯は唐揚げ弁当。今日はお母さんの具合が悪くてお弁当を作れなかったので、珍しく買ってきたらしい。下北沢駅近くの量だけが取り柄の弁当屋で買ったやつみたいだ。大きな唐揚げが5つも入っていた。まあ、あんなのを食べちゃったら量、匂いともにとんでもないことになっちゃうよな。

 

「ふう、堪能した」

 

 私は特に便意を感じないので、このまま出ていくことにする。一応水を流しておこう。不審に思われないようにな。

 今の私は賢者。ソクラテスやプラトンも裸足で逃げ出すほどのな。

 

 

 

 

 

「さあ、開店の時間だ」

 

 健やかに生きたいなら、日常に小さな楽しみを見つけることだ。




 特殊性癖募集中。新連載に向けて特殊性癖を集めています。作者はシラフの廣井さんよりもつまんねー人間なので、沢山の資料が必要なのです。
 私は主にあにまん掲示板や2ちゃんねるの変態番付、警視庁の不審者情報を参考にこの小説を作っています。もしいいネタがありましたら、コメントまでお寄せくただければ幸いです。宜しくお願いします。

クレイジー下北沢2(仮)主人公は誰がいい?

  • ぽいずんやみ
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