真実の愛に目覚めた伊地知星歌(29)   作:三十路スキー

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全裸で書いたラブレター(ロマンポルシェ)リスペクト回。
二次創作とはいったい何なのか?(哲学)
それは、戦後最大のジュテーム。


全裸で書いたラブレター

――私今、ハダカです!

 

 これから全裸でラブレターを書きます。星歌さんにこの想いを届けたいから。志麻さんが言ってました。本当の愛を知りたいなら一糸纏わぬ姿で愛しい人にラブレターを書くべきだと。

 結束バンドのマネージャー司馬さんにも教えてあげました。彼女も早速実践するそうです。パートナーとは都合の良いだけの関係で終わりたくないそうですから。

 佐藤さんは責任を取ってあげてくださいね。

 では、自室でいつものワンピーズ、ふんどし、さらしを脱ぎ捨て生まれたままの姿になります。

 

「ぬぅぅぅぅぅん!」 

 

 こんなこともあろうかと鍛えに鍛えたこのカラダ。十分にパンプアップしてから、鏡にモストマスキュラーのポーズをキメてみます。肩にちっちゃい重機乗せてんのかい! はい、乗せてます!

 

「ハッ!」

 

 ニッコリと笑顔。歯のホワイトニングでまたお金飛びました。でも、私の発達した上腕二頭筋とポーシングに星歌さんはもうメロメロでしょうから十分お釣りが来ます。あの人は筋肉質な女性が好きなはずです。妹の虹夏さんを見れば分かります。おそらくは後藤さんもマッチョなことでしょう。あの重いレスポールやパシフィカを片道2時間毎日担いで通学してるだけのことはあります。

 

 ――あのピンク泥棒猫。私の星歌さんを返して! 主人公だからって許しませんよ!

 

 そして、体毛はナチュラルです。私剛毛でフサフサですよ? 特にお尻とお大事は。そして、脇の下から溢れる天然のフレグランスを星歌さん、いやお姉様に感じてほしい!

 最後に、お大事に紅い薔薇と静かな熱情を一輪添えて。陰毛とのコントラストを楽しんで。

 

 

 

 

 

親愛なる お姉様へ

 

 月日の経つのは早いもので、あのピンクジャージが、私たちの愛の巣である

 ライブハウスにやってきてから早三年が過ぎようとしています。

 なぜ、お姉様はあの娘に夢中なのですか? 私というものがありながら。

 でも、そのジェラシーも恋のスパイスになるのですよ。

 

 私は涙のムコウで、お姉様への恋文をしたためるだけの毎日ですが、

 それでも季節だけは流れてゆくのです。

 お姉様が後藤さんに一目惚れした春。文化祭でお姉様が彼女に心を奪われた秋、

 心の整理がついた時には並木道に桜の花が咲き乱れていました。

 そして夏の日にはお姉様はあの娘たちにすっかり夢中。

 木々の紅葉する秋に結束バンドはレーベル所属を果たしていました。

 そうして一年、二年と過ぎ、今、三年目の春の訪れをこうして一人眺めています。

 貴方の隣にはバンドハーレムピンクジャージではなく、この私が相応しいのに。

 切ないです。お姉様。

 

 あぁ、お姉様。いつになったら貴方は私の気持ちに気づいて下さるのでしょうか?

 夜空の星々を見上げながら、私はいつまでもお待ちしています。

 貴方からのプロポーズの言葉を。愛しい、愛しいお姉様からの。

 

追伸

 昨日、ベンチで100キロ上がりました。記録が虹夏さんに並びましたよ。

 

 

 

 

 

 ――結婚式場、押さえておきました。同性でもOKですって!

 

 

 

 

 

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  • ぽいずんやみ
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