真実の愛に目覚めた伊地知星歌(29)   作:三十路スキー

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番外編 結束バンドファンクラブ

「結ッ束バンド!」

「ファン、クラブ!」

 

 某芸大女子寮。ファン1号と2号はルームメイトでもある。

 

「やあ、こんにちは! 結束バンドファンクラブにようこそ! 私は結束バンドのファン2号です。よろしくね!」

 

 茶髪のボブカットが似合う美少女。その名もファン2号。原作では出番が少し多いだけのモブキャラだが、二次創作では大体後藤ひとりのストーカー扱いされる悲劇の人。まあ事実だからしょうがないけど。推しメンはもちろんリードギターのひとりちゃん。

 

「こにゃにゃちわー! いまさら説明するまでもないけど、ワイが可愛い可愛い結束バンドのファン1号ちゃんや! よろしゅうな!」

 

 ロングヘアーに帽子が似合う美少女。その名もファン1号。帽子は私のおともだち。大学の講義中でも断固として外さない問題児。よく教授に怒られる。二次創作でも影薄いから仕方ないよね。推しメンは特におらず、所謂箱推し。

 

「ちょっと1号、なによその喋り方は?」

 

 1号、唐突な関西弁。関西出身でも何でもない。

 

「せやかて2号!」

「せやかて工藤みたいに言わないで頂戴!」

「ええやないか! ワイ原作やと限りなく影薄いねん! 主にお前のせいやけどな! やからこうやって強めのキャラ付け狙ってるんやないか。推し技の1号、拗らせ力の2号と覚えてんか」

「誰が拗らせよ! 誰が!」

 

 2号、突然のちくちく言葉に猛抗議。しかし文章で二人の違いを表現するのは限りなく困難。故にこうなるのも致し方なし。

 

「まあ、推しは推せるときに推せっていう、古の格言もあるしな。それはええんやけど、相方が厄介ファン丸出しっていうのは堪忍やで。キミは例のぴえん系ライターにも厄介ファン呼ばわりされてたけどやぁ、ほんまヤバイ時あるさかい、気を付けなあかんで」

「でもそれって私の愛なの。で、これは私たちファン1号、2号が今一番推しのバンド、結束バンドを勝手にプロモーションするためのオーチューブ番組です」

 

 2号、まさかのスルー。

 

「結束バンドの魅力を余すこと無く、じっくりねっとり語っていくさかい楽しみにしたってやー!」

「ところで1号、そっちのなんかよくわからない生き物? それなんなの?」

 

 2号は子犬か兎ぐらいのサイズの緑のぬいぐるみみたいなモノを差して言う。

 

『イイネクレー』

 

 鳴き声らしきものを上げる例のかいじゅう。

 

「後藤さんや」

「は?」

 

 2号、1号の答えに目が点。

 

「やから、後藤さんや。承認欲求を求めて彷徨う悲しきモンスターや」

『ゴトウヒトリデス』

「どこで拾ってきたのよ?」

「大学の近くにある河川敷やけど?」

「返してらっしゃい」

「いやや! うちで飼うー!」

 

 ちなみに1号2号は女子寮のルームメイトだ。

 

「うーん、しょうがないわね。まあひとりちゃんにどこか似てるし面倒見ましょう」

「おおきに! ワイらのマスコットキャラに採用するで!」

『アッハイ』

「まあ、可愛いからいいか」

 

 ちなみにこの『承認欲求モンスター』は定期的に唐揚げとコーラ、イイネを与えれば簡単に飼育できる。飼育したところでロクなメリットが無いから誰も育てないが。

 

「次回はライブハウススターリーにてゲリラ配信、ゲストは伊地知星歌店長(強制参加)の予定です」

「楽しみにしたってやー! ほななー!」

「また次回のお楽しみ! ごきげんよう!」

『イイネクレー!!』




次回があるかは謎。

クレイジー下北沢2(仮)主人公は誰がいい?

  • ぽいずんやみ
  • 伊地知星歌
  • ファン2号
  • 結束バンドおばさん
  • PAさん
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