ワンルームのシングルベッドで目を覚ます。添い寝しているあいつ。とりあえずくっつくな暑苦しい。
「もう朝か……。とりあえずお前は家に帰れ。まずは親御さんとしっかり話し合え」
「やだ」
「やだじゃない。特にお母さんは大切にしろ。きっと心配してるから」
――居なくなってからじゃ、もう何もしてやれないんだからな。
「じゃあお兄さん、キスしてよ」
「はぁ?」
「キスしてくれたら、帰ってあげる」
「……目を瞑って、少しこっちに寄れ」
「はーい」
乙木は目を瞑りこちらに上目遣い、いわゆるキス顔の姿勢になる。
「……ん」
軽く口づけをする。
「おでこじゃん!」
むぅ……っとほっぺたを膨らませる乙木。え、かわいいじゃん。不覚にも初めてあいつをかわいいと思ってしまった。私、女なのに同性に惚れてどうするんだ!
「キスはキスだろ? 約束は守れ」
「……もう、分かりましたよーだ!」
ファーストキスは大好きな人が出来てからって決めてんだよ! それにあいつも、もっと自分を大切にするべきだ。……そのうちいい人が見つかるといいな。
「じゃあさ、絶対! ぜーったい、お店作ってよね! 必ず行くから! 約束!」
「ああ、約束だ。絶対ライブハウス始めるからな! 絶対来いよ!」
ふたりで指切りげんまん。そしてあいつとは、駅で別れた。まさかその後、変わり果てた姿で再会することになろうとは。
「また夢かよ。ああ、ぼっちちゃんと濃厚なキスしてぇなぁ」
そんな感じで自室での起床。やっと大好きな人ができたのに、なぜいまだにキスできないんだろう。おかしいじゃないか。そんなことってさ。たかだが年齢差が二倍近くあるぐらいのことだろ?
「店長おはようございます」
「うわ! お前、どこから入ってきた!?」
目の前にPAの牛みたいなバカ乳。こいつまた不法侵入してきやがった! いつものドレス姿じゃなくてふんどし、さらし。その上に羽織るのは粋でいなせな法被。法被には『大日本膣道保存協会』とある。岩下の奴、今度は何吹き込みやがったんだ。
「そんなことよりもですね、私は18本です」
「は?」
「18本です。私のアナルのシワの数です! さあ、確かめてください! 今すぐ!」
そう言いながらケツを向けてくるPA。純白のふんどしがグイグイと食い込んでいる。もぅなんか臭いし。
「やめろ!」
PAのケツに渾身のミドルキックを炸裂させてやる! 最近キックボクシング始めたんだ。スタイルの維持と護身を兼ねて。
「きゃいん!!」
もんどりを打つPA。窓を破って漫画チックに吹っ飛んでいく。どうしてこうなっちまったんだ。昔のあいつはどこに行ってしまったんだろう?
あと岩下のヤロウにはお礼参りが必要だな。またPAや廣井にトンデモナイことをいろいろ吹き込んでいるみたいだし。
50話で裏最終回をむかえて、第二部に移行予定。やっぱり主役はPAさんやな。もちろん他の狂人オールスターも総出演だぜ!
クレイジー下北沢2(仮)主人公は誰がいい?
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ぽいずんやみ
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伊地知星歌
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ファン2号
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結束バンドおばさん
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PAさん