真実の愛に目覚めた伊地知星歌(29)   作:三十路スキー

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後藤ひとり誕生祭2024 すべりこみ!
時間軸2年目ぼっちの誕生日まで飛びます。
今更な『あのコピペ』甲高く響く。


ぼっちちゃん! 受け止めてくれ! 私の愛!

 

 2月21日。後藤ひとりの誕生日。それは伊地知星歌にとっても特別な日。ぼっちちゃんはこれから金沢八景の自宅でお誕生日会だ。家族とバンドメンバーにお祝いされて幸せなひと時を過ごすことだろう。星歌もぼっちちゃんの家でお祝いに参加したかったはずだ。しかし星歌は店を離れることはできない。今日もスターリーは営業日だ。彼女には経営者としての責任がある。

 

 ――最近睡眠不足なのか、眠りに落ちる。

 

 

 

 

 

 ひとり! ひとり! ひとり! ひとり! うううわぁあああああああああああああああああ!

あぁああああ…ああ…あっあっー! あぁああああああ!!! ひとりひとりひとりぅううぁわぁああああ!

あぁクンカクンカ! クンカクンカ! スーハースーハー! スーハースーハー! いい匂いだなぁ…くんくん

んはぁっ! ぼっちちゃんの桃色サラサラの髪をクンカクンカしてぇ! ンカクンカ! あぁあ!

間違えた! モフモフしたい! モフモフ! モフモフ!

ぱんつモフモフ! カリカリモフモフ!

……きゅんきゅんきゅい!

 

原作のぼっちちゃんかわいかったよ! あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ! ふぁぁあああんんっ!

劇場総集編公開決定だね! ぼっちちゃん! ぼっち・ざ・らじおも未だに続いてるし、ゼップ羽田や国営放送でのライブも最高だった! あぁあああああ! かわいい! ぼっちちゃん! かわいい!

 

単行本6巻にアンソロジー、深酒日記も発売されて嬉し…いやぁああああああ! にゃあああああああん!

でも、もしかしてぼっちちゃんは私の嫁じゃない!? にゃあああああああああああああん!

そんなぁああああああ! いやぁぁぁあああああああああ! はぁああああああん!!

下北沢あああ!!

 

ちきしょー! やめてやる! ライブハウスなんかやめ…て…え!? 見…てる? 

スマホ待ち受けのぼっちちゃんが私を見てる? ノーパソの壁紙のぼっちちゃんが私を見てるぞ!

ぼっちちゃんが私を見てるぞ! とうさ……監視目的で撮影したぼっちちゃんが私を見てるぞ!

ファン2号に貰ったプライベート写真のぼっちちゃんが私に話しかけてるぞ! よかった……世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだなっ!

 

いやっほぉおおおおおおお!!! 私にはぼっちちゃんがいる!!

お前の事ちゃんと見てるからな!!!

 

あ、初期案ぼっちちゃん! 原作ぼっちちゃん! アニメのぼっちちゃん! ぼっちちゃああああああああああああああん!! いやぁあああああああああああああああ! 

 

あっあんああっああんあ虹夏ぁあ! 学生時代の廣井! 高校中退した直後のPA!

 

私の想いよぼっちちゃんへ届け! 金沢八景の後藤ひとりへ届け!

 

……実は私、顔のいい陰キャ萌えなんだ。意外だろ?

 

 

 

 

 

「――んぱい。せ、先輩! お、起きて……くだ、さい!」

「――んちょー! 店長! そろそろ起きてくださいな」

 

 星歌にとって聞き馴染みのある声。廣井とPAだ。

 

「……っんは! ゆ、夢か……。お、お前らいつからそこに!?」

 

 二人に肩を揺すられて、星歌は目を覚ます。今日のスターリーはBAR営業だから、店長の星歌が店を離れるわけにはいかない。いつものチーママことPAに来てもらう。そして今日は廣井に臨時バイトを頼んである。絶対シラフで来るという条件付きでだ。今夜は3人で店を回す。ロックンロールなガールズバー、スターリーの開店だ。1人『ガール』って歳じゃないなんて言ってはいけない。

 

「はーい。おはようございます。寝坊助店長♪」

「お、おはようございます。先輩……じゃなくて、て、店長」

「おう、おはようふたりとも。今日もよろしくな。廣井、飲んでないみたいだな。よしよし」

 

 廣井の頭を星歌がやさしく撫でる。少しだけ、髪をくしゃくしゃさせる。

 

「あ、きょ、今日は、バイト、が、がんばりましゅ!」

 

 廣井は顔を真っ赤にして照れる。嬉しそうにしている。

 

「あー! ずるいです! 私もナデナデしてくださいよー」

 

 PAが嫉妬に燃える。ヤキモチ全開でおねだりする。

 

「わかったよ。ほら、よしよし」

 

 PAの頭も優しく撫でる星歌。

 

「うふふふふ……」

 

 

 

 

 

「そろそろ時間だな。もうすぐ虹夏がログインするはず……」

 

 PCの画面に、ドリトスのアイコンがピコンと登場。

 

『お姉ちゃん、もうログインしていいよ』

 

 虹夏からのメッセージ。

 

「へぇ、ビデオチャットですか。考えましたね。これならパーティに参加できますね」

「今日は店を離れられないから、虹夏に頼んでおいたんだ」

「は、ハイカラですね……」

「よし、じゃあ営業時間までぼっちちゃんの誕生日にオンライン参加だ!」

 

 

 

 

 

 ――ひとり。君はみんなに愛されるため、生まれて来たんだ。あとぱんつ頂戴。

クレイジー下北沢2(仮)主人公は誰がいい?

  • ぽいずんやみ
  • 伊地知星歌
  • ファン2号
  • 結束バンドおばさん
  • PAさん
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