2時間後。
ルカとアーリマンはアレクサンドルに留守を任せ、艦内の射撃場で射撃演習をしていた。
ルカはブラスターで的を撃つ。
そして言った。
「やはりこのブラスターは使いにくいな・・・」
アーリマンは言う。
「まあ、例の破壊兵器の実験失敗前に作られたブラスターだからね。大体1000年ぐらい前の武器じゃないかしら?」
ルカは答える。
「そうだな・・・ 上層部はこの古いブラスターを
アーリマンは答える。
「分かったわ」
3時間後。
ルカとアーリマンはアレクサンドルと共に自室でくつろいでいた。
すると突然ルカの端末に通信が入る。
通信相手はルカの同級生だ。
名前はヘルマン・ブランデンブルク・シューマン。
かぐや星宇宙軍クラースナン星系機動第三艦隊に勤務する一兵士だ。
ルカは通信をオンにした。
画面に映るシューマンは尋ねる。
「ルカか?」
ルカは答える。
「ああ俺だ。」
シューマンは尋ねる。
「最近、ルカの周りで変わったことはないか?」
ルカは答えた。
「ベラルーシ人の少年を保護したぐらいだな。」
シューマンは尋ねた。
「あー・・・ こっちで話題になってたやつか。」
ルカは言う。
「話題になってたのか?」
シューマンは答える。
「ああなんかベラルーシ人の少年を太陽系艦隊の兵士が保護したとかで話題になってた。」
アーリマンは尋ねる。
「辺境惑星の艦隊でも話題になってるのね・・・」
シューマンは答える。
「まあな・・・それでそのベラルーシ人の少年は元気にしているのか?」
ルカは答える。
「ああ今は元気にしてるよ。ちょいと精神病を治すために記憶処理をして、本人はそれを覚えてないけどね。」
シューマンは尋ねる。
「ヴィルト記憶技法のことか?」
ルカは答える。
「ああ。」
シューマンは尋ねる。
「でその少年は今どこにいるんだ?」
ルカは答える。
「俺の後ろにいるよ。」
シューマンは尋ねる。
「そうか・・・その少年に代わってくれ」
ルカは答える。
「分かった。」
ルカはアレクサンドルを手招きした。
アレクサンドルが端末の前に立つと話し始めた。
「добры дзень.(こんにちは)」
アレクサンドルは母国語で話す。
シューマンは答える。
「Добрый день.Вы Аляксандр?(こんにちは。君がアレクサンドルだね?)」
アレクサンドルは答える。
「так.(うん。)」
その後ろではルカとアーリマンが何か話していた。
「ねえルカ。言語の情報までは消せなかったの?」
「いや。消さなかったの方が正しい。アレクサンドルも将来的にはこの艦隊で働くかもしれないし、いくつか言語を話せた方が楽だろ。後はロシア語、朝鮮語、英語、ラテン語を覚えさせた方が良さそうだな」
「流石に欲張りすぎよ・・・ラテン語と英語ぐらいでいいんじゃないかしら?」
「まあ、それもそうか・・・」