深夜。
自室にてアーリマンが眠っていると足の付け根辺りに奇妙な感覚を憶えた。
アーリマンは目を開ける。
アレクサンドルが足の付根辺りに抱きついているのが分かった。
アーリマンは言う。
「全く・・・ 何をやっているのかしら・・・」
そう言って、アーリマンはアレクサンドルをゆっくりと離し、眠りについた。
アーリマンは何故五歳の子供がこのような行動に出たのかが全くもって分からなかった。
翌朝。
アーリマンはいつも通りの時間に目を覚ましたがアレクサンドルの姿は無かった。
食堂にて朝食を食べているとルカがやってきたので尋ねることにした。
「ねえ」
ルカは答える。
「ん?なんだ?」
アーリマンは続ける。
「昨日アレクサンドルが私の足の付根に抱きついていたんだけど・・・何か知らないかしら?」
3秒ほどの沈黙の後、ルカは答えた。
「・・・恐らくだが、身体の年齢と記憶上の年齢が離れているのかもしれないな・・・」
アーリマンは尋ねる。
「どういうこと?」
ルカは答える。
「まあ・・・簡単に言えばヴィルト記憶技法のミスだ。身体の年齢が記憶上の年齢に追いついていない。つまりだ・・・ 言いたいことは分かるな?」
アーリマンは答える。
「ええ・・・」
ルカは続ける。
「まあ・・・ 時期に記憶と身体の年齢が一致するようになるさ。それまでは一緒に寝ない方がいい。色々な意味で危険だからな。」
アーリマンは答える。
「そうね・・・」
朝食は既に食べ終わっていたため、片付けをした後に食堂を離れた。
その後アーリマンは自室に戻ることにした。
その日の夜。
アーリマンはアレクサンドルと分かれて眠っていた。
しかし、今日も同じように足の付け根辺りに奇妙な感覚を憶えた。
前とは違い、何かがこすれる感覚であった。
目を覚ますと、アレクサンドルが下腹部をアーリマンの足の付け根辺りにこすりつけていた。
起きているのか?
そうアーリマンは考えたが、どうやら眠っているようであった。
「全くこれはいつまで続くのかしら・・・ とりあえず、明日辺りにルカにまた相談することにしよう・・・」
とりあえず、前と同じく再び離すことにした。
その後、アーリマンは眠りについた。
翌朝。
アーリマンはルカを自室に呼び出し、相談していた。
数分の沈黙の後ルカが答える。
「ふむ・・・・寝相ではないのか・・・?」
アーリマンは言う。
「うーん・・・ だとしても、あれで万が一のことが起きたらあの子の成長にも悪影響が出るだろうし・・・」
ルカは尋ねる。
「なるほどな・・・ なら、俺の部屋でアレクサンドルを寝かせるのはどうだ?」
アーリマンは言う。
「その方がいいわね・・・」