第三次銀河大戦後、報道の自由の保障のために設立された多国間ジャーナリスト組織<銀河系国際記者団>は様々な国による報道への検閲に反対している。
毎年彼らが発表している<報道自由度ランキング>は銀河系の200カ国の報道自由度を示している。
2023年現在のランキングにおいて、かぐや星は58位となった。*1
これはかぐや星の独特なメディア環境に起因する。
かぐや星には<記者連合>が存在しており、非常に排他的な組織を形成している。
これらの組織はかぐや星の政権と民間人の情報伝達の橋渡し的な役割を担っているが、かわりに外国人特派員に対する排他的な態度を呼び起こす事態となっている。
また、最も重要であるのは、政権が危険と判断したメディアに対し、報道保安法第2条や情報保安資格法第3条に基づいて罰金を課すことができるという事実である。
これは事実上、メディアへの様々な攻撃や検閲が可能であることを示している。
報道保安法第四条
第四条 放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たっては、次の各号の定めるところによらなければならない。
一 公安及び善良な風俗を害さないこと。
二 政治的に公平であること。
三 事実を歪曲せず、ありのままに話すこと。
四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
五 放送内容について、情報保安委員会へ正確に事後報告すること。
六 身体不全者に配慮し、図形を用いた説明を多様しなくてはならない。
情報保安資格法第三条
第三条 情報業務従事者を含め、全ての人々は特定の重要な情報にアクセスする場合、政府によるセキュリティ認証を受けなくてはならない。また、アクセスする場合には政府の派遣する情報保安監督者の同伴を受けなくてはならない。アクセス完了後は直ちに情報保安委員会へ報告しなくてはならない。
情報保安委員会はかぐや星における報道の合法性を保つために重要な組織とされているが、その実態は事実上の検閲機関に過ぎないという見方がある。
しかしながら、ディアボロ政権崩壊後の混乱を考えると、もしかしたらこれらのある程度権威的な体制というのは自然なものであるのかもしれない。
アフリカを見ると、多くの場合、崩壊した国家を再建した後の政権は国民を保護するという観点で非常に権威的になることが多い。
しかし、その後に速やかに民主主義に移行しなくては、再び国家は崩壊するであろう。