月面探査記 第二巻   作:gh0sttimes

31 / 37
かぐや星特殊作戦軍地球方面軍機動部隊<武御雷>の部隊歌(2023年時点)
特にこの部隊は日本人が多い。

青空にかざした剣
今心に誓い立ち上がる
空を仰ぐ 清く輝く瞳
揺るぎなき理想を求め
巌の身となれ
嗚呼 我らが流す血と汗は
大地に染み込み未来を作る
正義と真義と不屈の勇気
世界に誇れる戦士
武御雷

金色の光の鵄が
今この銀河に舞い降りる
邪気を払い正義を立てて
闇に明かりを灯しうる
勇者となれ
嗚呼 身を捨てて心を生かす
武勇極めたる精鋭の
志は高く誠を貫く
歴史に名をはす戦士
武御雷
世界にあふれる勇気
我らの力で


第二十八話 演習前日

数分後。

ルカとアーリマンは自室にて端末を見ていた。

 

「<地球を対象とした機動部隊員の募集>か・・・」

端末で資料を開きながらそういう。

「地球ではCicada3301と呼ばれているのか・・・」

 

一般的にこれらの機動部隊は非常に優秀な人物を必要とする。

そこで高難易度の問題を地球の通信ネットワーク上に流し、これを解読できたものを機動部隊員として雇うという方針を取っている。

今回の資料は匿名画像掲示板である4chにて、2年前に行われた機動部隊員募集テスト<あ-13募集試験>についての報告である。

地球ではCicada3301と呼ばれている代物だ。

「合格者はフレッド・スミス・ウォーカー、セルゲイ・オルロフの2名か・・・」

アーリマンは言う。

「セルゲイ・オルロフって確か、特殊作戦軍極東方面軍機動部隊<武御雷>の隊員だったっけ? 25歳でロシア連邦陸軍に入隊し、30歳の時に大怪我で除隊。その後、この試験を受けて合格し、今は<武御雷>の隊員として働いているのよね?」

「ああ。右目が見えないが、スナイパーとしての腕やサイバー作戦の腕は確かだ。」

アーリマンは言う。

「にしても、特殊作戦軍ってやたらと地球人が多いわね・・・」

「ああ。地球での軍事作戦の場合は地球人の協力者を雇っておいた方が安全だからな。」

ルカは端末を閉じる。

そして言うのであった。

「まあ、俺たちには関係ないな・・・」

ちょうどそこにアレクサンドルも来た。

アーリマンは言う。

「どう? 調子は良くなった?」

アレクサンドルは答える。

「うん。頭は痛いけどだいぶよくなったよ!」

「それはよかったわ。とりあえず、もう少し休んでなさい。」

「うん。」

アレクサンドルは再び自分のベッドへ歩いていった。

アレクサンドルが眠りについたのを見計らって、アーリマンが話し始める。

「ところで、前にCicada3301の過去問を手に入れたんだけど暇つぶしに解かない?」

「いいね。」

ルカも乗り気であった。

その後Cicada3301について何度か話しあった後、2人は勉強をするのであった。

 

翌朝。

アレクサンドルの熱は下がり元気になっていた。

ルカは言う。

「もう熱はないのか?」

アレクサンドルは言う。

「うん!」

アレクサンドルは笑顔でそう答える

元気になったのはいいがしばらくは運動を控えさせた方がいいな・・・ ルカはそう思った。

「そういえばルカ。明日って火星で演習をやるんでしょ? 確か、ファジルの部隊も一緒だったはず・・・」

アーリマンはそう訊く。

「ああ。ファジルやエレーナも一緒だ。」

エレーナ・ミトロファノワ。

10歳の時に宇宙海賊によってアブダクション、つまりは誘拐されたところをかぐや星宇宙軍太陽系艦隊によって助けられ、そのままかぐや星地上軍に入隊したロシア人女性兵だ。

「にしても、機動部隊<武御雷>は何故ロシア人が多いのかしら・・・」

「さあな。だが、上層部がやたらとロシア人を潜入工作関連で雇いたがっているというのは聞いたことがある。」

ルカは言う。

そしてさらにルカは続ける。

「とりあえず、明日の大演習に備えて射撃場で練習してこよう。」

「ええ。」





【挿絵表示】

かぐや星地上軍地球方面軍第五十三機甲師団に勤務しているエレーナ・ミトロファノワ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。